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毎日新聞 12月27日(月)20時7分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101227-00000067-mai-int
ナイジェリアからの報道によると、同国中部プラトー州で24日以降、キリスト教系住民を狙ったとみられる連続爆弾テロをきっかけに住民間の衝突が拡大している。テロの犠牲者を含め死傷者は100人を超えている。テロの背景が不明であるにもかかわらず、一部のキリスト教系住民の間に「爆弾テロはイスラム教徒の犯行」との風評が広まり、以前から対立関係にあった地元のイスラム教系住民との衝突に至った模様だ。【白戸圭一】
騒乱のきっかけになった連続爆弾テロは24日夜、同州の州都ジョスと周辺で発生した。キリスト教系住民が集まる市場など7カ所で次々と爆発が起き、32人が死亡、74人が負傷した。犯行声明は出ておらず、警察当局が捜査を続けている。
さらに同日、ジョスの北東約520キロのボルノ州の州都マイドゥグリで、二つのキリスト教会が武装集団に襲撃され、牧師ら6人が殺害された。警察当局はマイドゥグリに拠点を置く「ボコ・ハラム」と称するイスラム過激派組織の犯行とみて捜査している。
爆弾テロと教会襲撃の発生地は遠く離れ、両事件の関係は不明。だが、両事件ともクリスマスイブに多数のキリスト教系住民が犠牲になったため、プラトー州の一部のキリスト教系住民の間に「爆弾テロはイスラム教徒の犯行」との風評が広まり、イスラム教系住民との衝突に至った。AFP通信によると、ジョスの市街地で26日、建物が炎上し、死傷者が出ているという。
プラトー州のデービッド・ジャン知事はAFP通信に「(テロの)狙いはキリスト教徒の反イスラム教徒感情をあおり、新たな暴力を生み出すこと」と述べ、住民に平静を呼びかけている。
同州では、この地に先に定住したキリスト教系住民が教育や就職などで優遇される実態があり、不満を抱くイスラム教系住民との衝突、報復の連鎖で今年だけで約1500人が死亡している。
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