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http://www.gizmodo.jp/2010/09/post_7695.html
これでは世界中が太刀打ちできまい...
あっと驚くような一連の美人スパイの事件が世間を騒がせたロシアですけど、そもそもサイバー攻撃やオンライン犯罪の分野では常に最先端の手口がロシアを発信源として大被害をもたらしている現実が存在してもいるそうですよね。えっ、ロシアって、もしやコンピューター犯罪者王国なの?
そうそう、実は天才ハッカーほど国に優遇される制度があるのでは? そんな疑いまでかけられているロシアの特殊事情を4分野で斬ってみましたよ! この国を敵に回すと大変なことになっちゃうかもよ〜ん。
ロシアのインターネット犯罪の取り締まりが緩すぎることに大きくスポットが当てられたのは、広く「BadB」として知られた悪名高いクレジットカード詐欺犯罪者のウラディスラブ・アナトリビッチ・ホロホリンさんが、ついにフランス国境警察に逮捕された先月のニュースに端を発しています。27歳のホロホリンさんは、盗難クレジットカード情報を大々的にインターネット上で販売し、巨万の富を儲けた疑いで国際的に指名手配中だったんですよね。
すでに米国では1年以上前からホロホリンさんは極秘に起訴されて行方を追われており、フランスから米国へと移送されて裁かれることになっているのですが、たまたま旅行で訪れていたフランス南部のニースだったので逮捕がかないましたけど、それまで在住していたモスクワでは自由気ままな生活を送れていたという点が大きな非難の的になっています。ロシアでは世界屈指の大詐欺師でも野放しに生きていけるんでしょうか?
今回、米GIZMODO編集チームは、ロシアではびこるオンライン犯罪事情の分析記事から、主に4つの理由で天才ハッカーたちが暗躍する環境が整ってしまっていると指摘していますよ。これはまだまだ今後も驚くようなサイバー犯罪がロシアから飛び出してきそうですねぇ...
1. 単なる誤解の可能性も大きい
ホロホリンさんの逮捕状に関しては、すでに当然ながらロシア当局へも協力依頼情報が出されており、十分にモスクワでも捜査対象になっているはずだったのですが、ここに来てビックリするような裏情報が明らかになってきていますね。
よくよく情報を調べてはみたんですけど、そういう捜査依頼は過去に全く届いていませんね。何かの間違いではないでしょうか?
そんな答えが、国際刑事警察機構(インターポール)のロシア支局から返ってきているといいますから驚きです。どこかで翻訳の途中で情報が伝わらなくなったのでは...という指摘まで出てきてますよ。それにしても、こういう大切な情報が全く伝わっていないだなんて、ちょっと話がうますぎるような気もしないでもないんですけどね〜
2. ロシアの捜査当局には関心がない
多くのセキュリティー専門家の間では、世界でも悪質なスパマーの上位10傑のうち7人までがロシア国内に在住しているとの見方が一般的なんだとか。もうウンザリするほどドカドカと届く迷惑メールをよく見れば、実はロシア発だったってことも多々あるんでしょうね!
トンでもない量のスパムメールを毎日のように一斉大送信しているスパマーの存在が知られたら、すぐにでも逮捕される運びになりそうなんですけど、実はロシア国内だと大した問題になることはないみたいですよ。だって、こういうスパマーがロシアの国内に住むインターネットユーザーに向けて迷惑メールを送りつけて詐欺行為を働くケースは稀ですから。その大半が米国や欧州の諸国に送信され、被害もロシア国外でばかり報告されているので、ロシアを発信源とする送信者は特に国内で捜査当局に問題視されることがないんですってね。
毎日毎日ジャンジャカと迷惑メールを送り放題...ということで、そんなスパム発信を諸外国から請け負うビジネスなんかもロシアでは横行しているそうです。もしや日本からも黒いつながりが結構あったりして〜
3. サイバー犯罪という意識すらない
どうやらロシアでは、インターネット利用が取り締まられるケースというのは、不正アクセスなどで機密情報を盗み出すスパイ行為か、サイバー攻撃を仕掛けてターゲット先のコンピューターシステムを麻痺させるような軍事レベルでの危機発生時に限られる場合が多く、さまざまなオンライン詐欺を犯罪として取り締まる土壌すらないというのが現状でもあるようですね。もちろん最近では少し事情が異なってきてもいるようですけど、基本的に一般市民のネット利用に関わる犯罪被害に警察が動くなんて稀なため、そもそも野放しになってしまう環境が出来上がっているとの指摘だってありますよ。
4. 実は当局が秘密裏にサイバー犯罪者を保護している
まぁ、これまで上に挙げてきた3つの理由なんて、どれもどことなくありふれた説明に聞こえますけど、あまり大きな声では言えませんが、かなりの確率で疑われているのが、このロシア当局による天才ハッカーたちの育成環境ですね。
たとえば、世界的なクレジットカード詐欺の立役者としての逮捕例に挙げられたホロホリンさんなんて、元々はロシア人ではありませんでした。イスラエルとウクライナの両国籍を保有するホロホリンさんのプログラミング技術レベルは群を抜いていて、かなり高学歴だったとも言われています。他にもロシアで暗躍するサイバー犯罪者の大半が、非常に優秀な才能の持ち主だったりもするんですよね!
こういった優れた人材に目をつけたロシア当局が、彼らの力を借りることと引き換えに、主に国外で大被害が出ているオンライン犯罪行為には目をつむっているという説が、実は冗談ではないんじゃないかって指摘が力を持つようになってきていますよ。ホロホリンさんが加担したとされる偽クレジットカードの販売サイトには、ウラジーミル・プーチン首相7件から金メダルを授与されているシーンまであり、これは明らかに偽物なんでしょうけど、もしや国を挙げてハッカーやスパマーを保護しているのか...なんて大批判も沸き起こっていますね。
いくらなんでもまさかそこまでひどいシナリオが本当のわけはないだろうって思う人のために、ある有名な事例を紹介しておきましょう。2008年夏に生じたグルジア・南オセチア紛争の時に、あっさりとグルジアがロシア軍の前に屈してしまった背景には、紛争発生と時を同じくして一斉にグルジア大統領府、外務省、国防省などなどにサイバー攻撃が仕掛けられ、あっという間に政府機関の機能が麻痺してしまい、グルジア国内のオンライン環境が事実上は一瞬で破綻してしまったと伝えられていますけど、この攻撃に用いられた技術力って並大抵のものではなかったそうですよ。しかも、現在でもロシア当局は、そんな攻撃を仕掛けた覚えはないだなんてシラを切っていると言いますが、日頃から買っている天才ハッカーたちの活躍が影でささやかれているみたいです。
どうやらロシアの各地で犯罪組織が独自のコンピューターネットワークを構築し、思いのままにウイルス感染などの被害をターゲットを定めて引き起こせる状態になっているようですが、時に政府側も反体制活動家らのネットワークを麻痺させるために、こうした犯罪者たちの高い技術力や有形資産を頼みにするケースが無きにしも非ずのようですね。米国の支配を打ち倒すために協力を...だなんて呼びかけで人材募集が行なわれている秘密のハッカー集団まで存在しているんだとか。
こうした背景があることを、すでに米国のFBI(連邦捜査局)なんかは百も承知で、ロシア国内の悪質なサイバー犯罪者を逮捕したい時は、ロシア当局の協力など一切仰ぐことなく、独自にうまく国外へ犯罪者を誘い出しては捕まえるなんて荒技を使っているんだそうですよ。なんだかインターネットって、ボクらの知らない世界で激しい駆け引きが繰り広げられているんでしょうね...
[NYT]
Kyle VanHemert
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