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AIJ天下り汚職巨額詐欺事件だが、これは本格的な本物のプロの詐欺師による計画的な組織犯罪なので、そう簡単にはしっぽを掴ませない。社長は逃亡中であり、現在行方不明だ。マスコミ関係の記者は行方を追っているが、相手は逃げることは得意中の得意である。国会証人喚問でさえも、完全無視し、逃げ続けている。まだ国内には潜伏しているようだが、まったくどこにいるのかさえもわからない。AIJそのものは、営業停止命令を受けている。他の社員についても、同じ詐欺グループの仲間なので、もちろん証言などしないし、うかつに何かしゃべると大変なことになる。こういう連中は、悪事が暴露された後の逃亡先とか、弁解等は常に考えている。それにものすごい図太い神経をしており、政治家以上の図太さがある。平然と人をだまし、まったく反省もしない。謝罪することはあっても、罪は認めず、最後の最後まで無罪を主張する。それに日本は詐欺犯罪に対して他国と比較してものすごく甘い。詐欺事件に関しては、基本的に民事であるとしており、当時者同士の個人的な問題だとして、公権力は行使しないというスタンスだ。せいぜい一時的な拘束のみで、半年か、一年ぐらい不自由な生活をすれば、すぐに出所し、また堂々と大きな顔で世間に出没し、また同じ詐欺犯罪を繰り返す。過去に金の取引に関して、豊田商事事件というのがあった。これも多数の人々に巨額の損失を負わせた。そして当然ながら豊田商事という会社は消滅した。しかし、詐欺グループの社員の全てが罰せられたのではなく、詐欺のノウハウをとことん習得したプロとして、その後、全国各地に分散し、あちこちで同様の詐欺事件を繰り返している。こういう詐欺専門のプロ集団は、人をだますのが商売であり、いかなる陰口悪口にもびくともしない。また反省するとか、被害にあった人々の生活を心配するとか、そういう人間的な心は全くない。またそういう心があれば、詐欺行為はできない。こういう連中は、普通の人間的な心は持っていないが、あたかも人情派であるかのような芝居をすることができる。詐欺行為そのものがすべて芝居であり、完璧な演技を求められている。だが、だが、その報酬は大きく、普通の労働による賃金では、まず得られない金額である。詐欺犯罪は、通常の強盗犯罪よりも罪が軽く、まともに処罰もされず、ほとんどがうやむやにされ、捜査も調査もされないことが多い。詐欺事件のほとんどが、被害者の泣き寝入りで終わっている。それに詐欺事件の場合には、証拠をつかみにくく、罪を追求することも、責任を追求することも非常に困難である。証拠を残すようでは、プロの詐欺師ではない。詐欺師の特徴は、非常に人気があるということだ。人間心理に詳しく、人の心を操ることが上手である。それはある種の催眠術であり、マインドコントロールである。詐欺師は、まず他人をだます前に、人工的に、自分の意思で、自分自身をだますのである。それは訓練により習得することができる。他人に催眠術をかける前に、まずは完全に自己催眠を実施する。つまり、自己催眠により、完璧なまでに、虚構の設定を受け入れ、取得してしまえば、あとは他人をだますことも簡単なのだ。すでにそれは、だますというよりも、普通のことであり、挙動不審による詐欺行為の発覚もない。だが、詐欺行為による被害は大きく、自殺者も出ている。詐欺師は、常に他人をだましつづけ、自分自身もだましているために、本当の自分というものさえ失っている。全てが虚構であり、夢の世界だ。それでも詐欺師は、普通の地味な生活が大嫌いであり、嘘でも華々しい虚構世界で生きたいのだ。もちろん家族も周辺住民も何もかも全てだましているので、悪事が暴露されると、転々と逃亡生活をしなければならない。それでも、また新しい場所で、すぐにつぎつぎと人をだまし続け、また優雅な生活をすることができるのだ。プロの詐欺師に対して、説教しても、無駄である。こういう連中は、法律にも詳しく、弁護士を雇っている。どんなに酷い言葉を投げかけても、びくともしない。いかなる批難も批判も、忠告も、抗議もまったく受け付けない。へらへらと笑い続けるだけである。そんなものには影響されないのだ。詐欺師は、死ぬまで詐欺師であり、詐欺行為をやめることはない。
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