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NHKの調査によると、福島原発事故の放射能漏れ事故により、福島原発周辺の近海だけでなく、広範囲に渡り、放射能汚染が広がっている事が確認された。福島近海が放射能まみれである事は明白だが、それ以外の場所でも放射能汚染が広がっている。海の場合には、膨大な海水で薄められ、さらに潮流により拡散し、無害化することを期待している人は多い。しかし、放射性物質は、自然消滅しないし、自然界の動植物で、吸収し、無害化することはない。いつまでも残る。食物連鎖により、植物プランクトンが吸収し、海草類にも蓄積されるが、もっと恐ろしいのは、それを食べる小魚に移行する事だ。それをさらに大きな魚が食べる。これを繰り返す事により、高濃度の放射能汚染となる。それを最後に食べるのは人間で、内部被爆もひどいものだ。死んだ魚はバクテリアが分解するが、それで放射性物質まで分解するわけではない。そのまま残る。そしてまたも食物連鎖により、濃縮作業が繰り返される。湖の場合は、閉鎖的な環境でもっとひどく、薄められる事もない。むしろ周辺の土壌から流れてくる放射性物質が集まってくるだけだ。東京湾でも放射能汚染が確認された。それはどこでも確認された。今はまだ、一部のだけで高いレベルの放射能汚染が確認されている。ただしこれはすぐに消えない。むしろ、2年後か3年後がピークであり、その頃には、一番放射能汚染がひどいということだ。チェルノブイリの周辺の湖では、30年以上経過しても、まだ放射能汚染は消えず、当初は、減少のスピードも速かったが、それが鈍化し、年月が経過しても、なかなか減少していないということだ。要するに、今回の福島原発事故の放射能被害は、少なくとも、30年以上は続くという事だ。30年後にはすべてが解決するという事ではなく、それは50年後か、100年後か不明だ。基本的には、半減期だけでもピンからキリまである。日本政府や電力会社がやたらに30年経過すれば大丈夫だみたいなことを平気で述べているが、確かにセシウム137だけなら30年が半減期である。ところが福島原発爆発により放出されたものは、セシウムだけではない。プルトニュウムの場合には2万年以上である。ウランはもっと長い。原発事故で放出されるのは、セシウムだけではなく、ストロンチウム、ゼノン、ヨウ素、プルトニュウムなど。プルトニュウムの放出は確認されており、検出されている。放出されたのは微量だとか、人体に害はないとか、海や大気で薄められるとか色々なことを述べる者がいる。だが、そういう連中が、責任をとるわけではないことを知っておくべきだ。また濃縮作業については、今後さらに深刻化することが予想される。むしろ放射能被害については今後も警戒するべきである。低温やけどというのがあるように、低温であるからやけどをしないということはない。低レベル放射能被爆の人体への影響については不明である。そしてこういうときには必ず、自然界にも放射能はあり、それにさらされているので影響はないと反論する者がいる。何か影響が出ても、因果関係の証明は無理だろう。昔からそうだが日本は泣き寝入り大国である。それにしても驚いたのは、電力会社も日本政府も福島原発以後に原発周辺海域の放射能調査も何もしていないという事だ。その一方で、不退転の決意で消費税率を引き上げようと必死である。むしろ必死で環境調査をするべき時期なのではないのか。
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