http://www.asyura2.com/10/idletalk39/msg/559.html
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社会問題版に投稿した方が良いか迷ったのですが、友人との居酒屋トークの延長線上なのでこちらに。
原発版にあっしらさんの立てられたスレッドの中に、原発とは関係がありませんが興味を引かれた一文がありました。
【引用】
「西尾氏は、ドイツの事例を引きながら、この好景気がいつまでも続く保証はなく、合法移民であれば家族も呼び寄せ子どもも生まれる。日本人は、不況になったときも、彼らの面倒をきちんと見ることができるのか?と問いかけ、そのような経済状況下で生まれる“修羅場”を避けるためにも、安易に外国から単純労働者を受け入れるべきではないと主張していた。」
目覚めよ、保守派! 経産省の幻想に由来する原発事故は鉄道官僚が暴走した中国の新幹線事故と共通する:西尾幹二氏 より
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/444.html
この西尾氏の問いかけがまさに現実のものとなっている状況がありましたのでご紹介させてください。
友人で1人教師をしているものがおり、彼は愛知県のとある中学校に勤めています。
(細かい事は伏せさせてください)
愛知と言えば言わずと知れたトヨタ王国。友人の勤務先にも当然自動車関連企業に勤める方の子女が多く通われているそうです。
そして友人から伺ったのは、外国からの出稼ぎ労働者の子女の教育に多きな課題があると言う事です。
まさしく西尾氏の問題提起の如く、まず言葉や文化の壁のある中で幼年期〜少年期を過ごした子供達に対して中学校教育を行う事が非常に難しいと言う事。
そして、2008年のリーマンショック以後の自動車業界の不振による外国人労働者の解雇により、ただでさえハンディのある子供達が経済・家庭環境的にも大変大きなハンディを背負わされてしまっていると言う事です。
具体例を箇条書きさせて頂きますと
・言葉の壁がある為小学校レベルの初等教育がおぼつかない。
・例えば九九を覚えていない生徒が複数名いる(中学3年とかで)。
・ギリギリ平仮名はいけるらしいが、漢字は"完全"にお手上げと言う生徒も複数名いる。
・当然中学校レベルの学科は丸で出来ない生徒が複数名いる。
・保護者と相談しようにも言葉の壁(相手はポルトガル語しか分からない)があり思う様にいかない。
・文化的な違いにより、地域にも溶込みづらい。例えばゴミをゴミ箱や分別所に捨てる習慣が無い(ブラジルはゴミはポイ捨てして、専門の清掃員がそれを片付ける文化)。
・親が失職しているため、経済的に困窮している家庭も他所に比較し極めて多い。
・中学生が親と一緒に教会で物乞いしたりしている。
・子供は聞く/話すは出来るが、それでも言葉の壁は多少ありそれがコミュニケーション不全を読んでいる。
・読む/書くに不自由を持っている子は結構いる。
・当然非行に走る率も高い
e.t.c.
言葉にすると簡単だし、そうなんだろうなと言う話しですが、現場の人間に取っては深刻です。
まあ微積分が出来なくとも、理系職を選ばん限り不自由はないでしょうが、加減乗除も出来ない&ほぼ文盲では日本で(多分ブラジルでも)安定した仕事に就ける可能性は低い気がいたします。
また中学生の内から物乞いをせざる得ない環境の子で、その逆境をバネ出来る子もいなくは無いでしょうが少数派でしょう。
表面からは見えづらい、でも深刻な問題を内面に残している様な気がします。
外国人労働者の受け入れに全般的に反対する訳でも、現にいる方々を排斥したい訳でもありませんが、家族がいて生活がある"生身の人間"をただの"労働力"としてしてしか見ない事への問題提起の一環として西尾氏の論に乗らせて頂き上記の事柄を紹介させて頂きました。
※
どこの地域か詳しく書こうと思いましたが、念のため伏せさせて頂きます。
有名な地域らしいので察して頂ければ。
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