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ちょっとすけべ、チョイスケさん
いい名前ですね!
私は、本当に心底すけべで、オオスケです。
サイババさんにお会いしたのは私です。
雑談のコーナーなので、雑談として体験書きますね。
今から、15年位前に、ダライラマ法王の何歳だったかの誕生日祝賀会がデリーで行われ、こりゃいい機会だと日本のなんだか忘れた仏教団体に紛れ込み行って来ました。
その際、バンガロールからバスで4時間ほど離れたサイババさんのアシュラムにもよりました。
その町は門前町のようで、寺院の周りではポスターやビブーディー(手から出す聖なる粉)が普通に売られていました。
「これ本物なの?」
「当たり前だ!」
「本当にサイババさんが手から出したの?」
「いや違う。彼が手から出したビブーディーじゃないけど、同じものだ」
「?????????????????????」
それでサイババさんに謁見室に呼ばれました。
わざわざ日本から来た仏教団体だからと言う理由でした。
我々が、ダライラマ法王の誕生会に来たと聞いて
「あの人何歳になるの?俺70歳。見えないでしょ?若く見えるでしょ?」って自分の胸をバンバン叩いて自慢してました
ちょっとかわいかったです。
当時ちょっと悩みもあったので、心でいろいろ質問しましたが、一切伝わった様子はありませんでした。
サイババさんは、手をくるくる回して、誰かに指輪あげてました。
そんな指輪にはあまり興味はなかったので、心に反応してくれない失望感に捕らわれました。
しかし別の日に別のところで、いろいろな答えに会いました。
実は米国で知り合っていたインド人の技術者の実家が、バンガロールにあるので、紹介されて尋ねました。
この家の方は、地方大手薬品会社の重役の方で、少々不思議な感覚をお持ちの方でしたが、米国にいる息子の日本人の友人がきたと、大歓迎してくれました。
そこで知ったのですが、この方の娘さんの夫、つまりお婿さんが、西洋医療の医者で、サイババさんの主治医でした。
「はぁ?サイババさんて西洋医療受けてるの?」
「いやー高血圧だから、我々みんな心配してるのに、ついつい無理するから心配なんだよね」
「いや、あ、、、サイババさんて超能力者で人の病気を治したりするんじゃないの?自分が医者必要なの?」
「なんで彼が人の病気治さなきゃなんないんだ?そう信じた人が勝手に直ることがあるけど、それは宇宙の摂理だよ」
「あの、、、手から何か出すじゃない。あれ手品って言うのテレビで見たけど、あなたは信じる?」
「は?手から何か出すのが重要か?そんな問題じゃないんだよ。サイババには悪戯やめとけって言うんだけど、あの人おちゃめだから(笑)。サイババはサイババなんだ。手から何か出すのが本当かうそかなど誰も問題にしてないよ。そんな問題じゃないんだ」
この「そんな問題じゃない」ってフレーズは、35年前に初めてインドを放浪した際から、インドでは何度も聞かされました。ガンジス川の源流はシバ神の頭から出ている。いや地理的には源流はヒマラヤ山脈でしょ。「いやそれは地理学的な話で、そんな問題じゃない」
サイババさんは自家用飛行機も、その為の自家用空港もお持ちでした。
サイババ財団が運営する病院は、ピンク色で、全額無料
そして次の彼の言葉には驚き笑いました。
断っておきますが、この方はサイババさんの信者です。
非常に近いところにいらっしゃる方です。
「その日本の仏教団体、サイババに会うのに幾ら払ったんだ?日本人だったらだいぶ高い金払ったんじゃないか?次から私に言えばただであえるよ」
「はぁ?????」
その仏教団体は、サイババさんに会うために、だいぶお布施を財団に払ったようです。
つまり、サイババさんにはサイババ財団って言うのがあって、その財団はサイババさんの名前で集まったお布施を原資に慈善事業をしているのです。
サイババさんはその象徴。
これは本人も財団も隠してもいない話で、財団幹部もサイババ信者で、その浄財をどう使うかは、その幹部たちで話し合いで決めているようです。
各国のテレビ局も、撮影にはそれなりに財団にお布施をします。
でも幹部も、どんなに「お金いっぱい払ったんだから」ってお願いしても、サイババさんが気が向かなかったら、「嫌なものはいや」だそうです。
なんでサイババさんが、日本からお金使って来るような金持ち日本人の悩みを解決してあげなきゃなんないんだ?あの人を見て、自分を正せ!御身を使って金集めて、この社会が少しでも良くなる様に、みんなで努力しているんだ。ってな感じです。
拍子抜けしたところに、彼は突然私に答えてくれました。
「お前ラッキーだな!サイババさんからの回答だ。サイババさんは人間だよ。幾世代も人間として生まれ変わり、サイババであり続け、社会の浄化に身をささげている・」
それはサイババさんの謁見室で私が心で聞いた質問「あんたって神なの?」への答えでした。
そしてその親父、もっと鋭い一言。
「どんな悩みかは知らないけれど、サイババに言わせれば『お前は既に知っている』だよ」
思わずそのおじさんと肩を叩きながら大笑いしました。
私の心での質問は、『俺ってなんなの?なんの為に生を受けたんだ?』だったからです。
「確かに!こりゃいっぱい食わされた、サイババさんって凄いな!」
私の悩みは消え去りました。
素敵な人たちでした。
それからニューデリーに行って、ダライラマ法王の演説を100人くらいの聴衆の最前列で聞く栄誉にあいました。
彼の英語はかわいいです。
「西洋の人には、私が不思議な力で病気を治せると言う人がいますが、私治せません」
みんなで大笑い
「このインドの地で、自分は不思議な力で病気を治せるって言う人がいますが、私は信じません。もし本当なら、いま私の首の後ろにあるオデキ、痛くて痛くて仕方ないので直してほしい」って自分の首の後ろを見せました。
「チベット仏教ってそんなもんじゃないんですよ」とグイっと我々を笑わせながら、チベット仏教に引っ張っていきました。
もうみんなで大笑いでした。
しかし、隣で聞いて笑っている米国人の若者は、涙を流しながら笑っているので。「おい、あんたなんで涙流しているんだ?」って聞いたら、彼も笑いながら「お前、お前を涙流しているの知らないのか?」。
確かに私も笑いながら、涙が流れているのです。
不思議な暖かい体験でした。
「私は子供の頃、先代ダライラマの生まれ変わりだって言われましたが、実は今でもそれが実感では解りません。私は世界で非常に珍しい立場に立たされました。チベット仏教と言う宗教の長であり、チベット人民の長と言う二重の責任を持たされました。しかもほんの子供の頃から、こっちは実感も望んでもいないのに、お前はダライラマだって言われて、否応なしですから。代わってもらいたいです」大笑い
「でもある時、あきらめたのです。これが私の定めだったのだと受け入れました。その役割を仰せつかったんだとあきらめました。」
「そんな私が、ある選択を迫られて、それが我が宗教や我が人民へ多大な影響を与えてしまう決定。苦しいですよ。それで決めたんです。そう言う重要な決定をする時、チベット仏教の経典や側近の偉い人たちにも求めない。ただただ単純に『人間として正しいことはどっちだろ?』そして答えを出します。間違うこともあり、苦しみますが、人間として恥じないことだけを考え、答えています。どうかみなさん、みなさんも外に答えを探さないでください。あなた自身の中にしか、人間としてのあなたの仲にしか答えはないのです」
大拍手でした。
もちろん、この言い方は、聴衆のレベルに合わせた言い方なので、言われたことは鵜呑みにしてはいけません。
私たち、そこにいる聴衆に合わせた言葉で、我々に大曼荼羅を説明してくれたのです。
最後に、すがすがしい気持ちで、心から彼に手を合わせてお辞儀しました。
この311の大災害の後、私は彼らの言葉をかみ締めています。
「自分で決める、自分の人生。人として恥じない生き方。」
そのダライラマ法王の亡命政府の要人は、元支配層のチベット貴族たちです。
その元チベット支配層の方々よりは、サイババ財団の方々の方が身を投げて人に尽くしていました。
そして最近の法王は、「もうもう亡命政府の長はやめる」って言って辞めてしまいました。
「ちゃんとみんなで選挙して決めた人が政治やってよ」(笑)でした。
サイババさんはお亡くなりになりました。
もう!
お二人とも、お茶目なかわいい、そして誠実なおっさんです。
実は先週も、仕事でインドのバンガロールに行ってきました。
仕事相手に「サイババさん亡くなったね」って言ったら「なあ、そりゃ年だったもんなあ。長生きしたよ」ってやさしい目で答えていました。
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