http://www.asyura2.com/10/idletalk39/msg/244.html
Tweet |
強欲という病、アメリカ病 アメリカの自由の女神像の台座には次の文句が刻まれている。 I lift my lamp beside the golden door. と言う最後の文句は、いかにも、自由の国、富みを夢見て移住してきた人々に実力でのし上がる機会を提供する新しい国という息吹を感じる。ただ、元々、ヨーロッパで旧支配階級から排除されていた人々が自分たちが旧権力から自由になりたいと言う思いで移住してきたのがアメリカであり、そのことが「自由の空気を吸わんと熱望する人たち」という文句によく表されている。 ただ、彼らの多くは、信教の自由だけではなく、ヨーロッパで王族・貴族たちが築き上げてきた富を自分たちも手に入れたい、ヨーロッパの王たちよりも金持ちになりたいという持っていたはずだ。 第2次世界大戦で世界中のほとんどの国の国土が戦場になる中で、アメリカ本国はほとんど戦場となることがなかった。このことにより、世界の富がアメリカへ集中し、戦後アメリカはアメリカ一国で世界の軍事費の半分以上を使うようになった。ソ連が存在していた時代はまだアメリカの行動をチェックしそれに対抗する勢力があったが、ソ連崩壊以降、高度な技術力を持った大国として唯一の存在になった。 多分、このことが今のアメリカの病を作り出している。あまりに無敵になったために、自らの欲望を抑えることが出来なくなったのだ。強欲は、基本的に、個人的なものだ。だから、いつまでたっても永久により多くの富を求める争いが続く。アメリカ国内の軍産複合体の連中の強欲は、世界中に広がり、アメリカ自体はもとより多くの国々の市民を徹底的に階層化している。強欲な連中の富が増え続けている間は仲間内の争いが表面化しないが、その内に階層化も行き詰る。その時、仲間割れが起こるだろう。 しかも、アメリカの支配方式は見えないもの、基本的にはダマシだ。これは、二つの意味でとても難しい。 1.誰でもが、つまり、支配層に属する人間自体が、自分もだれかに騙されているのではと疑わざるを得ないこと。 2.支配される側が、本当に支配側の意思に従って動いているかどうか、検証が難しいこと。つまり、支配される側は、従っているふりをして、実際は、支配層を裏切ることが比較的できやすいこと。 だからこそ、アメリカはマインドコントロールだけでなく、純粋な武力、核兵器やADSのような電磁波兵器の開発を続けているのだろう。 多分、仲間割れのことを予見して、それなりの手は打ってあるのだろう。それでも、こういった強欲はその内に自己矛盾に陥り、崩壊していく。現在の支配方式はダマシが基本であり、支配する側自身がその支配の正当性を実感できないからだ。 そういった状況をよく表しているのがアメリカにおける心理カウンセラーの隆盛だろう。より攻撃的に、より強欲にという生活スタイルを維持することが自己目的化していて、自分自身がそれに疑問を感じだすと、心理カウンセラーに頼ってそういった問いなおしをパスする様に自らを作っていくのだ。 同様なことは薬物依存の傾向にも見ることが出来る。いわゆる麻薬ではなく、ローヤルぜりーをはじめとした自分自身の欲望をコントロールする薬物使用だ。 そこにあるのは、際限のない欲望であり、自己目的化した物欲だ。人間は誰でも年老いてやがては死ぬのであり、他者との共感というものなしに、死を乗り越えることはできない。 ともかく、地球は限られていて、そこにある富も限られている。軍産複合体の際限のない強欲はやがて限界に突き当たり、仲間割れを起こすだけだ。 *6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<353>>
「疲れし者、貧しき者を我に与えよ。自由の空気を吸わんと熱望する人たちよ-----。身を寄せ合う哀れな人たちよ。住む家なく、嵐にもまれし者を我に送りたまえ。我は、黄金の扉にて灯を掲げん」
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。