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文献
ユダヤ・ロスチャイルド世界冷酷支配年表
アンドリュー・ヒッチコック著、太田龍 監訳、成甲書房
2008年9月20日発行 初版第1刷
p79からp85までより
抜粋はじめ
イングランド銀行の危険警告「リンカーン緑背紙幣は断固発行阻止」
1861年エイブラハム・リンカーン大統領(第16第アメリカ合衆国大統領、この年から暗殺される1865年まで在任)就任の1か月後、サウスカロライナの連邦離脱に続くサムター要塞(サウスカロライナ)の砲撃から南北戦争は始まる。この戦争の発端は奴隷制にあると言われてきたが、原因がそれだけではないことを、リンカーン大統領も述べている。「わたしは現在わが国に存在している奴隷制度に、直接的にも間接的にも干渉するつもりはない。そうすることは法的に正しくないと信じているし、そうしたいとも思っていない。(中略)わたしが最大の目的とするのは連邦を救うことであり、奴隷制を守ることでも破壊することでもない。もし奴隷を一人も解放せずに連邦を救えるのなら、そうするだろう。」
南北戦争の本当の原因は、北部州の動きによって南部州の経済が悲惨な状況に陥っていたことにある。北部州の実業家は、関税率を操作して、南部が安いヨーロッパの商品を買うことができないようにした。ヨーロッパはその報復として、南部からの綿花の輸入を中止した。こうして南部の収入は激減し、その一方で高い金を払って商品を買うことを強いられたのである。
両替商たちはこれを、南北戦争に突入させ、アメリカを二分して征服する絶好の機会ととらえた。それはドイツの宰相ビスマルク(1871〜1890在任)が在任中の1876年に述べた次の言葉によって立証される。
「合衆国を同等の力を持つ連合国に二分することは、南北戦争が始まるずっと以前からヨーロッパ金融界の実力者たちによって決められていた。これらの銀行家たちは、合衆国が一つの国家としてまとまっている限り、経済的にも財政的にも独立を果たし、それによって世界の金融を支配しようという彼らの目論見が崩れることになると恐れたのだ。
ロスチャイルド家の発言には影響力があった。もし、自立し、自信に満ちた活力ある共和国を資本家に負債を負った脆弱な二つの民主主義国家に置き換えることができれば、莫大な戦利品が得られることを、彼らは予見していたのだ。」
実際、サウスカロライナで戦いの火蓋が切られてからわずか数か月後に、ロスチャイルド家は、南北戦争を利用してメキシコを植民地支配へ戻そうとするフランスのナポレオン三世(ワーテルローの戦いで敗れたナポレオンの甥)に、メキシコを掌握し、アメリカとの国境に兵を駐留させるための資金として、2億1000万フランを融資している。
それは、ジェームズ・モンロー大統領が1823年に議会に対して行った、7年目の一般教書演説で発表した「モンロー主義」に違反していた。モンロー主義は、ヨーロッパの国々はもはや南北アメリカを植民地化すべきではなく、合衆国、メキシコその他、南北アメリカの独立国家の国事に介入してはならないという合衆国の考えを宣言したものだ。
その代わりに、合衆国はヨーロッパの国家同士の戦争、あるいはヨーロッパの国とその植民地との戦争には中立の立場をとる、しかしながら、もし後者のタイプの戦争が南北アメリカで発生した場合には、合衆国はその戦争を合衆国そのものへの敵対行為とみなすとしたのである。
フランス軍がメキシコでモンロー主義を侵している頃、イギリスもその後に続き、1万1000人の軍隊をカナダに送って、アメリカとの国境線にリンカーン大統領は自分が厄介な状況に陥ったことを悟り、サーモン・P・チェース財務長官と共にニューヨークへ赴き、アメリカ防衛に必要な資金の貸し付を申し込んだ。
ロスチャイルド家は連邦を負かそうと戦争を画策していたので、当時連邦の手助けをするつもりはなく、自分たちが所有するアメリカの銀行に、貸付の利子を24%から36%にするよう指示した。思ったとおり、リンカーン大統領はそれを断った。大統領はワシントンに戻ると、そこにシカゴのディック・テイラー大佐を呼んで、戦争の財源調達の問題を任せた。
ある会議の際、リンカーン大統領はテイラー大佐に財源の調達案を思いついたかと尋ねた。テイラー大佐はこういった。
「簡単なことさ、リンカーン。政府紙幣の発行を許可する法案を通過させるんだ。(中略)それを兵士たちに払って、戦争にも勝てばいいんだよ。」
リンカーン大統領から国民が政府紙幣の発行を受け入れるだろうかと尋ねられ、テイラー大佐はこう答えた。
「合法的に発行するのに、国民にもほかの誰にも選択の余地などない。政府はそれに全面的に賛同するだろうし、これはほかのどんな金にも劣らない立派な金だ。議会には、憲法によってその権限が認められているんだから」
1862年リンカーン大統領は、4億5000万ドル相当の紙幣の発行を始めた。この紙幣は当時流通していた別の紙幣と区別するために裏面が緑色に印刷されていたので、「緑背紙幣(グリ−ンバック)」と呼ばれた。これは連邦政府の無利子の約束手形で、軍隊への支払いや補給物資の購入に使われた。リンカーンは債務を負わずに紙幣を発行した最後の大統領となるだろう。リンカーンはこのことについて、この述べている。
「政府は政府の消費力と消費者の購買力を満たすために必要なすべての通貨や証書を生み出し、発行し、流通させるべきである。通貨を発行する特権が政府最高の特権であるというだけでなく、通貨の発行は政府が創造性を発揮する絶好の機会なのである。この原理を採用することによって、(中略)納税者は膨大な金額の利子を節約できるだろう。貨幣は支配者ではなくなり、人類の下僕となるのだ」
リンカーンはまた、こう言った。
「われわれはこの共和国の国民にこれまでに味わったことのないようなとびきりの恩恵、すなわち自分自身の負債を払うための紙幣を与えた」
同年、「ロンドン・タイムズ」紙は、「裏で糸を引いているのは誰なのか」という挿絵をつけて、次のような記事を掲載した。
「もし北アメリカ共和国に端を発するそのたちの悪い財政方針が定着するならば、政府は何ら費用を負担することなく資金を供給できることになる。それで負債はきれいさっぱりと完済される。そして、商取引を維持するのに必要な金のすべてが確保されるのだ。
そうなれば、世界の文明社会の歴史の中で前例がないほどに裕福な政府となる。あらゆる国々の富と頭脳が北アメリカに向かうだろう。こんな政府は破壊しなくてはならない。さもなくば、地球上のすべての君主国が破壊されることになるだろう」
ロスチャイルド家がコントロールするイングランド銀行が発信した「危険警告(ハザード)」と題する回覧文が数年たって明るみに出たが、そこには、なぜ債務ゼロのリンカーンの「緑背紙幣(グリーンバック)」の発行を阻止せねばならないのかということについてのさらに詳しい情報が書かれていた。
「奴隷制度は非常大権によって廃止目前であり、奴隷という動産の形態も破壊されるだろう。これは、わたしとわたしの(ユダヤ人の)ヨーロッパの友人の歓迎するところである。なぜなら奴隷制は労働力の所有にすぎず、それには労働者の世話という問題がつきまとう。だが、イギリスを先頭とするヨーロッパの考えでは、資本家は賃金を管理することによって労働をコントロールすべきである。
この方法は、貨幣をコントロールすることによって可能となる。資本家たちが取り計らうことになる巨額の負債は戦争によって生じるのであり、その負債は大量の貨幣をコントロールする手段として使うべきものである。これを達成するためには、債券が銀行経営の基本として用いられねばならない。今や、大蔵大臣が議会で勧告を行うのは時間の問題だ。いわゆる「緑背紙幣(グリーンバック)」をわずかの期間たりとも流通させてはならない。われわれにはそれをコントロールできないからである」
抜粋おわり
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