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http://gendai.net/articles/view/syakai/130852
日刊ゲンダイ 2011年6月6日 掲載
【東日本大震災関連情報】
南三陸町 「行方不明者1万人」報道はどうなった?
実は664人
●「1000人分の遺体」も誤報
「町民1万人が行方不明」――。3月11日の東日本大震災でこんなニュースが流れたのを覚えているだろうか。場所は津波の被害にあった宮城県の南三陸町。12日夜から「南三陸町で町民1万7300人のうち、約1万人が行方不明」とテレビや新聞で報じられた。1万人という数字に津波の恐ろしさを痛感した読者も多いはずだ。14日にはそれを裏付けるように「南三陸町で1000人分の遺体を発見」とも報じられた。
ところがこの数字、いつしか訂正されていたのだ。世間の目が福島原発に集中している間に数が減り、6月4日時点で行方不明者は664人(死者529人)。「1000人分の遺体」も誤報だったようだ。
一体、あの「1万人」は何だったのか。報道では「宮城県が発表」となっている。本当に言い出しっぺは県なのか。そこで宮城県庁に問い合わせたところ、「1万人なんて発表していません」という答えが返ってきた。
「当時は県庁で一日に4、5回、ぶら下がり会見をしていたのですが、12日夜7時の会見で“南三陸町に確認したら、7500人の無事が確認されているとのことです”と説明したのです。すると記者さんから、残りの1万人はどうなったのかという質問が出た。こちらは“把握しているのは7500人。単純に引き算すると1万人が安否不明となりますが、断定的な数字を出せる状況ではありません”と説明したのです」(防災対策課課長補佐の斉藤安典氏)
県側が安否不明と言ったのに、マスコミが「1万人が行方不明」と早とちりし、この数字が独り歩きしてしまったのだ。ちなみに1000人分の遺体も県の発表ではないそうだ。
県は当初、HPで南三陸町の行方不明者を「239人」と発表していたが、正確な数字をつかむために3月19日から「調査中」と表示し、時間をかけて調べた。その結果、4月11日の段階で「行方不明者632人」という結論に達した。
「そのことをHPで発表したのですが、マスコミは取り上げてくれませんでした。われわれが間違った情報を流したように思われ、非常に困惑しています。現在、南三陸町の人たちは25カ所の避難所などで暮らしています」(斉藤安典氏=前出)
地震のどさくさに飛び出した大デマ。日本のマスコミは大丈夫か?
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