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朝日新主筆就任に「素粒子」元筆者が提起した疑問の声
http://bunshun.jp/shukanbunshun/thisweek_nat/110519.html
週刊文春2011年5月19日号「THIS WEEK マスコミ」
〈力ある訴え 届けたい
リスク覚悟し、冷静に〉
五月一日の朝日新聞朝刊に同日付で同紙の主筆に就任した若宮啓文氏の署名記事が躍った。若宮氏は政治部出身で、論説主幹、本社コラムニストなどを歴任した人物。朝日では、二〇〇七年に経済部出身の船橋洋一氏が約三十年ぶりに主筆に就任。その船橋氏が昨年末に退社したため、主筆はしばらく空席だった。
「四月二十六日の取締役会で、若宮氏の人事を決めた秋山耿太郎社長が『大震災後のこの状況において、政治への論を期待して若宮氏に主筆をお願いしたい』と説明しました」(朝日新聞幹部)
ところが、この人事に思わぬところから異論が噴出。朝日OBで夕刊一面の名物コラム「素粒子」筆者だった河谷史夫氏が異議を唱えたのだ。
各社の新聞記者OBらで作るネット配信のオピニオン誌「メディアウオッチ100」で、「ジャーナリズム精神とは何か」と題し、こう書いている。
〈石川啄木に「おれが若しこの新聞の主筆ならば やらむ――と思ひし いろいろの事!」という歌がある。啄木が校閲記者として在社した朝日新聞の「主筆規定」には「筆政を掌る」と明記されていた。紙面全般を掌握する責任者との謂で、極めて明快である。
戦後主筆を空席にすることの多かった朝日は先年、主筆規定を「本社ジャーナリズム精神を体現し、紙面と報道の声価を高めることを責務とする」と改めて一人置いたが、「ジャーナリズム精神を体現」とはいったい何のことなのか、すこぶる明快でない〉
若宮氏の記事に対しても、〈平凡な訓示を垂れているだけ〉と手厳しい。
その河谷氏が語る。
「現在の朝日の主筆は権限がなく、紙面にも介入できないお飾りの役職です。しかも一人の人間に『ジャーナリズム精神を体現』させようというのも傲慢な話。所詮“体現主筆”は内向きな社内人事の話で、紙面を使って喧伝なんかせずに、社内報にでも載せればいいのです」
その若宮新主筆に取材を申し込んだが、「時間が取れない」とノーコメント。周囲には「これから主筆として書く記事で評価をしてほしい」と漏らしているという。
さて、若宮氏はどんなジャーナリズム精神を体現してくれるのだろうか。
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