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テレビが絶賛する石原軍団の炊き出し 被災地では評判イマイチ?
http://news.livedoor.com/article/detail/5501362/
2011年04月19日17時00分 提供:ゲンダイネット
善意に水を差す気は毛頭ないが、被災地の宮城県石巻市で炊き出しボランティアをしている「石原プロ」の現地での評判がさえない。
渡哲也が率いる石原軍団は13日に現地入りして20日まで滞在する。電気と水は自前で用意し、巨大炊飯器などの炊き出し道具を20トントラックなど大型車両29台に積んでやって来た。「石巻げんき食堂」の看板を掲げた炊き出し会場では、おでんや豚汁など14種類のメニュー1万4000食を提供する予定。初日は2800人が集まり、大盛況だった。しかし、後半に差し掛かった現在は“困惑する”という声が上がり始めているという。
特に炊き出し3日目の16日に約30キロ離れた避難所まで“出前”した際はすこぶる評判が悪かったという。被災地を取材しているジャーナリストの池上正樹氏がこう言う。
「何が問題かといえば、ただでさえ現地はボランティアや家族を捜し歩く被災者たちでゴッタ返しているのに、石原軍団の大型車両が街宣車のように連なって移動して大渋滞を招いたことです。この“軍団渋滞”に拍車をかけたのが、明らかに“追っ掛け”とみられるファンです。サングラスをかけてキレイなクルマに乗ったオバサンが楽しそうにしている様子は異様でした。この渋滞で支援物資が届くのが遅れて困っている被災者もいましたし、がれきを撤去している工事関係者は作業に支障が出て怒っている様子でした」
炊き出し会場の石巻市中央公民館横の駐車場付近でも、石原軍団を絶賛する声はあまり聞こえない。
「やはり炊き出しのメリットよりも、渋滞をマイナスに考える被災者が多いようです。石原軍団は電気や水だけでなく、自前の警備員も連れてきて現地で交通整理をさせています。感心できる面もありますが、裏を返せば当初から渋滞が予想できたことになる。同じボランティアでも炊き出しではなく、支援物資や義援金を送るという方法もあったような気がします」(池上正樹氏)
テレビが絶賛する石原軍団の名物“炊き出し”の意外な一面である。
(日刊ゲンダイ2011年4月18日掲載)
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