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福島原発監視のNHKカメラ 「30キロ離れて撮影」の仕組みは?
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110405/dst11040514500037-n1.htm
2011.4.5 14:50 :産経新聞
テレビの震災報道で、東京電力の福島第1原子力発電所を、30キロ以上離れて撮影しているNHKカメラが存在感を発揮している。テレビ中継車が現場に近づけない状況が続くなか、放水の様子や煙などをとらえ、緊迫する原発の現況を視聴者に伝えている。
NHKによると、映像はヘリコプター外部に取り付けられたハイビジョンカメラ(幅40センチ、高さ56センチ、重さ約47キロ)で、上空から撮影。最大84倍ズームで、ヘリの揺れを吸収する防振装置をカメラ上部に搭載し、「30キロ先でも固定して撮影したような映像が届けられる」という。さらにデジタル処理を施し、モヤがかかったような映像を鮮明にしている。
カメラは映像機器などを扱う池上通信機製(レンズは富士フイルム製)、防振装置は電子機器などを手がける日本航空電子工業製だ。
NHKは、福島第1原発から5〜6キロ地点に無人カメラを観測用として設置していたが、震災で電力がストップ。自家発電に切り替えて撮影を続けたものの、燃料切れで運用不能になった。さらに原発周辺に避難指示が出たことから、中継車による撮影は困難と判断し、3月12日からヘリによる撮影を始めた。
NHKによれば、同カメラはこれまで、主に事件事故の取材に用いられ、上空からピンポイントで現場を撮影する際などに役立てられてきたという。
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