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マスコミが「マスゴミ」と揶揄されるようになったのは、1966年の田宮二郎出演の映画のセリフがきっかけだと言われるが、一般に浸透したのは、インターネットが普及し、スラングとして定着してからのことだろう。
もちろん、「マスゴミ」というスラングがここまで根づくには、それ相応の理由があって、「利権体質」「強きを助け、弱きをくじく報道姿勢」「スキャンダルをハイエナのように追い回す」「記者クラブを中心とした横並び報道」など、一般の人たちからすると、とても「社会の木鐸」など言えるものではなく、単に彼らは、再販制度や公共の電波などの、既得権を寡占しているから生き残れているのであって、とてもじゃないが、尊敬や信頼を集めるような業界ではなくなってきている。
いかに、マスコミがスキャンダル好きで、バッシングを繰り返してばかりいたとしても、その姿勢が一貫しているなら、それはそれで、価値があるのかもしれない。
だが、実際は、芸能スキャンダルであれば、ジャニーズや、バーニング系のタレントは叩かないとか、企業であればトヨタなどの大手スポンサーは叩かないとか、やっぱり、利害ありきで、偏った報道を行うわけである。
もし、これが雪印や、不二家のような広告予算がそれほど大きくない企業であれば、マスコミは容赦なく、つぶしにかかる。朝ズバで、みのもんたが不二家を「つぶれてしまえばいい」と過剰に叩き、物議を醸したのは記憶に新しい。
さて、相変わらず、マスコミが腰抜けだなと思うのは、今回の原発事故における東電に対する報道姿勢だ。
ほとんどの国民が納得できないのは、東電の清水社長が雲隠れしていることであるが、ここまで国民の生活を不安に陥れた東電の最高責任者の逃げっぷりは、普通、厳しく批判するのがマスコミの仕事ではないかと思う。
清水社長は、現場の従業員が、福島で命をかけて作業に挑み、また他の従業員も計画停電の対応に追われる中、雲隠れをしてしまったのだから、これはトップとして、許されないことである。
しかも、16日から表向きには「過労」を理由に消えているが、タイミング的には、おそらく、15日に菅が東電本社に乗り込んで、政府と東電で共同の対策本部を立ち上げたことに、スネてしまってのことだろう。
今回の原発事故は、東電の隠ぺい体質が事態を悪化させているわけだが、だからこそマスコミは、東電の対応を、まずはトップの逃げっぷりを批判することからはじめ、彼らに世論の厳しい空気を認識させる役割があると思うのだ。
だが、現実に、東電の清水社長の雲隠れを批判しているテレビ局や、新聞というのはない。これは非常におかしな話だなと思う。
赤福にしろ、船場吉兆にしろ、雪印にしろ、マスコミはこれまでトップを、ありえないくらいに、叩いていたではないか。
要は、東電の年間500億円の広告予算が怖いのである。このような「強きを助け、弱きをくじく」という、本末転倒な報道を繰り返すから、「マスゴミ」として、一般の国民から、呆れられるのだ。
さて、昨日のことだが、私ははじめて、東電の社長に対する批判を、国内の報道で見た。
しかしそれは、ワシントンポストが批判しているよ、と、海外の新聞を引用するかたちで、しかも、共同通信の記事になるので、直接、広告の利害関係はない報道機関ではある。
こうすることでしか、東電の社長を批判することができないマスコミに、怒りや呆れを通り越して、もはや、憐れみすら感じる。
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東電社長「雲隠れ」と米紙批判 福島原発事故で
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011032901000784.html
【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は29日、「経営者が雲隠れ」との見出しで、福島第1原発事故発生から2日後の13日以降、公の場に姿を見せていない東京電力の清水正孝社長を批判する記事を掲載した。
同紙は、問題が起きた際に連絡が取れなくなるのは、日本の経営者や政治家によくあることだと指摘。その上で、社長の行動を「理解できない」とする西岡武夫参院議長の発言や、メディアの間で社長の刑事責任を問うよう求める意見が出ていることを例に挙げ、批判が強まっていることを伝えた。
記事は「誰もが清水社長は辞任することになると思っている」と指摘する一方で、「電力会社と政治家、原子力規制当局の緊密な関係を引き離さなければ解決にはつながらない」とする日本国民の声を紹介した。
東電は27日、清水社長が16日に過労から体調を崩し、政府・東電の統合連絡本部を数日間離れていたことを明らかにした。現在は同本部に復帰したとしている。
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