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[最初に]
IT、マーケットで知られる池○信○氏に対する批判、あてこすりと思われる記事です。
だれとははっきり示していませんが・・・・・・
内容から見て池○氏に対するものとしか思えません。
どう見ても専門外としか思えない人が、訳知り顔で記事や専門外のことについての解説を書く場合には、注意が必要です。
出典 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5712
大震災の経済学、ほら吹き学者の重い罪---(JB PRESS)
微分値と積分値を混同し、社会を混乱させている
2011.03.25(Fri) 伊東 乾
「といち」という言葉で、意味が通じるだろうか?
「十日で一割(とおかでいちわり)」だから「といち(十一、じゅういち、ではない)」非合法な闇金融の利率を端的に示す数字だ。
で、こういうことがうまく分からない人がいるらしい・・・と言うより、少なくないらしい日本国の現状であることが分かってしまった。
何のことか・・・? 「放射線量」の話である。
時間微分と積算値
様々な情報が駆け巡っている。ここではその具体を云々はしない。考えたいのは「シーベルト」と「シーベルト毎時」という単位の混乱だ。
すでにこの問題については様々なところで言及してきた、というか、言及以上に直接メディアの誤報修正も、一定の範囲で手伝ってきた。
先々週、福島第一原発第1号機が水素爆発した直後には、NHKの解説委員が生放送のアドリブで放射線量について明らかに誤った内容を「解説」しているのを見た。
知り合いに直ちに連絡するとともに、チェック機構の確立を勧め、私自身はツイッターで時々刻々の各局のミスを修正するということを、そのあと延べ60時間ほど継続した。
タイムラインがすべて残っているが、あまりに初歩的なミスが多いので、途中多くの局はチャネルを合わせることをしなくなったほどだ。
いまさらながら、一応おさらいしておこう。「シーベルト」というのは放射能が人間の健康にダメージを与える目安として、疫学統計的に定められた便利のための単位だ。
非常に乱暴に言えば「総計1シーベルトの放射能を浴びれば死ぬ」と覚えておけばいい。瞬時には死なないかもしれないが、かなりの高確率でガンなどの重篤な疾病が懸念される。
問題は「1シーベルト毎時」だ。これは「1時間当たり1シーベルト」の放射線量が出ているということで、私がそこに1時間ずっと立ち尽くしていれば1シーベルト浴びてしまってマズいという状況を示す。
仮にそこに10分の1時間、つまり6分間だけ立っていて、あとは退避していれば「0.1シーベルト」の被曝量になる。
「1時間当たりの」というのは車の運転で言えば「走行距離」に対して「速度」に当たる、つまり「時間微分」なのだ。この微分値と全体の合計値、つまり積算量(積分値)を混同するために、メディア上に小学校低学年程度の誤りが頻出してしまった。
名前のみを知る、ある経済学者は、わざわざ書かなければいいのに、この初等的なミスに気づかぬ手計算で、愚にもつかない誤ったコラムを書いていた。
ITだマーケットだ、と格好良い世界でいろいろ発言してきた方だったが、これではお話にならない、と馬脚を見せられたようで幻滅だった。そういうケースが実は少なくない。
「積分値」と「残留量」
また、ある地点の放射線量の積算がその場所に存在する放射能の総量になるわけでもない。いま「1時間当たり何ミリ」という降雨量が報じられたとしよう。10ミリの雨と言えばそこそこの降りだ。
仮にそこに適切な底面積の容器(雨量計)を置いておくと、1時間後に1センチ、水が溜まっていますよ、というのが「1時間当たり10ミリ」の意味するところだ。
だが仮に、その場所に「雨量計」のような器がなければ、水は溜まることなく他の場所へと流れ去ってゆく。実は放射能も同様で、福島第一原発から飛散する多くの放射性物質は、風に乗って飛散しどこに行ったか分からない。
逆に、どこか特定の場所に残った放射性物質は「残留放射能」と呼ばれるもので、非常に注意を要する。
まかり間違って、私たちの身体の中に「残留放射能」が溜まってしまうと「体内被曝」の状態となり極めて危険だ。直ちに専門医の適切な処置を受ける必要がある。
重要なのは「積算被曝量」が1シーベルトほどになってしまうと生命に影響が出る、というポイントだ。
報道される単位で言えば「1000ミリ・シーベルト」が致死的な領域だ。これはつまり「預金の高が1000万円を超えると危ないですよ」ということになる。
福島第一原発の衛星写真(3月17日)〔AFPBB News〕
これに対して「1時間当たり1ミリ・シーベルト」の線量が観測される場所は、1000時間連続してそこにい続けると危険が懸念される、ということになる。
これは日に直せば41日強、つまり1カ月以上ずっと居るとよくないですよ、という程度の線量だ。
報道される「放射線量」には値の上下がある。つまり「瞬間風速」の高い時間帯とそうでない時間帯があるということだ。一瞬だけ高い放射線量が測定されることがある。
例えば福島第一原発で1、3号機が水素爆発した、とか、4号機で火災があった、など、放射性物質がばら撒かれた直後には、各地で観測される線量の値も高くなる。それらの大半は風に飛散して、どこへともなく環境の中に散逸してしまう。
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[以下省略]
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