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今更に言及する事ではないが、昨日と今日のテレビ報道を一瞥して、ふと錯覚に陥った。この輩は何を考えて番組の取材、制作にあたっているのだろうかと。あたかも東日本大震災が過去の出来事であったかのような放送の場面が繰り返されていたかのように思う。消防隊員による原発における放水作業、宮城県で九日ぶりに救出された老婆と孫の件である。
原発の二次災害拡大防止作戦は現在進行形であり、予断を許さぬ状況下にある。また、救出された二名については、未だに重く、暗い空気の漂う世情の中、朗報ではある。しかし、消防隊員の会見は、過去の事象に取り組んだ、勇士のヒーローインタビューに似た印象が持たれ、また、救出劇については、当然ながら二名が無事に保護されたのであるから、喜ばれることであるが、今も尚、安否の判らぬ家族や親せき、友人や同僚を案じ、また、大切な人を失った方々にとっては、如何なものだろうか。
二人の発見を我が事の如く嬉しがる人もいただろうが、反面、羨ましがり又は、余りにもの過熱した報道の為、妬みの念を抱く人もいたのではないだろうか。
明るいニュースでの多少の欠落報道は、看過出来ても、惨事におけるニュースでの無神経さは非難をするに余り有るのではないだろうか。報道に携わる者、それなりに立派な教育を授かって来たのだろうから、知恵とともに、心身を巧みに働かせ、視聴者を頷かせる報道を心掛けて欲しい。さもなくば、それは、愚者の行う単なる呆道に過ぎない。
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