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マスゴミ崩壊
2010年01月26日 | レビュー
扶桑社の「マスゴミ崩壊」という本を読んだ。
著者は三橋貴明さん。
中々面白かったし、興味深かった。
この本を購入したのは、著者がこの本を書くにいたった動機を知ったからだ。
その動機は、ここんとこ私もずっと考えていたことと同じだった。
その動機に、私は非常に共感している。
それは、某・メジャーな新聞が全世界に向けて日本人(特に女性)のデタラメ変態記事を垂れ流していたことがインターネットで暴露され、大事件になったにもかかわらず、大手新聞やテレビ局が一切それを報道しなかったことである。
事実ならともかく、デタラメな変態記事を、さも日本人が皆そうであるかのように世界に発信していた事件であった。
なのに、大手テレビ局、新聞はそれを報道しなかった。隠すかのように。
実際、ネットをやらない人は、その事件のことを知らないだろう。
マスコミがそのアンフェアな体質を世間に晒した出来事だった。
あんなにたくさんのニュース番組があるのに。
各局、それぞれ報道の看板番組があるだろうに、一切取り上げなかった。
新聞にしても、あんなにたくさんの記事を誌面に載せてるのに、あの事件は一切スルーだった。
あの時、どこの大手の局の報道番組を見ても、その大事件には触れようとしないのが、私は不思議でならなかった。
不自然さすら感じた。その姿勢には、作為的なものを感じた。
あんなに大騒ぎになったにもかかわらず、その事件には触れず、他の「その事件にくらべたら、たいしたことじゃない」ような記事をとりあげていたのが忘れられない。どの局も。
それ以来、私はマスコミのアンフェアな姿勢には不信感と疑問を持ち続けていたので、その事件がきっかけでこの本を書いた・・という点に私は共感と共に興味を持ったのだった。
この「さらばレガシーメディア マスゴミ崩壊」という本。
読了してみれば、マスコミの特権体質、問題点、これからの課題などを「ネット時代」の今の視点で書き綴られており、面白かった。
これは、単なるマスコミ批判ではない。
もちろん「批判」と受け取れる部分もあるが、それをただ批判するだけでなはく、今後どうしていったらこの「ネットとの競合の時代」を生き残れるかについても書かれている。
それにしても、大事件が隠蔽されるがごとく「報道されない」ということは恐ろしいことだ。
某(?)国営放送局の「アジアの一等国」という番組のことも、私はこの本を読むまで知らなかった。
これまた「某・メジャーな新聞の変態記事事件」同様に、報道されていなかったから。
願わくば、この本で指摘されてるように、マスコミにも「自浄努力」が行われることを願いたい。
人に正義をふりかざすには、自分自身に対しても正義でなくちゃ、説得力はない。
人のことを叩くなら、自分たちの行いにも真摯でなくてはいけないと思う。
じゃないと、不公平だし。
さんざんこれまでその人が誰かに対してやってきたことを、他人がその人にやったからといって、鬼の首をとったかのごとく批判して騒いでも、説得力はないと思う。
人の利権を批判するなら、自らの「利権に守られた」状態をもしっかり反省・認識しなくてはいけない。そのうえで報道はしなければいけないんじゃないだろうか。
誰かの間違いの責任を追及するなら、自らの間違いの責任の所在もはっきりさせておかなくては。
そういうことができる立場にいるなら、なおさら。
じゃないと、それは「自分のことは棚にあげて」状態である。
ホント、「自分のことは棚にあげて」というのが多いよね、世の中。
自戒の念もこめて。
他人にきびしく自分に甘い(そういうのって、自意識過剰だったり、傲慢だったりもする)・・・・そういうスタンスの人や団体が、誰かや何かのことについて批判的なことを言ったり書いたりしても、・・・響かない。
それとも、これは理想論にしかすぎないのだろうか。
この本、欲をいえば・・某メジャー新聞の例の事件について、なぜ各局や新聞は報道しなかったのか・・の取材があれば、もっと良かった。
それは、某局の番組「アジアの一等国」についても同じこと。
8000人の人に集団で訴えられるなんて、前代未聞の大事件なのに。
だが、マスコミの人が書きにくいテーマについて書いてある本であるし、その点でも興味深い一冊。
問題提起という意味で、意義ある1冊だ。
この本で書かれてる問題提起を、多くの人に・・特にマスコミ業界の人に読んでもらいたい。
もちろん、すべてのマスコミ関係者が、これに当てはまるとは言わないけれど。
で・・自分たちに都合の悪い事件を隠蔽したりせず、真の意味でフェアな報道を。
どうか、お願いします。
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