07. 2010年11月11日 14:42:47: pQTVd57Pco
<文字起こし> 前半 http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-e111.html 日本の警察は、25万人のノンキャリア、500人のキャリア、一般職員を入れるとざっと30万人の最も巨大な権力組織。市民と接触している最高の権力機関は警察。 警察の100%が裏金に汚染されている。町のお巡りさんから高級官僚まで。 私は、25の都道府県で97回の裏金の話をしてきたが、日本という国の中でいろんな団体組織官公庁の中で、日常の勤務で犯罪行為を行っているのはやくざと警察である。具体的には、署長以上管理職は、一人年間数100万円の裏金を懐に入れている。 5年前告発した当時は、年間全国で400億円の裏金が幹部に。もちろん全部税金。 97回のうち60回は現役で言っているんですよ。愛媛県警の警察官として。万に一つウソがあれば当然懲戒免職ですよ。私定年退職してますから。それだけで、私の言っていることが真実かどうか判断できると思います。 去年退職した。もちろん圧力があった。尾行張り込み電話の盗聴メールの盗聴。そんなこと当たり前です。全国公演するたびその都道府県の公安連中は必ず行動を監視。録音機持って。 よく似た立場に黒木さん。立場は違いましたが、ある意味繋がってました。だから亡くなりました。 彼がなくなったことが耳に入ったのは、東京のジャーナリストから。亡くなったという前に、次はあんたの番だよと言うのが第一報。何のことと言うと、黒木さんがなくなったと。岩手県警の初動捜査ミスに直球勝負していたから、私の裏金告発と黒木さんとダブるジャーナリストがいる。圧力はそこなんです。 かなり覚悟しないと私に接するのは丸腰で戦争にいくのと同じ。現職の時は拳銃を持っていた。仕事を離れると丸腰だが、気持ちは絶えずバリアーを張っている。東京へ行く時電車に乗るときは一番前に出ないとか。ビルでも危険な場所にいかない。360度目を光らす。大事なことは公衆電話を使う。携帯では取られても良いことしか話さない。重要なことはFAXで。今の警察ではファックスは取れない。 裏金を必要悪だといわれる方がいる。公務のためにプールして運用するというのも必要ではないかと。ところが、日本の警察の裏金はそういったものと類が違う。公務に使うという名目で私腹を肥やしている。(岩上氏とミックス) 日本の警察のシステムをわかってほしい。昭和29年に警察の制度ができた。で、33年に北海道巡査になった原田浩二さん、その当時に既に裏金があったと言います。 私が愛媛県巡査昭和44年です。当然ありました。ということは、今の日本の警察制度ができた昭和29年と同時に裏金制度が出来上がった。全国共通金太郎飴ですね。 ということは、500人のキャリアが考え出したシステムだということは、当然推定ですけども断定してもいいでしょう。同じですから。 現場で働いているノンキャリの警察官は全国を移動することはない。ということは、全国の警察を上から、管理する。その立場にいるキャリアの上級公務員である彼らがそのシステムを考えて全国一律に浸透させた。(岩上氏) 先輩から聞きますと、当初はキャリアが愛媛県警2500人レベルでは4人ぐらいるわけですね。その4人のキャリアがほとんど家が東京ですから、彼らが愛媛県に来る往復飛行機ですね、で、キャリアの給料で、そんなに東京松山を往復できない。家族が来たり自分が帰ったりする費用を最初はねん出するためにできたのではないかということを先輩から聞きました。 それが広がって行って、結局自分の飲み食いに使う、そのために税金の犯罪者というのは、ニセ領収書がいる。ニセ領収書と簡単に言いますけど、私文書偽造で、3月以上5年以下。それをすべての警官に書かす。それは捜査費の場合だけですよ。裏金の一部です。 捜査協力費、情報を提供してくれた人への謝礼として領収書を偽造する。警察は、非常に言葉遊びがうまいですから、捜査費というのは、警察の中では国費の捜査費のこと。市民の皆さんは、捜査費と言ったら犯罪捜査に使ったお金と思うわけです。そういう言葉遊びで騙している。 で、県費の協力費はと言ったら、捜査報償費と名前を変えている。 犯罪捜査に使った費用は、捜査費用と言います。 ところが、マスコミの方を含めて捜査費という言葉を使うんです。捜査費用という意味で。 捜査費と言うと、警備公安を中心とした国の公安にかかわるという内容の捜査協力費のことですよ。国費の捜査費がだいたい年間60億ぐらい、都道府県費が90億とで、150億ですね。捜査協力費150億円の99%が裏金です。ホントは、100%と言いたいが、赤旗新聞取ったり、本当に協力してくれた方に石鹸箱持っていくとかお菓子持っていくとかそういう風に使う場合もごくごくまれにある。 捜査協力費、国費も県費ももともと裏金にするためにできた制度ですから。もともと裏金なんですから、スタートが。 その一部をこそこそ私物化していったというのではなく、スタートがすべて裏金なんです。それを考えたのはやはりキャリアでしょう。 これは確信はあるのですか?(岩上氏) もちろん、100%です。私はそのことを裁判所でも言ってますし、今まで97回講演してますし、現職で60回それを言って、仙波違っているよ何言ってるんだと誰も言わないですね。だから、私の本にも書きました。 最初裏金の存在を先輩から教えてもらいます。そして、その後元キャリアで警視官という高い階級まで上がった松橋忠光さんという方が、今から20数年前に「わが罪は常にわが前にあり」という本を出しましたね。 国会でも問題になったんです、当時。しかし、警察庁は、松橋は気が狂ったと狂人扱いしました。それで、国会も終わりました。この方が、もともとクリスチャンで自分が罪の良心の呵責に耐えきれず51歳の若さで退官している。私はそういう存在を全く知らなかった。 5年前に告発したときに、仙波さんの言っていることと松橋さんの言っていることと同じだと言いますから、そういうキャリアがいたんだと初めて彼の存在を知る。 いろんなアウトラインを教えていただくと、確かに同じなんです。ということはキャリアが考え出したこととしか考えられない。 私は、現場で40年やってきましたから、警察署長がどういう風な裏金をあてにしていたか目の当たりにしている。この目で見ている。 例えば、3月の人事、愛媛県警で120人ぐらいの署といったら大きい方なんですね。3月の異動時期に持っていくの、800万ですよ。現金で、署長が持っていくんですから。裏金の残った分を。裏金というのは捜査協力費プラス旅費とか、食堂費とかいろんな国家予算県の予算もトータルして裏金言いますけど、副署長が持ってます。 その副署長が、三月の年度末に金庫をゼロにするわけです。余った金額を所長に預けるわけです。裏金帳簿を持っている。裏金帳簿を焼却するのに一緒に焼きました。その時は、会計課長も一緒でした。 たまたま、当時は警察署の裏にゴミ焼き場があるわけです。そこで、考え深い顔をしてノート1枚破って回している。裏金帳簿やね言うと、そうだよ。この春に定年退職だと、自分のしてきた悪しき行為を消したいと。その時、当たり前の行為をしている課長に違和感を感じた。なぜ消すのと、私はしないけど、あなたはしてきたんだろうと。今消すのならしなければいいと思った。 その署では、800万円のお金を封筒に入れて、署長が移動の日に持っていくわけですよ。じゃ、その800万はどうするのとNO2に聞きますと、署長も全部自分の懐にはいらんだろうと。全部自分のものでなくて、上納しなくてはいけない。自分がこの3月の異動で栄転していただいたお礼を本部長やNO2の刑事部長に札束を渡すんだとこういうわけですよ。 これはキャリアです。人事権はキャリアですから、本部長と刑事部長はキャリアですから。これは慣習化されている。 人事で厚遇してもらったお礼というものが、キックバックとして戻ってくるのが前提で、そういうことがない限り、誰かを引き上げることもない。逆にそれをしなければ、今回いいとこへ行ったそのお礼をしなければ、次の移動がないですよ。次を狙って持っていく。 (岩上氏)質の悪いこういう人こそ出世していく。捜査能力、警察全体の力を落としてしまった。捜査力というのは、仙波さんが入られたころに比べて、 60%です。 (岩上氏)当然犯罪発生率に比べて6割を掴まえることができた? それも下駄はかしてますけどね。下駄という意味は、下駄はこう上がっているでしょ。水増しのこと。ですから、てんぷらともいうんです。 (岩上氏)これも警察の隠語ですか? 天ぷらは揚げるという意味。水増し数字を上げるという意味。水増しは簡単。犯罪発生を減らせばいいじゃないですか。分母を少なくすればいい。 (岩上氏)ということは、届け出があったものを届け出しないとか、あるいは、認知件数を減らしてしまうとか。 当たり前。昔は、犯罪発生件数と言ってました。何年かたって発生件数を減らすというのはおかしいのではないかという言葉遊びですよ。じゃ、警察が認知しなければいいと、だから今犯罪認知数なんですよ。犯罪で起きても警察がそれを認めなければ、犯罪ではないというわけです。 それも私が昭和48年に24歳で、巡査部長になりましたが、その時に初めて署長に認知用紙を書けと言われたときに、最初の巡査の時には言われない。大きな所にいたということもありますけど、その当時はこの警官が将来ずっとやっていくかどうかという見通しを立てるわけです。早く辞めるものには、認知用紙を書かせない。 (岩上氏)そうすると1年、2年、何年ぐらいですか? 僕は18から入ったから、5年目で試験通りましたけど、そして、24歳でしょ、その時に書けと。私は知ってましたから、すでにからくりを。だから、書かなかった。で、その時に署長室に呼ばれてしかられましたけど、私が最初に言った言葉は、こんなことを続けていたら、日本の警察はダメになりますと、犯罪者を取り締まる、法律を守る、それが警察の原点でしょと。その警察が自らお金を文書偽造し、税金を詐欺し、それを私的に使う業務上横領だと。こんなことやっていたら、今60%ですけど、大変になりますよと署長に言ったんですよ。 そしたら、署長が、もういいと言いましたよ。それまで、私を組織の敵と言ったもの。なぜ君は書かないんだと言って、署長がしかるわけですよ。署長これ犯罪でしょ。単なる私文書偽造ですまんでしょと。それから公文書になると公文書虚偽作成になる。これ1年以上10年以下ですよ。 それから税金を騙し取る、これ税金の詐欺でしょ。騙したお金を私的に使う業務上横領でしょ。ま、脱税もあります。こんなことを組織的にやったら警察はダメになりますよと僕は言ったわけです。 その前に署長が、警察はカネがいると。組織を運営するには金がいるというんですよ。 (岩上氏)公務のため捜査のために金がいるという予算の融通というのなら意味はわかるけれども実はそうじゃない。警察がカネがいるのではなく、警察官の身分の者にとって私的なカネがいるという、ちょっと違う話ですよね。 で、しかられて、私の返した言葉が警察はダメになりますと言ったら、署長がもういいと言いましたね。今日の話はもういいと。 ところが、異動時期になると必ず私に書かそうとするんですね。部下が。私の上司が。それで断ります。断るとき転勤ですよ、僕。そんなことされたら、みんな負けちゃいますよ。 (岩上氏)負けちゃうという意味は、気持ちが折れていいなりになって、手を染めると。要するにみんなと馴染むということですか。 そうですね。みんなと赤信号わたっちゃう。 (岩上氏)そうすると、組織にとってそういう人間がいると大変不都合で、いつか告発されるか。 危険人物。 (岩上氏)むこうと一緒になってしまえば共犯だから、しゃべらないだろうと。 そういう意味なんですよ。 (岩上氏)ということか、でなければ辞めてしまうか。口つぐんだまま辞めていくかのどっちかになるということですね。 警察用語で、そういう人間をマル特と言う。特別の特をマルで囲む。そういう隠語使います。特別対象者というのが正式な名前です。対象と言うのは監視対象。 それは、口頭で引き継ぎを署長がしますから、履歴書を見ても書いてないですよ。検挙率も。ただ、私24歳の時、60%は、最高でした。当時アメリカが、17、8でしたから。それぐらいずば抜けた検挙率。それも下駄をはかしての60%だったから、実際は50%ぐらいだったんでしょう。それでも高いですよ。 それが、私が拒否してますけど、その時におかしくなりますよと言った時に、まさかここまで下がるとは思わなかった。最低10%台まで下がりました。平成13年。 例の雪見酒のころですよ。新潟の。あのころに史上最悪で下駄をはかせて10%ですから、実際はひとケタでしょう。 (岩上氏)あの時は、警察幹部新潟の本部長ですね。の人たちが確かお酒を飲みながら、賭けマージャンもやり、そういうことが露見して、警察の幹部でもありながら、なんてことゆう事件だったと思いますね、確か。その特定の個人の不祥事ととらえられて、大きな騒動にはなりましたけれども、こんなに組織的な腐敗があるということは、その時大きく報じられたり、調査報道が続けられたり、キャンペーンが行われたり、国会で追及が行われたり、改革をしようとしたりとか、全く何もなりませんでしたね。 刷新会議というのができました。チジギジン?という方が、いろんな口座があるだろうと、形の上では警察を変えようとしましたね。今の検察庁がそうですね。先日いろんな方が15名いました。私が入らないのがおかしいでしょ? それと同じで、13年に、警察の実態を知らない方が、警察を刷新しようと、絵に描いた餅ですよ。現場の警官は全員そう思いましたよ。この人たちが入ってきて、警察を変えようと。じゃ、警察の実態は知っているのかと。知らないですよ。だって、警察は鉄のピラミッドですもん。中の匂いも色も何もわからない。鉄ですもん。 (岩上氏)警察の刷新会議の中に内部告発をされた方が入らなかった、警察は絶対認めたくないということだったんでしょう。今回検察も確か刷新会議という名前ではないです。法務大臣直属の第三者機関ということで、15人が選ばれたのですけれども、この中に三井環さん、同じように検察の中にいて内部告発を行って、検察から睨まれて告発され逮捕され起訴され有罪になり収監になり今年釈放された。 (岩上氏)以後、ずっと取材させていただいているのですけれども、三井さんは入ってない。三井環だけは入れたくないと思ったんでしょう。三井さん御自身は、法務大臣に直に要望書をお書きなり、私をこの中に入れてくれと堂々とおっしゃったんですね。で、私は、要望書を受け取って、私のサイト上にアップしたり、三井さんの出している告発状とか全部アップして誰でも読めるように。というのは、マスコミが伝えませんから。マスコミが記事にしませんので、そういう公的に出した文書は誰でも読めるように出しています。 (岩上氏)三井さんが入れなかったのも一つの検察の組織防衛のためにおそらく抵抗したんでしょう。あるいは、そもそも法務大臣が入れる考えがなかったのかもしれませんが。検察の方でも裏金の問題があった。そして、警察も。警察の方は人数が多いですから。 そうですね。規模が。私がやった時に、検察庁の裏金が5.5憶円。三井環さんが告発しようとして逮捕された、そのことにより、7800万円まで落ちましたね、急激に。そういう風に、三井さんのしようとしたことは、効果はあったんです。 で、これも非常に奇遇ですけれども、三井さんは私の高校の先輩ですから、4年先輩です。偶然ですね。愛媛です。そういう意味で、今年満期出所して、連絡があって、彼と電話で話しして、じゃ、お互いが対談しようというのが4月にあったんですね。 ところが、お互いにスケジュールが合わなくて、流れて現在に至ってますけど、そういう意味で三井さんとは一度対談したいなと思っている。ま、先輩ですからね。全国5000以上の高校があって、なにも同じ高校の先輩後輩が、検察の裏金現職でしょ、警察の裏金現職でしょ、何も同じ高校がね。 松山東高校と言いましてね、昔、坊ちゃんのね、坂の上の雲の松山中学が前身ですが、秋山兄弟も先輩ですし、正岡子規も先輩ですし、大江健三郎氏も先輩です。だから、歴史のある高校ですが、しかし、告発を勧める高校かなと。そういう意味で、三井さんと先輩ということで、これも奇遇ですよね。 (岩上氏)奇遇なんだけど、反骨心のみたいなものが培われる土壌が。 そういう校風はありますよ。バンカラな高校でね。夏目漱石の坊ちゃんを生んだ母体ですからね。そういう意味では、愛媛では一番反骨精神が旺盛な校風かもわからんですね。 平成13年の刷新会議ができた時も、警察が変わるなんて当時20数万の警官誰も思ってませんよ。今の検察庁の件だって、あんなメンバー見たら、中で実態を知っているのは、江川紹子さんだけじゃないですか。まともな意見は。後は元検察官。裏金を使っているじゃないですか。元警察庁の裏金じゃないですか。 何を言っているんだ。自分たちが現職の時、裏金に手を染めて、いわゆる犯罪者ですよ、彼らは。ただ、法の壁があって時効の壁がありますから、もう時効が立てますから、最大7年ですからね、7年たてば彼らはもうみそぎは済んだと思っていますよ。だから、そういう彼らが検察を良くしようと、私に言わせれば、泥棒が泥棒のカネを監視すると一緒ですよ。 ですから、あの会議メンバー見たときに、僕と江川さんとは知り合いを通じて知人ですけれども、私が阿久根へ行くことには反対をした方ですから、そういう意味で今はしばらく連絡もしてませんけど、だけど、私が冷静に見て、江川さんであれば。 大河原さんという群馬県の元警部補で裏金を渡しよる先に、告発をした警官がいましたね、その大河原元警部補の裁判に僕は実は江川さんを呼んだんですよ。で、彼女は、自分の費用で来てくれまして、傍聴したわけです。 そのときにあと、報告集会でも意見をもらった時に、検察が事件を推し進める過程において、具体的に証拠に基づく捜査をしていない、警察の言われるままに動いている。だから、大河原さんの事件については、具体的な証拠がないではないかというべきことを彼女は発言しました。 そういう意味で江川さんがこの会に入ったことは、確率としては15分の1ですけど、6%ぐらい可能性というか、この会議のいいところは6%だけですよ。 (岩上氏)厳しいご意見です。この検察庁の自らのお手盛りの方の調査チームというのもあります。前田検事の捜査特捜??その捜査とは別に、最高検が自ら調査をしています。自分達のことも含めて調査しているという状態ですね。これじゃ、お話にならない。なので、法務大臣が直属の機関を作ったと。これがおっしゃるように、大したことはできないんじゃないか、舞台裏知っているもんですから、それでもこれを作って、あれだけ人を入れたというだけで大変な抵抗があって、これを作るのも容易なことでなかったということがあったようなんです。 (岩上氏)これが現在の日本の国家権力。国家権力と言うと、みんな一般の人は政治家を思いうかべがちなんですけれども、政治家ではなくて、国家権力とは何よりも官僚機構なんですね。官僚機構を制御するものとして、我々は代議士を送り込んだりしている。代議士もそれほど力を発揮できずに、むしろ、官僚機構にとって都合の悪い議員というのは、いろんな形で圧力がかかりパージされていく現実がある。それが誰であるかというのは、どんどんわきにそれていってしまうので、話を元へ戻しまして、裏金のシステムにもう一度話を戻させていただきたいのですが、本筋の話。 (岩上氏)捜査報償費で、捜査情報提供者への謝礼に使うお金を、例えば1万円を渡して、何か重要な情報をもらう。全然別の人に別の名前で渡したことにして、ニセ領収書。この別の人というのは、例えば、名前はどこから? 原則的には全国統一して、電話帳ですよ。ですから、電話帳というのはなくなった方を載せている場合もある。だから、何割かはなくなった方の名前が出てくる。 (岩上氏)故人献金が問題になったことがありましたけれども、故人領収書なんですね。中にはとてもあり得ないというのもある。小さい 愛媛県のある殺人事件の場合は、6歳ぐらいの子供の名前を使ったばっかりに、その6歳の子供が、書いている側はですね、ウソをついている側は大人と思っているわけです。誰でもいい書いているから。そんな子供がこんなことをしてはおかしいんではないかと。 あの男は犯人だと思うなんてことを平気で捏造しているわけです。殺人の捜査報告書。それで、その子供に (岩上氏)領収書だけじゃなくて、その人にあってこういう話を聞いたと報告書まで偽造なんですね。 そりゃ、当たり前ですよ。捜査報告書は、ほとんど偽造と思ってもらって結構ですよ。ですから、裏金に関してですよ、お金を渡したという報告書ですね。その場合も、大の大人が発言したかのごとくねつ造して、その彼に何万円渡したというようなことをやってたわけですね。 5歳6歳の子が言うかと、頭からウソですけど、ところが、そういう話が漏れないと思っているわけです。警察ではね。ところが、今はウィニーというのがありましてね、それで、暴露しちゃいましたね。 (岩上氏)ファイル交換ソフト。自分のパソコンの中でいろいろ音楽ソフトなどダウンロードして、それが時々流出してしまうということがある。愛媛県警でもウィニーによる流出事件があったわけですね。どんな事件ですか? この事件は、コレサワという警部ですが、非常に小さい警察署の警部課長をしてまして、彼はまじめな警官ですよ。そういう意味では。そして、家から遠く100キロ離れたとこへ単身赴任をした。年齢もまだ40歳代。当然、家族を置いてますから、そういう性的な欲望も当然ありますよ。 (岩上氏)ファイル交換ソフトで集めていたのは。 アダルトです。彼の性癖も全部暴露されました。私見ましたから。で、あ、彼はこんな癖があったんだ。私の署かでは、クセといわないヘキというんです。こういうヘキがあったんだと見た連中はわかってます。彼は、画像を取り込んで、自分で編集をした過程において、自分のパソコンからパソコンに入れている捜査資料が、殺人事件のウソの捜査報告書に基づく協力費(県費)を払いましたというのが、17件出ましたから。 そして、あと強姦事件の被害者の名前も実名で出ましたね。いろんな詐欺事件の関係の個人が銀行への預金の出入り、これは、銀行からのデータも全部出ました。エヌシステムという番号認識装置のデータが何十万台出ました。正式発表は、六千人分と言いますけど、実際は、もっとですね。 そういうことが出た。当然、県警としては本人を首切りたい。警視庁は実際首になっていますから。そういうウィニー交換ソフトで出た、あるいは、_とったかな。懲戒免職です。当前愛媛でも懲戒免職ですよ。彼は、栄転してますもん。 むしろ、彼が、発覚した時は当然監察から調べられますよ。監察のストーリーは、首切ると42、3のまだ45までですから、子どもの教育もある、家も新築してまだ3年4年、そういう人を首切ると大変ですね。だから、温情を掛けて、最初、温情を掛けた職務というのは、6か月の停職だけど辞表を出す。そうなると、退職金は満額出るんです。で、60歳で年金もくれるんです。 ところが、それで本人が辞表を出さんのであれば、懲戒免職するぞと。俗に言う_免職ですね。従わなかったら首切るぞと、従ったらこらえてやる。これが、温情の第一弾。ところが、その時期、監察も知り合いがいますから、その人からいろんなことが漏れて、コレサワが抵抗して、何を抵抗してくるんだよと言うと、彼は裏金を作っていた、もう真っただ中の人ですから、刑事畑で。刑事課長でしょ。 自分が作っているのは、愛媛県警の捜査一課凶行?班ですね、殺人とか恐喝強姦の。そこの係長をしていた時の事件なんですよ。だから、当然、自分の首切るなら、全部出すぞと。 (岩上氏)流出したのは17件ですけど、他にまだある。 もちろんですよ。 (岩上氏)膨大に証拠を持っている。自分が手がけたものもある。それ以外の係長とかおやりになっていたから、部下や同僚を含めて、たくさん情報を持っている。それを出してしまうぞと。一種、組織を開き直って脅したわけですね。 だから、ひっくり返りますもん。日本の裏金のシステムって、それがすべて暴露されますよ。彼が、口切れば。証拠持っているんですから。そしたら、組織はどうするか。庇うしかないじゃないですか。 (岩上氏)それはつまり、仙波さんが実名告発したということと衝撃がちょっと違うわけですね。巡査部長の時にやれと言われて拒否し続けた、 (岩上氏)昇進試験もおありになって、普通だったら、昇進していくのに、ずーと巡査部長の身で定年まで勤めあげられたわけですよね。最後までご自身で手を染めなかった。いいかえるとその証拠、自分をやった部分を含めてお持ちでない。ところが、彼は、真っただ中の人で、たくさんの証拠を持っていて、言葉は悪いですけれど、マフィアが時々組織裏切って、そのマフィアの内部情報をボーンと暴露してしまうという話がありますけれども、極端に言うと、それに近いような、組織犯罪グループの中で、最もコアの犯罪情報を持っている人物が開き直った時の組織にとっての恐さみたいな話ですよね。 (岩上氏)警察をやくざに例えるのは、けしからんという人がいるかもしれませんけどね。それに匹敵する話ですね。 そんなことはだれもびっくりしないんですよ。知ってますからみんな。警察の中ではびっくりしない。当たり前です。コレサワさんは、異動も普通なら少々左遷されて田舎に飛ばされるとか、それ普通でしょう。県警本部の中で、同じポジションで移動ですから、まだ、仕事楽なところへ行っているんですから、これは部内では栄転だと言ってますね。 だから、これが今の愛媛県警の実態。そして、日本の警察の実態なんです。 (岩上氏)失礼な質問になりますけど、愛媛だけが特殊ということはないんですか。 まだ、愛媛いい方でしょう。まだ25の都道府県は、私をオンブズの方が弁護士の方を含めて来て、裏金講演してくださいと言う県は、まだいいんですよ。残りの22の県ですね。鹿児島も含めて。22の県は裏金のうの字も出てないんですよ。 ということは、警察の裏金に対する隠蔽力が強い。そして、マスコミの情報収集力が弱い。 (岩上氏)あるいは、収集してもそれを出そうとする力。マスコミ力が弱いんですね。 そして、警察に対して県民が寛大な信用度がついている。それが、22県ある。鹿児島、長崎、徳島、山口、広島、島根、秋田、新潟、奈良、 一道一都二府は行ってます。 愛媛県警のコレサワ君の件でも、愛媛県警今2200人現職がいますが、誰一人おかしいと思わない。当たり前と思っているんですから。それぐらい腐ってしまっている。 (岩上氏)権力があり野放図にやり批判する。本来は、批判しなければいけないメディアが、これまた、メディアも腐敗していることあるんです。記者クラブメディアが、警察にかなり頼りますから、御存じだと思いますけど。事件報道だとおんぶにべったりで、事件報道は、メディアにとっておいしい情報なんですね。なので、警察のいいなりになったり、目をつぶったり、もっとあからさまに言うと、大手の新聞は各支局に配属されるとそこのサツ回りをやる。そこの副所長と、副所長と決まってるんですね。必ず接待を受けるんですね。飲み食いを一緒にして、警察の側に接待されて、女性を含めて飲食をとどっぷりつかったりする。そんなことも慣例になっている。 ある中央紙の女性記者が、私にハッキリ言ったことは、自分が九州の件でサツ回りの時に、署長室で後ろから胸をわしづかみにされることは、たびたびだったと言ってましたね。それ以上手が行こうとしたので、それは押さえたという風にハッキリ記者が言ってましたからね。 で、愛媛県では、その記者と副所長とか刑事課長が不倫関係を結ぶのはごく当たり前というか、別に不思議じゃないんですよ。ですから、そういう意味のセクハラ、それと愛媛県警の女子職員に対して現職の刑事がレイプする。そう言うこともごくごく普通ですね。 私の耳にだって相当入っていますもん。被害を届け出た人でも数件ありますもん。で、今、全国でレイプの被害者は、年間9000件ですけど、これは1割以下と言われてます。一般以外の方が、被害届をだせるのが一割以下だと。実際は、その10倍以上の被害の方がいます。そう言うことを含めた時、県警の中のレイプ件数を表に出せば、それはびっくりしますよ。 (岩上氏)年間数件と言うことですか? ありますよ。私も相当耳にしている。1件愛媛県警でも訴訟してるもん。現職の方が。相手の現職刑事は、もう県警本部と松山署とを行ったり来たり、御栄転ですよ。だって、裏金担当係、彼は。 (岩上氏)レイプ事件なんてものも、この裏金が根っこにあって表に出ない。そしたら、早い話が、何の犯罪をやっても俺は大丈夫って言う。 当たり前でしょう。 (岩上氏)うわぁ、カメラの向こう側で鳥肌立っている人が、たくさんいると思いますよ。 私の感覚は当たり前。で、それを仙波が奥さんに言っているという風に県警は言うかもしれません。だったら、名誉棄損でやればいいじゃない。僕はずっと今まで言っているんだから。 (岩上氏)考えればそうですよね。そこの警察が事を起こした人間を捕まえよう検挙しようというつもりがなければ、確かに、犯人というのは、放置されたままになるわけですね。放置された犯人というのが、ときどき警察と攣るんでいるやくざ者なんていう場合があるかもしれないけど、警察内部に犯人がいて、警察内部に犯罪者がいて、警察がその人を捕まえると、警察の不祥事が明るみに出るというだけじゃなく、冗談じゃない俺を逮捕するなら、お前たちのやましいところも全部暴露するぞと。お互いにつるみあって、ヒドイな、その話。 レイプは不倫にしてしまうんですよ。で、おまけに、男性は刑事課ですが、彼には妻子がある、相手の被害の女性は独身。独身の女性を監察がよってたかって4時間軟禁して、そしてそこで、相手は妻子があるのにそういう関係を作っていいのかというんですよ。 (岩上氏)犯しといて。 そう。 (岩上氏)これ何年に起きた事件ですか? 今から、5,6年前。で、女性の方は、やはり恥ずかしくて訴えるところがないんですよ。 (岩上氏)そら、そうですよね。訴える先は、まず警察なんですから。そこですからね。 ですから、結局泣き寝入りしていたわけですけど、私が告発したこともあって、相談もあって、私を支えてくれた東玲治東玲治が、その女性の方のずっとケアをしてて、亡くなった後、そういうことが大きくなったわけですね。東が亡くなった後ですね。 (岩上氏)じゃ、その方も勇気を持って訴えようと。刑事告訴と民事と両方やった? 刑事が、やはり弁護士もこちらは入ってました、弁護団が入ってますけど、だけど、証拠が一年も前のことを、そのホテルでレイプされましたと、よって連れ込まれてレイプされましたと言っても、もう証拠力がないんですよ。彼ら知ってますから、警察は。 そんな証拠がないもんでね、事件にならないということで、今、国家賠償をやってますけど、組織を挙げてその巡査部長をかばっていますよ。だから、その彼を私が一辺とっちめたんです。 現職の時に二年前ですね。その時に、今からでも遅くないから謝罪しろと、そして、アパートの鍵も返せということを言ったんですけどね、そんな女は知らないどうでもしてくれと開き直りましたよ。持っているんですよ、電話。いつでも出せますよ。 (岩上氏)アパートの鍵ということは、犯してそういう関係になった後はいつでも出入りするようになった。 そう、一年ぐらい。 (岩上氏)そういう関係を強要しつつ持ち続けたというわけですか。 それが泣くように言って、最後は自殺するということで止まったんですけれども、しかし、それでも恐いという状態が続いたようですね。だから、そのことも含めて、裏金からそれましたけど、冤罪もそうですよ。 その冤罪というのは、普通ちょっとした捜査ミスと皆さん思われますね。そうじゃなくて、犯人は誰かとにかく誰でもいいから作らないと裏金が作れないんですよ。 (岩上氏)クラクラしてきますね。裏金が作れないために犯人が誰でもいい、これでもとんでもないんですけれども、そこに、、 私そう思わない。僕はダメですよ。僕はしませんけども、警察42年間どっぷりいたら、ごく自然の行為ですよ。そんなことは。犯人は誰でもいい。だって、自転車置いて、被害自転車置いて誰か乗るのを待つんだから、現場の警官。で、そこで、またがったら即逮捕していいし、そこでケイオウハン1件じゃないですか。 そんなことは別におかしいことですか。 (岩上氏)おかしいことですよ。大変なことで、それはその、今一瞬そうですねと言いかけている自分が恐いんですけれども、そういう状態もかつ裏金を作らなければいけないから、つまり早い話が、事件を片付けていって、捜査協力した人がこれこれで、それでノグソの捜査報告書領収書をでっちあげて、で偽金を作って、で、こちらで誰でもいいから極端に言うと、人を適当に捕まえる。ということは、証拠の改ざんやら供述の改ざんやら、要するに、本来ならこの人がこの事件にぴったり当てはまるということはないかもしれない。けれども、この人間にしてしまえということであれば、強引に辻褄は合わなくても、さまざまな証拠の改ざん等によって、辻褄合わせをしてしまって、犯人にデッチ上げていくということが現実にあるということですか。 いちばん簡単なのは、指紋ですよね。指紋というのは、終生不変万理不動でしょ。これ100%証拠ですから。だから、あなたが犯人に仕立てるためには、ちょっと事情を聞きましょう、コーヒーでも飲まんかというて飲ませる、持つやないですか、それを回収して指紋取ればいいじゃないですか。それを現場から回収したとしたらそれでいい。そんなこと当たり前ですって。 (岩上氏)そんなことやってるんですか。 やってますよ。 (岩上氏)これ偽金作りより問題大きいですよ。 そうかぁ。 (岩上氏)それ、そうですよ。だって、人生狂わされたらたまったもんじゃないですか。 そんなこと痛くも痒くもないから。 (岩上氏)その警察にとってはね。腐敗した警察にとっては。 だから、これくらいのことは、私が告発してから、仲のいい上司もいたんですけどね、こういうこと言ってましたよ。仙波がいくら実名で告発して、一時期マスコミがパッと騒いでもそんなもん一稼いだと。どうせ国民は困ったら、事件にあったり事故になったりしたら、警察へ頼ってくるんだよ、いやなら来なければいいんだよ、ハッキリ言っているよ。 それが今の警察幹部の姿勢、原点ですよ。いやなら来るなと言うんですから。 (岩上氏)これは誰が言ったんですか。 署長クラス。 (岩上氏)ノンキャリの上の方? もちろんノンキャリ。 (岩上氏)キャリアもノンキャリも含めてこういう腐敗になっちゃってる。 キャリアは賢いんで、自分が手を汚さない。自分が吸うお金をもらうだけ。私を死ぬまで、黒木さんと同じような状況で死んだんですが、その男は産経新聞のジャーナリストですね。たまたま僕の上級生だった。顔を知らなかったけど。 その彼が、現職の産経新聞のサツ回りの記者だった時に、愛媛県警ですよ、ある警務総務畑から、東さん何とかしてくれまいかという要望が入ったわけですね。実は、本部長が次期の上納金を上げろと言ってきたと。その時まで東は薄々知ってたけど、具体的にはどこからももれなかったですから。ただ、裏金があって、上納してるというのは聞いてましたよ。 だけど、今から約20年前です。彼は、ハッキリ数字を知ったわけですよ。当時警察は部門が5つありまして、事務部門、刑事部門、交通部門、警備部門、生活安全部門の5つ。この5つに、20万ずつ割り当てていた。上納金を愛媛県警は、本部長にね。月100万なんですよ。 そしたら、刑事部門は強いんですよ。報償費があるから。生活安全部門も防犯協会とかいろんな許認可の関係があって強いんですね。警備はもっと強いですよね。国費の捜査協力費がありますから。交通は安全協会があるでしょ。だから、みんな強いんです。 ところが、事務部門はカラ出張しかないんですよ。事務部門はカラ出張いっても、出張自体がないじゃないですか。だから、その20万円を毎月作るには。20万だけ造るのは簡単ですよ。自分たちもカネがいるわけですよ。ノンキャリアが。そうなってくると、自分たちが減らされる、だから、上げてくれと言ったときに、東君に止めてくれじゃなくて、上げるのを止めてくれ、今のままで済ませてくれないかと。それで、彼は本部長に直談判したんです。 そして、そこで本部長が部屋から出て行けと言ったので、本人はドア蹴ったんですよね。そしたら当然周りにいる人あたりが、東逮捕するぞと。東は、茶坊主と言ってましたよ、みんなイエスマンだから。この茶坊主たちのノンキャリアの警部クラスからね、東逮捕するぞと、それで彼は言ったんですよ。逮捕してみろ、月100万円の件新聞に書いたるとこう言ったら、本部長がドア開けて、東さんどうぞと。それからフリーパスです、彼は。 で、それで東は、もう100万円以上上がったことは無くなっただろうと、彼は彼なりに解釈したんです。そしたら、犯人探しされただけで、金額は上がったそうですよ。 毎月100万ですから、上納金。1200でしょ。愛媛県警、それは、20年前ですけれど、私が告発した5年前には、年間4億円でしたから。これもデータがあるわけですね。捜査報償費が、いくらとか。出張旅費がいくらとか。そうした履歴とかいろんなデータもっている。それが、4億円ありました。 で、そのうちの4億円をそのキャリアに数千万渡して残りの3憶数千万をノンキャリアが分配するわけです。ですから、面白い話を。私が告発をしようと弁護士たちと話をしたあとで、私を唯一仙波と呼び捨てにできる上司は、過去にも一人だけなんですよ。その上司は、なぜ私を呼び捨てにできるかというと、私の女房の葬式に幹部としてただひとり来たんです、彼は。 私は裏金拒否しているし、息子の事件があったりして、いろんなことがあって、危険人物マル特でしょ。マル特の女房が死んでも、管理職は、関与したくないです。で、そういう意味では、葬儀と言ったらものすごく家族的なファミリー的な警察は凄いんです。 もう署長のお父さんが死んだと言ったら、県下の署長から全員花束がいったりとか、全員が集まったりとかそれは凄いんですが、そういうファミリー的な中で、現職の警官の奥さんがなくなって、管理職が一人しか葬儀に来ないというのは、これは本当に異例なんですね。 私にとっては当たり前ですけれども。その上司は喪服を着てこずに、普通のスーツに喪章をつけてきましたよ。だから、黒服着たら、今日仙波の葬儀に行くと思われちゃう。だから、彼は彼なりに来てくれました。で、僕はそれに対して恩がありますから、それから仙波と言われても、もう普通の幹部がモノを言ったら、誰にモノ言うの、犯罪者がただ一人犯罪を犯していない警官に対して、誰にモノ言うんかと僕なら言う。 言われるの知ってますから、みんな。だから、仙波部長というふうに呼び捨てしないんです。先輩だって。ところが、彼は、愛媛県警で仙波のことを呼び捨てできるのは俺一人だという自負があるんです。〜仙波と言われても、まあええかと。その人も仙波を自由に扱えるのはおれだけだと思ってますから、今回告発する時も情報が漏れた時に、彼は、身を呈しても止めましたよ、私を。 で、全権委任ですよ。県警がお前しかとめれないと。だから、彼は、私にいいましたもん。頼むからわしの顔を立ててくれと。お前の言うことは何でも聞くと、階級もあげると、これから残り4年半、好きなポジジョンいかすと、そこまでいいましたよ。 で、その彼から、私が告発するということをまだ情報が漏れてないとき、面白いですよね、仙波、わしは__というから、わしは、こないだの年末のボーナスの日に、自分が署長で栄転をする前の年ですから、署長に実はボーナスの日にこういうことをしたんだと。だから、私は、署長で行ったと、こういうわけですよ。 なにしたの?こちらも聞かないかん。ボーナスの日に百万円帯封のついたカネを書類ばさみに挟んで署長室で、署帳ボーナスですと言って渡したんだと。これを開けて、それを制服のポケットに入れて、すまんのう、あんたなんて言ったのと聞いたら、私も半分もらってますからと言った。 自分も50万懐へ入れているけど、署長には100万渡したということを自慢げに言うんです。私が講演で使うのに、なぜ警官の制服のポケットに二つあって、なぜ内ポケットが大きいか、百万円入れても表から見たらわからない。 この同じような服装が、大学病院の院長先生のドクターの白衣。ここに大きなポケットがあるでしょ。30万ぐら入れてもわからない。だからよく例えに使うんですよ。ドクターの場合は、実際入れた方から聞きましたから。私の家族が手術をしてもらう時に先生に。大学病院などは当然だと、そういう方いましたよ。 え、30万入れたんやと言うんですね。あ、そうなんだと。これは伝聞ですけど。でも、警察署長の我らの制服の裏ポケットを見てもらったらわかりますよ。100万円入れても表からわからん。そういう風な作りしてますからね。 で、それを100万円渡した。で、私は半分もらっているからいいんですと、俺はこういう風なこと、毎月上納する裏金以外に、ボーナスの日に特別に+αで100万出すんだよと、それぐらい、俺は腕が切れるんだよと、僕に言わすんですよ。それさえ出来てれば、出世できる。 県警本部にグリーン観葉植物が置いてある。1階から9階までありますわね、毎月変わっている。そしたら、諸君は、毎月変わっているなと思うでしょ。一階のを2階へ、2階を3階、3階を4階へ持っていくんですよ。係りが。 警察ぐらいセクション、セクト別の意識の強い組織ないですから、原則的に、警備部と刑事部は、全く合わない。交通部と生活安全部と会わない。みんながこれ(手の甲と甲を合わす仕草をする)ですよ。だから、県警本部、1階から10階までありますけど、2階の部が3階の部へ行くことがないんですよ。交流がない。 だから、2階の観葉植物が、一つ来たって上へあがっても気付かない。自分とこにある観葉植物は替っている。でも、それは観葉植物を買っているんです。買い取りですよ。買い取って、領収書を1階から9階までで、9万8千円とわしは担当から聞きましたよ。領収書を書いた人からね。 ところが、9万8千円で買うけど、毎月買ったことになるんです。職員の目をそらしているだけ。そして、領収書を書くのは同じ人間なんですよ。その売っていた花屋が私の同級生なんですよ。白紙領収書を、9万8千円と最初は書きますよ。それを同じ領収書を12枚渡すんです。で、日付だけ変えて。で、同じ職員が書くわけですよ。 同じ人が書いて、毎月買ったことにするんです。年間100万円浮くんです。こういう裏金の作り方もあるんですね。 (岩上氏)そういう裏金に長けて作るのがうまくなる人が、出世が早く、上納するから出世が早い。 能力は二の次ですよ。 (岩上氏)もうこれ完全にやくざ組織なんですけどね。 だから、私が告発してから、やくざが私に頑張ってください。愛媛県のやくざは私を応援しますよ。右翼なんか車止めて、仙波さん頑張ってくださいって、やるもん。警察は、私の後尾行して、軟化落ち度を取って裏を取ってデッチ上げでもいいから、逮捕しようとするもん。どっちが犯罪組織ですか。 私が定年退職したことは、弁護団が言いますもん、奇跡だと。 (岩上氏)何らかの形で弱みとか落ち度を見つけて、逮捕して失職に追い込むとか。 それだけならいいですけれども。私は命を覚悟しました。だから、黒木さんが今回、ああいう風なことになった時、私はやっぱりやられたと思いましたよね。確証はないけど、私の心の中ではやられたと。だから、ジャーナリストの方も「次は仙波さんだよ」とそういう意味で言ってきたわけですよね。 だけど、私は、それについて本当に自殺なのか事件なのか私は口にできません。両面ですよね。だから、彼とは、最後は6月ぐらいかな、連絡電話で。2月にあってますけどね。 (岩上氏)こちら群馬のある弁護士の方に書留で手紙が届いたらしいですね。黒木さんから亡くなる前に、その話が届いたということは、その弁護士は認めていると。けれども中身については言わないと。明らかにしないと。何か事情があるんでしょうね。言えない内容。そこがどっちに傾く内容なのかわかりませんけど。 まぁ、そういうふうに冤罪と裏金作り、また告発しようとする者は重要危険人物として徹底してやる。それのもっとも顕著な例が群馬県警の大河原事件ですよ。彼は、非常に優秀な警官でしたね。すごく出世も早い、腕も立つ、剣道6段、男前というのは関係ないけどいい男ですよ。 彼が口にした非常に厳しい監視におかれたわけですね。テレビで告発をした。それからは、警察の手のひらの上で踊らされて、最終的にはデッチ上げ逮捕、首ですよ。メディアは警察発表をそのまま言っちゃう。だから、こんなことが現実にあれば、現職の警官が裏金を実名で告発するなんて、私がすること自体、大河原さんは衝撃的だったと言いますよ。 それと同時に、第二の仙波は30年間出ませんよ。3人ですよ。それは、私が5年前でしょ。5年前に25歳以上の警官は全員、ニセ領収書を書いてましたから。だから、25歳ぐらいまでの若い警官は、書いてない方もいたかもしえない。だけど、25歳以上の警官ぐらいになると、全員書かされてます。それが、今一番若くて30歳でしょ。 ということは、30歳未満の方で、一度も書いていない方が30年たって実名で告発できるという可能性はあります。自分が手を汚してましたら、できません。だって、自分の犯罪を認めるんですよ。私も書きましたと。 (岩上氏)北海道警の原田さんなんかは。 彼は、時効来てたじゃないですか。退職してから8年でしょ。時効は7年ですよ。もちろん、彼は時効を計算してはいてないのですよ。だって、そういう非常に厳しい意見を原田さんにぶつけましたけれどね。彼は素晴らしかったです。だけど、結果的には時効が成立してから言っているのは、これは、偶然ですけど真実です。 だから、原田さんが実名で告発することは素晴らしいですね。現職でやるということとはリスクが違います。だから、私は原田さんに非常に失礼なことを申し上げて、反省もしてます。彼は今なお活動されてますから、そら素晴らしい方ですね。 だけど、私とは立場が違う。だから、裏金の問題は、アメリカに法律があって、告発することによって国の税金が損害が免れる。それは、告発をした人が、被害を防げた分を3分の1は告発者のモノになるという。告発を奨励するという意味でね。そういう制度があって、それで言うと、私が告発してから200億円予算が減った。 だから、金額だけを見てもやっぱり私の告発は効果があったと思ってます。ただ、金額的に効果があってもまだ200億円残っている。ということと、誰も犯人が警官が刑事責任を負っていない。だから、私の告発行為が本当に不完全な結果しか出ていないですね。 (岩上氏)一人で頑張られてもそんなに成果が上がるというものでもない。これはやっぱり、官僚が。官僚が腐っているからできないんですけれども、官僚組織に改善正常化というものを求めるのが難しいのであれば、警察官僚のね。やはり、政治の力であったり、メディアの力であったり、あるいは支援する市民の力だったり、そうしたモノが大きく湧きあがってこないと、それらが手を携えて、法曹の力とかも大きいですね。弁護団とか。仙波さんを支援している弁護団80人ですか。大変なお仲間と言いましょうか、支援者の後押しもある。こういうのが大きく手を携えて、愛媛県警の話にとどまらない全国どこにでもある話なら、これは国レベルの話ですから、やはり、国会とかどっかで証言していただくとか。そういう話にならないと難しいですね。 5年前、告発した当初、告発して24日目に民主党の議員が4人来てくれました。総団長が中井さんですね。4月に中井さんにお会いしに行ったんですよ。東京ね。会いましたけど、野党でいる時と与党、政権党になった時に態度が全く違いましたね。 民主党から5年前には仙波を国会へ呼ぼうという話があったんですが、当時政権与党の自民党は、全員圧倒的多数で私を拒否しました。それは、当然、警察庁から自民党に要請しているわけですね。私はどこへ行っても同じことを言いますからね。全く手を汚してませんから、一番危険人物ですよ。 で、私を拒否した自民党。今度、民主党が天下取ったら当然私を呼んでくれると思ったんですね。だけど、いまだに呼ぼうとしない。三井さんだって、今そう言う国会の動きがあると聞いてますけど、まだ、具体性がないですよね。 (岩上氏)例えば、冤罪を防ぐためということで、今非常に緊急のテーマとして、可視化ということが言われている。警察・検察の取り調べの可視化。可視化というのは民主党の公約にしていました。ところが、いざ政権与党になってもなかなか実現できない。圧倒的官僚の抵抗の前に何もできない、立ち往生しているというのが現実です。 官僚と言いましても、検察警察官僚ですわね。 (岩上氏)これの抵抗のために、何もできないでいると。そうもするうちに、民主党内部にずいぶん手を入れられてガタガタになって、民主党が、全く違う二つの政党になったような状態です。菅民主党と09年小沢さんを支持したと言っていいでしょう、代表選を戦った大将小沢さんだから。09年のマニフェストに書かれていた事を支持するグループと、09年マニフェストをことごとくひっくり返し毎日毎日ひっくり返し続けていると言ってもいい現在の菅政権と、全く違う政党になっちゃってるですよね。 (岩上氏)で、手掛かりと言いますか、わずかな希望を託せるなと思えるのは、可視化議連というのがあって、川内さんという鹿児島選出の川内さんが会長で、事務局長を辻恵さんがやられている。そこが精力的にやられている。昨日も会合をやってらっしゃいますけど、可視化に向かって働きかける原動力と言うのをまだ維持してやっているわけですね。で、政権の中にありながらもほとんど、すっかり別の政党になっちゃってる。飲み込まれてしまった現在の党と言っても主流派の人たち、やや趣を異にする。もちろん、これ主流派、反主流派どちらにもまたがっているんですが。その人たちの会合には、それこそ三井さんも呼ばれて、この間お話なされてましたし、ぜひ行かれたらいいんじゃないかと思います。 私は、国会がどうであろうとどこだろうと、もういけるんですよ。ただね、根本的に皆さんが勘違いしているのは、検察や警察の抵抗がある、じゃ、彼らがどうするか、可視化に賛成する人も陳情、可視化を進める人のあらさがしに警察が全力を上げているわけです。 だから、小沢さんの場合は、小沢さんの何でもいいから彼をスキャンダルを出せば、可視化はもうつぶれると思ったわけです。だから、彼が、小沢さんがいろんなことをやられましたけど、私はこの次期、あ、可視化つぶしだというふうに、瞬間判断した。西松事件は。可視化つぶしですよ。 (岩上氏)陸山会の事件。可視化つぶしですか。 もちろんですよ。可視化つぶしですよ。だから、小沢さんに直接会う機会があったら、あなたは手を打ったのかと、自分の事件を検察が起訴しない不起訴にする条件として可視化を法案を通さないという事で手を打ったのかということを僕は聞きたい。小沢さんに。 (岩上氏)いや、でも、不起訴になってもちゃんと検察審査会。 それはまた別ですよ。 (岩上氏)えー、でもあれは1セットじゃないですか? あれはねー。まだ、小沢さんが這いあがってきたときには、困るのは検察なんですよ。だから、とことんいっぺん不起訴にした。じゃ、小沢さんも可視化はもう見送ろうということで手を打ったはずですが、小沢さんという方は、やはりねばい方ですから、自分が政権取ったら、ボーンと可視化をやる可能性がある。あの人の性格なら。だから、ここで、とことん小沢さんを潰さないといけないというためのセットですよ。 もちろんですよ。だから、検察は、小沢さんというのは恐いんですよ。だけど、小沢さんはそこで、最初の時に手を打たなければ起訴されてましたよ。 (岩上氏)ここには、おそらく攻防があったんではないかと。それは、何か情報に基づくもの? もちろん推測です。実際に西松事件の調書を見たわけでもないし、そういう意味で、私の今までの経験則から言うと、それしかないと。 (岩上氏)烈しい攻防が行われている可能性があると。 僕は、小沢さんに会えば、聞いてみたいですよね。 <前半文字起こし終了> http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-e111.html
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