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2011/2/9 No.569 週刊メールジャーナル 読者数10689(前回)
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●「2011年日本経済」(高橋乗宣、浜矩子)が警告するソブリン恐怖
(会員制経済情報誌『現代産業情報』1月1・15日号より転載)
情報に接し、それを読み解く訓練をした良識人はもちろん、日々の情報を受け
流すだけの一般人でも、現在、日本が存亡の危機を迎えていることは、肌で感
じている。
少子化の中で高齢化は進み、財政は40兆円未満の税収で90兆円超の予算を
組む放漫ぶり。
年金と医療は破綻が目前で、得意の技術開発力をテコにした輸出も、円高と中
国、韓国などの追い上げで、見る影もない。八方ふさがりの先に、「ソブリン
(国家)恐慌」が見えている。
「2011年日本恐慌」(東洋経済新報社)は、そんな国民すべてが抱く不安
に、明確な論拠を与えてくれる。
いたずらに危機を煽る「パニック本」の類ではなく、抑えた筆致で、日本と世
界が置かれた深刻な状況を訴える。
「最も可能性が大きいのは、こうした混迷のなかで各国とも国益を重視するあ
まり、財政危機を膨らませ、ソブリンリスクを増幅し、ソブリン恐慌を勃発さ
せてしまうということである」(はじめに)
副題に「ソブリン恐慌の年になる!」とあるように、高橋、浜の両氏にあるの
は、国家破綻への懸念だ。
リーマン・ショックを機に、世界経済が瀕死の重傷を負い、その傷に「モルヒ
ネ投入で痛みを麻痺させて大量の輸血を行なった結果、各国が深刻な財政危機
を迎えている。
その最たる国が日本で、「ほかに資金の持って行き場がなく、金利も低いとい
う事情があって日本国債を買っているのが現実だが、買えば買うほど暴落した
時のダメージは大きいのだから、自らどんどんリスクを高めている」という。
破綻のマグマはどんどんたまり、それは例えば、「資源価格の高騰」のような
事態に遭遇した時、いっせいに噴出、「国債売り、資源買い」という形でマネ
ーが移動、そこが国債バブルの終焉で、国債は暴落、「ソブリン恐慌」の時を
迎える。
ある程度、予想がつく話に説得力を持たせているのは、高橋、浜の両氏が、三
菱総研で机を並べた仲(年齢は高橋氏が17歳年上)であり、昨年も『201
0年日本経済「二番底」不況に突入する!』を共著で上梓するなど、「手をこ
まぬけば日本はたいへんなことになる」という危機感を共有し続けているから
だろう。
第一章 ソブリン恐慌の悪夢が現実化する
第二章 日本の国家破綻が近づいている
第三章 デフレ地獄が猛威をふるう
第四章 世界経済は大調整の時代へ突入する
第五章 グローバル・ジャングルをどう生き抜くか
この章立てに、両氏の問題意識がうかがえるし、処方箋も用意されている。た
だ、政治がこの体たらくでは救えるものが救えない。
第三章の中の「小沢氏を批判する菅首相は戦う相手を間違えている」というも
っともな一節に、両氏の絶望がある。
「国民の前で展開されているのは、紛れもない権力闘争である。小沢氏を排除
するための戦いだ」
「(小沢氏の)自らの力をフルに使って物事を前進させる才能は稀有に思える。
彼のような政治家に活躍の場を与えることは、菅首相が掲げる挙党一致に欠か
せないはずだ」
「菅首相が戦うべき相手は小沢氏ではなく、古い体制を守ろうとする勢力であ
る」
菅首相には、こうした“真っ当な声”がなぜか届かず、生存のための権力闘争
が繰り返され、日本は日々衰退、「ソブリン恐慌」は目前だ。
政治家の責任はあまりに大きい。
●小沢起訴で、またまた政治空白か?
(会員制経済情報誌『現代産業情報』2月1日号より転載)
菅首相の延命のためには、何でも有りの姿には、呆れる。
民主党の最高顧問である渡部恒三老人から、「卑しい」とまで酷評される与謝
野氏を中枢の大臣に据えるというのだから、何をか況やである。
もちろん、与謝野氏を罵っている渡部老人の卑しさは、永田町では周知の事実
で、ブラック・ユーモアみたいなものだ。
それにしても、始まったばかりの予算委員会だが、それこそ与謝野氏の体力が
もつのかと、一部で懸念されている。
老人たちで「たちあがれ日本」を結成したものの、しっかり立ち上がれず、菅
政権の大臣の椅子にすがりついた人だけに、本当に倒れてしまったら、菅首相
の任命責任が重く問われるのは当然だ。
何れにしろ、菅首相は思想信条や党のマニフェストを実質捨てても、自分の延
命を企てており、政治家としても人物としても、歴代最低の首相として名を残
すのではなかろうか。
知識のない人、教養のない人、厚顔無恥など自民党の歴代首相の中には、とん
でもない人物も居たが、人間の悪さでは、菅首相がずば抜けているのではない
か。
民主党の結党からの理想も、国民・有権者が期待した政権交代による新しい政
治も、全て捨てても長く首相の座に留まりたい一念だけの菅首相の姿勢は、早
晩、有権者・国民に捨てられ、国会審議も進まないだろう。
一部では、党は仙谷、内閣は与謝野で動くなどという見方があるが、それは違
うだろう。
菅首相は結局、仙谷を捨てて与謝野を取ったというのが本質だろう。この後も、
自分の後継者になりそうな岡田も前原も斬ることをいとはないのではなかろう
か。
それにしても、予算委員会などでの野党の追及は下手だ。マニフェストを放棄
するのであれば、解散・総選挙だという追及だけでは、問題にならない。
こんな激動の中で、選挙をやっている余裕はない。国民・有権者は与野党逆転
があっても、自民党内閣が立派なものになるなんて、期待をしていない。
また、怪しげな検察審査会なるもので強制起訴になった小沢一郎氏の証人喚問
を要求しているが、司法の場に移ったものを、国会で解明するなど、考え違い
も甚だしく、証人喚問など実現するはずがないではないか。
結局、そういう空理空論で、国会の議論が進まなければ、国にとっても国民に
とっても大きな損失になる。
メディアも今さらというのに、想定されていた小沢起訴を大きく取り上げて、
テレビでも騒いでいる。
政治評論家やら元政治記者なる者たちが、またまた「小沢問題」で講演料や原
稿料を稼ぐというのだから、最低の輩たちである。
一部で指摘されるように、米国政府の言いなりになり、官僚支配を認め、大手
企業に媚び、それらに依存するマスメディアの支援を受ければ、政権が長期化
できると菅首相が考えているとすれば、とんでもないことで、国益に反する。
政権交代した民主党の理想と大きく反するではないか。追い込まれている小沢
元代表は、米国政府にとっても官僚たちにとっても、マスメディアにも受け入
れがたい政治家だ。
しかし、一時的に逆転があっても、大きな流れは変わらない。邪な策を弄し、
延命だけを考えている菅首相だけは、早期に倒さなければならない。
>>
(私のコメント)
何とか破綻する前に救国政権、救国政府を作れないものだろうか。
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