http://www.asyura2.com/10/hasan70/msg/848.html
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琉球新報から
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-172442-storytopic-11.html
■TPP “見切り発車”は許されない(琉球新報)
国家の政策は常に弱者の立場に配慮し、支援・強化策が先にあるべきだ。しかし、いま「強者の論理」が強行されようとしている。
内閣改造を機にTPP(環太平洋連携協定)締結に急傾斜する菅内閣に、「農業や農民を切り捨てる暴挙」との批判と警戒感が高まっている。
原因は「農政無策」ともいわれる日本の政治の脆弱(ぜいじゃく)さにある。
県内の農家からも「ワクチンもないままに新型インフルが猛威を振るう社会に国民を放り込むようなもの」との批判の声が絶えない。
農家や農業団体の懸念に、県議会は「地域経済に深刻な影響を及ぼすことが懸念される」として、協議に参加しないよう政府に求める意見書を可決している。
TPPは、環太平洋諸国間で原則として関税を撤廃し、自由貿易協定を結ぶものだ。
現状でも厳しい農家の経営環境の中で、関税撤廃と農産物の自由貿易化となれば、安い農産物が大量に流入し、国際競争力を持たない県の基幹作物のサトウキビや肉用牛、養豚、パイナップルなどが壊滅的な打撃を受けるのは確実だ。
「TPP参加は日本農業の壊滅への道」との厳しい反対論に、政府はきちんと答える必要がある。
「安い農産物は消費者にとって歓迎すべきこと」との賛成論もある。だが、中国産野菜の農薬汚染、米国産農産物の遺伝子組み換え問題など、「安さ」と引き換えに「安心・安全」を失うことへの懸念や警戒への政府の回答が先だ。
菅政権の中には「GDPの1・5%しかない第1次産業が、他の98・5%の産業を犠牲にしている」との暴論を吐く外相もいる。
思えば15年前、ウルグアイ・ラウンドで農水省は「一粒たりともコメは入れない」と反対していた。しかし、自由化は加速し、コメは減反を強いられ、農業総生産額はピーク時(7兆9377億円、1990年)の55%(4兆4295億円、2008年)に、主業農家は82万戸から36万戸まで激減した。
農業人口の激減、耕作放棄地の増加、食料自給率の低下など、農政無策で農業を衰退させた「前科」に対する政府不信は根強い。
TPP締結の前に、国内産業への影響に関する調査、影響に対する的確な対応策は不可欠だ。
食糧安保の観点からも、“見切り発車”は、絶対に許されない。
以下参考リンク
◆アメリカにとって「食糧」は軍事力と並ぶ戦略物資の一つである
http://blog.goo.ne.jp/nanbanandeya/e/2c82cc1e0e70f0954d8b1c498d405b91
・・・「兵糧攻め」という言葉がある。これは、兵器・軍事力で相手を脅すのと同等かそれ以上の効果がある。6000年前、世界最初の戦争が始まって以来、補給線を断つのが戦略の常道だ(太平洋戦争も日本はそれが原因で負けた)。「腹が減っては戦はできぬ」の諺通り、食糧を押さえられ飢えた方が負けるというのは、現在も変わらず世界の常識である・・・
◆新しい「農」のかたち | 大生産国で穀物の輸出規制相次ぐ 〜『東洋経済 ...
2008年2月29日
http://blog.new-agriculture.net/blog/2008/02/000509.html
... ロシア、ウクライナ、ベトナム、アルゼンチン、中国…… 大生産国で穀物の輸出規制相次ぐ。
◆21世紀を支配する戦略物質は、石油でも(通貨)でもない、食糧だ!!
http://www.asyura2.com/08/hasan57/msg/687.html
投稿者 DOMOTO 日時 2008 年 8 月 01 日 23:16:55: VRQtq/0DZtRLQ
石油市場における、サウジ、ロシア、中国などの「新セブンシスターズ」の台頭で、「世界の石油・ガス生産量の約10%と埋蔵量の3%しか所有していない」米欧4大石油メジャーは、BEF時代(バイオ・石油・食糧)を睨み、穀物メジャーと連携し、出資するなどの動きを見せている。(『SAPIO』 6月25日号)・・・
◆「原油高騰」で共謀した、ブッシュ政権とゴールドマン・サックス
http://blogs.yahoo.co.jp/bluesea735/MYBLOG/yblog.html?m=lc&p=10
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