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国際砂糖相場が急騰−豪州生産地域へのサイクロン襲来で 2011年 2月 3日:WSJ日本版
http://jp.wsj.com/Finance-Markets/node_179142
オーストラリアでは30年ぶりといわれる超大型サイクロン「ヤシ」が、昨年末からの洪水で大きな被害を出している砂糖生産州のクィーンズランド州を襲ったことから、砂糖の国際価格が急騰し30年ぶりの高値を付けた。
2日のインターコンチネンタル取引所(ICE)では、原糖先物3月限がポンド当たり0.36ドルを突破、1980年11月以来の高値となった。ロンドン国際金融先物取引所(LIFFE)の白糖先物3月限も、トン当たり853.70ドルと史上最高値を記録した。
豪州のサトウキビ生産者は、収穫・圧搾期に当たる昨年末から今年初めにかけて洪水に見舞われている。豪サトウキビ業者協会によれば、クィーンズランド州の砂糖生産地域に向かっているヤシによる収穫減や耕作地被害などで、5億豪ドル超の損失を出すと推定されている。豪州はブラジル、タイに次ぐ世界第3位の砂糖生産国。
世界の砂糖相場はすでに供給懸念から高値を付けており、世界的なブローカーであるICAPフューチャーズのルイ・ランゲル副社長によれば、今回のサイクロンの豪生産地域への襲来は「砂糖市場に広がっている不安心理を増幅し、相場に勢いを付けた」。原糖相場は過去5カ月間で73%も高騰している。
豪州豪農業資源経済科学局(ABARES)によると、収穫期が終わったばかりの今年度の砂糖生産高は360万トンで、ほぼ20年ぶりの最低水準に落ち込んだ。アナリストらは、新年度の収穫予想400万トンは楽観的すぎるとみている。
アナリストの間では、ヤシで被害が生じる恐れあるため下値が切り上がるとの見方が出ている。有力ブローカー、ニューエッジのマイケル・マクドゥーガル上級副社長は「ヤシの被害がはっきりするまで、ポンド当たり0.35ドルが下値抵抗線となるだろう」と予想する。
記者: LESLIE JOSEPHS And CAROLINE HENSHAW
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