http://www.asyura2.com/10/hasan70/msg/703.html
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先日、勤め先にて
退職金の積み立て金を社内積み立てから公的機關に移す旨の通達があつた。
ああ、來たなと思つた。
そんな事はだうでも良いと思つたので詳しい内容は覺えてゐない。
何でも法律で其のやうに決まつたとか何とか言つてゐたやうに記憶してゐる。
鬼塚さんの中共云々はだうかなと個人的には疑問に思ふ。
中共は近々切り捨てられるのではないか。
まあ、中共が殘らうが切り捨てられやうがどつちでもいい事だ。
2012年の黙示録
なわのつぶや記0902−08〜「2012」は単なる娯楽映画ではない
http://www.h2.dion.ne.jp/~apo.2012/tsubuyaki0902-08.html
● 「2012」は単なる娯楽映画ではない 2009年11月11日(水)
アメリカ映画「2012」が、わが国でも間もなく封切られようとしています。ネットに載っている予告編を見ますと、「マヤのカレンダーが2012年12月21日で終わっている」ことなどを根拠に作られた映画であることが伺えます。その予告編を以下に転載しておりますのでご覧いただきたいと思います。(より大きな画面でご覧になりたいと思われる方はこちらをクリック→「2012」)
基本的には最近のアメリカ映画の流れを汲む「破局」物語と言ってよいでしょう。「インディペンデンス・デイをしのぐ!」と謳われているとおり、大変スケールの大きい特撮映画となっています。
映画のストーリーも、破局が表面化するのは2012年12月ということですから、あと3年後に突然、現在の地球文明に破局が訪れるという設定です。その原因は「ニビルという正体不明の惑星が地球に大接近するから」ということになっています。
ニビルについては、当サイトにアップしている『フォトン・ベルトの真相』(エハン・デラヴィ・著/三五館)の著者エハン氏が説明していますのでご参照ください。
そのニビルの地球接近を否定する声明をアメリカ航空宇宙局(NASA)が出した、という記事がネットに載っていました。映画が封切りされる前に、政府機関がわざわざこのようなコメントを発表して世間の注目を集めるところには、何か作為的なものを感じます。そのメッセージを意訳すると「どうかこの映画を見てほしい」ということでしょう。
狙いとしては、「人々の潜在意識に恐怖心を植え付けたいこと」「人々に終末意識を持たせたいこと」につきるのではないかと見ています。その理由は最後のところで述べますが、まずは「NASAが声明を発表した」というニュース記事をお読みください。
【11月10日 AFP】地球は2012年12月21日になっても滅亡しない――。米航空宇宙局(NASA)は9日、インターネットや新作映画の公開で高まる地球滅亡説を沈静化すべく、異例の声明を出した。
製作費2億ドル(約180億円)をかけたSF超大作『2012』が米国で13日から、日本では21日から公開されるが、これはマヤ暦に基づいた地球最後の日をテーマにしている。
地球最後の日というストーリーは、ニビル(Nibiru)と呼ばれる正体不明の惑星X(Planet X)が地球に向かって来ている、または地球と衝突して地球は滅亡するという話が主軸になっている。
疑似科学者や超常現象マニア、そしてインターネット上での記述によれば、ニビルはシュメール人が発見したと言われている。
■「地球はあと40億年は滅亡しない」
動きを予測できないこの惑星の存在を隠しているとしてNASAを責めるサイトまであるが、NASAはそういったストーリーは「インターネットで横行するでっち上げだ」と非難した。
「そういった主張を裏付ける事実は何もない」ホームページのQ&Aコーナーにこのように掲載したNASAは、衝突の話が事実なら天文学者が少なくとも10年前からその惑星を追跡しているだろうし、現在では肉眼でも確認できるほどになっているはずだと主張。「明らかに、そんな惑星は存在しない」と断言している。
「世界の信頼できる科学者は誰も、2012年に関する脅威などないと分かっている」
NASAによれば、地球はあと40億年は滅亡しないという。
■前回の「危機」には何も起こらず
うわさされる惑星はもうひとつある。エリス(Eris)と呼ばれるこの惑星は冥王星と似た準惑星で、太陽系の外側に位置し、地球に64億キロ以下まで接近することはないという。
2012年地球滅亡説に関しては、「Apocalypse 2012(世界の終末:2012)」や「How to Survive 2012(2012年に生き延びる方法)」といった書籍まで出版され、インターネットでもさまざまなサイトが存在する。
当初、2003年の5月に滅亡するとされていたが何も起こらなかったため、その日付はマヤ暦最後の日に合わせた2012年の冬至へと先延ばしされた。
NASAは、マヤ暦は2012年12月21日に終わるのではなく、直後に新たな周期が始まっていると主張。さらに今後数十年間は惑星が直列する天体配列になることはないと論じている。一部の人が予測するように、たとえ直列になったとしても、地球への影響は「ごくわずか」だという。(c)AFP
さて、私がこのようなNASAの反応に作為的なものを感じると考える理由ですが、現在の地球を裏から支配していると思われる「陰の超国家権力」は、2012年12月に地球レベルの異常な現象が起こることを知っていて、それに合わせて人類を彼らの望む方向に誘導しようとしているように感じられるからです。今から6年前の2003年に執筆した拙著『2012年の黙示録』(たま出版)の中で、私はこの陰の超国家権力の戦略のことを「サタンのシナリオ」と表現しました。つまり、人為的に仕組まれている計画という意味です。(もちろん、広い意味ではこれとて「神のシナリオ」に含まれるわけですが)
「サタン――」という表現は、今日の一見平和な日本社会で生きている人たちにはなかなか理解していただけないでしょう。しかしながら、現実にはそのようなことが着々と進められているのです。アメリカの「リーマンショックに始まる金融危機の勃発」やヨーロッパにおける「EU憲法の成立」、わが国においては「鳩山首相が突然唱え始めた東アジア共同体構想」なども一連の流れに沿った動きと見られます。
要するに、世界一極支配のための「世界政府樹立」に向けて、シナリオは急展開を見せ始めたということです。「2012年の滝壺に向かって、川の流れが加速している」といってもよいでしょう。その終末の地獄絵をさらに陰惨なものにして、人々に絶望感を抱かせるために、破局映画の掉尾とも言える「2012」が制作され、政府機関がその映画の封切り前から宣伝役を引き受けることになった‥‥という筋書きです。
それでは、次に、サタンのシナリオを経済の面から捉えた一文をご紹介します。「陰の超国家権力」を構成していると見られるロスチャイルドやロックフェラーといった人物たちも、その圧倒的な情報収集能力に基づいて「2012年に現文明は終末を迎える」ことを知り抜いているようです。だから、それに備えて彼らなりの「生き残り策」を綿密に計画し、その一環として「終末」を悲惨な形で展開させようとしているものと考えられます。
以下にご紹介するのは、彼らが「生き残り策」として計画している「世界大恐慌」のシナリオです。これは映画の中の天変地異現象とは違って非常に現実的に感じられることでしょう。しかも、2012年に突然始まるのではなく、既に始まっており、この年末から来年にかけて破局のスピードを速めていくものと考えられます。別に恐怖心を持っていただく必要はありませんが、終末のシナリオの1つとして認識していただくほうがよいでしょう。「覚悟を決めておく」ためにも必要なことだと思っています。
■『ロスチャイルドと共産中国が2012年、世界マネー覇権を共有する』(鬼塚英昭・著 成甲書房)
――老いぼれ世界皇帝が語った「2012年の世界」
今や老いぼれの“世界皇帝”デイヴィッド・ロックフェラーは、1990年4月22目、ワシントンで開かれた三極委員会(TC)の会合で起草された「三極委員会報告書」の序文で、次のように述べている(マリンズ『世界権力構造の秘密』)。
執筆者たちは、世界がいま経済的相互依存を超えて環境的相互依存へ、つまり両者の相互調和へと移行しつつあることを明らかにしている。ジム・マクニール〔報告書執筆者〕はリオヘの道すがら、わたしに助言を行なった。リオはこれまで開催された会議のなかで最大のサミット会議となるだろう。この会議は、世界共同体に安全かつ持続的な未来を保証するために、国家的および国際的な経済課題に必要とされる基本的変化と、わが国の統治体機関に必要とされる基本的変化とを産みだす政治的資格をもつことになるだろう。2012年までに、こうした変化がわれわれの経済的・政治的生活に完全に溶けこまなければならない。
デイヴィッド・ロックフエラーはどうして1990年の時点で、「……2012年までに、こうした変化がわれわれの経済的・政治的生活に完全に溶けこまなければならない」と述べたのか、を読者は考えられよ。
答えは、ただ一つのみである。それは、ロスチャイルドを中心とする国際金融寡頭勢力が2012年までに新しい世界共同体を創り出す計画を持っており、ロスチャイルドの宣伝係であるデイヴィッド・ロックフエラーに、その主旨を伝えていたということである。
「……世界共同体に安全かつ持続的な未来を保証する」とは、新しい世界秩序(ニュー・ワールド・オーダー)を2012年までにつくり、この秩序に従う者たちには安全と持続的な未来を保証するということである。
では、この秩序に反抗する者たちはどうなるのか。彼らは貧窮生活を続けるか、殺されることになり、この世から去らしめられるのである。私は空言を書いているのではない。間違いなく2012年はあと2年後にやってくる。
2012年の「12」という数字は、1年の12の月を示している。昔から人々に親しまれた数字である。この点は注意しなければならない。イスラエルでは十二支族という血族がいたといわれる。また、イエス・キリストの弟子は12人である。この点からも「12」という数字は暗示的な意味を持っている。「マヤの暦では、その決定的な移行が2012年12月12日に起こる」と予言する人々がいる。また、2012年には「地球の共鳴が毎秒13サイクルとなり、地球の磁場はほとんどゼロになる」と唱える物理学者もいる。さらには、「磁極が逆さになり、地球が逆に回りだす」と説く人さえいる。
この2012年をめぐる諸々の説について、私はこれらの正否をここでは保留する。しかし、時間が急に慌ただしく進行しているのは疑いようのない事実である。私は政治と経済の面から、2012年に的を紋って追究してみようと思う。
アラン・グリーンスパン前FRB議長は「百年に一度の恐慌」であると言ったが、あの1929年の大恐慌を超えるという意味が彼の言葉の中に込められている。どうしてグリーンスパンは「1929年の大恐慌以来の恐慌」と言わなかったのか。グリースパンが言わんとする真意は「かつて人類が経験したことのない大恐慌」ということである。デイヴィッド・ロックフェラーが言わんとするところも、グリーンスパンと同じである。
ということは、本当の恐慌が、2010年〜2012年にかけて起きるということである。
どのような恐慌が起こり、その結果として、この世界はどのように変化するのか?
新しい世界秩序を創り出そうという世界金融寡頭勢力でさえ、「やってみなければ分からない」のである。だが、確実に大混乱が起こり、そして収斂されていく。
――2012年、金融マフィアの野望が成就する
2009年9月5日、ロンドンでのG20の財務相・中央銀行総裁会議が終了した。日本経済新聞(2009年9月7日付)に米財務長官のガイトナーの発言が出ている。
「自己資本や流動性の水準を引き上げ、将来のバブルを抑える必要がある」。ピッツバーグ・サミットの議長国である米国のガイトナー財務長官は5日、G20会議後の記者会見でこう語った。金融規制改革の本丸は銀行の自己資本規制の強化にあると言いたげだ。
(中略)銀行の自己資本を量と資の両面から強制する新規制については、実施時期で米国が「2010年中の合意、12年中の実施」を主張。
ガイトナーはどうして、「2012年中の実施」に拘わるのか。2012年中の規制強化を通じて世界中の銀行を支配せんとする、金融マフィアの意向に添うべく動いているからである。
金融マフィアはBIS(国際決済銀行)による自己資本比率の規制を強め、世界経済の成長を圧縮しようとしている。世界経済の成長に必要な資金が不足する。かくて、各国の銀行は消えていく運命にある。
日本は2010年3月期から国際会計基準の自主的な運用を認めている。この国際会計基準は銀行の資産圧縮(貸出し圧縮)をもたらす。日本政府は2012年に向けて、上場企業への強制導入を最終的に判断するとしている。アメリカは国際会計基準の導入を2011年に最終判断する。私たち日本人は、金融マフィアがいう「時価会計基準」に振り回されるだろう。「時価とは何か」を真剣に考える時が来た。2012年、日本の企業が潰される可能性大といえる。金融マフィアはBIS規制を次から次へと発表してくる。その全貌はこれから見えてくる。
2009年9月25日、G20が聞かれた。この会議の後に首脳声明が出された。その中に「金融規制の強化」が入っている。いわく、「銀行資本の質と量を改善する国際ルールを2010年末までに策定、2012年末を目標に段階的に実行に踏み出す」
2012年末までに、銀行システムを大きく変えるぞと、金融マフィアがG20のメンバーに脅しをかけ、「首脳声明」という骨子の中に入れたということである。金融マフィアにしか、この金融規制の強化策を具体的に知ることはない。「段階的に実行に踏み出す」シナリオがすでに用意されていることが分かるのである。
2012年の末までに、数多の銀行が整理、淘汰され、世界規模での金融つぶしが進行していくのだ。
デイヴィッド・ロックフェラーが三極委員会へのメッセージで表明した「2012年」、英HSBCが表明した「2012年」。この2つの年号は偶然の一致ではない。あと2年後に、何か大きな激動が起こりそうなのである。
本日の「つぶや記」はいったん終わっておきますが、今後もこのテーマは随時取り上げていく予定です。ご期待ください。
日本の経済成長、上方修正(BBC)
http://www.asyura2.com/10/hasan70/msg/361.html#c3
投稿者 無段活用 日時 2010 年 12 月 11 日 22:02:47: 2iUYbJALJ4TtU
03. 2010年12月11日 23:11:42: Pj82T22SRI
大前研一バーゼルIIIの適用で「失われた20年」の再来か
2010年12月9日
国際的な金融機関には「バーゼルII」というルールが適用されている。これは国際的に業務を展開する銀行が万が一の事態を想定し、一定の自己資本を確保 しておくための規制である。現在、このバーゼルIIの規制内容をさらに強化した新自己資本比率規制「バーゼルIII」が議論されている。今回はこの話題を 取り上げたい。
バーゼルIIIの趣旨が正しいことは間違いない。だが…
ロイターが9月13日に報じた今回の合意は、次の通りである。
*コアTier1相当の最低所要自己資本比率は3倍以上の7%に*国際的銀行規制に関する数十年ぶりの大幅変更*銀行業界の反対押し切り、カウンターシクリカル(景気連動抑制的)な資本バッファーが導入される*規制全面適用までには長期の経過措置期間を設定
いずれも1990年代以降の不安定な金融市場を考えれば妥当なルール変更と思われるが、銀行の現状から見れば大きな影響が出ることは避けられない。
イギリスのバークレイズ・キャピタルがまとめた調査によると、バーゼルIIIが適用された場合、アメリカの上位35行で合計1500億ドル(約12兆 5000億円)もの資本不足に陥ることが明らかになった。この資本不足を賄うとすれば、とても大きな負担になる。はたして米国の金融機関には、それに耐え られる体力がどれだけ残っているだろうか。
信用不安がアメリカから他国へ飛び火する可能性も
私自身はバーゼルIIIの方向性は正しいものであると理解している。日本ではバブル崩壊以降、米国で言えばリーマンショックで明らかになったように、政 府は国内の銀行が破綻しそうになると多額のお金を投入してこれを助ける。救済の原資は国民の税金である。私企業の経営失敗のツケを国民が払うのは道義的に おかしいわけで、そうした事態に陥るのを避けるためにもバーゼルIIIの早期適用が求められる。
だがその一方で、私は次のようにも思う。バーゼルIIIは、扱いや適用のタイミング一つで世界経済に甚大な影響を及ぼしかねない、と。
バーゼルIIIの適用によって、米国の上位35行が約12兆5000億円もの資本不足に陥るというが、この不足額の90%は6大銀行に集中する。そうす ると信用不安などの問題がアメリカから他国に飛び火し、世界経済全体に大きな影響を与える可能性が高くなる。万一、銀行が自行のサバイバルを優先した場 合、当然資金の貸し出しは大幅に減ることになる。自己資本規律が2倍になるということは単純に言えば、貸し出し可能額が半分になるということで、銀行自身 の生き残りのために経済の潤滑油としての銀行の貸し出し機能に支障が出ることになる。
バーゼルIIIの適用時期は当初、「2011年から」ということになっていた。それが現在では「2013年から段階的に導入し、2019年1月から全面 的に適用」とトーンダウンしている。2〜8年も先送りされたのは、やはり「本当に2011年から適用すれば世界を揺るがしかねない」という懸念があるため だろう。
銀行はいざというときに資本を取り崩すことができる
では、バーゼルIIがバーゼルIIIになることで、銀行にとってはどれだけの負担増になるのか。主な項目について下の表にまとめた。
まず目に付くのは自己資本比率の引き上げである。Tier1(中核的自己資本)比率が4%から6%へ、コアTier1(狭義中核的自己資本)が2%から 4.5%へと、それぞれ引き上げられる。中核的自己資本とは普通株や内部留保などのことだ。これらは(リスク承知の資本家を除いては)返済不要のものであ るから、銀行が破綻危機に陥っても預金者に迷惑をかけることがない。すべての資金を一般の預金者に頼っていれば、破綻しかけたときに穴埋めもできないが、 中核的自己資本を十分に持っておけば安心というわけだ。
さらに2.5%の資本保全バッファーも導入される。これは規制値を割り込んだときに、配当や自社株買い、報酬などによる資本の社外流出が制限されること だ。そのうえ、景気連動抑制的な資本バッファーも導入される。これは「将来的な貸し倒れの引き金につながる信用状況が起こっている」と当局が認識したとき に、銀行にバッファーを積み増しさせるものだ。しかもこの積み増しは強制できる。
バーゼルIIの規制下では機械的に8%の最低所要自己資本比率を担保していればよかったが、バーゼルIIIではそうはいかなくなる。これによって銀行は、いざというときに新規増資をせずに、資本を取り崩すことで乗り切ることができるようになるわけだ。
日本の銀行にとっても厳しいものになる
銀行が安定することは歓迎すべきことではあるが、変動可能な目標値が銀行を悩ませている。銀行自身は「これだけの自己資本を持っていれば大丈夫」と判断 していても、当局が「いやいや、この経済状況ではもっと多く自己資本を持っていないと駄目だ」と判断すれば、自己資本を高めなければならないからだ。
もはや銀行も「○×%の資本を確保しているから安心だ」とは言えなくなる時代が到来しつつある。
もう一つ日本の銀行にとって厳しいのは、中核的自己資本比率に劣後債や優先株を含められなくなることだ。従来はそれらの一定割合も自己資本比率に含めて よかったのだが、普通株のように、純粋に返済不要な資産だけしか認められない。日本の銀行も劣後債などを混ぜて自己資本比率を高めてきたが、それらができ なくなるのだ。先に紹介した調査結果はアメリカの銀行が対象だったが、バーゼルIIIの適用は日本の銀行にとっても非常に厳しいものになる。
もちろん他の国々でも厳しいことに変わりはない。特に、国家の予算規模より大きな預金額を保有する銀行があるスイスや、いざとなったときに銀行を支える 経済規模がないリヒテンシュタインのような小国などはなおさら厳しい。規制の事情も変わってくるからだ。こうした問題に対処するためにスイスは自国の銀行 に関しては、8%ではなく10数%という高い自己資本比率を独自に設けることを発表している。
一国の銀行破綻が世界に与える脅威は大きくなっている
アイスランドやアイルランドで見たように国と銀行の規模のバランスが合っていないと、国すなわち納税者が銀行を救うことは難しく、その分だけ強い自主規制が必要になる。
大国であってもイギリスのように巨大銀行を複数抱えているところでも同じ問題が発生すると考えられている。今回もアイルランドの危機でイギリスが欧州連 合(EU)とは別枠で独自に1兆円くらいの救済策を即座に申し出たのは、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)やロイズ・バンクがアイルラン ドへの貸し出しのトップ2行であることが判明したからだ。アイルランドがデフォルト(債務不履行)になれば、自国の主要銀行がただちに影響を受けることを 勘案したからである。
予算をぎりぎりまで切りつめているデイビッド・キャメロン首相が議会でこの辺の説明をしたときにほとんど異論が出なかったのも、同国議員たちがその事情 を良く知っているからであろう。つまり別の言い方をすれば、一国の銀行破綻が世界に与える脅威はそれだけ大きくなっており、国民も、議会も、そうした理解 のもとで瞬時に判断を迫られるケースが増えているのである。
4000兆円のホームレスマネーにどう向き合うべきか
ところで、このバーゼルIIIは本当に適用されるのだろうか。あるいは予定通りに進むのだろうか。私は「しばらくは様子見するだろう」と考えている。な ぜなら、現状でバーゼルIIIを適用するとなると、銀行の負担、およびそれがもたらす経済への影響があまりにも大きくなるからだ。
アメリカの銀行は、新しく積み上げなくてはいけない資本が多すぎて、相当なダメージを受けるだろう。コアTier1の比率を高めるために、資本市場で普 通株を調達したら他のところにお金が回らなくなる。するとどうなるか。当然、貸し渋りが起きる。例えばゼネラル・モーターズ(GM)が再び破綻しそうに なったとしたら、もはや銀行は資金を貸し出すことはできなくなるだろう。
アメリカの銀行が貸し渋りを始めたら、バブル崩壊後の日本の「失われた20年」が再来することになる。当時の日本の銀行は、自分たちが生き残るために国 民へのお金の貸し出しを平気で渋った。金利を0.1%しか払わないのに貸出金利は高止まりしていた。さらに高利貸しみたいな消費者金融を買収してそちらに 傾斜していった。国民の税金で破綻を免れたという恩があるにもかかわらず、国民や企業のことを考えることはなかった。それと同じ状況がアメリカの銀行でも 起こっており、「日本の轍(てつ)」を見事に踏んでいる。
新自己資本比率規制「バーゼルIII」の適用は、銀行の生存力を強化し、世界経済を健全化するために必要ではあるが、世界中を徘徊(はいかい)する 4000兆円以上のホームレスマネーを相手にしている現状では、危機が起これば津波となる。その場合には自己資本比率などという考え方そのものが健全性の 担保にはならないことをバーゼルにある国際決済銀行(BIS)もそろそろ理解すべき時に来ている。
■コラム中の図表は作成元であるBBT総合研究所(BBT総研)の許諾を得て掲載しております■図表、文章等の無断転載を禁じます■コラム中の図表及び記載されている各種データは、BBT総研が信頼できると判断した各種情報源から入手したものですが、BBT総研がそれらのデータの正確性、完全性を保証するものではありません■コラム中に掲載された見解、予測等は資料作成時点の判断であり、今後予告なしに変更されることがあります■【図表・データに関する問合せ】 BBT総合研究所, http://www.bbt757.com/bbtri/
ブリテン世界權力は、祕密裏に世界中の金を略奪する事に成功した
http://www.asyura2.com/10/hasan70/msg/285.html
投稿者 不動明 日時 2010 年 12 月 01 日 23:04:42: yX4.ILg8Nhnko
グレゴリオ暦で語られてゐるマヤ暦の終末豫言は計算違ひに據り十數年遲れるかも知れないとの報道は油斷させる罠か?
http://www.asyura2.com/09/nature4/msg/536.html
投稿者 卍と十と六芒星 日時 2010 年 10 月 31 日 02:53:32: xsXux3woMgsl6
およよと驚く毎日 預金封鎖後のシナリオ
http://oyoyo7.blog100.fc2.com/blog-entry-909.html
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