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米保険7社、トヨタに賠償請求訴え―急加速で最低23万ドル
ウォール・ストリート・ジャーナル 1月5日(水)9時40分配信
【デトロイト】トヨタ自動車の一部車種の急加速問題に関連して、米国の保険会社7社が保険金支払いで損害を被ったとして、最低23万ドル(約1900万円)の賠償を求め、同社をロサンゼルス郡上級裁判所に訴えたことが4日明らかになった。提訴は昨年12月30日付で、それぞれ別個に行われた。
訴えたのは、アメリカン・オートモービル・インシュアランス、アメリプライズ・インシュアランスなどで、これら7社は、保険金を支払った事故の原因はトヨタ車の欠陥にあると主張している。訴状では「一部のトヨタ車は急に意図せざる急加速を引き起こす欠陥がある」と指摘、「これに加えて、電子系統の欠陥やブレーキオーバーライド(ブレーキ優先)システムの不採用のため、ドライバーは車を止められなくなり事故となった」としている。
保険大手オールステートも3カ月前に、300万ドルの損害賠償を求めて、同様の訴えを同じくロサンゼルス郡上級裁判所に起こしている。
これに対しトヨタの広報担当者は「保険会社と自動車会社との間のこうした係争は珍しいことではない。トヨタは自動車関連の欠陥が意図せざる急加速を引き起こしたとの申し立ては、まったく根拠のないものだと信じている」と述べた。
トヨタは保険会社によるこれらの訴訟に加え、意図せざる加速の問題をめぐって100件以上の訴えを起こされている。訴えのほとんどは、トヨタの電子スロットル・コントロール・システムが正常に機能しなかったため、スピードを制御できなくなったと主張している。
トヨタは、電子系統に問題があったとの主張については一貫して否定している。ただ、フロアーマットなどに問題がありブレーキを踏み込めなくなったりカラ踏みしたりする恐れがあることは認め、世界中で800万台以上のリコール(回収・無償修理)を実施した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110105-00000001-wsj-bus_all
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