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「大手銀行が国債売り? 「近い将来暴落」の兆しなのか」
http://www.asyura2.com/10/hasan70/msg/418.html
投稿者 会員番号4153番 日時 2010 年 12 月 21 日 06:10:07: 8rnauVNerwl2s
 

「米国債売却で損失を出した大手銀が益出しのために日本国債も売却したとみられている。・・・」

地銀、農林系、信用金庫とは正反対の行動ですが、真相はどうでしょうか?


「だまされるな!溢れる情報の中で漂流するあなたへ! 」から
http://damasareruna.blog65.fc2.com/blog-entry-688.html

ここから引用

「大手銀行が国債売り? 「近い将来暴落」の兆しなのか」  ・・・危機感ある国民ならゾッとしない話ですね!国家破綻しない派は全く気にも留めないでしょうが・・・


<大手銀行が国債売り? 「近い将来暴落」の兆しなのか>  /J-CASTニュース 2010年12月3日
長期金利が上昇しているなか、国債を大量に保有している大手銀行がその残高を減らしている。日本銀行によると、2010年10月末の大手銀行の国債保有残高は91兆8394億円で、前月に比べて0.5%減。09年10月以来1年ぶりの減少となった。
国債の長期保有のリスクを抑えるために短期国債に切り替え、かつ保有残高を落としているとされる。国にとって、銀行は国債を買ってくれる一番の「お得意様」。そのお得意様が「リスクがある」と見放しはじめた、と受け取れなくもない行動だ。
円高リスク後退で国債から株式へ
いまの長期金利の上昇について、第一生命経済研究所の嶌峰義清主席エコノミストは、「基本的には米国の景気持ち直し期待から生じる『債券売り→株買い』の流れがあります。米国で金利が上昇すると日本でも金利が上昇しやすくなります」と説明。これに、行き過ぎた円高が後退したことで、リスク回避のために買い込んでいた債券が「売り」に出された。
それもあって、株式市場は好調。2010年12月3日の日経平均株価は前日比9円80銭高の1万178円32銭と、4日続伸している。
債券市場は2日、長期金利の指標である新発10年物国債の利回りが一時年1.20%まで上昇(債券価格は下落)。6月22日以来、約5か月半ぶりの高水準になった。1日の海外市場で、欧州の財政危機が遠のいたとの見方が広がり、米国債や日本国債が売られた。長期金利は3日も、1.95〜1.20%の高水準を維持している。
とはいえ、嶌峰氏は「景気が持ち直すといっても、デフレから脱却できたわけではないので、ある程度金利が上がれば買いたい機関投資家はいます」と話す。
日銀のデータでも、地方銀行の10月末の国債保有残高は0.4%増、第二地方銀行も1.6%増と、増え続けている。「巨額の評価損を被るのが心配」
銀行も、そう簡単に国債を手放せない理由がある。銀行が国債保有残高を増やしてきた背景には、企業融資の伸び悩みがあった。本業の不振で「やむを得なかった」とはいえ、現状では国債なくして収益は確保できない。…たとえば、2010年9月期決算で大幅増益を果たしたメガバンクだが、好調の要因は市場部門にある。3グループとも前年同期に比べて債券売買益が1000億円以上も増えた。
もし、このまま大手銀行が国債の保有残高を減らすことになれば、国債の下落リスク(長期金利は上昇)は高まる。一方で政府は国債をまだ増発しようというのだから、機関投資家が持ちきれなくなって、「暴落」の可能性はさらに高まる。
前出の嶌峰氏は、「今すぐでなくても、日本でも金利が上昇したときに巨額の評価損を被るのが心配になったということはあるでしょう」と、銀行の動きは当然とみている。
国際金融アナリストの枝川二郎氏は「銀行も、そうそう引き受けられるはずがない。そうなると、日銀の出番(引受け手)になる」と読むが、大手銀行の国債売りは暴落の「シグナル」なのだろうか。
枝川氏は、「銀行の資産は、貸し出しと国債が2大項目で、通常この2つが対称的に動く。10月末は国債が減ったうえに、企業への融資残高も減少した。これがなんらかのトレンドを示しているかどうかは、もう少し様子をみないとわかりませんね」と話している。
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ぼへー 日本の財政がいよいよ悪化して末期状態を示していることは、余程の愚か者でなければ、認識はしているでしょう。
しかしながら、あまりにも長く財政状態が破綻した状態が続いているために、「日本は破綻しない‥」といった面白可笑しいセンセーショナルな論評をする評論家なども結構いるものです。
そして、破綻しない論拠として、曰く・・・
「日本国債は、日本人がほとんど保有しているから・・・」
「最後は日銀に買わせれば、どんなに発行しても・・・」
「複式簿記で考えれば、国民への負債は、国の資産だ・・・」
「ギリシャと違って、経常黒字国だからダイジョウブ・・・」
「国家としての「資産」が「負債」の額を上回っているから・・・」
といったことを挙げて喧伝します。

 いまさら日本の財政が破たんするといったところで当たり前すぎて、人目も引かないですから、「破たんしない」と語ったほうが、自著が売れたり・サイトの人集めには、都合が良いのでしょう・・・
まあ何を書こうが表現の自由ですし、最終的にこういった与太話の論拠を信じるか信じないかは、読み手の勝手・自己責任とはいうものの・・・なかなかもっともらしいだけに罪深いと思いますね。
特に日本人は、自分でリスク投資をする人がまだまだ少ないために、このような机上の空論を信じやすいでしょうから・・・

 いつの時代も、経済事象に対する、このような怪しげな論評の例は、枚挙に暇がありません。
例を挙げれば、
・日本のバブル崩壊前には、
「もはや株価収益率等々の指標から相場は天井近い・・・」という見方が一般的であっても、
逆に、「いやいやまだまだ上昇する、Qレシオで見れば日本株は割安・・・」などといった論者もいたものでした。
・他にも、1990年代後半までのIT景気による米国の長期的経済成長について
「ニューエコノミーが・・・」、「景気循環は消滅した・・・」なんてまともに主張されたものでした。
その後ITバブルが崩壊して、そんな与太話を真面目に語る者は、消え去りました・・・
・バブル崩壊前までは、国民の大多数が信じていた・・・「土地を買っておけば最終的に損することは無い」といった“土地神話”、「株式は長期保有で損することは無い」といった“株長期保有神話”も、今となっては完全に間違いだったことが証明されてしまいました。

 いずれにしても、それまでの一般的な見方より、長期的・持続的な経済事象が起きると・・・
それをあたかも永続的であるかのようなデマゴーグが跋扈するのは、いつの世も変わりませんね。

 ところで「国家が破産しない‥」といった類の主張する者は、そもそも「国債が暴落するかどうか」を「誰が決めるか」の視点が抜け落ちているケースが殆どです。
 そもそも、国家が破綻しないという論者は、「日本の国債は95%は日本人が持っている・・・」なんて喜んでいますが・・・裏を返せば、ファンダメンタル重視・長期的投資としては、もはや日本国債など外国投資家は、誰も買わないということを示しているわけで、喜んでいる気がしれません。
自由主義市場経済のもとで、変動相場制を取る我が国の国債価格は、否が応にも国際金融市場で為替相場と連動しつつ、いわば「今日買って明日売り・・・、分単位の売買・・・」といった超短期的なスタンスによる投機マネーのうごめく市場で決められてしまいます。
自らリスク投資をする方なら、誰も「国家破産しない」派が語るような論拠で「国債が暴落しない」なんてことは信じないでしょう。
ファンダメンタル面だけで短期的・投機的投資をするようなものですから・・・(そもそも、その論拠自体が殆どあやふやなものですし)
煎じ詰めれば、「長期は別に、目先的にいきなり日本がデフォルトするわけではない」との外国人投機筋の信認により、日本国債が現時点では平常に売買されているだけですから・・・
いずれ現実的に日本の財政に破綻の予兆が確実になれば・・・
「稼ぎ時到来!」とばかりに「売り」を浴びせられますよ!
外国人投機筋の殆どは、日本国債など保有していないわけですから、潜在的に「容赦のない売り手」ですからね。
ですから上記の記事のように大量に国債を保有している「大手銀行が国債売り?」なんて話は、ゾッとしないですね。
このような情報の積み重ねが、市場のセンチメントを形成していきますから・・・
リスクを考えれば、邦銀も日本国債の保有スタンスを変えたい気持ちはわかりますが、気を付けてもらわないと邦銀自ら「パンドラの箱を開けてしまう」ことになりますね!
リスク回避どころか、墓穴を掘りかねないですね。
もはや、外国人投資家に「長期で保有してもらう」どころか・・・せめて「いかに空売りする気にさせないこと」に、日本が破綻するかしないかが係っているようなもので、薄氷の上を渡っているような状況になりつつあるのですから・・・
 大局的には、「リーマンショック」それに続く「ギリシャ破たん」以来、「国家財政の健全性」について、市場のセンチメントは非常にナーバスになりつつあります。(現時点ではEU諸国が特に注視されています。)
日本は今後、国家財政に関しては慎重に情報発信していかないと危険ですね。
誤った方向性を示すと、市場の信認が大きく揺らぎかねません。
日本が破綻をしないためには、今後ますます市場のセンチメントを悪化させないように、一筋のロープの上を渡っていくような神経質な情報発信が求められていきますよ。
それには当然、具体的な財政再建策も必要となります。

 極端な話ではありますが、もし金融政策にかかわる重要な立場の人間が、“国家破綻しない派”の主張をそのまま、
「日本の財政は破たんするわけないので今後も財政規律など無視!バンバン国債発行するよ・・・」
「引き受け手がいなくなったら日銀が全部引き受けるから大丈夫・・・」
などと安易に公言したら、市場のセンチメントは一気に変化し、暴落の引き金になるでしょう!
ことほど左様に、金融政策にかかわる重要な立場の人間が、堂々と対外的に公言できないような与太話通り(このままでも、もっと国債増発しても、「日本は破たんしない」)なんてことになるはずがないのです。


<最後に>
人間、何を信じるかなど個人の自由とは言うものの・・・
未だに「このままでも絶対日本は破綻しない!」なんて言われて、本気で信じている人がいるとしたら、お節介ながら心配してしまいます。
そんなこと主張している論者自身は、本を売ったり、サイトで儲けたりしたいだけの“確信犯”(ネズミ講の胴元みたいなもの)でしょうから良いですが・・・
どんなにもっともらしい理由付けをしても、「国債は国家が発行する債券で、一義的には公金(税金)で返済するしかない。」という原点に立ち返れば、考えることもなく結果は、子供でも分かるほど明らかなのです。
いまだにこんな荒唐無稽な与太話を信じられるような人は・・・
・「円天は、永遠に発展する・・・」といったネズミ講
・「神の審判が近い・・・」といったカルト教
なども信じてしまうでしょう。
信じやすい皆様は、くれぐれも実生活では、騙されないように気を付けてほしいものです。
「このまま国債出し続けても日本が破綻しない」なんて話は、与太話として暗い世相のカタルシスとして楽しむ程度にされた方がよいでしょう。


※戦前の国債も破綻しないはずだったのにね・・・「国債破綻しない派」の主張とソックリ!
  ↓
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<昭和16年 大政翼賛会発行 『隣組読本 戦費と国債』より>
国債が沢山殖えても全部国民が消化する限り、すこしも心配は無いのです。国債は国家の借金、つまり国民全体の借金ですが、同時に国民が其の貸手でありますから、国が利子を支払つてもその金が国の外に出て行く訳でなく国内に広く国民の懐に入っていくのです。一時「国債が激増すると国が潰れる」といふ風に言はれたこともありましたが、当時は我国の産業が十分の発達を遂げてゐなかった為、多額に国債を発行するやうなときは、必ず大量の外国製品の輸入を伴ひ、国際収支の悪化や為替相場、通貨への悪影響の為我国経済の根底がぐらつく心配があつたのです。然し現在は全く事情が違ひ、我国の産業が著しく発達して居るばかりでなく、為替管理や各種の統制を行つて居り又必要なお金も国内で調達することが出来るのでして、従つて相当多額の国債を発行しても、経済の基礎がゆらぐやうな心配は全然無いのであります。
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関連ニュース

邦銀の国債売却、金利上昇に拍車 11月売越額2.8兆円

日本経済新聞 - 4時間前
11月の債券市場で、日本の大手銀行の国債売りが長期金利の上昇(債券価格は下落)に拍車をかけた構図が分かった。日本証券業協会が20日発表した11月の公社債投資家別売買高(短期証券を除く)によると、大手銀の売越額は2兆8905億円で1998年以降、過去3番目の高水準となった。米国債売却で損失を出した大手銀が益出しのために日本国債も売却したとみられている。  

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コメント
 
01. 2010年12月21日 10:36:22: cqRnZH2CUM
日本の金融機関が円高デフレ状況で、低金利(高値)の国債を売却するのは、合理的な行動であり、将来の国債暴落時に、税金で救済して、さらに円安化するリスクを減らすことになる。

ただ国債が値下がりし長期金利が上昇すると、短期的には円高要因なので、中銀の機動的な対処が必要になるだろう。


02. 2010年12月21日 17:20:07: iQg1jkfEyk
>>米国債売却で損失を出した大手銀が益出しのために日本国債も売却したとみられている。

 要するに理由はこれだろ。日本の財政がヤバイからではなく、アメリカの財政が
ヤバイから米国債を売り、その損の穴埋めということだね。
 これなら理由はよくわかる。
 米国債なんぞ、近いうちに紙くずになるから、とっとと売ってしまえばよい。  


03. 2010年12月21日 21:47:07: KXwULN6IZM
長期金利上昇に対して日銀が懸念を表明した
そろそろあぶないかも

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381949EE0E3E2EA9C8DE0E3E3E0E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2?n_cid=DSGGL001


04. 2010年12月22日 09:27:40: MSc52GFGko
破綻したら、一般庶民はどうなるのですか?一応心構えが必要と思いますので教え
て頂きたいです。

05. 2010年12月22日 09:58:09: cqRnZH2CUM
>破綻したら、一般庶民はどうなるのですか?

その後の国債発行が金利上昇でほぼ不可能になるので、税収の範囲内のサービスしか受けられなくなる


06. 2010年12月22日 10:00:40: cqRnZH2CUM

>アメリカの財政がヤバイから米国債を売り、その損の穴埋めということだね。

米国の財政自体は、欧州や日本など世界水準で比べれば、それほどリスクはない。
今後もNewNormal派と強気派のアナリストのパワーゲームで、指標に一喜一憂する展開が続くのだろう。ただ生産性が低い米国は日本同様、低成長が続くことになるのは間違いなく、失業率の劇的な改善は望めないだろう

これまでのFRBのQEはドル安円高効果と国債価格上昇効果の両方があったが
国内状況の変化で、これ以上の緩和は期待できないことから、
最近は国債価格下落とドル円反転が生じている。

そこで評価損になった米国債の戻りもあまり期待できないから期末を控えて損切り処分し、バランスを取るために円債も売却しただけだろう。

>長期金利上昇に対して日銀が懸念を表明した
そろそろあぶないかも

注意すべきは円高リスクと逆資産効果による景気腰折れリスクということらしい


07. 2010年12月22日 10:56:28: 92KainWgqg
完全な国家破綻?? それは最悪敗戦直後と思えばよい
空襲及び戦地で体感しているから諦め感があり
パニックと言う表現は当てはまらない
しかし今回は大きく異なる それはマサに天国から地獄である
平和ボケ 贅沢三昧からの敗北である 
あのオイルショックのパニックどころではない
国民の精神的ひ弱さ 諸々の精神論の皆無状態では 
敗戦時以上の錯乱パニックが想像される 
此処の経済を含めた身辺警護が必要である

08. 2010年12月22日 13:10:27: 5OBgVoxZmo
平成元年、日経平均が最高値をつけた時、これがバブルであり、これ以上の買いは危険であると、はっきり明言したのは、私の知る限りでは、並木俊守だけである。当時、週刊文春に連載されていた、「株 一億円への道」の中で、現在の株価は買われすぎで危ない水準にあると主張していた。「一億円への道」と言いながら、株など買うべきではないという意見に興味をそそられた。これは、全ての尺度から見て、現在の株価は高すぎるという私の考えと一致していた。当時としては、全くの少数派である。投資の世界で、今まで生き残れたのは、この考えに従い、当時の持ち株の大部分を売却しておいたおかげである。日本の国家破綻そのものについては、現在の所、9割までないと確信しているが、巨額の国家債務によって、日本の国力自体が著しく衰える可能性は高いと思っている。

09. 2010年12月22日 19:56:12: FANlNL6CK1
グリーンスパンいわく、
「アメリカはいずれ財政破綻するから、アメリカの長期国債は時限爆弾みたいなものだ。僕は、あんな危険なものを買っている投資家の心理が理解できない」
なんだそうだ(笑)
 日本の銀行は、早くこんな紙くずをうってしまえ。

Voice 2011年1月号
【総力特集】「世界新秩序」に取り残される日本
10年後、米軍が東アジアから撤退する理由    伊藤 貫
http://www.php.co.jp/magazine/voice/?unique_issue_id=12397

 グリーンスパン前FRB(連邦準備制度理事会)議長も、共和党の重鎮ロバート・ベネット上院議員の自宅で夕食を食べながら、「アメリカはいずれ財政破綻するから、アメリカの長期国債は時限爆弾みたいなものだ。僕は、あんな危険なものを買っている投資家の心理が理解できない」と語ったという。
 米軍の統合参謀本部議長であるマレン海軍大将は最近のスピーチで、「アメリカの安全保障政策にとってナンバーワンの脅威は、アメリカの財政事情である」と何度も繰り返し述べている。今後の米財政の継続的な悪化と軍事費削減は、日本人にとって、「独立を維持できるか、それとも中国の属国になる
か」という大問題なのである。


10. 2010年12月22日 22:14:17: mN0h448HTo
小出宏実氏の恐慌情報レポート速報版 2連発

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[世界の中銀が米国債を売っていた] http://eagle-hit.com/
2010年12月22日 17:35 / CLUB G-1

米国債が下落、各国中銀からの需要急減が一大要因

世界の中央銀行は11月末から12月初めにかけて、米国債を売り越した。
6月以来で初めての売り越しは、1年ぶりの大幅な米国債相場下落につながった。
今日のチャートは外国中銀と政府による米国債保有高と米10年債利回り。
利回りは12月に入り 7カ月ぶり高水準に達している。
米金融当局が外国中銀・政府に代わって保管する米国債の総額は
11月17日に 過去最高の 2兆6,110億ドル(約220兆円)となっていたが、
11月最終週は 2兆2,500億ドルに減少。
また、12月に入って外国の当局は15億ドルを売り越している。

スリニ・ラマスワミ氏ら JPモルガン・チェースのアナリストは 17日のリポートで、
「外国中銀は米国債買いを劇的に減らした」とした上で
「海外からの需要の急減が米国債の売りを誘った公算が大きい」と分析した。
バンク・オブ・アメリカ(BOA) メリルリンチの指数によれば、
12月の米国債投資リターンはこれまででマイナス2.0%。
これは2009年12月のマイナス2.6%以来で最悪となる。
BNPパリバ証券の金利ストラテジスト、藤木智久氏は、
空恐ろしいことだと語り、海外勢の動向が一斉売りの大きな要因だったと述べた。
【ブルームバーグ 16:12】

この売り飛ばしている海外勢には、中国が筆頭に挙げられよう。
中国やロシアなどの新興国を中心に各国中銀は準備資産の多様化を推し進めており、
ドル資産が売られている。
つい先ほどの報道では、中国の深セン発展銀行の支店など一部の商業銀行が、
個人向けの住宅ローンの提供を停止したと報じられている。
過剰流動性による資産バブルの引き締めに舵を切り始めており、
中国経済の鈍化が世界経済に影響を与えていくことは必至である。

米国はすでに世界の中銀から見放され、FRBが孤立していく可能性が高い。
FRBと共に米国は心中していく末路を歩もうとしているのである。

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【30分間限定重大情報】http://eagle-hit.com/
[ユーロ連鎖破綻は来年3月迄に起きる] 2010年12月22日 21:29 / CLUB G-1

アイルランドやポルトガルの格下げ報道なで欧州の動揺が再び起きているが、
本日、米シティグループのチーフエコノミスト、
ウィレム・ブイター氏が不気味な[予言]をしている。

 欧州中央銀行(ECB)とユーロ圏各国政府は
 危機対応の責任を押し付け合って[度胸比べ]を演じている。
 来年3月に EU当局が対策を取りまとめるのを 市場は待たず、
 複数の国家と銀行が倒れるだろう
 (ブルームバーグより)

この真意は何であろうか。

本日のブログで、米国債を売却しているのが 中国を中心とした海外の中銀であることを指摘した。
準備資産の多様化、分散化の一環であることも伝えた。
これと同期する形で、IMFが金売却プログラムを完了したことが報じられた。
無論、この有力な買い手は中国であろう。金準備も準備資産の多様化の一環である。

そしてさらに、中国はポルトガル国債50億ユーロ購入する用意があることも報じられいる。
これでユーロは一時反発したようであるが、
上記ブイター氏の発言の前提にあるEU金融当局者らの動きに目立ったものはない。
口先介入だけで市場の動揺を抑えることが困難な状況である。
中国のような[実力行使]が求められているのだ。

だがしかし、このブイター氏の発言にある“来年3月を待たずに”というのは、具体的である。
米国債の金利上昇を招いた主因は、中銀の売却であった。
となれば、最近来、欧州諸国を訪問し、経済支援を表明し、各国国債を購入している中国が、
米国債のように“投げ売り”することが十分有り得るのだ。
これにより、金利上昇とデフォルト懸念が増大し、
ついには複数の国と銀行が連鎖破綻するということである!
つまり、この欧州ソブリン危機の最終章の幕引きを中国が引くということである。

その後、ユーロ圏はどうなるのか。
欧州版IMFが前倒しで創設され、その支配下に置かれることになるであろう。


11. 2010年12月23日 20:13:25: EYi1ZycJvw
先日 銀座の“金地金販売店”に 行って来ました。
待合室には 客が溢れ, 店員さんは追加の補助用椅子を並べて対応。
特に女性客の多さに驚く。
以前は そんな事は無かったのですが,
 いよいよミセス・ワタナベが行動を開始したのか?
まぁ そんな印象なのです。

今は まだ局所的なものかもしれませんが,
年明けには 一気に 火蓋が切って落とされるでしょう。


下記の奇妙なNHKニュース。
[財産税]導入への布石とも取れるが,
穿った見方をすれば 暗に [GOLDの高騰/PaperMoneyの価値の毀損]を報じてくれた
とも取れます。

[金売却 所得隠しや申告漏れも] 2010年12月23日 5時33分 / NHK
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101223/k10013028402000.html

 金が歴史的高値となるなか、大手企業に金を売却した数百人の客が
 うその名前で取引をしていたことが発覚し、問題となっていますが、
 金を売却したのに所得を税務申告しないケースが相次いでいて、
 国税当局が、ことし6月までの 1年間に130人余りに対し、
 総額18億円余りの所得隠しや申告漏れを指摘したことが分かりました。

 東京工業品取引所によりますと、金の1g当たりの価格は 今月 3,800円を上回り、
 10年前の4倍余りに高騰していて、歴史的高値となるなかで金を売却する人が増えています。
 ところが、金の延べ板などを売却した人が所得を税務署に申告しないケースも相次いでいて、
 国税当局が ことし6月までの1年間に 500万円以上の所得隠しや申告漏れをした
 として追徴課税処分を行ったのは、131人で、総額で188億円余りに上っていることが分かりました。
 関係者によりますと、申告漏れが相次ぐ背景には、
 金の取引の記録は貴金属業者に税務調査に入らなければ把握されにくいことや、
 200万円以下の取引では名前や住所を記録することが義務づけられていないため、
 匿名で取引して申告しないケースがあることが挙げられるということです。
 国税当局は、このうち匿名で金を売却した客を対象に、一斉税務調査を進めています。
 また、金やプラチナなどの貴金属を取り扱う業者が取引の内容を税務署に報告することを義務づける
 [支払調書制度]の、再来年1月からの導入が、来月の通常国会に提案されることになっていて、
 国税庁は脱税の防止に効果があるのではないかと期待しています。


債券バブルの崩壊予測は異口同音に語られ始めましたが,
 http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4478014663.html
 http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4492395423-1.html
 http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4396613814.html

下記の 小出宏実氏の[恐慌情報レポート速報版]も 事態の深刻さを伝えています。
絶対安全と言われた AAA格付債券が 紙屑になるかも?
金融マフィアは自分たちだけの対策を施した後に,
遅れて[格付引き下げ]を通告する。
その時 勝負は決しているのです。

[MMFは救済されない] 2010年12月23日 14:44 / CLUB G-1
 http://eagle-hit.com/

 バーナンキFRB議長、MMF格付けの批判論者に賛同。書簡を送付。

 バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、
 どのマネー・マーケット・ファンド(MMF)が親会社から救済を受けるかをめぐり
 金融危機時に投資家間に広がった観測について、
 計2兆7,900億ドル(約233兆円)を運用するMMF業界の安定を脅かしかねないとの認識を示した。

 バーナンキ議長は、
 シカゴのコンサルティング会社トレジャリー・ストラテジーズの
 パートナー、アンソニー・J・カーファング氏に宛てた 9日付書簡で、
 MMFが救済されるかどうかの観測を強める市場動向は懸念の対象であり、
 予定される業界の改革の中で支援体制についての対応がなされるべきだとの考えを示した。

 カーファング氏は、
  MMF格付けには損失発生時の親会社による支援の公算を考慮すべきだ
 とするムーディーズの提案を11月に批判した人物。
 同氏への書簡でバーナンキ議長は、
 ムーディーズ提案への意見を米証券取引委員会(SEC)に提示するようカーファング氏に促している。
 同氏は22日のインタビューで、
 「議長は見解を表に出したいのだろうが、直接はしたくないのだろう」と語った。
 FRBの報道官はバーナンキ議長が書簡を送った事実は確認したが、コメントは控えた。
 【ブルームバーグ 11:37】

 この意味するところは、格付けにより救済されるか否かの問題ではなく、
 元本割れが起きる時は起きるよ、ということであり、
 約233兆円ものMMFを当局は救済できないよ、という意味である。

 MMFは国債や社債など格付けの高い優良な商品へ投資運用しており、
 元本割れは起きないとされてきたが、
 先のリーマンショックの危機時には元本が割れ、
 急遽政府当局が保証をしたという経緯がある。

 だが、この報道で示されていることは、
 その優良であるところの国債や社債が軒並み下落し、
 MMFは救済不能に陥ることが暗示されているのだ。

 つまり、最高の格付けをもつ米国債が暴落するということである!
 これによりどのMMFも元本割れどころか、大損失を被ることになるであろう。
 “まさか”により世界のMMF残高233兆円が吹き飛ぶのである。


12. 2010年12月24日 14:21:52: AWvCt07ZCk
GOLD絡み?, NHKの続報。

[金の密輸 摘発件数が過去最多] 2010年12月24日 4時50分 / NHK
 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101224/k10013037651000.html

 金の価格が歴史的高値となるなか、金の延べ板を日本に持ち込もうとする密輸事件が急増し、
 税関当局がことし6月までの1年間に摘発した件数が前の年度の5倍の25件に上り、
 過去最多となっていることが分かりました。

 財務省関税局のまとめによりますと、ことし6月までの1年間に
 全国の空港や港から金の延べ板を持ち込もうとして税関に摘発された件数は、
 前の年度の5倍の25件で、過去最多になったということです。

 このうち羽田空港では、福岡県の元会社役員が
 キャリーケースに入れた 金の延べ板 21kgを密輸しようとして摘発され、
 その後の調べで、50回以上にわたり金の延べ板1.2トンを香港から密輸したことが分かり、
 懲役2年の実刑判決を受けました。

 金の延べ板の密輸は、売買に消費税がかからない香港などの国で手に入れ、
 消費税5%が上乗せされる日本で売却することで
 消費税分を利ざやとして不正に稼ぐことを狙うケースが多いということです。
 
 日本国内の金の価格は今月に入り1g当たり3,800円を上回り、
 27年ぶりの高値となっていて、ことし7月以降でも、
 すでに15件の密輸が摘発されているということです。
 東京税関の担当者は
 「金の価格が高騰し、さらに密輸が増えるおそれがあるので、監視を強化したい」
 と話しています。


13. 2010年12月24日 21:26:14: Ce9LHiJEqU
世界中の年金機構が 多大な不良金融商品を抱え込んでしまった。
やがて それが紙屑だと知れるだろう。
年金システムは崩壊へと向かう。
マスコミが隠蔽し続ける この事実に
私たちは 否応なしに 直面せざるを得ない。

私も これが杞憂であってくれればいいと願っていた。
しかし海外から送られてくるニュースは
 矢張りそうか...
と思わせるものばかり。

[前途多難なスペイン年金構造改革・懸念されるユーロ相場の波乱]
 2010年12月24日 18時32分 / AIFENCE
 http://kabu.sakiyomi.com/aifence/?EACH=779

 スペインのサパテロ首相は、財政と経済の立て直しにあたり、
 [野心的な年金改革]を推し進めるという。
 サパテロ首相が述べた [野心的な年金改革]では
 [退職年齢を65歳から67歳へ引き上げ][年金積立期間の延長]が含まれるという。

 [スペインの年金システムの構造改革]については、
 OECD(経済協力機構)が緊急に着手すべきとして強く警告を発している。
 相当な外圧がスペイン政府に掛けられていることは容易に想像できるだろう。
 
 従来、スペインでは
 「年金システムに変更を加える場合は、与野党で合意したものでなければならない 」
 という不問律があったとされている。
 しかし今回、サパテロ政権は与野党合意を待っている余裕は無いかもしれない。
 つまり、従来の不問律を破棄して、国民の猛反発を覚悟の上で
 [年金制度の構造改革]を強引に推し進める可能性が高いということである。
 
 当然ながら、労働組合側は新たな大規模ストライキを呼びかけており、
 2011年は波乱を避けられない見通しである。
 
 スペインは景気後退に陥ってから2年。
 かつては不動産バブルで国全体が湧いていたが、
 今では100万件以上もの不動産が売れ残って問題となっている。
 失業率は 21%近くになり、サパテロ政権の支持率に悪影響を及ぼしている。

 サパテロ政権は、高失業率・低支持率の中で年金改革を掲げ、
 国民の猛反発を正面突破しなければならないことになる。
 2011年は、[スペイン年金構造改革]を巡って大きな混乱が起きる可能性が高いだろう。
 そして、[スペイン年金構造改革]を巡る混乱と紛糾に巻き込まれる形で、
 [2011年・第1四半期から] ユーロ相場は大荒れになると見ておきくべきだろう。


下記は今年2月の記事。

[EUのギリシャに対する事実究明の矛先が鈍った真相]
 2010年02月17日 09:50 Market Hack
 http://markethack.net/archives/51372011.html

 広義での簿外債務は別にギリシャに限らなくても EUの多くの国が抱えているのです。
 その典型的な例が年金の積み立て不足(unfunded pension liabilities)です。
 また医療制度や社会福祉プログラムの実施にあたっても
 「今はなんとか上手く回っているけれど, これから高齢化が進むと国の医療負担はどんどん増える」
 という危機感を持っている国は多いのです。
 こういう未来の支出を全部合計して、
 お金がどれだけ足らなくなるか?ということを測るひとつの尺度が
 FI(Fiscal Imbalance=不足金)という概念です。

 もし莫大な年金の積み立て不足までもハッキリ開示しないといけないのなら、
 きまりのわるい思いをする国は続出します。
 欧州各国は人口動態的にこれから高齢化社会を迎える国が多いです。
 だから積み立て不足の問題はこれから本格化します。

 その一方でEUに加盟したことによって安定化協定(Stability Pact)によって
 大きな財政赤字を計上できない事情になっているのです。
 そこで各国は色んな言い逃れをして
 この実質的な簿外債務をちゃんとEUに報告せずに済ませているのです。

 いや、正確に言えばEUには政府の こうした隠れた債務を
 ちゃんと会計的に捕捉し、開示するための統一基準が無いのです。
 「おいおい、寝た子を起こすようなことにならないかい?」
 そういう各国の財務相の声が聞こえてきそうですね。


翻って日本の状況は?

 下記は 去年 出版された 副島隆彦氏の
『日米[振り込め詐欺]大恐慌(2009.04.30)』の一節です。
 http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refISBN=978-4-19-862672-3

 GS,フィデリティ証券, AIG, JPモルガン・チュース銀行, シティG, ドイツ証券, UBS
 などに日本国民の年金資金の運用を任せてきた。そして大失敗。
 為替の差損という名目で 既に100兆円ぐらいを損失として処理したようである。
 外為特会を使う。
 財務官僚は誰ひとりとして この責任を取っていない。平気の平左である。

 契約を結んだ担当の白人幹部たちは 危険を察知して
 2008年の春までに会社を辞めてニューヨークに逃げ帰ってしまった。
 自分の個人資産を現金か貴金属に変えて, 世界中のどこかの国に逃げてしまった。
 捜しても もうどこにもいない。もぬけの殻だ。

 彼らメガ証券は 運用を任されて失敗した お金を返さない。
 差金決済もしない。投資元金すべてが奪い取られる。
 日本に出資/投資させて金融商品を買わせた分は
 すべて吹き飛ばされてしまっているらしい。

 新聞/テレビは このことの重要性を全く報道しない。
 自分たちの大切な年金が[日米振り込め詐欺]構造で消えてなくなることへの
 正しい追跡と責任追及をする権利も巧妙に奪われている。
 もう年金は 3分の1しか もらえないと覚悟せよ。


14. 2010年12月25日 20:50:05: LENZZd1Jk6
そう言えば 今年9月に [外為特会]に関して,
下記の [言い訳がましい] 報道が有りましたね。
実体を隠蔽したまま, 国民を騙し通せるとでも思っているのだろうか?

[外為特会 円高で“債務超過”] 2010年09月19日 4時15分 / NHK

 国の[外国為替資金特別会計]、
 いわゆる[外為特会]は、為替市場への介入に備えて
 アメリカ国債など外貨建ての資産を管理するもので、
 今月15日に政府・日銀が行った市場介入でもこの特別会計が利用されました。
 外為特会は、為替相場の変動で資産の評価額が目減りするのに備えて、
 およそ20兆6,000億円の積立金を持っています。

 しかし、急激に円高が進んだことから、大幅に膨らんだ評価損が積立金を上回り、
 1ドルが85円として、11兆7,000億円余りのいわば債務超過の状態になっているということです。

 外為特会は政府が来月から行う事業仕分けの対象になっており、財政事情が厳しいなか、
 積立金を取り崩して来年度予算の財源に充てるべきだという意見が出ています。
 一方で、債務超過の状態で積立金を取り崩せば財務状態がさらに悪化するだけに、
 円高が事業仕分けの議論にも影響することになりそうです。


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