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金融機関への預金も国債と同様に預かり証券として渡し市場で売り買いする
http://www.asyura2.com/10/hasan70/msg/376.html
投稿者 縄文ビト 日時 2010 年 12 月 14 日 06:54:59: egUyw5BLxswRI
 

 貨幣が持つ保存機能の分離 『楢篠賢司の人間とは』
2010-12-12 06:29:30 | Weblog

 貨幣が持つ保存機能の分離として下記文章をブログに書いたのですが、自分でも飛躍しすぎかもと考えたので、ご意見を伺いたく阿修羅に載せます。 

貨幣が持つ保存機能は銀行を通して行われるのが主流ではないだろうか。たとえヘッジファンドが投資家から集めた資金だとしても現金で持っているわけではないと考える。

 証券会社を通して個人が株を買ったとしても、値上がりしていく金を買ったとしても、先物で資金を動かしたとしても、人から人の手を渡り証券なり何らかの証書と引き換えに人の間で貨幣と商品の交換が行われていく。

 決して貨幣は減価していくわけではない。むしろその間利益というかたち、利子というかたちで増えていくことになる。ヘッジファンドなどはそれ等を目的としてカネにカネを生ませる行為のために、本来の貨幣の労働と労働の交換機能の枠を超えた数字上の貨幣を増やしていく。だがそれは本来の貨幣の役割である物を買う、労働を買うという役割から外れたものであり、その彼らの行為のため、市中の貨幣は偏った方向へと流れていく。

 もしそれ等を規制できたなら。市中の貨幣は偏った所有を無くし、市中に貨幣不足という状態を起こさずに済むことになる。

 また新たな国債を発行して市中の不足した貨幣の穴埋めをすることも無いと考えるが。

 そこで私の提案となる。交換機能と保存機能を分離させる方法として、銀行に預金されたマネーは国債と同じように証券として渡す。当然その証券(預金証書)は国債と同じように幾ばくかの金利をつけて市場において取引される。買いたい者と売りたい者がマッチしたとき保存機能から物(労働)と交換できる貨幣になることができる。

 それがいやならタンス預金なりして現金を保管していく方法しかないだろうが、そこには大量の資金なら銀行と同じような保管庫(金庫)が必要になる。

 なぜ先人は国債という(注1)交換機能と保存機能を分離させときながら銀行に預けられた預金には交換機能を連動させてしまったのだろう。

 もう一歩踏み込めば人間社会は幸福になれたのにと思うが。

注1 交換機能と保存機能の連動=金融機関に預金したマネーは、現金なみに使うことができる。預金があれば物を買ったときカードで支払うこともできる。小さな取引であればさほど問題はないのだが、ヘッジファンドのような大きな取引もできてしまう。つまり銀行に多額のマネーを預金しておけば連動して交換に回せる現金になる。そこから保存機能(預金)と交換機能を分離をしておけば多額の現金が必要になったとしても、国債と同じように市場での売却によってしか現金を手にすることができない。
 また多額の預金されたマネーを即現金化させようとしても買い手が現れなければ現金化することができない。

 ここに貨幣の交換機能と保存機能の分離という考えに行き着いた次第です。
まだまだ考えることが多くありますが、偏った貨幣所持を無くす方法としてこれを最初の一歩として考えた次第です。

 

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コメント
 
01. 2010年12月14日 14:37:53: QXVaulDOhs
“貨幣の交換機能と保存機能の分離”はいいアイディアだと思います。
貧乏人にとっては分離されていません。入って来た貨幣を保存できるだけの余裕がないからです。わずかに預貯金したとしても、家を建てたり、失業したり病気になったりしたら使ってしましますから、とても“価値の保存”とまではいきません。また貧乏人は金が入ったら多くの夢が叶います。だから貧乏人に金が行き渡ると消費が活発になります。

ところが富豪に金が入っても、乱痴気騒ぎに金が使われたり、豪邸や自家用ジェットに若干は浪費するでしょうが、入ってくる金は莫大なものですからとても使い切れません。それが投資に回され、さらに利益を生み莫大な富が蓄積されます。富は金塊とか土地とかもあるでしょうが多くは貨幣、それも預金貨幣つまりコンピューターの中の数値です。

これは莫大なもので、富豪達が本気で地球上の実物資産を買漁ったら、地球上の全ての資産の何倍も買い取れるでしょう。ちょうど地球を何回も壊滅させる量の核兵器が蓄積されているようなものです。

現在の信用通貨は誰かの負債を裏付けに発行されますから、返す当のない借金に対して発行されたことになります。借金を返すためには金が必要ですが、その金を作るためには更に借金で金を作らなければなりません。個人的にこのような状態になれば多重債務者ですが、資本主義ではシステムとしてこのようなことが行われているのです。結局誰かの借金で個々の借金が返済されることになります。

景気の良い時は借金してもそれ以上の利益が出るので、通貨が膨張してもそれの裏付けとなっている借金の膨張にはあまり注意が払われません。景気が悪くなれば新規の借金が出来なくなるどころか、既存の借金の返済も迫られます。そこで国家が借金をすることで民間相互でなにがしかの返済がなされることになります。

そうやっていくうちに社会全体が多重債務体質ですから破綻することになります。恐慌とかハイパーインフレとかが起こり、借金のデフォルトが色々な形で起こることになります。通貨資産を沢山持っている富豪は大きな“損害”を被ることでしょう。しかし富豪の通貨資産は数字が膨らんだ結果に過ぎません。ただ膨らんだ数値が少し縮小するだけです。自家用ジェットの費用など資産の数値からしたら僅かなものですから実生活には何の影響もありません。

通貨資産の数値を失うとしても唯では失いません。失うものは数値ですが、得るものは住宅とか農地とか、具体物の担保物件です。このようにして新たな支配関係が確立して社会が再出発することになります。アセンションが起こると言われている2012年はこんなことが起こるのかもしれません。


02. 2010年12月14日 20:23:11: Pj82T22SRI
>決して貨幣は減価していくわけではない。むしろその間利益というかたち、利子というかたちで増えていくことになる。

インフレ率が利子率を上回ると減価することになる

>交換機能と保存機能を分離

保存しているということは、それが将来、交換できることが前提だし
交換できることが長期間保障されていること=保存機能なのだから
両者を分離することはできない


03. 2010年12月14日 20:26:46: Pj82T22SRI
> なぜ先人は国債という(注1)交換機能と保存機能を分離させときながら銀行に預けられた預金には交換機能を連動させてしまったのだろう。

例えば、国債が市場で他のもの(日銀券、口座残高・・)と交換できなければ、それはタダの紙にすぎないが、実際は、いつでも市場レートで交換(売却)できる


04. 2010年12月14日 20:38:35: Pj82T22SRI
交換機能が高い=流動性が高い 日本円がMAX

日本円>普通預金>定期預金>国債>一部上場社債>・・>金・・・>海外の超田舎の山林〜生魚etc.

保存機能の高さ=減価のしにくさは状況次第

デフレ時は国債が選好されるが、インフレ時には金などが高くなる、今は、下流からインフレが近づきつつある状況だ


05. 2010年12月14日 20:48:27: Pj82T22SRI
>ハイパーインフレとかが起こり、借金のデフォルトが色々な形で起こることになります。通貨資産を沢山持っている富豪は大きな“損害”を被ることでしょう。しかし富豪の通貨資産は数字が膨らんだ結果に過ぎません。ただ膨らんだ数値が少し縮小するだけです。

ハイパーインフレとは、標準的な定義では年率13000%以上のインフレのことだから
仮に5億円以上の純金融資産を持っている超富裕層(2005年のデータでは日本の世帯数の0.1%、5万世帯)だとしても、1年で400万という標準世帯の年収になってしまう。
1000億円台という日本のトップクラスだとしても2年で600万になってしまう。
生易しい話ではない。
http://www.ayunagi.com/fuyusonoteigi/
http://www.rieti.go.jp/jp/special/policy_discussion/07.html


06. 縄文ビト 2010年12月14日 21:46:26: egUyw5BLxswRI : g6DT8nixac
>03 Pj82T22SRIさん読ませていただきました。
私もまだまだ考察中ですので皆さんのコメントが何より勉強になります。

 ただ私が考えていたのは「こんなこと解りきっていたこと」という批判があるのではないかということでした。

 あくまでも人間の生い立ちを時間の流れの中で捉えたとき、現在社会の矛盾を感じ、その中で何が人間の未来にプラスになるのかを考察していくことです。

 現在の格差社会がどのような成り立ちでできたのか、またこの格差を無くす方法は何なのか、ただ格差があったとしても当たり前だということではないと思いますが。

>いつでも市場レートで交換(売却)できる

J ここではレートはいつでもではないはずです。つまり売り買いが成立しているとき、それがレートであり。売りが強くなれば額面を割ってでも売るわけです。レートとは固定したものではないはずです。

  


07. 縄文ビト 2010年12月14日 22:12:43: egUyw5BLxswRI : g6DT8nixac
>02 Pj82T22SRIさん

 私がここで言いたかったのはインフレのことではありませんでした。私の考えにあったのは貨幣は物を買ったとしてもその貨幣は消耗してなくなるのではないということを言ったつもりでした。それは私のブログに書いた「A・Eの関係」    http://blog.goo.ne.jp/kyonmiku2000/e/436e216e62c31dba138a15689da57928 
からの考え方です。減価という言葉を使ったのがまずかったのかもしれません。

>保存しているということは、それが将来、交換できることが前提だし
交換できることが長期間保障されていること=保存機能なのだから
両者を分離することはできない

J 問題はここにあると思いますよ。つまりこのことは一部の人たちには有利な考え方ですが、多くの人達には不利となっている方法です。このことを無くしてこそ全ての人にとって住み良い社会になるのではないでしょうか。無くすことができないというのでしたら話は別ですが。分離をさせて何か問題があるのでしょうか。

 私は>01QXVaulDOhsさんのコメントが的を得ていると感じました。

 まだまだ最初の出だしですから、その中で貨幣を知っていくことが大事かと思っています。


08. 2010年12月15日 02:21:00: 6YCaDZkRJ2
おもしろいです。でもここで言う保存は、「銀行預金」のこと?でしょうか。

たぶん、資産家は、貨幣の銀行預金をやめ、ゴールド、不動産、先物(食料、石油など)、絵画、宝石、株券などにその保存機能を求め、それが極一部の人間によるバブルを起こし、大多数の平庶民の生活を破壊することになるだろうなあと。

「貨幣」=「権利を数字で表したもの」ですが、ごく一部の人間にその偏った資産という、「極端な権利」を「保存」させることが問題なのです。

で、出てくる案が、「減価通貨」や「政府紙幣」ですが、それを言うと、発狂したように、資産家が「それはやるな」となる訳です。格差が少なくなるからです。

竹中や池田信夫のような、「特権享受」を人生の全てと思っている石頭の人間が、金という権利で資本に買収され、それによって社会で発言権を持ち、支配させている内は、無理。というか、これが今の世の最大の”問題”なわけです。

解決策は、いろいろあります。今後あちこちで表面化するでしょう。


09. 縄文ビト 2010年12月15日 08:03:54: egUyw5BLxswRI : g6DT8nixac
08. 6YCaDZkRJ2さん
>「銀行預金」のこと?でしょうか

J 私の考えですが貨幣は必ず交換から外れる(ここでは物との交換を止める)とタンス預金か金融機関の預金に戻るのではないでしょうか。つまり預金された貨幣は国債と同じような仕組みに変化される。

>資産家は、貨幣の銀行預金をやめ、ゴールド、不動産、先物(食料、石油など)、絵画、宝石、株券などにその保存機能を求め、

 これらはAからBに移っていくだけで最後の売った人が現金を手にするわけです。そこで直接人々の生活に影響を与えるものには規制が必要ではないでしょうか。例えば食料、石油などは直接庶民の生活に影響しますが、ゴールド、不動産、絵画、宝石、株券などはいくら上がってもいいのではないでしょうか。先物はリターンを求めるためであれば規制すべきです。

 ここでは金融機関の預金以外は最後に現金を手にした人は、さらに投機することができる商品に向かうでしょうが、やがては下がっていくことを警戒して預金証券に回す。そこでは上がった物は売りが強くなれば少数の売買から果てしなく下がりだしていくわけです。つまりバブルははじけるわけです。

 不動産も誰も買わなければ下がりますから。


10. 2010年12月15日 10:23:41: QXVaulDOhs
>ハイパーインフレとは、標準的な定義では年率13000%以上のインフレのことだから仮に5億円以上の純金融資産を持っている超富裕層(2005年のデータでは日本の世帯数の0.1%、5万世帯)だとしても、1年で400万という標準世帯の年収になってしまう。1000億円台という日本のトップクラスだとしても2年で600万になってしまう。

富豪と富裕層は全く違います。富豪とは国家の経済力と競合できるような、数兆円以上の資産を保有している勢力の意味で書きました。

“国家経済と競合”などまさかと考えるかも知れませんが、イギリスのポンド危機のときは、ソロスがほぼ単独でイギリス国家に挑み、勝利しました。ソロスなんか富豪と言え規模の小さい方でしょうし、ファンドなどで集めた他人の金も利用したでしょうが、ロックフェラーとかロスチャイルドはソロスが足元にも及ばない規模の資産を持っています。

もし本気でロスチャイルドとかが米国に経済的な戦争を挑めばロスチャイルドが勝つでしょう。ただそんなことしてもロスチャイルドにプラスになることはないのでやらないだけです。金の卵を生む鶏を殺す必要なありませんから。実際にFRBの多くの株を持っていて関連の勢力を含めるとFRBの所有者はロスチャイルドやロックフェラーでしょう。つまり米国経済の所有者はこれらの大富豪たちです。

経済的クライシスが起こって富の再編成が起こる時、富豪達も数値の上で大損害を受けるでしょうが、実質的に大損害を受けるのは“富裕層”と言われる人たちでしょう。数億円とか数十億円の資産のうち不動産とか実質部分は多くの富裕層は失うことになるでしょう。勿論預金なども失うか価値が無くなり、厳しい労働契約のもとで働かざるを得なくなります。この点でも富豪達は借金が返ってこなくても、多くの富裕層たちを奴隷的な身分に落とすことによって“階級闘争”に勝利することになります。

インフレ率が1300%などのハイパーインフレは生産力が喪失した社会で通貨だけが増発された時に起こります。現在の先進国は生産力は十分あるので、通貨が増発されても要求に応じた生産が行われるのでこのような極端なインフレは起こりません。通貨が大増発されても多くは富豪や精々富裕層に渡り、収入が10倍に増えてもレストランの食事代は若干増えるかもしれませんが、食料資源そのものの消費は大きく増えませんから食料の値段が極端に上昇することにはなりません。投機のために必要のない食料資源を買い漁り一時的に暴騰することはあっても需要の無いものを無限に買い続けられませんかいつかは元の戻ることになります。

現在、通貨増発は大規模に行われています。アジア経済危機のとき韓国やタイなどで必要となった対策資金は一兆円の単位でした。リーマンショック後のFRBやECBなどの経済対策は数兆ドルの単位です。対象の経済規模は違いますが、現在の対策はこの規模で広範囲に行われていますから、インフレが大きく進行していることは疑いようがありません。

一部の国では1300%以上などのハイパーインフレが起こることがあるかもしれませんが、富豪達はその前にその国から逃げ出しているでしょう。先進国では2重経済が回ることになります。収入が精々1000万円程度の庶民が中心の経済ではインフレとは無関係で、逆にデフレで職を失ったり、何時失うかと心配しながら生活する社会。もう一つは富豪が数兆ドル単位でマネーゲームをしている社会。ここでは猛烈なインフレが進行しています。その中で中間に位置している富裕層やそれに近い層の多くは庶民の層に落とされて行き、庶民の中でも、上→中→下層へと落とされてゆきます。


11. 2010年12月18日 11:31:51: 4pFh97G496
縄文ビトとやらは譲渡性預金を知らないのか?何でこんな変な考え方をするのか理解出来ないが、変人観察の対象としては面白い。

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