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COP16で 日本は開き直ったように、京都議定書の延長に反対した。
欧州など世界各国の批判を浴びたが、そもそもCO2削減効果の環境効果が
明確でもなく、米中が不参加の状況で日本だけが過大な負担を負っても、
全く意味が無いし、愚かな民主党のせいで、貧困化が加速していく中で、
さらに経済的に自滅していくことを避けるためには必要な選択だったと言えるだろう。
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産経新聞2010年12月12日(日)08:00
最終局面までもつれたCOP16で京都議定書を延長することに強く反対した日本は11月29日の開幕後の約2週間、批判の矢面に立たされ続けた。外交舞台でいつも“優等生”だった日本の反乱−。そこには、環境対策で過大な負担をかけられた日本経済の先行きに対する大きな危機感がある。(滝川麻衣子、粂博之)
10日の全体会合。議場では各国の代表が延々と最後の主張を述べ続けた。議長の手腕を称賛する声もあれば、厳しい批判も。閉幕は11日早朝にずれ込んだ。
「初めのころは厳しい空気だった。しかし、日本の実直さが伝わったのではないか」。松本龍環境相は11日、日本の戦いぶりをこう振り返った。表情には疲れが色濃くにじんでいた。
COP16は、初日に経済産業省の有馬純審議官が議定書の延長反対を表明したことで一気に混迷の度合いを深めた。各国にとっては開幕直後という想定外のタイミング。「日本は強く出ない」との読みの裏をかいた有馬発言は、その後の議論の出発点となった。
「議定書を台無しにすれば(環境破壊の)エコサイドでありジェノサイド(虐殺)だ」(ボリビアのモラレス大統領)。途上国などからは日本を「COP16の障壁」と非難する声が相次ぎ、日本は完全に「悪役」に仕立て上げられた。
◆揺れた官邸
カンクンでの日本の孤立に首相官邸も揺れた。日本時間9日朝。菅直人首相は官邸で外務省や経産省、環境省の担当者から状況の説明を受けた。政府関係者によると、同席した福山哲郎官房副長官は「このままでは日本が会議を壊したということになる。何か考えないといけない」と首相に訴えかけたという。
これに対し経産省の担当者はCOP16を取り上げた英紙を持ち込んだ。その論調は「日本の主張は単に他の国々より素直になっているだけだ。現実に直面することを促したと歴史的に評価される可能性がある」との内容だった。
会議の途中にはカンクンにいる松本環境相から電話報告も入ったという。首相は結局、「今回は日本が孤立して悪者になっても仕方がない」と締めくくった。
◆京都の反省
日本が強気の態度を続けた背景には、1997年に採択された京都議定書への反省がある。議長国として成果を急ぐあまり、東欧のメンバー入りで温室効果ガスの削減余地が大きくなることが見込めていた欧州連合(EU)などと比べ、実質的に重い負担となる削減目標をのんだ。
そして昨年秋。鳩山由紀夫首相(当時)は「2020年に1990年比25%削減」という世界的にも突出した目標を表明した。議定書を延長すれば25%削減が義務となり、経済に壊滅的な打撃を与えかねない。
「新たな枠組み構築の展望がみえない中、京都議定書は一度でも延長されると永久に固定されるだろう」と日本政府関係者は指摘する。延長の可能性をわずかでも弱めることは至上命令だった。
【用語解説】京都議定書
1997年に京都で開かれた気候変動枠組み条約第3回締約国会議(COP3)で合意された文書。先進国の温室効果ガス排出量に法的拘束力のある数値目標を設定し、排出量取引などの仕組みを導入することを定めた。日本は2008年から12年までに1990年比で6%の削減を約束。ただ、対象国の排出量は世界全体の27%にすぎない。2大排出国ながら途上国扱いの中国と批准していない米国は対象外で、環境対策としての効果を疑問視する声も多い。
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