http://www.asyura2.com/10/hasan70/msg/354.html
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友清 哲 氏によると、生活防衛のため「超節約族」が増えているらしい
しかし所得が減少している現実では、この流れが変わりそうもないが
ポイント目当ての返品の増加のように、悪質な消費者の増加は、まるで米国のようである。
格差拡大とネット販売の拡大は、貧すれば鈍するという以上に人間性の劣化を引き起こしているのかもしれない
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX 以下引用 XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
http://diamond.jp/articles/-/10413
一部では客足が好調な業界もあるが、全国紙などが実施する「冬商戦の景況感調査」では、百貨店、スーパーなど多くの企業が「前年並みかもしくはそれを下回りそう」と回答しているの現状だ。
長引く不況で消費はすっかり停滞している。一度締まった消費者の財布のヒモは、容易に緩められない。10月の全国消費者物価指数は、値動きの大きい生鮮食品を除いた総合指数が、20ヵ月連続マイナスとなった。
経済全体の需要と供給の差を示す需給ギャップ(GDPギャップ)を見ても、今年7〜9月期はマイナス3.5%(15兆円)となっており、構造不況の様相を呈している。
しかし、いくら不況とはいえ、モノやサービスを消費せずに生きられる人など、いるはずがない。消費が消えてしまったのではなく、ムダなもの、贅沢 なものを買わずに、生活に最低限必要なものしか買おうとしない「超節約族」が、以前より確実に増えているのだ。こうしたご時世に、商品やサービスの提供側 が新たな消費を喚起するためには、相応のインパクトがなければ難しいだろう。
「クーポン共同購入サービス」に群がる人々」
このサービスは、「超節約族」たちを虜にして離さない。先頭を 独走するグルーポン・ジャパンをはじめ、おおむね順調に集客に成功している。「少しでもお得な買い物を」と節約志向を募らせているユーザーの声を拾ってみ よう。
「半額以下という大幅なダンピングは、文句なしにお得です。それに加え、提供地域が細分化されていることで、ちゃんと自分の生活圏内で使えること がわかりやすく、興味をそそられます。不況で収入が減っていても、なるべく交際費を削りたくないのがホンネですから、家族や友達と食事に出かけるときには とても重宝しています」(クーポン共同購入サービスのユーザー/30代主婦)
クーポン共同購入サービスの某事業者によれば、こうしたクーポンに敏感なのはやはり女性だという。掲載店舗についても自ずと女性やファミリー層を意識した選択がされている。
「掲載店舗側からすれば、利幅は少なくても大きな宣伝効果が見込めます。また、実際には販売したクーポンの何%かは、利用されずに期限を迎えてし まうことも多いと聞きます。使用されなかったぶんの売り上げはそのまま運営者、あるいは店舗の利益となります。つまり、下手にメディアに広告を打つより も、非常に効率がいいPR法なんですよ」(前出のライター)
「深夜ATMの手数料さえ惜しい!」とネットで節約情報集め
クーポン共同購入サービスのケースからもわかる通り、インターネット上には「超節約族」たちを魅了する仕掛けがいたるところに転がっている。ウェブをくまなくサーチして、日常生活の随所で「何とかコストカットしよう」と躍起になっている消費者は少なくない。
「案外バカにならないのが、夜、飲み屋をハシゴする際に、コンビニでおカネを下ろすときにかかる時間外手数料。これもよく調べてみると、ネット上 からの手続き1つで口座のグレードをアップでき、時間外手数料が一切無料になる。あるいは、特定のコンビニのみで手数料が発生しない銀行などもあります。 細かいですが、金利にしても比較サイトが山ほどあるから、何も考えずに金融機関を使うのはもったいないですよね」(30代会社員)
いくら忘年会シーズンと言っても、毎晩のように飲み屋をハシゴする人は、あまりいないだろう。それでも、100〜200円の手数料がかかることさ え躊躇する人は少なくない。「それほど神経を擦り減らすくらいなら、いっそインターネットでサイドビジネスを始めた方が儲かるのでは?」と思ってしまいが ちだが、切実な節約志向は留まることを知らない。
「サンプル配布、商品モニタリングの情報を集めたポータルサイトをあたれば、食料品やコスメ、生活雑貨など様々なものが無料、もしくは格安で手に 入ります。抽選だったり、サービス提供を受けた後にアンケート調査に答えることが義務付けられたりする煩わしさはありますが、家計面では大助かりです ね」(30代主婦)
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この主婦のように、モニタリングやサンプルをうまく利用することは、以前からあった節約法だ。しかし最近では、さらに一歩踏み込んだトレンドが目 立つ。「超節約派」たちの格好のターゲットとなっているのは、「気に入らなければキャッシュバック」「満足できなければ全額返金」とうたうショップや飲食 店である。
商品の返品を繰り返して量販店の
ポイントを稼ぐ「たくましい主婦」
業者にとって、他店との差別化を図る意味では絶好のフレーズと言えるが、「こうした宣伝文句に無遠慮に食いつくことも節約のキモ」だとこの主婦は語る。
「業者にもよりますが、一度購入した商品を何らかの理由をつけて返品することで、ポイントを稼ぐ手も“流行り”です。現在も某メーカーが電気 シェーバーのキャンペーンで、『使用感に満足できなければ全額返金』というサービスを展開しています。お客は商品を返品しても、家電量販店のポイントだけ は手元に残るので、お得です」(前出の主婦)
これは節約というより、はっきり言ってモラルに反した行為だ。決して推奨されるべき節約法ではない。個人の節約志向が、ある意味歪んだベクトルへと向かいつつあることには、驚きを隠せない。取材の過程では、こんな声も聞かれた。
「不況だし、映画やドラマのDVDをレンタルショップで借りることは、ほとんどなくなりました。オンライン上にはいくらでも海賊版が転がっていますから、たいていの作品は視聴できてしまうんです。音楽も同様ですね」(40代会社員)
漫画雑誌を発売前に撮影し、YouTubeに流していた罪で中学生が逮捕された事件は、記憶に新しい。そもそも、本来ならおカネを出して購入すべきコンテンツが、ネット上に違法に氾濫している現実こそが、問題である。
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だが多くのユーザーは、それを手にすることに対して罪の意識を感じていないようだ。わざわざ正規ルートで決済しなくても、同じ商品が目の前にタダで落ちているのであれば、それを拾うことに躊躇はないのである。
モラルなんてそっちのけ!
困った“不況の落とし子”たちが増殖
目線を移せば、なりふり構わない「超節約族」の出現は、消費市場に限ったことではない。「払うべきおカネを払わずに節約しよう」という人は、以前 から増え続けていた。全国で推計26億円にも上ると言われる未納給食費は、そのよい例だろう。子どもの給食費を払わない保護者の大半は、「経済的に苦しい ので、払いたくても払えない」と言い訳をしている。
まだ完全解決に至っていない「高齢者の死亡無届け騒動」にしても、年金の不正受給を目的とするケースを多く含んでいるであろうことは、自明である。
そこには、減る一方の給料をはじめ、給料や将来設計に立ちはだかる不安に立ち向かうため、なりふり構ってはいられない人々の姿がある。「何よりも生活を守ることが第一」と考える消費者は、決して少なくない。
このような思考を持つ「超節約族」に訴求できる商品やサービスを考えつくことは、企業にとっても容易ではなかろう。しかし前述の通り、いくら不況とはいえ、消費がどこかへ消えてしまうわけではない。
重要なポイントは、不況をきっかけにして、消費者の買い物に対する考え方そのものが、様変わりしてしまったことだろう。そしてこのトレンドは、今 後景気が本格的な回復基調に乗っても、大きく変わらない可能性がある。新たな思考を持つ消費者がマーケットを席巻する日が、近づきつつあるのだ。
質問1 あなたの節約意識は以前より高くなった?
32.7%
あまり変わらない
32.5%
かなり高くなった
29.3%
少し高くなった
4.7%
むしろ低くなった
0.8%
わからない
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