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http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920021&sid=aCwwM31q0AT8
11月22日(ブルームバーグ):金相場は年初来で23%高騰、過去最高値に達し、資産家のジョージ・ソロス氏やジョン・ポールソン氏、ポール・トーラジ氏の金投資に何の障害もないことを証明している。少なくとも90年間で最長の金の上昇相場は、金投資がさらなる利益を生み出す可能性を示唆している。
米証券取引委員会(SEC)への今月の届け出によると、ソロス・ファンド・マネジメントやポールソン、トーラジ・キャピタル・マネジメントの金投資はそれぞれの持ち高のうち最も多かった。ブルームバーグが集計したデータによると、ETP(上場取引型金融商品)の金保有量は2088トンと、米国の鉱山供給の9年分に相当する。米ゴールドマン・サックス・グループは9日のリポートで、来年は商品相場で貴金属が最も高いリターン(投資収益率)を示すとの見通しを示した。
各国政府や米連邦準備制度理事会(FRB)など中央銀行が世界の金融システムに2兆ドル(約167兆円)を超える資金を注入するなか、これらの投資家による金購入は投資家による実物資産の買いが拡大していることを示している。ETPの金保有量は米国やドイツ、イタリア、フランス以外の国の金準備を上回っている。米投資会社ブラックロックによると、ETPの金のうち最大半分が個人投資家によって保有されている可能性がある。
ユーロ・パシフィック・キャピタル(ニューヨーク)のシニアエコノミスト、マイケル・ペント氏は「金を売却している市場関係者は大きな間違いを犯している」と指摘。「金の強気相場は実質金利がプラスに転じた時点で終了するだろうが、それはずっと先のことになりそうだ。FRBは実質金利の上昇を抑制し経済を救済するためにはさらに紙幣を印刷する必要があると考えている」と述べた。同氏は過去2年間の金相場の高騰を的確に予測した。
金利
FRBが指標金利の引き下げを開始し、世界の信用市場が低迷に向かい始めた2007年9月以降、金相場は87%上昇している。一方、S&P500種株価指数は昨年23%と、03年以降で最大の上昇率を示したものの、07年9月以降では21%低下している。FRBは08年12月以降、指標金利をゼロ近辺で維持しており量的緩和策として来年6月にかけ米国債6000億ドル相当を購入する計画だ。
FRBは3月に終了した資産購入プログラム第1弾で1兆7000億ドル相当の証券を購入。主要6通貨に対するドル指数は7−9月(第3四半期)に8.5%低下し、過去8年間で最大の下げを示した。
パーマネント・ポートフォリオ・ファンズ(サンフランシスコ)で約90億ドル相当の運用に携わるマイケル・クジオ氏は「QE2(量的緩和第2弾)は金など既に堅調な実物資産の相場をさらに上昇させている」と指摘。「インフレ調整後の短期的な実質金利は依然マイナスであり、それが変化するまで商品相場は引き続き高値を更新するだろう」との見方を示した。
最高値
金現物相場は9日に最高値の1オンス当たり1424.60ドルに達した。相場は10年続伸に向かっており、少なくとも1920年以降で最長の上昇相場となっている。ブルームバーグの集計によると、S&P500種株価指数のリターンは約9.5%。バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、米国債のリターン(投資収益率)は7.3%となっている。
今年は他の貴金属の上昇率が金を上回っている。ニューヨーク銀先物相場は61%上昇。1980年に付けた最高値1オンス当たり50.35ドルに達するにはさらに85%上昇する必要がある。パラジウム現物は72%上昇。2001年に付けた最高値は現行水準より60%高い同1125ドルとなっている。
ブルームバーグが銀連動型ETPを提供する4社のデータから集計した結果によると、ETPの銀保有量は9月末以降1081トン、9億4500万ドル相当増加した。一方、最大規模の「SPDRゴールド・トラスト」を含む金連動型ETPの保有量は9.5トン減少した。ドイツのコメルツ銀行(フランクフルト)のアナリスト、ダニエル・ブリーゼマン氏は、投資家は金と比較して銀は割安と考えており、景気回復の恩恵も受けるとみていると指摘した。
ソロス氏は1月にスイスのダボスで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で、金を「究極の資産バブル」と表現し、バブルの初期に購入するのは「理にかなっている」と語っていた。
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