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http://mainichi.jp/select/science/news/20101202k0000e040054000c.html
人類が初めて小惑星の鉱物を持ち帰った探査機「はやぶさ」の開発にかかわった大学や企業118団体に、海江田万里・宇宙開発担当相と高木義明・文部科学相は2日、功労者として感謝状を贈った。世界に誇る快挙を支えた職人集団も含まれ、縁の下の力持ちの大切さが再認識されそうだ。
表彰された団体のうち最も規模の小さいのが平均年齢65歳、常勤社員4人の金属加工業「清水機械」(東京都江東区)。所狭しと並ぶ旋盤などの工作機械を操る「町工場」で、約30年前から宇宙開発にかかわる。
地球に帰還するカプセルや小惑星の試料採取装置など、はやぶさの最重要部分の試作品作りを開発当初の96年から担った。代表の山崎秀雄さん(67)は「何事も初めてだけに、研究者も頭の中で考えるだけでは分からない。はやぶさが持ち帰った微粒子並みの0.01ミリの精度で試作した」と振り返る。
今も新型ロケットの風洞実験模型や将来の探査機用部品の試作に余念がない。「小規模だが技術を持つ20〜30社と連携してきたのが強み。ものづくりは国を支える基本で、良い物を作れたら怖いものはない」と胸を張る。
来年で創業100周年の潤滑剤メーカー「川邑(かわむら)研究所」(東京都目黒区、従業員約30人)も表彰された。
探査機には太陽電池パネルなどの可動部分があるが、真空の宇宙で油は蒸発するため、固体被膜潤滑剤という同社の開発品が不可欠になる。かつて造幣局の委託で金銀の精錬法を研究し、その際に生じる不純物の二酸化モリブデンが真空中で優れた潤滑剤になると発見、宇宙利用への道を開いた。国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」や多くの人工衛星に使われている。工学博士の川邑正広社長(48)は「個々の技術にはそれぞれ歴史がある。その積み重ねが日本をつくっている」と語った。
プロジェクトを率いた宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授は「幸運にも帰還できたが、これを実力に変えるために、はやぶさ後継機を実現したい」と次の目標達成に意欲を示した。【山田大輔】
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