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http://japan.cnet.com/news/business/story/0,3800104746,20423402,00.htm
機密情報を公開して告発するサイトWikiLeaks.orgが米国時間11月28日に公開した秘密の指令によると、米国務長官Hillary Clinton氏が、国際連合(国連)の上級委員の「セキュリティ対策、パスワード、個人の暗号キー、使用するVPNバージョンの種類」を含む情報やバイオメトリック情報の入手を内密に指示していたという。
2009年7月にClinton氏の名前で出されたこの指令は、「上級代表およびそのサポートスタッフが利用している情報システム、ネットワーク、技術」に関する詳細も求めており、ほとんど公にされることのない政府による諜報活動の世界の一端を明らかにするものだ。
この機密扱いの指令はおよそ25万件にのぼる外交上の通信を集めた膨大な文書の一部で、インターネットには28日午前から公開されはじめた。WikiLeaksは同ファイルをドイツのDer SpiegelやスペインのEl Paisといった報道機関に事前に提供しており、自身のウェブサイトでも同通信を公開する準備中だと語っている(WikiLeaksへの攻撃に関する記事はこちら)。
同ファイルに基づく告発には次のようなものもある。中国の情報提供者が北京の米国大使館に語った内容によれば、2010年1月に発覚したGoogleのコンピュータネットワークへサイバー攻撃は、中国政府の指示によるもので、同社の中国での業務を再考させるためだったという(中国はこの疑惑を否定している)。
このサイバー攻撃は政府系ハッカーと個人のセキュリティ専門家の連携によって実行されたと報じられており、米国政府やDalai Lama氏、その他米国企業のコンピュータも狙われていたという。Yahoo、Symantec、Northrop Grumman、Dow Chemical、Adobe Systemsなど、被害にあったとしてこれまでに名前が挙がっている企業の一部は、企業ネットワークに対する「高度に仕組まれた攻撃」だったことを確認している。
このファイルの流出元は米国防総省のSIPRNetとみられる。SIPRNetは機密のレベルに応じて情報を交換するために利用されており、米国家安全保障局(NSA)、米国防情報局(DIA)、国防情報システム局(DISA)によって共同で管理されている。
SIPRNetとは「Secret IP Router Network」の略称だ。7月に米陸軍のBradley Manning上等兵が不法に「15万件以上の外交上の通信」を入手したとして告発されたが、WikiLeaksに情報を流したのは同上等兵ではないかと疑われている。
アフガニスタンとイラクに関する機密軍事文書を公開したことで、WikiLeaksはすでにワシントンの官僚たちから厳しい非難を浴びている。
The Washington TimesとBush政権の高官だった人物は、WikiLeaks.orgこそ米国政府が真っ先にサイバー攻撃の標的にすべき対象だと示唆し、共和党の上院議員からはWikiLeaksを標的とした法案が提出され、保守派コメンテーターはWikiLeaks創設者Julian Assange氏の逮捕を求めている(スウェーデンの控訴裁判所は、Assange氏が婦女暴行を行ったとして国際逮捕状を発行した。同氏は容疑を否認している)。
今回の情報公開により、WikiLeaksへの非難はさらに激しくなりそうだ。「機密文書の漏洩は嘆かわしいことだ」と、サウスカロライナ州選出の共和党上院議員Lindsey Graham氏は、今回の機密文書が公開される前にFox Newsに対して語っていた。「WikiLeaksの人々の手は血で汚れているのではないか、という国防総省の評価にわたしは同意する」
米政府は声明で次のように述べている。「これらの通信内容が公開されると、外国政府および野党指導者との私的な協議の障害となるおそれがある。私的な会話の内容が世界中の新聞の一面に掲載されれば、米国の外交政策上の利益だけでなく世界中の同盟国や友好国にも重大な影響を及ぼしかねない。明らかにこうした暴露は、われわれの外交官や情報部員、そして民主主義と開かれた政府の推進を手助けするために米国に来る世界中の人々を危険に晒すことになる」
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