http://www.asyura2.com/10/hasan70/msg/261.html
Tweet |
http://rockway.blog.shinobi.jp/
●財政赤字の背後にいる者たち
財政赤字で犠牲にされるのは?
◆11月23日
アメリカの経済が崩壊しそうだが、それでも銀行や投資グループなどは儲けている。貧困に陥っているのは下流・中流ばかりなのは、結局富豪たちのいいように、国の財政が動かされているからと言える。
やはり金の世の中なのだ。このような構造がある限りどの国も骨の髄までしゃぶられる層とあらゆる富と権力を手中にする者たちと、格差がますます拡大し、最終的には主人と奴隷のような関係にまで行ってしまう。
しかし、今の時代、目覚めだしている者たちも増えている。そしてこの世の支配者の立場にいる国際金融勢力のインナーサークルの者たちのわが世の春を謳歌する者たちの足元から、知られざる動きが始まっている。そして彼らはこのような世界がそう長くは続かないということを近い将来、思い知らされる時がくるだろう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
●財政赤字の背後にいる者たち
http://www.workerscompass.org/
【11月21日 by Shamus Cooke】
アメリカからヨーロッパに至るまで、メディアや政治家らは同じ調子で物を言っている:「世界的な投資家らが経済を脅かすことのないように、財政赤字は社会保障プログラムをカットして即座に削減されねばならない」
「テロとの戦争」が発表されてから、政治は混乱と答えの出ない問題に覆われてきた。我々はいかにアメリカの外交政策が中東の何百万人もの人々の怒りを買ってきているかを問いただすことがないように、今の「財政赤字」の背後の歴史について問いただすことがないにちがいない。
赤字危機の問題を話すというと、メディアと政治家らはもっぱら社会保障とメディケアーに焦点をあてようとする。その反面、複数の戦争を進めていることから発生する巨大な国防費、富裕層に対する極端に寛大な税金のカット、法人税が減り続けているという、より重要な原因を無視している。そして、これらの要素に加えて、企業に依存するエコノミスト誌が異例であるが、いかにリセッションが始まる直前に銀行の救済が原因で負債が爆発したかということを示した。
「銀行の救済のために財産をつかい、欧米の政府はその値として負債の利子を高い税をかけることで賄うことを余儀なくさせられるだろう。英米のような貿易・財政赤字の国家では、外国の債権者の要求に応じる為に高い税金が必要になる」(2009年5月23日)
しかし労働者が社会保障プログラムを犠牲にしなければならないという、この債権者とは一体誰なのか? メディアは我々が中国あるいはその他の外国の投資家らに注目して欲しいようだ。しかしいつものことだが、敵は自宅近くにいるのだ。
米国債の最大の保有者は連邦準備銀行(FRB)だ。アメリカ政府に貸し付けたFRBの金の量は、グレート・リセッションの期間中に急激に増えた。AIG、ベアスターンズ、その他の企業・銀行などの救済のための少なからざる資金のためだ。今日では、連邦準備銀行がウォール街のろくでもない銀行が抱える有毒債権を保証するために浪費した金額は国家機密となっているが、うわさでは数兆ドルになると言われている。
米国債の2番目に大きな保有者は、アメリカの企業、超富豪たち、そしてその他の金持ち投資家グループだ。
リスクのある株式市場から撤退しより安全な米国債にシフトして、このグループはリセッションが始まってから大きくなった。
ニューヨーク・タイムズ紙は以下のように説明している:債券の取引をしている者たちは、大きすぎる銀行は潰せないように、どんなにその財政が危なっかしく見えたとしても国家経済もまた同様に潰せないだろうと考えたので、世界的な流動性資金の波をうまく利用して、世界中で国債を買ったのだ。(2009年12月14日号)
簡単に言えば、銀行を所有しアメリカ政府によって救済された富裕な人々は、その救済資金の多くを米国債の購入に使用したのだ。そして納税者による資金での彼らの投資が、社会保障プログラムを大幅に削減させることで安全になるよう要請しているのだ。
これを実現させるために、社会保障とメディケアーはオバマ大統領の財政赤字委員会の標的となっている。アラン・グリーンスパン元FRB議長は最近、オバマ氏の財政赤字委員会の推奨することは避けがたいと述べた。
「唯一つの問題は、それは債券市場危機の前か後かということだ。なぜかといえば、その他の選択肢はないからだ」(2010年11月14日:ロイター)
確かに他の選択肢は存在する:実際、選択肢は多い。富裕な債券保有者ならびにその他の金持ち連中に対する税金を劇的に増やすこと。この選択肢については、オバマ大統領がブッシュの富裕層に対する税金カット政策を元に戻すと約束したことをさっさと反故にしたように、連邦政府の誰も議論をしないということは驚くべきことだ。
アメリカの赤字についての全ての話は、オバマ大統領と民主党のプライオリティーは、ブッシュ大統領と共和党のそれと同じで、富裕層をまずもって優遇し、労働者らは最後、ということ。
財政赤字危機に対し労働者に有利な解決策のための戦いに、労働者ならびに地域社会のグループが大規模に労働者を動員することなしには、社会保障制度やメディケアーの削減といった厳しい政策が我々に対して強制されることになるだろう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2010/11/23 (Tue) 経済
2 81 +−
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。