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カザフ石油基金:米国債保有を減らす公算−ブラジル・韓国債購入も
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920012&sid=aTaL1IdkFA0g
11月9日(ブルームバーグ):カザフスタンの国家石油基金は、米国債保有を減らし、ブラジルと韓国の国債を買い入れる可能性がある。カザフ国立銀行(中央銀行)のマルチェンコ総裁が述べた。
同総裁はカザフスタンの金融の中心地、アルマトイで2日にインタビューに応じ、「国家石油基金の資産に占める米国債の割合を急激に引き下げることはない。理論上、この割合を40%から35%に引き下げることが可能だろうが、熟慮した上で段階的に決定しなければならない」と語った。
マルチェンコ総裁は、国立銀が運用している同基金について、徐々に米ドル・ユーロ建て資産を減らす一方、新興市場への投資の割合を最大10%へ引き上げる公算があるとも説明。ブラジルや韓国といった格付けが高めの国の国債を買い入れる可能性を検討すべきだとも話した。
英石油会社BPによれば、カザフスタンは世界の石油埋蔵量の約3%を抱える。国家石油基金は原油価格下落に対処するため2000年に設立された。同国財務省のウェブサイトによれば、資産は今年1−10月、約10%増の5兆テンゲ(約2兆7700億円)となった。石油業界からの税収が1614億テンゲの投資損失を補ったという。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 笠原文彦 Fumihiko Kasahara fkasahara@bloomberg.net Editor:Masami Kakuta記事に関する記者への問い合わせ先:Nariman Gizitdinov in Almaty at ngizitdinov@bloomberg.net
更新日時: 2010/11/10 12:18 JST
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