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今夏の猛暑の影響により野菜の価格が高騰を続けている。特にレタスは平年の4倍にまで跳ね上がり、今後も高値が続く見込みだという。そんななか、天候に左右されず安定供給が見込める「工場産野菜」が一躍脚光を浴び、メーカーには問い合わせが殺到しているらしい。
異常気象が続く現代、野菜は「土の恵み」から「工場製品」へと変化していくのか。その最前線をのぞいてみた。
この秋、野菜工場が大きな注目を集め始めている。
工場で作られる野菜と聞いて、不自然なイメージを抱く人は少なくないだろう。だが、植物工場研究の第一人者、社会開発研究センター・高辻正基氏は、そうした先入観が誤解であることを次のように明言した。
「人工的なイメージがあるため、主婦の方々が抵抗を感じ、もっと旬の野菜を取ったほうがいいと考えるのは仕方がないかもしれません。しかし、そうではない。野菜工場で採れる野菜は、“常に旬”なのです」
これまでにも何度か話題を集めながら、広く一般的に認知されずにいた工場産野菜だが、品質面ではむしろ従来の野菜より優れており、ほかにもさまざまなメリットがあるという。
水耕栽培のため土臭さがなく、おいしく食べられること。しかも無農薬なので洗わずに済むこと。根から吸収させる栄養分や照射する光量のコントロールが可能なので、一般的な栽培方法よりビタミン含有量の多いものを作れること。そして何より、天候に左右されない安定供給が実現できること。
ここへきて野菜工場に注目が集まる最大の理由は、まさしくこの「天候の影響を受けない」という利点だ。
現在、猛暑による影響で野菜の価格が高騰し、特にレタスは平年の約4倍という高値を記録。農林水産省は10月8日、野菜出荷安定対策本部を設置し、対策に乗り出した。これは、近年、例のない「異常事態」だという。
業界最大手であるスプレッドの稲田信二社長は言う。
「この1、2ヵ月で劇的に状況が変わり、問い合わせが殺到しています。増産に次ぐ増産で、生産が追いつかない状態です」
今後も異常気象が続くと予想されるだけに、工場産野菜に頼る傾向はますます強まっていくだろう。
「砂漠化や環境汚染などで世界の耕地は減り続け、今世紀中頃には工場生産なしでは食料問題は解決できなくなる。野菜工場の普及・発展は必然の流れなのです」(前出・高辻氏)
国内ではすでに50ヵ所以上で野菜工場が稼働している。生産されているのは、レタスを中心とした葉物野菜が大半だ。
「コスト面の問題もあり、ビジネスとして成立させるために種類を絞っていますが、いずれは穀物も含め、さまざまな野菜を供給できればとも考えています」(前出・稲田氏)
「大地の恵み」から「工場の恵み」へ。21世紀という時代は、そういう時代なのだ。
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