http://www.asyura2.com/10/hasan69/msg/909.html
Tweet |
このブログ主の意見に賛成。
特に、ブラック企業撲滅のために、ベーシックインカムは効果的というところ。
横暴な経営者のところからは、すぐに、労働者は居なくなるだろう。
そして、そのような害虫企業は、たちどころに、この世から消え去るのだ。
*******************************
ベーシック・インカムについて考える(くろたの世捨て人日記)
http://kurota1.blog56.fc2.com/blog-entry-184.html
勘違いして欲しくないんですが、僕は別にベーシックインカムが万能だとは思ってませんし、
色々想定外の問題も起きるでしょうから諸手を挙げて賛成なわけじゃありません。
それでもなお、僕がBIという方向性を支持する理由は、大きく分けて2つ。
1つは、こうでもしなければサービス残業や休日出勤・有給が取れないといった、いわゆる「ブラック」な違法労働が日本からなくならない、
ひいては軽度の障害者等の社会的弱者の行き場がなくなり、どんどん社会から隔絶されてしまう、ということ。
中川村の曽我村長や山崎元氏も触れていた通り、
日本の労働環境が一向に改善しないのは、セーフティーネットがあまりにも貧弱であるが故に
企業がどんなに理不尽で過重な要求を労働者に押し付けても、労働者が失業への恐怖から仕方なく職にしがみついているからです。
もしそれなりのBIがあれば、当然健康を害するような仕事はみんな辞めるようになりますから、必然的にブラック労働は激減するでしょう。
そうなれば、社会参加へのハードルが低くなり、適材適所の健全な社会に近づいていくはずです。
もしベーシックインカム以外の方法で、多くの労働の条件が著しく改善される方法があるのなら
別にベーシックインカムじゃなくてもいいと思うんですが、
どうも日本人というのは封建時代の遺伝子がまだ残っているのか、
労働者の側が御上(会社)のために進んで奴隷になってハラキリしたがるようなところがあるので(僕ですら例外ではないです)、
労基法違反を厳罰化するとか失業給付期間を延ばすことよりも まだBIの方が実現可能性が高そうですし、
また、BIくらいの思い切った社会改革をしないことには国民のそういう意識が変わらないと思います。
もう1つは、日本はもう資本主義の末期=成熟期にきていて、
もはや現行のシステムのままで日本の労働者全員の雇用を維持することに限界がきている(限界を過ぎている?)であろう、ということ。
技術革新により、かつて人間がやっていた仕事はどんどん機械に置き換わり、社会に必要な労働量は減ってきています。
大型ショッピングセンターのような形態が普及すれば、「作る」だけでなく「売る」という行為にすら必要な人間の数が減ってしまう。
また、日本の場合、すぐ隣にケタ違いに人件費が安い労働者が山ほどいるので、
「人間なら誰でも作れるもの」は中国で作って運んでくればいいということになり、
日本には「高い技能で中国人には作れないものを作る」か、「日本でしか作れないモノ・サービス」のどちらかの仕事しかなくなり、
必然的に雇用の数が減り、働く意欲があっても働きようがない≒労働の対価だけでは十分な収入が得られない、という状況が生まれるわけです。
そもそも何で今僕たちが資本主義社会を生きているのかと言うと、
「技術が発展すれば人間は楽になる」と、極端に言えば「より働かないで済む」ために、そのために資本主義を採用したから、ですよね。
そして今まで頑張って技術を発展させてきて、
その結果、ついに機械が人間の代わりに多くの仕事をしてくれるようになった。
であれば、当初の目的通り、「あとは機械に任せて我々人間は楽をしよう(みんな少しずつ働こう)じゃないか」となるのが当然のはず・・・
なのに、せっかく機械が代わりに働いてくれるようになったのに、「働く場がなくなった、困った困った」と言ってるのは
全く滑稽・本末転倒なことで、筋が通らない。
資本主義の矛盾を解消し、「筋を通す」ためにも、何らかのBI(国民配当)が貰えるようになるのが必然だと思います。
あと、「BIはバラマキだ!社会主義だ!」「そうなったらみんな働かなくなるじゃないか!」と思う方へ。
これも強く言っておきたいんですが、BIは社会主義ではありません。むしろその真逆です。
(ちなみに共産主義は社会主義とは全然違います。詳しくは端折りますが、マルクスによれば資本主義の究極型が共産主義であり、
そして真の共産主義を実現した国は今までの歴史上存在しない、と僕は認識しています)
上述の通り、現システムでの日本やアメリカにおける資本主義は既に限界を迎えていて、
日本航空の一件やアメリカ大手企業を見ても分かる通り、今のままのシステムを続けていくと
企業は次々と国営化され国民総公務員=社会主義化し、市場の競争原理がなくなり、それこそソ連のようになる恐れが出てきます。
つまり、競争原理を保ち、資本主義を続けるためにこそ、何らかの形でのBIが必要なわけです。
労働のモチベーションについては、BIの額を「貧困点以下・生存点以上」に設定すれば、著しく減少するということは無いと思います。
それは(4)で紹介した他国での実践例からも証明されているかと。
さて、現民主党政権は、既に子ども手当や農家の個別所得補償という形で一種のBIを実行しつつありますが、
それを批判している自民党も、1年前には「給付金付き税額控除」という一種のBIを検討していました(民主党も)。
つまり2大政党はどちらもある程度のBI(≒資本主義延命)には賛成なわけです。
加えて田中康夫の新党日本はベーシックインカムをマニフェストに掲げていますし、
みんなの党もミニマム・インカムという表現でBI政策を考えているようです。
これは、日本で資本主義を続けようとする限り 遅かれ早かれBIを増やしていかなければならないという証左でしょう。
なので、もはや今後の争点は「BIが是か非か」ではなく、今後BIを「いつ」「どういう形で」「どの程度」行うべきか、なのだろうと思います。
「そんなこと言ったってそんなのどうせ何十年後とかになるんだろ!!」という方へ。
何十年後になるかどうかは国民が決めるんです。過半数の国民が「早くBIしろ!」という考えになれば、
そこからそう遠くない未来にそうなるでしょう。それは他国の政治を見てれば分かるはず。
「政治なんて何言っても変わらない」と言って、本当に何も言わないから変わらないんです。
だから、とりあえずの是非はともかく、できるだけ多くの人にこの「ベーシック・インカム」という政策・考え方を広めて、
みんなで議論して「世論」を作っていって欲しいと思います。お願いします<(_ _)>
人間は「分かち合う」ことで幸せになる生き物、脳研究 国際ニュース : AFPBB News
最近、金持ちの叔母が、ウチのお袋(現金収入は決して多くはないと思う)に「あんたが羨ましい」とよくこぼしてるそうです。
きっと、金持ちも自分のためだけに浪費するのじゃなく、弱者に分け与えた方が幸せになれるんだと思います。はい。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。