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FXで損をしない方法
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投稿者 山田の案山子 日時 2010 年 10 月 27 日 10:53:41: qqx1OIrwnvAXs
 

 外貨預金や外貨建投資信託と比べるとFX(外国為替証拠金取引)は明らかに有利である。 手数料が物凄く安い。外貨預金は預金時と引出し時でレートが異なり、その差はスプレッドと呼ばれ1ドルにつき2〜3円が普通である。投資信託なら設定時にもっと高額の手数料を取られるだろう。
 FXの手数料は外貨預金とほぼ同じ仕組みであるが、スプレッドは“米ドル/日本円”なら2〜3銭が普通である。手数料と考えるとFXの方が2桁安い。以前はその他に手数料が必要な業者もあったが、現在スプレッド以外に取引に際して手数料が必要な証券会社はまず見当たらない。(注文単位が10万円程度の場合には手数料が必要なこともある)それどころか、“米ドル/日本円”のようなメジャーな通貨ならスプレッドがゼロ、つまり個々の取引に関して手数料に結びつく費用が一切不要という業者すら存在する。
 FXの場合元手として支払う資金は“証拠金”であって外貨の購入代金ではない。外貨を購入する場合は借金で買った形になる。1万豪ドルを日本円で買うと、日本円を80万円位借金して買ったことになる。取引できる金額つまり幾らまで借金できるか倍率をレバレッジと呼び、以前は200倍、400倍などというのもあったが、リスクが大きすぎということで規制が強化される方向である。現在最大50倍、その後25倍となるようである。
 FXでも買った通貨と売った通貨の利息の差がスワップポイントという形で1日単位で利息が発生する。豪ドルを日本円で買った場合、豪ドルの方が利息は高いのでスワップポイントとして受け取れるが、逆のケース、豪ドルを売って日本円を買うと利息の差をスワップポイントとして支払わなければならない。豪ドルを買うケースでは現在でも年利に換算して3%以上に相当し、外貨普通預金に比べると利息の面でもはるかに有利である。しかし、為替レートの変動は利息よりはるかに大きく、現在の低金利の状況下ではFXでも外貨預金なり外貨建投信でも利息で利益を得ようと考えるのはリスクた大きすぎる。
 為替差益を得ることを目的にした場合、手数料が非常に安く、ネットを通じて刻々と変動する価格で取引が出来る点でFXは圧倒的に有利である。また、リスクは大きくなるが、レバレッジ効果で手持ち資金の数倍から最大25倍とか50倍で運用することも可能である。

FXは“相対取引”を理解することが重要

 現在では取引手数料は0が一般的であるが、加え、て米ドル/日本円の場合、スプレッドもゼロの業者さえ存在する。こうなると為替取引では利益は勿論、コストも全くでてこない。こんなビジネスモデルななぜ成立するかというと、業者自身が取引で利益を上げているからである。
 FXにはクリック365という市場取引もあるが相対取引と比較するとシェアは小さい。FXを賭博に例えると、胴元が客同士に勝負をさせているように思わせながら、胴元自身がプレーヤーとなって客から金を巻き上げるので寺銭は不要ということになる。
 市場取引を、寺銭を胴元に払って客同士が勝負する鉄火場に例えると、FXの相対取引は、一人のディーラーが、複数の客と個別に勝負するカジノに例えることができよう。
 ルーレットなら不正をしない限りルーレットの目をディーラーに都合よく出すことは出来ないが、FXの場合、提示するレートは業者自身が決めているのである。インターバンク市場で為替レートが決まり、それに沿って業者が提示しているように思われがちであるが、参考にするだろうが、契約上も、業者が自由に提示レートを提示する仕組みになっている。インターバンク市場をなぜ参考にするかというと、巨大な市場と大きく乖離した価格を提示すると、顧客にとってノーリスクで大きな利益を得るチャンスが生まれることになり、それは業者の損失に繋がるからである。

逆指値は危険

 FXの相対取引の本質は、市場価格を参考にはしているが、業者と顧客との価格の駆け引きである。普通の価格交渉で「安ければ買う」、「高ければ売る」という提案は一般的である。しかし「安値で売らなければならない」、「高値で買わなければならない」事情があって、そのことを具体的な金額とともに相手側に伝えたらどうなるだろう。取引相手の業者は難なく足元を見せた客から安値で買たたき、高値で売りつけることが出来る。
 こんな不思議な「駆け引き」がFXでは「損切注文」として普通なのである。ある為替ペアが高くなると見込んで買った時、そのポジションが下って損失を出すことがある。そんな時、損失が出ても一定の範囲に収まるように『損切り』の『逆指値』を出しておくことが推奨されている。為替の市場価格というものが、業者の意思が入らない所でまるで自然現象のように決まり、業者は常にその価格を提示しているというのであれば損切りの逆指値は有効である。しかし、提示価格は市場価格を参考にするものの業者自身が決めているのである。こちらの注文は指値も逆指値も業者はコンピュータで全て見通している。好きなときに逆指値を決済させて顧客に安値で売らせ、高値で買わせることができる。
 ただし、業者は「安値で売る」という逆指値を決済させるには、契約に従って「安値で買う」という別の指値の注文があれば、それも同時に決済しなければならないから、業者の損失になるような価格提示は行わない。これにも裏のあることも考えられる。契約には「システム障害で取引が成立しないこともある」、「価格が大きく変動する時などは一時的にスプレッドが変動することがある」などの条項があり、『異常事態』には業者側に不都合な注文を無視することになっても契約違反にはならないようになっている。もちろんシステムに異常はないのに『障害』と称して提示条件に該当する注文を無視すれば詐欺であるが、本当に障害だったのか、確認は困難である。
 以上はFXの仕組みから推察したものであるが、単なる邪推で、業者は中立的立場で真面目に運営しているとの反論もあるかも知れない。しかし手数料に相当するものが完全にゼロで、それではどうやって運営費用や業者の利益を得るのかという質問に、ホームページで堂々と「ディーラーの腕」と答えている業者がある。これでは業者は中立的な胴元ではなく業者自身もプレイヤーであることを認めていることになる。
 堀江貴文氏の著書『拝金』のなかに、堀江氏はライブドア関連のFX事業を運営している宮内氏と思しき人物に「逆張をして顧客から利益を上げている。違法ではないが道義にもとる」という意味のことを言ったら「儲かっているからいいじゃなですか」と返答されたという興味深い記述がある。
 最近、“外為どっとコム”が営業停止処分を受けた。『システム障害』による実勢価格と大きく乖離した価格提示とそれにより生じた強制ロスカットで顧客に損失を与えたことがが理由とされ、上に書いた悪徳FX商法の見本のようなものである。小生は竹中平蔵が入社したことと無関係でないと勘ぐっている。ほとんどの業者や以前の“外為どっとコム”も、違法ではないが道義には反すると考えて、ためらいながらやっていた『ロスカット狩り』を、竹中のことだから「違法ではなく契約条項にあることだから堂々とやって儲けていい」とでもいったのではいか。あまりに極端やってしまったので「法律にも契約条項にも違反していない」との強弁をすることが難しくなりシステム障害と言い訳をしたのではないか。「実勢レートより著しい乖離」というが、実勢(それ自体が何を意味しているのか不明、仮にインターバンク市場のレートとしても)といくら以上乖離していたら「著しい」のか基準はない。

FXに手を出すべきではないか

 それでも外貨預金や外貨建て投信と比較してFXは圧倒的に有利である。手数料が外貨預金の100分の1程度。換金も普通預金より簡単に秒単位で何時でも自由。しかし最大の長所は刻々と変化する価格で随時取引が出来て、指値や逆指値で自分の望むレートで取引することができることである。一日で数%の変動は珍しくないから、低いレバレッジでも高利率通貨の1年分の利息に相当する利益を1日で得ることも普通のことである。もっとも逆の場合は損失になるがこれは外貨預金でも、外貨建て投信でも同じことである。自分で考えた有利なレートで取引できるFXは、それが制約される外貨預金や外貨建投信より利益を得るチャンスを大きく、損をする危険を少なくできる。
 為替レートに大きな変動は付き物である。リーマンショックの時、数千万円の資金が一夜にして失われとTVで話していた人がいた。逆指値は業者に悪用される可能性が高いから、防衛する方法はレバレッジを高くしないことである。2倍とか4倍程度に抑えておくと強制ロスカットは恐らくないだろう。外貨預金なら大きく値下がりしたら損失を指をくわえて見ているしかないが、FXなら安値で仕込むチャンスにもなる。(もっとも更に下がることもあるから見通しは難しい)
 大きな規模の市場取引に似た取引環境を考えるなら顧客の多い業者が望ましい。その点で“外為どっとコム”は日本で最大規模の業者であったがあのような問題を起こしているので、業者の選択は難しい。小生は規模が大きいところから米国系のGFTを使っているが、米国でもレフコという大手の会社が倒産して資金が戻らない事件も発生しているので、米国の大手だからと信用できるともいえない。ほとんどの業者は、会社の資金と顧客の資金を分別して信託管理しているとしているが、経営状況が悪くなった時、本当にこの制度に従って正しく分別管理を続けるのか定かでない。
 様々なリスクがあるが自己責任で、全財産賭ける様な事はせずに慎重に、そして、阿修羅で得られる真実の情報を活用するとFXで案外実利を得ることが出来る。  

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コメント
 
01. 2010年10月30日 15:48:05: z90EoDP2kQ
教えてください。ドルの価値が無くなった後 のFXはどうなるのでしょうか?

02. 山田の案山子 2010年10月30日 22:56:58: qqx1OIrwnvAXs : QXVaulDOhs
もしドルを買っていれば、ドルの価値はなくなりますから、大損することになります。具体的には外貨預金で持っていれば全額を失うことになります。FXだと基本的には証拠金に近い額まで減価した段階で決済されてしまうため証拠金をほぼ失うことになります。契約上は証拠金を超えた損失を生じることもあることになっています。

FXで1万ドル売っていれば、1万ドルを借りて現在のレートでは80万円ほどの日本円などの通貨を自分のものとして持っていることになります。ドルの価値は無くなると借りた1万ドルを返す必要が無くなるので80万円は丸儲けになります。ただし、ドルの崩壊とともに証券会社も破綻すれば80万円自分の物に出来るか怪いので、ドルの崩壊で儲けようと考えている人はスイスの証券会社がお勧めかもしれません。

ただドルが完全に崩壊することは無いと思います。通貨は“計量化できる権力”ですから、単に経済的な力関係だけでなく軍事的な力関係を無視できません。しかし1ドルは360円から80円までに下がってきました。更に70円、60円と下がって来ることは十分考えられます。中期的にはドルを売っておけばほぼ確実に利益を上げられると思われます。もっとも少し長い中期になると日本円も怪しいかも知れないので買う通貨の選択は難しいです。


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