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米国は輸入超過を、日本は輸出超過を長期間続けてきた、だからドル安円高になるのは当然
http://www.asyura2.com/10/hasan69/msg/828.html
投稿者 heiwatarou 日時 2010 年 10 月 17 日 11:20:36: Bioiw4SmLoqDQ
 

この認識が政治家にもエコノミストにもない、日本全体が企業論理に騙されているとしか言えようがない
人件費を上げ輸入超過にすることが日本経済再生の道と考える
▼対外純資産残高(日本銀行による)、09年末、単位兆円
日本+266、
中国+168、
ドイツ+119、
米国−315(08年末)、
英国ー27、
フランスー67(08年末)、
※この傾向が今後も続くのが問題ですね
このデータから
▽米国は通算3兆8000ドル(レート82円)のドル売り外貨買いをしてきたことになる、これではドル安になって当然
さらに毎年数千億ドルの経常赤字になりその分ドル売り外貨買いをすることになる、益々ドル安になる
 日本は通算266兆円の円買い外貨売りを続けたことになる、これでは円高になって当然
さらに毎年数兆円の経常黒字になりその分円買い外貨売りを続けることになる、益々円高になる
▽これではドル安のみでなく米国が破綻しないのが不思議なくらいだ、米国を支援する必要があるのでは
▽なのに日本は人件費引き下げてまで輸出しようとする、法人税を引き下げようとする、政府高官が輸出に外交努力している、
政策が全くの逆、これでは益々ドル安円高になるのは明らか。

「輸出額=輸入額」を国際ルールにする必要がある、世界経済の発展の為だ
次より
http://www.asyura2.com/10/hasan69/msg/774.html  

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コメント
 
01. 2010年10月17日 13:34:45: Vfx53tRyrE
>「輸出額=輸入額」を国際ルールにする必要がある

金と暴力に屈しない者なんて居ない
世界を支配しているのは欧州に居る国際金融マフィア
グローバル化なんて国際金融マフィアの金儲けのためにマフィア配下のマスゴミや経済学者が広めたこと

マフィアが金融支配道具に使っているシティでは、1日だけの外為取引に150兆円使われる


1日当たりの外国為替取引額
http://www.bis.org/publ/rpfx10.pdf?noframes=1
1位 英国      1兆8536億ドル(約150兆円)
2位 米国        9044億ドル(約73兆円)
3位 日本        3123億ドル(約25兆円)
4位 シンガポール   2660億ドル(約21兆円)


国際金融マフィアの拠点
ベルギーとスイスとバチカンとシティ
あとは、ベネチアとモナコなど
スイスのマネロンとバチカンのお布施の金などをロスチャイルドがシティで運用

米国も中国もマフィアの傀儡国家
円高はマフィアの地球統治の方針に沿って行われている
その方針とは、アジアの統治者を米国から中国へ変える

「輸出額=輸入額」を国際ルールになんておとぎ話の世界でしか実現しない


02. heiwatarou 2010年10月17日 13:50:28: Bioiw4SmLoqDQ : uKFoqoJusE
テレビを見ていて、政治家もエコノミストも誰も円高の原因に輸出超過は問題にしていない、むしろ輸出拡大する為の話題のみ、これには不思議なのです。
日本はなんぼ外貨を貯め込めば気が済むのだ、外貨は使わなければ単なる紙切れですね。


03. 2010年10月17日 14:05:05: Vfx53tRyrE
外為は操作されている
輸出入で外為のトレンドなんて構築されない

FRBはドル垂れ流しで外為を操作
中国・韓国は毎日外為介入操作

日銀は金融緩和も介入もしなかったから円高になった
日銀はBIS=国際金融マフィアの表の機関に逆らえない
マフィアが円高を希望しているので日銀はそれに従っているだけ


04. 2010年10月17日 14:13:52: Vfx53tRyrE
マフィアの方針は、中国共産党にアジアを統治させる
その方針を進めているので、円高で地方経済を破壊して中国資本を受け入れる土壌を作り、また尖閣問題や南沙問題が浮上している
これからは、米国外資が日本から撤退しつつ中国外資が変わって入ってくる
軍事的にも米国は打ち合わせ通り撤退していくので、10年後には第2列島線まで中国領土になる

05. heiwatarou 2010年10月17日 14:14:20: Bioiw4SmLoqDQ : uKFoqoJusE
ドル価は下っていない

ドル価が単独で下がっていると言われるが、貨幣の価値は物価で決まると思うが
例えば電気料金
U.S.Total(Cents per kilowatthour)
2010年、 2009年
Residential   11.32、  11.42
Commercial  10.03、  10.15
Industrial    6.65、   6.88
次より
http://www.eia.doe.gov/cneaf/electricity/epm/table5_6_b.html
米国では物価、特に公共料金は安く電気ガスは日本の1/2以下、食料も1/2以下、
これでドル価が単独で下がっているとは言えないと思う、
▼ドルが安いのは輸入超過が原因で、すなわち他国の通貨と比較して,特に輸出超過国と比較して、言えることだと思う。


06. heiwatarou 2010年10月17日 14:27:10: Bioiw4SmLoqDQ : uKFoqoJusE
>>1
外国為替取引額がどんなに多くても関係ないのです
関係するのは売り買いの差額です。
多少でも売りが多ければ下がり、買いが多ければ上がる。

ここで対外純資産は、残高として存在する限り、即ちハンディーとして残っているのです。


07. 2010年10月17日 14:35:49: Vfx53tRyrE
>>06
円高はマフィアの方針に沿って行われていると言ってるでしょ
一日に何百兆円も取引され暗黙の操作がされているのが外国為替
266兆円だと一日に1兆円程度しか円買いにならない
1兆円程度では為替トレンドに何の影響も与えなれない


08. heiwatarou 2010年10月17日 15:02:42: Bioiw4SmLoqDQ : uKFoqoJusE
>>07
買ったり売ったりしているのですよ、それで差が1兆円でもレートは動きます
266兆円でも差額としてのハンディーになっている、大きいですよ。残高として残っているのですから。
特に、米国は経常収支が赤になり、日本が黒字になれば、その分ドル売り円買いになるから、それを予想し先駆けでドルを売り円を買う人が多いと思いますよ。

だから輸入超過になれば円は暴落し、米国が輸出超過になればドルは暴騰しますよ
▼そもそもドル価は単独では高いのです
>>5


09. 2010年10月17日 23:51:37: mHY843J0vA
>買ったり売ったりしているのですよ、それで差が1兆円でもレートは動きます

これはその通り
もし毎日1兆円ドル買い介入してれば、かなり円安になる

>だから輸入超過になれば円は暴落し、米国が輸出超過になればドルは暴騰しますよ

ここが簡単ではない
量的緩和で米国より金利を下げることができれば、いくら輸出超過でも、円安に誘導することができる。
過去はそうしてきたわけだ。

しかし現在、米国の景気悪化とFRB量的緩和で金利が下がってきており、国内のマイナスインフレ率のために日本の実質金利が米国よりも高くなったのが、円高の主因だ。

だから本来は円高を利用して財政拡張し、金利が上がれば、日銀が、さらに緩和すれば国内景気は改善する。
ただし、やり過ぎると、その反動で、破壊的なインフレになる。


10. heiwatarou 2010年10月18日 08:19:18: Bioiw4SmLoqDQ : uKFoqoJusE
実質金利は国内だけの問題でしょう
すなわちレートに影響するのは、実質金利には関係なく、預金金利の高低と思うが、
日本は世界に先駆けての預金金利はゼロ、世界最低です、これを15年間も続けてきた。
これでも円高、
したがって円高は長年続いた輸出超過と米国の輸入超過以外には考えられないのです。

特に15年間も続けてきた預金金利ゼロ政策は景気にはつながらなかった、なのにさらに続けようとしていることに驚いている、
そもそも輸出超過国で供給過剰の国では金融緩和はむしろ弊害になるのでは、
無理して輸出しようとするため、合理化投資に走り人減らし技術が飛躍的に進んだ、

その一例が次です
▼産業用ロボット使用台数は世界ダントツ
従業員1万人当たり日本は1位で308台と2位ドイツ135台、9位米国58台、英国36台に比べダントツである。だがGDP/人はそれぞれ日本23位(34,254ドル/人)で先進国最低になっている、ドイツ19位(40,079)、米国11位(45,790)、英国13位(44,693)※ロボット台数は2002年、GDP/人は2007年のデータ
http://www.meti.go.jp/policy/robotto/chukanhoukoku.pdf#search


11. heiwatarou 2010年10月18日 09:15:40: Bioiw4SmLoqDQ : uKFoqoJusE
輸出超過、輸入超過の原因を考えよう

▽輸出超過国は国際競争力に比して人件費が安い
輸入超過国は国際競争力に比して人件費が高い
これに尽きると思う

▽中国も輸出超過は国際競争力に比して人件費が安いからで、米国は元の引き上げを要求したが、むしろ人
件費引き上げを要求すべきだと思う。それのが筋が通るのでは。

▽ユーロ圏では為替レートがないので各国間での格差が拡大するはず
(日本国内でも地域格差が拡大していますね、これと同じなのです)

▽通貨引き下げ競争は不幸です
「輸出額=輸入額」を国際ルールにすべきで世界の発展の為に必要と思うのです
すなわち輸出超過国は人件費を上げる、輸入超過国は人件費を下げる


12. 2010年10月18日 09:30:52: IOzibbQO0w
>レートに影響するのは、実質金利には関係なく、預金金利の高低と思うが、

違う。
これまでは円安

>世界に先駆けての預金金利はゼロ、世界最低です、これを15年間も続けてきた。
これでも円高、

円高は最近の現象。
だから実質金利が重要


13. heiwatarou 2010年10月18日 10:01:10: Bioiw4SmLoqDQ : uKFoqoJusE
>>12
海外の国債を買うのに、海外の実質金利は考慮しませんが

▼そもそも日本は物価だ高すぎ、安くなって当然と思うが
例えば電気料金、こんなに高くては海外移転の原因にもなっていますね
U.S.Total(Cents per kilowatthour)
2010年、 2009年
Residential   11.32、  11.42
Commercial  10.03、  10.15

Industrial    6.65、   6.88

次より
http://www.eia.doe.gov/cneaf/electricity/epm/table5_6_b.html


14. 2010年10月18日 14:57:35: IOzibbQO0w
>海外の国債を買うのに、海外の実質金利は考慮しませんが

長期的には、実質金利を考慮しているのと同じ投資行動になる


TOP経済・時事デフレ日本 長期低迷の検証【第3回】 2010年10月18日遠藤典子 [「週刊ダイヤモンド」副編集長]
齊藤 誠  一橋大学大学院経済学研究科教授
低生産性・高コスト構造を自覚せよ1234
20年もの長きにわたって低迷を続ける日本経済を、気鋭の経済学者とともに検証する。第3回は、一橋大学大学院経済学研究科の齊藤誠教授に聞く。
齊藤 誠(Makoto Saito) 一橋大学大学院経済学研究科教授 1960年生まれ。京都大学経済学部卒業、米マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了。経済学博士。住友信託銀行、 英ブリティッシュコロンビア大学助教授などを経て、2001年より現職。専門はマクロ経済学、金融経済論。07年日本経済学会・石川賞受賞。主な著書に 『資産価格とマクロ経済』(日本経済新聞出版社、07年)。Photo by Masato Kato
──日本経済の現状をどうとらえているか。
 実質国内総生産(GDP)も物価水準も為替レートも、主な経済指標は「長期均衡水準」にある、と思う。長期均衡水準とは、さまざまな歪みが調整された後の実力値のことだ。日本経済は今、実力どおりの水準に落ち着いている。
 だが、人びとの期待値は、長期均衡水準よりも高いところにある。そのギャップを我慢できず、なんとかして埋めたいという思いが需給ギャップ解消、デフレ脱却、成長戦略前倒し、といった勇ましい政策要求につながっている。
──なぜ、主な経済指標が長期均衡水準にあると考えるのか。
 GDPは、2002年から07年にわたる戦後最長の景気回復期に約1割増加した。だが、08年に入って失速し始め、リーマンショックでとどめを刺されてからGDPの約1割が消し飛んだ。戦後最長の景気回復は、実力不相応の砂上の楼閣だったからだ。
 なぜか。当時の日本の物価水準は、他の先進国に比べ1割ほど低かった。物価水準が低下すると、通常ならば通貨が上昇、つまり円高になって実質修正 される。だが、日本は量的緩和が続けられていたことで、逆に通貨は下落、1割ほどの円安になった。合計2割も円が安くなったことで、輸出が急拡大し、景気 回復を主導した。
──当時の円安は、通常ならありえない異例の事態ということか。
 そうだ。だから、リーマンショックで調整が起こった。内外物価価格差を埋め合わせるように円高が進んだのだ。ただし、08年から09年にかけては 世界的金融危機が起こり、基軸通貨のドルに対して需要が集中、円とのあいだでは調整が進まなかった。その後、本来の意味の円高修正が起きて、今、長期均衡 水準に見合うに至った。
──だが、今のままでは輸出産業が大打撃を受ける。
 輸出産業が苦しいのは、日本の為替が長期均衡水準にあるからではなく、ライバルたちがかつての日本のように実力以上の通貨下落の恩恵を得ているからだ。
 たとえば、韓国はウォンの実質レートが安い。ドイツは物価水準が安定しているにもかかわらず、ユーロ安の恩恵を享受している。これらライバルと競 争するのは確かに苦しい。また、オーストラリアやカナダといった資源国の通貨は上昇しており、輸入コストが増大している。日本は今、輸出・輸入共に厳しい 状況にある。
 だが、これらの現象はグローバル経済の中の通貨変動がなせるわざだ。為替水準の妥当性を測るには、名目為替レートだけでなく、自国の物価水準、他国の物価水準の3要素を反映した「実質為替レート」で考えるべきだ。そうでなければ実態はわからない。
 そして、3要素の関係は常に変化する。日本の輸出好調期に、韓国はウォン高に苦しんだ。今は立場が逆転しただけだ。それなのに、日本は韓国脅威論で大騒ぎだ。いずれ、ウォン安は調整される。
次のページ>>。ネデフレ危機”の実態はない
“デフレ危機”の実態はない
──長期デフレに陥っているのに、物価水準も長期均衡水準なのか。
 “10年デフレ”の実態を、数字で把握しておきたい。物価指数は消費者物価指数(CPI)、国内企業物価指数(CGPI)、GDPデフレーターの 3つだ。05年を100とすると、まず、CPIの推移は、02年が100.6、07年が100.3(02年比0.3%減)、08年が101.7(前年比 1.4%増)、09年が100.3(前年比1.4%減)である。次に、CGPIの推移は、02年が98.0、07年が104.0(02年比6.1%増)、 08年が108.3(前年比4.1%増)、09年が103.0(前年比4.9%減)だ。
 02年から07年までの戦後最長の景気回復期に、CPIはほぼ横ばい、CGPIは5年間で6.1%増、年率1.2%増というマイルドなインフレ だった。その後、09年に共に指数が下落しデフレと騒がれたが、じつは前年08年の上昇分を相殺しただけだ。この10年間、両指数は非常に安定している。
 では、デフレを懸念する人びとが注目するGDPデフレーターはどうか。2000年を100とすると、02年が97.2、07年が92.0(02年比5.3%減)、08年が91.2(前年比0.9%減)、09年が90.3(前年比1.0%減)だ。
 確かにデフレは続いているが、年率1.1%程度の軽微なものだ。
 じつは、物価指数にはそれぞれ癖がある。円安で輸入物価が上がるとCPIとCGPIは上昇、逆にGDPデフレーターは低下する性質がある。反対 に、円高で輸入物価が下がると、CPIとCGPIは低下、GDPデフレーターは上昇気味となる。08〜09年の数字は、そうした性質を反映している。いず れにしろ、日本経済に惨禍をもたらすようなデフレは、データにいっさい認められない。
──だが、政府はデフレ脱却を最優先課題に挙げている。
 デフレに過敏になると、デフレを最も証明できそうなデータだけを取り出そうとする。その象徴が、菅直人首相が財務大臣だった09年のデフレ宣言だ。その根拠はCPIの下落だったが、前述したように、それは輸入物価の下落による前年の反動という、一時の現象だ。
 自分にとってのあるべき姿というフィルターを通してデータを取捨選択する、あるいは、あるべき姿に合わせて現実を歪めて解釈することが、この10年間、度を越えていたのではないか。
 年率2〜3%の物価上昇が望ましいと考える人は、現実の水準は危険に見える。輸出振興の立場からは、実質為替レートではなく名目為替レートだけに着目して、15年ぶりの円高だと騒ぐ。こうした視野の狭い危機感にあおられ、マクロ経済政策を拙速に打ち出すべきではない。
──実力どおりの長期均衡水準というが、多くの人が日本経済の現状に不安、不満を高めている。
 長期均衡水準だからといって、現状をよい状態だと是認しているわけではない。為替レートを購買力平価で換算し、日米を比較すると日本の1人当たり GDPは米国の90%程度、1人当たり家計消費は70%台前半という惨めさだ。他の先進国と比べても消費力は低く、豊かな生活は望めない。
次のページ>>神風を実力と勘違いした産業界
神風を実力と勘違いした産業界
──現状を打開する方法は何か。
 日本経済の実力値を上げる努力をするしかない。そのためには、低生産性で高コスト体質という根本問題から目をそらさず、経済構造を本気で変える議論をあらためて始める必要がある。
──それはどこに表れているか。
 02〜07年の景気回復は輸出と設備投資の増強が牽引したが、前述したように物価と為替で2割もコストが低下するという神風が吹いた。リーマン ショックで神風がやみ、長期均衡水準に向かって調整が始まると、輸出産業のもともとの低生産性・高コスト構造が露になった結果、輸出は落ち込み、回復は今 も遅れている。
 産業界は当時、神風を実力だと勘違いした。当時の力が実力だと錯覚しているから、現在の水準が低過ぎるように見え、マクロ経済政策に責任を転嫁するのだ。当時ができ過ぎで、正味の力ではなかったと冷静に受け止められなければ、体質改善に向き合えない。
 実力を過信せず、あるいは為替の要因が大きいのだから韓国企業の躍進に怯えて自信喪失にも陥らず、国際競争力をいかに向上させるか、地道に努力するしかない。
──政府の果たすべき役割は何か。
 1997年から02年までのあいだ、日本経済はかつてない雇用調整に直面した。失業者は230万人から359万人に増加、失業率は3.4%から5.4%に跳ね上がった。ところが、この5年間で節約できた実質労働コストはわずか1%だった。
 なぜか。雇用調整が非正規社員と若年層に集中し、コストの高い中高年の正社員は守られたからだ。この構造を企業は自覚していない。
 ただし、自覚していたとしても対処は難しい。問題の核心は、厳格過ぎる解雇規制など硬直した労働市場にあるからだ。政府はこうした社会経済インフラの改革にこそ立ち向かうべきだ。なにより、政策発想の転換が今こそ必要だ。
次のページ>>量から質へ、あるいは、フローからストックへの政策転換
──どんな政策発想の転換か。
「神風を実力と勘違いした産業界」Photo by Masato Kato
 量から質へ、あるいは、フローからストックへの政策転換だ。今後の少子高齢化の加速を考えれば、GDPの増大は望みにくい。だが、それは人びとの 不幸せに直結しない。GDP総量ではなく、1人当たり家計消費を経済の体温計にして、生活の質の向上に政策の焦点を当てるべきだろう。
 たとえば、戦後の日本は住宅投資によって景気回復を図る発想が非常に強く、時々に優遇税制や融資支援制度を設けてきた。だが、もはや、都市部の住 宅ストックは人口比で十分蓄積されてしまった。今後必要なのは、個々の住宅の質の向上であり、それも住宅と公園などを組み合わせた都市全体の縮小再設計の 一環として行われることだ。とにかく住宅着工件数を増やすことに専念してきた政府の発想転換が必要だ。
──では、日本銀行の役割は何か。
 経済指標が長期均衡水準から上下に離れた場合は、金融政策は有効だが、日本経済の実力向上という長期課題にできることはない。
──政府はデフレ脱却のために、日銀に量的緩和を迫っている。
 ごく普通の知性のある人なら、金融政策がどんな形態を取ろうとも魔法の杖になるなどと思わないはずだ。政府その他で量的緩和論が盛んなのであれば、議論のレベルが低いとしかいいようがない。
 物価だけでなく、為替にしても、需給のありようにしても、経済事象を一つだけ取り出して、それを改善するためにがむしゃらに働きかけることなど、 すべきではない。わざわざコストをかけて、新たな歪みを生じさせるだけで、実力値を向上させるという日本経済の課題を解決するものではない。
 すべての産業で、たとえば私の所属する大学のような知識集約産業も、国際競争力が欠如していることを自覚し、自らの責任として立ち向かうべきであり、政府はその支援に回るべきだろう。


15. heiwatarou 2010年10月18日 16:35:52: Bioiw4SmLoqDQ : uKFoqoJusE
>>14
預金金利ゼロ、デフレ(実質金利が高い)、どちらも日本への投資を阻害する、だから本来なら円安になっても良いはず
なのに円高、輸出超過以外に考えられない
▽そもそも輸出超過大国なのに、海外純資産残高世界一なのに、景気が悪いとは何事だと言いたい
輸入超過でもなんとかやっている国があるのに日本はどうしたことか。
▽問題は電気料金や高速料金に見られるように日本の高コスト社会構造だ、それと
「税の集め方と使い方日米比較」日本は米国より可成り貧乏人に冷たく金持ちに甘い、
この2点で内需が伸びない、この2点を改善することが必要不可欠と思う
次より
http://www002.upp.so-net.ne.jp/HATTORI-n/708.htm
http://www002.upp.so-net.ne.jp/HATTORI-n/a220.htm

16. めむめむ 2010年10月20日 04:01:38: lmDW19lBDnz8g : jNAqjX0hE2
heiwatarouさん、

まぁ、正直言って愚問ではとも考えてやめようかともしたのですが、ここのルールとしてお伺い致します。転載オンリーでもそうでな
http://www.asyura2.com/10/kanri19/msg/251.html
投稿者 めむめむ 日時 2010 年 10 月 19 日 15:34:43: lmDW19lBDnz8g

きをつけてね


17. 2010年10月28日 18:16:32: uKFoqoJusE
日本は輸出超過大国で対外純資産残高世界一、なのに国民が困っている、おかしな国だよ、政治の責任と言わざるを得ない、
日本の黒字分は他国の赤字になっているのですよ、なのに輸出しようとする
そもそも輸出超過は競争力に比して人件費が安過だから、これに尽きると思う、
だから海外純純資産266兆円は、人件費を犠牲にした資産だと思うが、
これでは景気は良くなりませんよ,格差が広がるだけ


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