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以下転載開始
ドル15年ぶり安値でも介入ムード高まらず、円全面高には警戒
2010年 10月 14日 17:13 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-17669220101014?pageNumber=1&virtualBrandChannel=0
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-17669220101014?pageNumber=2&virtualBrandChannel=0
基太村 真司記者
[東京 14日 ロイター] ドル/円は14日に15年ぶり安値を再び更新したが、外為市場の介入警戒ムードは以前ほど高まっていない。ドルが全面安となる中、対円のみの介入では効果が限られること、G20サミットなどを控えて日本が「為替操作」には動きづらいと見られることなどが背景だ。
ただ、対ユーロなどドル以外の通貨に対しても円が相次ぎ上昇する展開となれば、介入の公算が再び高まるとの声は少なくない。
<日本の単独介入はドル全面安の歯止めにならず>
14日の外為市場ではドルが広範に下落。米連邦準備理事会(FRB)の追加緩和期待を背景とするドル安地合いが続く中、朝方にシンガポール金融管理局(MAS)が、シンガポールドルの取引バンドの拡大を発表。介入で通貨高を抑制し続けてきた「アジア通貨もドル安を受け入れた」(都銀)との見方から、ドル売り/アジア通貨買いが活発化した。
対アジア通貨で勢いづいたドル売りは主要通貨にも広がった。ドルは対スイスフランで最安値を更新したほか、対豪ドルで28年ぶり、対NZドルで1年3カ月ぶり、対ユーロと英ポンドで8カ月ぶり、対カナダドルで半年ぶり安値を更新する全面安となった。ドル/円は一時81.14円まで売られ、1995年以来15年ぶり安値をつけた。
だが、ドル/円が再び安値を更新したにもかかわらず、市場の円売り介入に対する警戒ムードは大きく高まっていない。大規模介入が行われた直後は「きょうにも入るのでは」との憶測が連日のように飛び交ったが、9月からドル安が他通貨に対しても幅広く進み、ドル全面安トレンドが明確になるとともに「ドル/円だけ(介入で)止めてもドル安に歯止めはかからず、効果は限られる」(別の都銀)との見方が次第に広がってきたためだ。
欧米各国から中国に為替の柔軟化を求める声が相次ぐ中、日本がその流れに反して再び介入に踏み切るのは難しいとする見方も根強い。「外部環境だけ考えたら(日本の介入の)可能性はかなり低くなった」(外銀)として、広範なドル安地合いがこのまま続けば、ドル/円が戦後最安値の79円台へ下落する可能性を指摘する声も出ている。
<韓国への介入批判で日本の介入は一段と困難との声>
介入警戒ムードが高まらないもうひとつの要因となったのは、13日の野田財務相の韓国介入政策をめぐる発言。財務相は衆院予算委員会で「(韓国)ウォンは随時介入している」として「G20(サミット)がソウルで行われるが、その前に光州で財務大臣・中央銀行総裁会議がある。当然、この通貨安競争は大きな議題になる」と発言。「議長国としての韓国は、その役割は厳しく問われるだろう」と付け加えた。
翌14日には早速、韓国銀行(中央銀行)の金仲秀総裁が「他国の為替政策を一方的に話すのは不適切だ」と反発。韓国放送公社(KBS)は、韓国政府が野田財務相の発言について、日本に抗議したと伝えた。市場では、11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)で議長を務める日本が「ここまで他国のことを言っておきながら、自分もやっぱり介入しますとはとても言えないだろう」(先出の都銀)との声が出ている。
<株反落とリスク回避の円高に警戒>
ドル全面安地合いの中、市場関係者が介入の現実味を左右する可能性のひとつとして注目しているのは、ユーロ/円などドル以外の通貨に対する円相場の行方。ドル安が進むにつれてユーロや豪ドルなどの上昇圧力が強まり、現在でも大規模介入時よりユーロ/円は6円、豪ドル/円は3円円安の水準で推移している。「介入で市場に円が放出されたことで、円相場の需給がゆがんだ」(別の外銀)というクロス円での円安が、ドル/円の下値をある程度支える役割を果たしているのが現状だ。そのクロス円が崩れることとなれば、円買い戻し圧力は対ドルでも一気に強まりかねない。
クロス円で円買い戻しが活発化するきっかけとして多くの参加者が指摘するのは、日経平均を含む世界の株価動向。主要国の金融緩和であふれ出たマネーは世界の株式市場に流入しており、米ダウ平均は4月以来の高値を更新。MSCI世界株指数もリーマンショック後の高値を上抜けた。「明確な理由のない株価上昇を支えているマネーが何らかの理由で逆流すれば、リスク回避の円買いが勢いを増し、ドル/円の下げは大きくなる。次に介入があるとすればその時では」。ある大手銀のチーフトレーダーはこう話している。
(ロイター 編集:石田仁志)
以上転載終了
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