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新しい産業、新しい需要を生み出さなければ、新たな雇用は作れませんが、今の考え方では、いよいよ、難しそうです。
毎年、それぞれの企業は、生産性を上げようと努力を続けます。結果、毎年、従業員は余るようになります。
たとえば、一昨年、10万人で、100万台の車を作っていれば、今年は、9万5千人で、100万台の車を作るようになります。5千人は、新しい仕事をすることが求められます。
新しい産業、新しい需要がなければ、余った人々は、仕事を見つけることはできません。
さて、おおよその人は、すでに、忙しい1日を送っています。24時間を、いろいろな産業が提供する物とサービスを取り入れることに使っています。たとえば、車で通勤する人は、1時間を、車産業と、ガソリン産業が提供する物とサービスを取り入れるのに使います。帰宅後、テレビを、1時間見れば、その時間を、家電産業と、電力産業と、番組制作産業と、広告産業が提供する物とサービスを取り入れるのに使います。
新しい産業が生まれるということは、24時間の中に、新しい産業が提供する物やサービスを取り入れる時間を、割り込ませる形で入れるか、重ね合わせるように入れるか、今までの産業が提供する物やサービスを取り入れるのに使っていた時間と置き換えることになります。
すでに忙しく動き回っている人たちが、大半、という今の時代です。人々の24時間に、果たして、新しい産業が作る物やサービスを取り入れる時間を割り込ませることができるでしょうか?
置き換えであれば、新たな雇用が生まれることは、基本的には、ありません。
人が使う24時間を、産業別にとらえれば、いよいよ、新しい産業の登場をうながす余地は小さくなっていること、結果、新しい雇用を作る余地が小さいことも分かります。
睡眠時間を、半分に、食事の時間を半分にするような、訓練・健康法、あるいは、薬が、開発されるのを待つか、家事ロボット、介護ロボットが開発されるのを待つのでしょうか?
それとも、新しい考え方を生み出す時代になっているのでしょうか?たぶん、そうなっているのだと思います。
中世封建社会の考え方を変えて、近代を生みだしたような。
そうでなければ、糖もカフェインもないコーラ、アルコール分のないビール、ネイルアート、メイドカフェ、猫を着飾る服、などなど、楽しむのでなく、利潤があがるように、血道をあげることになります。
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