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(回答先: 東京株午前、4日続落89円安 一時1年4カ月ぶり8900円割れ 産経新聞 投稿者 愚民党 日時 2010 年 8 月 25 日 12:09:23)
2010年08月25日
激減した米国中古住宅販売
<7月の中古住宅販売件数>
前月比 −27.2%(383万戸 年率換算)
前年同月比 −25.5%
どちらの数字も激減した数字となっていますが、専門家予測では販売戸数は<472万戸>になっており、89万戸も読み違えたことになります。
金融市場はいつも『楽観的』ですが、ここまで読み違えると衝撃は大きくなります。
先般来2回立て続けに米国出張に参り、現地の状況を見、アメリカ経済・不動産市場の悪化につきましてはこのブログでお知らせしてきていましたので、今回の悪い数字を見ましても大方の方は『なるほど』と思われた筈ですが、楽観論しか見てきていない投資家や一般個人は『なんだこの数字は?』となります。
今後世界中で悪化する数字の発表オンパレードになり、それに既報の【原油・金】市場が崩れた場合、支えはなくなります。
大方のアメリカ人が失業を心配している今、住宅を買おうとする人はリストラ等関係ない国の公務員や超高給を取っている金融関係者か、それとも経済状況等何も知らない一般個人です。
米国中古住宅販売件数が−30%、−50%になる日も近い筈で、大恐慌へ入る直前に我々は居ると認識するべきだと言えます。
今頃格下げ(アイルランド)
S&Pは【アイルランド】の長期債務格付けを一ランク引き下げ<ダブルAマイナス>に変更し、更に見通しを引き下げ方向(ネガティブ)に設定しています。
まだ、【アイルランド】の格付けが『ダブルA』だったとはある意味驚きですが、この種格付けは先行ではなく、現状追認ないしは過去の状態を評価しており、特に意味はありません。
もし、格付けが万能であれば、リーマンショックも起きなかったでしょうし、その前のエンロン事件も起きていません。
ただ、この種の格付けは一つの参考にはなりますので、今後【アイルランド】が5段階以上格下げされ、B格から、C格ないしはD格(事実上の債務不履行)になる前哨として今回の格下げを見ておくこともできます。
ニューズウイーク誌(7月21日号)で特集を組んでいました【ヨーロッパを蝕む銀行危機:第2のサブプライムが世界経済を脅かす】を読めば、【ユーロ】などとても買えない通貨ということも分かりますし、今後金融危機に陥った国が保有する【金】を売却してドルを調達するのは目に見えています。
今は外貨準備高で保有する【金】を担保に借金している国がありますが、これも担保価値があるうちは良いですが、【金】が一オンス1000ドルを下回ってくれば担保割れになり、現物売りが市場を襲うことになります。
金融市場(ファンド)にとり、命綱は【金】・【原油】ですが、すでに【原油】は昨夜も値下がりしてきており、一バーレル70ドルを守れるかどうか。
【原油・金】が崩れれば後は怒涛の崩壊が始まります。
破壊の後の小休止
【ユーロ】は対円で105.41円まで急落し、その後106円台で小休止しています。
このユーロですが、対ドルでは非常に面白い動きをしていました。
1.2587までドルが買われた後、一気にドルが売られ、チャート上1.2722まで「棒立ち」を演じているのです。
この「棒立ち」と同時に【金】が買われいましたので、ファンドが<【金】の空売りの買戻し>と<ユーロ買い戻し>を迫られた動きと言えます。
そしてこの<買戻し>が終わった途端に、【ユーロ】は1.2614まで下落してきており、この「棒立ち」が一過性のファンドの動きだったとわかります。
今後、このようなファンドのポジションの処分や破たんが相次ぎ、相場が大荒れになるはずであり、金融市場は非常に危険な状態になりつつあります。
NYダウは一時1万ドルを割っていましたが、引けでは133ドル安の10040ドルと何とか一万ドルを守っていますが、株式市場は今や暴落するのではないか、と疑心暗鬼になっており、、一人また一人と専門家は金融市場から去って行っており、知人のプライベートバンカーは顧客にすべてのポジションを解消するようにアドバイスを送っています。
このファンドマネージャーは年間20%以上の利益を継続してあげてきている凄腕で最低100億円以上しか預からないという超エリートともいえますが、その自分が顧客に対して警報を出しているのです。
『株・原油・穀物・金・国債・債券等あらゆる金融商品が暴落するのは避けられず、可能な限り現金化するように。自分は「油絵・ダイヤモンド・稀少金貨等」の換金性の優れた現物資産に移し、数年間は運用の世界から引退する。』
先般お知らせしました1兆円ファンドのCEOの引退もあり、金融市場からプロが消えていっています。
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2010年08月24日
ユーロ暴落に備えを
予定通り、【ユーロ】がさらに下落してきており、現時点では一ユーロ106円台に入ってきています。
このまま一気に105円台から100円割れを窺うことになるかも知れません。
そしてこの動きにひきづられて【円ドル相場】が一ドル85円割れから80円割れに向かうことになります。
また、【イギリス・ポンド】も一ポンド130円割れ寸前にまで来ており、このままいけば【イギリス・ポンド】は120円台半ばまで一気に突っ込むかも知れません。
対円でのユーロ売りが世界中の金融市場を大混乱に陥れることになります。
株価下落と個人の信用買い
【日経平均】は9,000円を割り込み、121円安の8,995円で引けていますが、問題はあとどれくらい下落したら下落が止まるか、となります。
【トヨタ】、【第一生命】の内容から大凡の見当はつきます。
1)【トヨタ】は今日25円安の2,980円と3,000円の大台を割って引けていますが、信用買い残をみますと、とても反発するとは思えない状態になっているのが分かります。
信用買い残 11,975,000株(+782,000株)
信用売り残 1,606,000株(+309,500株)
借金での買いが1,200万株余りに膨らんでおり、ここにきましての株価の下落で殆どすべての信用買い残に含み損が発生しており、しかも株価の下落中に買い残が増えるという、最悪の状態になってきています。
この1,200万株の買い残の半分以上が投げる2,500円以下にならないと株価の反発は難しく、場合によっては2,000円割れもあり得ることになります。
2)【第一生命】は終値でも年初来安値となり(102,700円:−2,400円)、あと2,700円下落で10万円の大台を割り込みます。
信用買い残をみますと【絶望】ともいえる状態になっているのが分かります。
信用買い残 126,094株(+10,390株)
信用売り残 14,975株(− 3,774株)
株価が安値を更新しながら信用買い残が増え、更に空売りが減るというのは、しこりがたまり続けているということであり、株価は反発しようがありません。
もし株価が反発するとすれば、10万株を超える自社株買いをすることですが、上場後株価を放置してきた経営陣に果たしてその意識があるでしょうか?
株価10万円割れで含み損が膨大になる【みずほ】がどう判断するのかが鍵になりますが、決算まで時間があることもあり、果たしてどうでしょうか?
すべての投資家(株主)が損をしている今、株式公開後売り抜けた投資家は今頃胸をなでおろしている筈です。
この2銘柄を見れば現在の日経平均9,000円割れで底を打ったとはいえないのが分かります。
個人が投げて大損をして市場から撤退して初めて底打ちになりますが、その水準は8,000円割れでしょうか?それとも7,000円割れでしょうか?
暴落を演じなければ民主党政権は動かないかも知れませんので、以前このブログで指摘しました【暴落】が見られるかも知れません。
それとも今のような静かな下落を続けながら気が付けば8,000円を割っていたということになるでしょうか?
どちらにしましても、日経平均8,000円割れの攻防になるはずです。
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/
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