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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu222.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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建玉の84%が円買いという空前の投機的円買いが先物市場で積み
上がっている。無為無策の日本政府と日銀が投機筋になめられている。
2010年8月24日 火曜日
◆東京株が9000円割れ=円高を嫌気、1年3カ月ぶり 8月24日 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100824-00000044-jij-biz
24日午前の東京株式市場は、前日の米国株安や円高が嫌気され、取引開始から売りが優勢となり、日経平均株価は取引時間中としては2009年5月18日以来1年3カ月ぶりの9000円割れとなった。電機、自動車など輸出株を中心に売られ、午前9時15分現在で前日比125円13銭安の8991円56銭まで急落した。
米国景気の減速懸念を背景に円相場が高止まりしている。前日行われた菅直人首相と白川方明日銀総裁の電話会談では、為替介入など円高対応について議論されなかったため、円相場は当面上昇基調をたどるとの見方から企業業績に対する警戒感が広がり、売りにつながった。
◆シカゴ先物は84%が円買い。政府日銀は介入の好機。 8月23日 山本清冶
http://www.kyas.com/club9/QA/qa100823.html
◆(一)ドル/円為替先物の直近の建て玉。
(1)全米為替先物取引委員会が集計した「シカゴ通貨先物(円)」の投機筋のポジションは、8月10日現在次の通りである。
円買い比率:84.2% 円売り比率:15.8%
(2)東京市場における為替証拠金取引のポジションは8月17日現在次の通りである。
円買い比率:83.9% 円売り比率:16.1%
(3)世界の為替ディーラーは、建玉が圧倒的に大きな「シカゴ投機筋の取り組み」に注目している。
(4)「シカゴ投機筋」のデータにヘッジファンドの建玉は含まれていない。しかしヘッジファンドこそ円買い・日本株売りの仕掛け人である。
(5)シカゴ市場、東京市場とも、建玉の84%が円買いという空前の投機的円買いが先物市場で積み上がっている。無為無策の日本政府と日銀が投機筋になめられている。
◆(二)需給関係から見れば円急落の条件が成熟。
(1)投機筋は早晩必ず反対売買によって建玉を決済しなくてはならない。
(2)それゆえ、シカゴ市場の建て玉から将来の反対売買を予想すれば、円売り要因が83.6%を占めているのに対して円買い要因は16.4%に過ぎない。
(3)このような需給関係の下で、もし政府日銀が円の売り介入を断行すれば、投機筋は厳しい踏み上げを迫られる可能性が高い。
(4)為替先物市場では個人でも担保の50倍の相場が張れるから、円を買った投資家は1円の円高で50円の利益を得るが、1円の円安となれば50円の大暴落に直面する。
◆(三)ユーロの大暴落と大暴騰に学ぶ。
(1)<チャート1>は8月9日付クラブ9から再録した。
(2)チャートを見れば一目瞭然。5月にギリシャの財政破綻説をきっかけにユーロとギリシャ・スペインの国債・株式が投機筋の集中売りを浴びて大暴落した。しかし6月上旬にECB中央銀行が反撃に打って出ると、ユーロはもちろんギリシャ・スペインの国債と株式がそろって暴騰し、全値戻りを達成した。
(3)6月初旬に始まった大反騰は、ECB中央銀行が90兆円の資金を準備してユーロと国債の防戦買いに出たことがきっかけとなった。
(4)現実にはECB中央銀行が買い向かいを開始した直後に、介入の噂が流れて投機筋の大踏み上げが始まった。
(5)この時にはヘッジファンドと投機筋が自信満々でユーロとギリシャ・スペインの国債・株式に大規模な空売りを仕掛けていた。
(6)現在まで世界の投機筋は「円買い、日本株売り」で大成功を収めており、自信満々で円買いに群がっているから、今もし政府日銀が「円売り・ドル買い」を断行すれば、ユーロと同じ大逆転が起こる可能性が高い。
◆(四)不可解な為替介入反対論。
(1)ヨーロッパや韓国やスイスが為替相場に介入していることは周知の事実である。中国は元相場を国家が管理している。イングランド銀行は必要があればいつでも介入するだろう。アメリカは独歩安のドルをてこ入れしないことによってドル安に介入しているのである。
(2)為替は国益を賭けた貿易戦争の一貫である。政府日銀は為替市場に介入してはいけないというエコノミストの主張には根拠がない。
(3)円高を異常に恐れる一方で介入に反対する負け犬根性が、投機筋の円買い、日本株売りを誘発している。
(4)為替不介入論は、いたずらにヘッジファンドの投機を助長し、日本の国益を損なっている。
(5)政府日銀の断固たる円高対策は、極端な円買いのポジションを組んだ投機筋に対して大きな威力を発揮するだろう。
◆「日銀砲」の実情が当事者の一人、谷垣自民総裁の口から語られる 6月13日 ライトニングストテージ
http://stock.way-nifty.com/ls/2010/06/post-a9c5.html
日銀上司「いいか、これから1分ごとに10億円づつ円売りドル買い介入を行う」
日銀部下「1分ごとに10億円も?」
日銀上司「そうだ1分ごとに淡々と売り続けるんだ。これから24時間売り続けるんだ。」
日銀部下「24時間ですか?」
日銀上司「そうだ。為替相場に終わりは無いんだ。もちろん交代要員も用意してあるが出来るだけ頑張ってくれ。」
日銀部下「はー、、。でも1分間に10億円だと1日に1兆円以上の資金が必要ですが?」
日銀上司「今、30兆円用意してある。当面はこれを使う」
日銀部下「それを使い切ったらどうするんですか?」
日銀上司「財務省が保有している200兆円もの米国債のうち、比較的短期のものを最大100兆円売って新たな介入資金を作る」
日銀部下「米国債なんか売っちゃっていいんですか?」
日銀上司「円売りで買ったドルで新たに米国債を買い、国庫に返還するので問題は無い。とにかく相手が折れるまで淡々と売り続けるんだ。休んだらヘッジの思う壺だ」
これを35日間続けました。
この結果アメリカのヘッジが2000社倒産しました。
また、行方不明になったり自殺した人も大量にいました。
(私のコメント)
日経平均株価が9000円を割ったそうですが、ヘッジファンドによる円買い株売りのオペレーションが止まらない。彼らはギリシャ危機をきっかけにしてユーロ売り攻勢をかけてきましたがECBの大胆な攻勢に出合って梯子を外されてしまったようだ。ヘッジファンドと中央銀行とが戦争すればヘッジファンドが勝てるわけが無い。
ヘッジファンドと言えばジョージ・ソロスが思い浮かびますが、ソロスはイギリスポンドを売り崩して名を上げた。当時のイギリス政府がポンド売りに立ち向かえるだけの資金が出来なかった為ですが、EUや日本くらいの規模の大きさになるとヘッジファンドも資金力で負けてしまう。
特に円高の場合は政府日銀はいくらでも資金を用意することが出来る。外貨準備でも100兆円もあるのだからそれだけでも十分ですが、日銀が円をすればいくらでも実弾が作れる。900兆円の国債を買いオペすればそれだけ円が市場にあふれるわけだから円を安くする事は簡単だ。問題は政府日銀がそれを決断できるかですが、野田財務大臣では無理かもしれない。
山本清治氏のブログにも書かれていますが、ヘッジファンドの円買い残高が積みあがった今こそ政府日銀の日銀砲の出番が来たのではないかと思う。谷垣総裁の内輪話が動画で公開されていますが、日銀砲を決断したのは前任者の塩川大臣だそうですが、政治家が決断を下せばいいだけの話であり、1年余りの間に35兆円ものドル買い介入を行なって投機筋を全滅させてしまった。
谷垣総裁の話にもあるように日本政府の決断に対して、やはりアメリカやフランスなどからの抗議があったそうですが、日本のデフレの酷さを訴えて押し切ってしまった。現在も中国がドルに連動させていますが中国はG7のメンバーではないから好き勝手な事が出来る。
現在ではアメリカやEUがやりたい放題の事をしているわけですが、日本が再び日銀砲を使い始めてもアメリカもEUも文句の言いようがない。白川日銀総裁は単なる官僚であり、政治家が金融緩和すると決断すれば日銀はそれに従わざるを得ない。既に円は85円まで高くなっているのだからかなり投機筋も円買いのスタンスを取っている。
為替先物市場では担保の50倍も張れる訳ですが、中央銀行が実弾で介入されたらヘッジファンドは反対売買をしなければならないからヘッジファンドは全滅するだろう。外資系のエコノミストや評論家などは政府日銀の為替介入に対して批判的ですが、ヘッジファンドがお客さんだからそう言うに過ぎない。
私自身も為替介入は基本的には反対ですが、投機的な動きをしたら政府日銀は機動的に介入しなければなりません。去年に8月頃は1ドル=100円だったのがいまは85円まで上がっているから1年で15%も切り上がってしまった。為替投機筋も以前の日銀砲の記憶があるから政府日銀の動きを注視しているのでしょうが、菅首相や野田大臣では介入の決断は出来ないだろう。
日本は円を売ってドルを買ってそのドルでユーロを買えば金融緩和とドル安とユーロ安で一石三鳥の対策になるはずですが、外貨準備もドル一辺倒からドルとユーロやその他通貨に分散が出来る事になる。中国も米国債を売って円やその他通貨に切り替えていますが日本はなぜそのような機動的なオペレーションが出来ないのだろうか?
今回は中国が日本国債を大量に買って金利が1%を割りましたが、中国が日本の財政を支えてくれる事になる。通貨の多極化はドルの暴落から始まる。ユーロもギリシャ危機で弱点を抱えてドルに代わるだけの力がないことが分かった。円の独歩高は短期的には輸出産業に打撃を与えて不利ですが、円が安定すればドルやユーロに代わる通貨は円しかないことになる。
中国の人民元も国際通貨の仲間入りを目指していますが、そうなると自由な為替市場で人民元が売買される事になる。そうならないように中国は元を回収して自由な流通を阻止していますが、これでは人民元の国際通貨化は無理だろう。ドル安やユーロ安は短期的には輸出などで有利になりますが、それだけ経済力が弱っている事を示します。
ユーロも一時高くなりましたがEUは結局はそれに耐えられなかったのだろう。ところが日本の円はプラザ合意から高くなりっぱなしであり安定した通貨と言えるようになった。短期的な乱高下には積極的で大胆な為替介入が必要ですが、通貨が高いと言う事はそれだけ経済力が評価されている事を意味する。
山本清治によればヘッジファンドはユーロ売り投機で踏み上げられています。円高投機でも政府が日銀砲を発動すればヘッジファンドはダブルパンチで参るだろう。最近の国債志向によってヘッジファンドに集まる資金は細っているから、日本が為替介入してきたと見れば直ぐに反対売買をして退散するだろう。
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