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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu221.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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結果的に日本で生産するより高くなってしまったんだと思う。95万円で
販売している現行マーチの12Sコレットのスペックと比べれば明々白々。
2010年8月14日 土曜日
結論から書けばタイ製の99万円の日産マーチは「高い」と思う。
◆タイ製日産マーチ、日本勢首位を奪回 7月輸入車販売 8月6日 フジサンケイビジネスアイ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100806-00000016-fsi-bus_all
日本自動車輸入組合が5日発表した7月の輸入車販売実績は、タイで生産する小型車「マーチ」の輸入を始めた日産自動車が、日本車メーカーとして14年1カ月ぶりに首位を獲得した。
国内自動車各社は新興国での生産を拡大しているが、現地メーカーのつくる部品の品質が向上し、輸入による低コストのメリットが引き出せるようになった。今後、マーチのような例が増える可能性もある。
日産の7月の輸入車販売台数は5514台。マーチの輸入を始めたことで、26台だった前年同月の約212倍に増えた。シェアは25.4%で、前月まで6カ月連続トップだった独フォルクスワーゲンを2位(22.5%)に抑えた。3位は独BMW(ミニを除く)の12.4%だった。
国内自動車メーカーが、輸入車販売で首位になったのは、「アコードワゴン」を米国から輸入していたホンダがトップだった1996年6月以来。
同組合が発表した輸入車全体の7月の販売台数は56.6%増の2万1683台で、9カ月連続で前年同月を上回った。このうち、日本車は6354台で、「マーチ効果」で4倍に増えた。
◆新型マーチ価格99万円は高いか!? 安いか!?タイで生産するマーチ、衝撃的な価格を考察! 8月14日 現代ビジネス
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/1015?page=3
国沢光宏の考察 評価が定まるまでは「待ち」か
結論から書けばマーチは「高い」と思う。タイの日系企業のあいだじゃ有名な話なのだけれど、当初日産としちゃ90万円くらいの価格設定にすることを狙っていたらしい。ところがラインを立ち上げてみたら品質的に厳しく、加えて日本側からの強いリクエストもあって日本仕様は部品をグレードアップ(タイヤなんかタイ仕様とまったく違う)。
さらに入念な完成検査をすることになったそうな。そのうえ、日本に上陸した後、再度PDI(納車前点検)するというのだから驚く。
結果的に日本で生産するより高くなってしまったんだと思う。こらもう95万8650円で販売している現行マーチの12Sコレットのスペックと比べれば明々白々。
なんせ現行マーチに搭載されるエンジンは、スムースに回る4気筒の90馬力。次期型は大幅にコストダウン可能な3気筒で79馬力ときた。
しかも変速機は軽自動車と同じ低コストタイプ。おそらく日本で生産したなら、現行の12Sコレットより大幅に安く作れたことだろう。
しかもタイ生産のマーチ、装備も超ショッパイ。決定的なのが窓ガラスだ。何と! フロントガラスすらUVカットじゃないのだ。それこそ女性はウデに何か巻いて走らないと日焼けする。夏場の屋外に居るのと同じですから。UVカットガラスを採用していないクルマ、今や軽自動車でも珍しいです。
参考までに書いておくと、前述の現行12SコレットならフロントガラスはUVカット。さらにフロントドアに断熱のUVカットまでオゴってたりして。
ということで買うなら122万9550円のアイドリングストップ付き12Xということになるが、119万7000円で買えるフィットのGより高いとなれば、「う〜ん!」と悩む。
マーチと同じ3気筒エンジンを搭載するヴィッツのBSエディションも106万円。チョイ乗りの多い人や、エアコンを使う夏場&雨の日などは実用燃費も大差ないと考えます。いろんな意味で新型マーチは安定した評価が定まるまで「待ち」だと思う。
意外や、100万円を切った価格で登場する新型マーチだが、渡辺氏、国沢氏ともに「いちがいに安いとはいえない」という評価であった。
とはいえこれはあくまで書面上のスペックを見て考えたこと。クルマは実際見て、触って、乗って、走ってナンボ。デビュー後に再びジックリ、マーチの買い得感をチェックしたい。
また本企画ではもう1点。それはマーチの最大の特徴であるタイ生産について。もしマーチが販売的に成功したら、今後この手法は主流になっていくのだろうか? 再び渡辺陽一郎氏に聞いてみた。
マーチの手法は主流にはなりえない
海外生産車は販売の主力にはなり得ないだろう。グレードやメーカーオプションが限定されるからだ。
例えばハンガリー製のスプラッシュは1グレードだけで、メーカーオプションはない。インドネシア製のタウン/ライトエースバンも、メーカーオプションは寒冷地仕様とそのセットオプションのみ。
次期マーチもグレードの数を減らし、メーカーオプションのカーナビを削り、カーテンエアバッグとプライバシーガラスに限っている。その不備を国内装着のディーラーオプションで補うわけだ。
仮にグレードやメーカーオプションを増やすと、組み合わせが膨大になり、国内生産車と同様に受注生産が中心になる。しかしその場合海外から船で運ぶので、納期も2〜3カ月に長引く。しかし日本車は海外ブランド車と違って法人需要が多く、納期の遅延は販売面で不利だ。
コストの上昇も避けたい。そうなるとカーナビ情報と連動させて変速制御するATなど、生産ラインで装着するオプション装備は設定しにくい。したがって低価格車しか対応できないのだ。
そして次期マーチでは、最上級の12Gにはカーテンエアバッグとプライバシーガラスを標準装着し、メーカーオプションを設けない。これも海外生産への対応だ。販売現場では、12Xに前述のオプション装備を付けたいユーザーには、納期の遅延などを理由にすべてを標準装着した12Gを推奨する。
つまり低価格を求める顧客には12S、アイドリングストップが希望なら12X、カーテンエアバッグなども欲しいなら12Gと区分して、基本的にオプションパーツを装着しない在庫車から選ばせる。
それでもボディカラーは9色と多い。販売比率の低い12Gや4WDで個性的な色彩を選ぶと、納期が長引く心配がある。
オプションの選択肢は大幅に減り、納期遅延が最大の不安として残る。これでは販売の主流になるのは難しいだろう。
(私のコメント)
新聞やテレビなどのマスコミ記事はどうしてもスポンサーである企業の悪口は書きにくいだろう。むしろ半分コマーシャルのようなヨイショした記事になりやすい。製品の評価を知りたければネットなどでの書き込みを見たほうが本当の評価を知る事ができる。新型の日産マーチもタイ製ということで話題になっていますが、99万円の価格は決して安くはない。
タイヤや窓ガラスなどには安物が使われていて安くする事に力点が置かれているが、それでも一番安いモデルも99万円もする。オプションなどをつければ120万円くらいになってしまうだろう。最近の円高とタイのバーツなどの相場からすれば70万円くらいで売られてもおかしくはないのですが、自動車にかんしては海外生産はかえって高くつく。
自動車の生産のその国の生産技術のレベルがものを言うから、日本やドイツで作る車が安くて高性能な車を作ることが出来る。新興国でも自動車生産が行なわれていますが主要なパーツは輸入しなければならないし、部品の原材料なども輸入しなければならない。ガラスや鉄なども自動車で使われる原材料は他のものとは違う。
日本はアジア各国に資本供与して技術提供してアジアの工業化の推進役になっていますが、中国や韓国などが工業国になり自動車や家電製品などの輸出基地になっている。韓国などもヒュンダイの自動車やサムスンなどの家電製品も輸出好調だ。しかしそれに伴って対日赤字も増える。主要部品や原材料などを日本から輸入しているからだ。
◆韓国の対日貿易赤字が過去最高 今年上半期 8月13日 共同通信
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010081301000377.html
【ソウル共同】韓国銀行(中央銀行)と関税庁は13日、今年上半期(1〜6月)の同国の対日貿易赤字が180億7100万ドル(約1兆5600億円)と、半期として過去最高に達したことを明らかにした。
同期の対日貿易は、輸出が128億3400万ドルで、輸入は309億500万ドルだった。日本からの部品や素材の輸入が増えたことが、赤字拡大の原因。
聯合ニュースは「韓国の(世界への)輸出が増えれば、輸出品の生産に必要な日本製の部品や素材の輸入が増え、対日貿易赤字が増える」と指摘している。
◆対日貿易赤字、1000億円突破[経済] 7月26日 NNA
http://nna.jp/free/news/20100728thb013A_lead.html
日本の財務省が26日発表した貿易統計(速報値、通関ベース)によると、6月のタイの対日輸出額は前年同月比31.9%増の1,640億円だった。輸入額は同67.0%増の2,667億円。
(私のコメント)
タイなども同じであり、自動車を生産しても主要部品や原材料などは日本から輸入しなければならないから結局は日本で作るよりもコストが高くなってしまう。つまりパソコンに例えればパソコンを輸出すればするほどインテルやマイクロソフトが儲かるような仕組みを日本は取っている。インテルが使っている半導体の素材も住友化学が作っているから同じ構造だ。
日本が円高や貿易摩擦などを回避するには中国や韓国に技術供与してDRAMや液晶パネルなど韓国製や中国製の情報家電製品が世界に溢れるようになりましたが、液晶パネルに使われるガラスなども普通のガラスとは違ったガラスを使うから日本メーカーから調達しなければならない。DRAMの素材も同じだ。
もちろん素材を売るよりも製品を世界に売って行ったほうがはるかに利益率が高く、サムスンは日本メーカーを合わせたよりも多くの利益を上げている。一番おいしいところを韓国や中国が持っていってしまっているから日本は目立たない。韓国や中国はそれだけ研究開発費をカットできるからコストも安く出来る。
ニュースによればタイ製の日産マーチが輸入車のトップになったと言う事ですが、実際にマーチが市場に出ての評価を待ったほうがいいだろう。現行のマーチは4気筒の90馬力のエンジンなのに新型マーチは3気筒の79馬力エンジンでいかにコストダウンで苦労しているかが分かる。
このクラスの車を乗るのは女性が多いと思うのですが、紫外線をカットするUVガラスが使われていない。現行の国産モデルならUVカットに断熱ガラスが使われている。見た目にはほとんど区別がつかないからわからないだろうと言う事ですが、実際に乗って見れば違いがはっきり分かる。タイヤなども実際に乗ってみないと分かりませんが、かなりコストを削ったタイヤらしい。
自動車などは新車の内は違いが分かりませんが、乗っているうちに乗り心地は悪いし故障ばかりで費用がかさむようでは自動車は売れなくなる。マイカーブームの中国でも価格の安い国産車よりも日本製の車が売れている。日本製といっても現地生産であり輸入すると関税で高くなってしまうが、それでも売れる。
韓国や中国は日本から距離も近く人的交流も盛んで部品や素材なども手に入れやすい。ASEAN諸国となると距離も少し遠くなり工業化は不利ですが、工業化すればするほど韓国のように対日赤字が増えていくだろう。中国には日本企業が多く進出して製品の逆輸入が多くなって来ていますが、韓国人は馬鹿だから日本企業をみんな追い出してしまった。トヨタやホンダの工場が韓国にあれば逆輸入車が増えて貿易も均衡していただろう。
タイは韓国よりかは反日的ではないので日本企業も多く進出しており、いずれは製品輸入などで対日赤字は減っていくだろう。日産のマーチはその例でもあるのですが、韓国は自動車なども国産に拘っているから対日赤字が増える一方だ。日本も主要な技術や素材の企業秘密は守るだろうから韓国は輸出すればするほど対日赤字が増える経済になってしまう。
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