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(回答先: 近代農業は高価な化学肥料と農薬に依存するため、インドの農民の半数は借金を抱えているという。(アグロエコロジー 投稿者 hou 日時 2010 年 8 月 11 日 07:40:14)
http://33497230.at.webry.info/200807/article_6.html
【国家的危機】 枯渇する化学肥料・リン−日本農業は窮地に 【食糧安保】
<< 作成日時 : 2008/07/03 18:20 >>
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日本は気前良く食糧難のフィリピンにコメを供与し、優越感に浸っているが、自国の食料自給率は年々下がり続けてとうとう40%を切っている。国家として食糧戦略を立てて着実に実行していかなければ大変なことになる。
肥料の原料となるリン鉱石とカリウムは国際的に品薄状態が続いており、価格が急騰している。加工前のリン鉱石は、今年3月には約38,000円/トンとなり、1年で5倍以上急騰しています。そればかりか、米国はすでに輸出禁止、今年4月からは、最大の産出国である中国も化学肥料の輸出関税を100%と大幅に引き上げ、翌5月にはリン鉱石の関税も100%に引き上げています。
今回の中国のリン鉱石の価格引き上げは資源ナショナリズムというよりは産地 四川省(震源地のブン川県に、リン鉱資源の95%以上が集中)での地震による生産停止が直接の原因ですが、日本がリン鉱石をほぼ全量輸入に頼っており、リン鉱石の品薄から国際価格が高騰していることは事実であり、もはやカネさえ出せば安く手に入る資源でなくなってきています。
「リン」そのものは地球上に普遍的に存在していますが、現在の化学肥料は採掘したリン鉱石から製造されています。問題は、リン鉱石は地球上に著しく偏在していることにあります。リン鉱石の産出量は2007年で1億4700万トンですが、このうち中国、米国、モロッコの3カ国が3分の2を占め、上位6カ国で8割、上位10カ国で9割を占めます。BRICs諸国の経済発展や人口増加にともない、リン鉱石の需要は確実に増加していくと見られていますが、希少性から中国や米国以外の国も自国の農業のために戦略的な禁輸措置に動く可能性もあります。そうなれば、日本の農業はいっきに窮地に立たされることになります。
ベトナムやインドネシアがコメ輸出を控えたため、いっきにコメ不足が露呈し、食糧難にあえいでいるフィリピンと同じような危機が日本にもおこる可能性があるということなのです。(ちょっと言い過ぎました!)。とはいっても、日本はまだ世界最大の債務国であり、外貨も豊富なので『飢餓』が発生することはないでしょうが、日本の農業は壊滅するのは避けられないでしょう。それでも、その代償として日本の主権は食糧・資源保有国に握られることとなります。
国家の安全保障上、こんなに重要なことがなぜマスコミは大々的に報じず、国会で議論されないのか疑問である。
カネさえ出せば買える時代はとっくに終わっている。リン鉱石は本来無尽にあるものではない。石油よりも先にリン鉱石が枯渇するというブラジルの専門家からの警告もある。いずれにしても、残された時間は多くはない。リン鉱石産出国として太平洋地区ではダントツの豊かさを誇ったナウル共和国でさえも、資源が枯渇し、国家は事実上破綻してしまっているほどだ。(小規模でリン鉱石採掘再開)。
ガソリンと違ってリン鉱石そのものを目にすることはないため、一般の国民にとってはぴんと来ないかもしれないが、これは確実に食糧高騰となって家計にもひびいてくる。農家だけの問題ではない。養豚場や河川からのリン回収技術も研究されているが、この問題も我々の根本的な価値観を改めない限り解決しないのではないかと思う。
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