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円高はいつまで続くか
http://www.asyura2.com/10/hasan69/msg/434.html
投稿者 taked4700 日時 2010 年 8 月 04 日 13:54:43: 9XFNe/BiX575U
 

 
円高はいつまで続くか

 円高が続いている。菅直人首相が予定していた円安とは事態が逆になっていて、日本国内の輸出産業にとっては苦しい状況だ。今後、円高はどの程度続くのか、それを占ってみよう。あくまで占うと言うレベルであり、具体的な根拠となる数値などはほとんどない。

1. 日本が米国などよりも先に財政破綻を迎えれば、当然、円安が来る。だから、いつごろ財政破綻をし、かつ、それがアメリカよりも先かどうかが一つの要素だ。

2. 米国の景気回復がされるかどうか、アメリカの今のような半分博打のような経済がもっと社会に根を張った健全なものになるかどうか、これも一つの要素だ。オバマ大統領の任期が切れる2013年が一つの鍵で、普通なら、富裕層優遇の政策ではなく、一般市民、それも、ヒスパニックや黒人層を対象に経済政策を行うので、そのころにはアメリカの景気も回復し、ある程度のドル高容認になる可能性が強い。

3. ただ、日本は2012年とか2013年問題と言われるものがあり、団塊世代が65歳を迎え、本格的に定年退職と年金受給が始まる。つまり、このころまでに税制改革が行われて、財政の改善がある程度までは進んでいないと市場は財政破綻を見越していっぺんに円安に振れる可能性もある。

4. ただ、アメリカもベビーブーマー世代が同時期に定年退職から年金受給へと向かうわけで、アメリカの場合はそんなに一律に退職するわけではないが、それでも、かなりの方が職を退くはずだ。そして、このことは、株投資が増えると言う意味だと思う。401kでの運用なら、どうしても国内企業への投資が多くなるはずで、その意味でもアメリカ国内の景気浮揚に対する政治的圧力が高まりそうだ。

5. 民主党政権が最も総選挙を先延ばしにしたとして、その時期がやはり2013年だ。日本においても、2013年は国内景気浮揚への期待感が政治への圧力になる年であり、日本においては国内景気の自律的回復は非常に難しいだろうから、円安による輸出の伸びに頼るしかない。ただ、税金値上げの信を問うと言う名目で総選挙が2011年あたりに行われる可能性もある。結果的に、税制改定がうまく行かず、財政破綻を迎える可能性もないとは言えない。ただ、今の自民党などの姿勢を見ると財政再建には協力的だから、総選挙をやってどこが勝っても、結果的に税制改定がある程度の規模で行われ、財政破たん回避に動く可能性が高い。しかし、単に消費税値上げだけなら、却って全体として経済が落ち込み全体としての税収が減ってしまう可能性もある。実際に97年の消費税増税で全体としての税収は減った。http://d.hatena.ne.jp/nyanko-wonderful/20100627/p1にそのことがまとめられている。つまり、消費税増税だけだと、派遣社員の雇用を増やすなどの副作用が強く働いてしまい、全体としての経済活動を阻害してしまうのだ。だから、いかにして公平感を保った新たな課税体系を作れるかがカギになるはずだ。所得税や相続税、証券税制などが大きな要素になり、消費税自体は増税の効果はあまりないと言えるはずだ

6. 中国やほかのアジアの国との関係ではどうかと言えば、中国の国力はそう簡単には落ちないはずで、2013年時点では今よりも中国の国力は上がっていると見るのが自然だ。つまり、GDPで言えば完全に中国が日本を追い抜いて世界第2位の地位を獲得する。だから、少なくとも対元で言えば、円安傾向は強まるだろう。

7. 結局、対米ドルでは、余り円安が進むと米国債を売ると言う選択ができやすくなるので、大幅な対米ドルでの円安は起こりそうにない。ただ、米国国内事情から見たら、ある程度のインフレ誘導があり、金利上げを行って世界から資金をまたアメリカ国内へ誘導しようとするはずだ。

8. 世界的に見て、信用過剰なのはどう見ても日本国債であり、これ以外バブルが破裂する要素はないように見える。日本国債のバブルが破裂して、アメリカの資本家が儲けを出すシナリオはどんなものがあり得るだろうか?日本国債の米国資本が持つ割合は5%行かないはずだが、先物では結構大きなシェアを持っている様子だ。つまり、国債先物を売り出すことによって国債市場を混乱させることはできるだろう。次に、国債を多量に買っている日本の金融機関や保険会社の株式の問題がある。現在、国債をいくら多量に保有していようとリスク資産とはみなさないと言う決まりがあり、そのため、多くの金融機関などが国債や地方債を多量に買っている。都銀はみな20兆円から30兆円程度の国債を買っているはずだ。しかし、ギリシャやポルトガルなど世界中でソブリンリスクが言われている現在、数年しない内に、国債をリスクのある資産として評価するようにBIS規制が改正される可能性はかなり高い。つまり、日本の金融機関などの株価を日本国債のリスク資産化によって変動させて、その売買益を狙うことはかなりたやすいはずだ。もっと大がかりに、郵貯の倒産を狙うこともできるはずだと思う。郵貯の資産の9割弱は日本国債だとされているので、国債の値下がりの程度や一般市民の動向次第、つまり、一般市民が郵貯へ預けていた預金引き出しに一斉に走るかどうかなどが大きな要素になる。ただ、郵貯は未だ政府が100%の株を保有しているので、株の売買益で儲けることはできない。それでも、郵貯の影響は非常に大きいので、幾らでもいろいろな仕組みを作ることは可能だろう。国内金融機関の国債保有状況についてはhttp://d.hatena.ne.jp/nyanko-wonderful/20100625/p1が分かりやすい。

9. 日本が好景気になりかつ国債金利が上がらないと言う事態はあり得るだろうか?好景気とは物の取引が活発になり、資金需要がそれだけ高まることだから、新たに低金利で国債を発行しようとしても、その低金利では国債の買い手がつかないと言うことになるはずだ。だから、好景気下で民間金融機関が低金利の国債を引き受けることはまずないだろう。しかし、日銀なら、低金利の国債引き受けも一応可能だろう。毎月1兆円ほど日銀が引き受けて年間12兆円、これはかなりの金額で、このくらいの資金が市場へ出て、実際に取引に使われれば、インフレ傾向になることは間違えがない。地震が今後多発するはずの関東地方から首都機能移転を進めたり、地熱開発を全国規模で行えば、日本全体にとってのリスク低減になるし、経済成長への道も開けるように思う。なお、日銀による国債直接引き受けをある程度の規模でやることをリフレ政策と言うようだ。

10. 結局、かなり希望的観測になるが、2012年から13年ぐらいに今後の日本や世界の行く末がある程度決まるはずで、もし円安になるとしたらそのころであるはずだと言うことになる。ただ、突発的な事態、例えば首都圏大地震などが発生して、急激な円安が来る可能性はいつでもある。

*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<88>>

 

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コメント
 
01. 2010年8月04日 22:50:36: 5ewtnZ4geY
taked4700さん今晩は。 日本の相手をアメリカと言う国に限定するのは間違いではありませんか。 NYウオール街とLDNのシテイーを本拠地とする国際金融帝国が相手だと思っています。 彼等はアメリカ・イギリスと言う国家やその政府は、彼等の帝国の中の地方自治体ぐらいにしか考えていないのじゃないか。 日本政府なんかは、アメリカ・イギリスよりもグレードの低い市町村レベルでしかない。 国連・IMF・BIS・WTO・WHOなどの国際機関も、彼等の支配下にあると思います。 勿論このような帝国があるということ自体、一種の妄想だとも思うのですが、どうもその妄想を信じ込んでいる人たちが思ったよりも多いようです。 グローバリズムと金融市場原理主義が彼等の理念であり、アメリカ軍とその協力者であるNATOなどの暴力組織が、世界を支配するためのものであり、彼等の帝国の軍事組織だと考えるべきじゃないでしょうか。 ユダヤ人の陰謀だと言う人もいるけれど、ユダヤ人が皇帝というわけのものじゃない。 ビルダーバーグや三極委員会が彼等の議会にあたるような気もします。 時代錯誤の妄想だと笑われそうですが、どうもこの頃帝国の存在を肯定せざるを得ないような気がする。 金融市場原理主義帝国という名前を付けてみたのですが、むしろお金を神として崇めるマモン教を国教とするマモン帝国の方があたっているかな。 本題の円高ですが、ドルは崩壊してしまうと思うので今年後半には一ドル70円を切ると思います。 ただし日本政府が今の無策のままでいると言う前提の上のことですが。 N.T

02. taked4700 2010年8月05日 02:49:28: 9XFNe/BiX575U: mhzhqAgL2A
こんにちは、N.Tさん。

確かに国境を越えて利潤を追求する動きは激しいようですね。でも、そういった資本家たちも家族はいるわけだし、子供は教育しなければいけない。世界のどこかに家庭を築く必要があり、多くの場合、それはアメリカ国内であるように思います。

 まあ、ドルが崩壊しようと、富裕層の富とは直接的な関係性はないので、1ドル70円というレートになる可能性がないとは言いません。ただ、それでも、長期的には、ドルの復活をしないと、米国内の政治が持たないはずで、現在のようなドル安は数年のうちには是正されると感じています。少なくとも、通貨高の局面では、世界からの資金流入が起こりえますから、ドル安を一時的に演出しておき、その後、ドル高になるシナリオはありだと感じています。


03. metola 2010年8月05日 07:45:01: XbEFO1BzdtcZo: pghOrfMmcw
円高の原因を検討するうえで、金先物取引価格は重要な指標になり得ます。先月の上旬から、1オンスあたり2300ドルはあった金の価格が、千ドル後半をうろうろしている状態が続いています。これは、金バブル崩壊を懸念してのことだろうと想定されますが、金とクロスの関係にあるドルも下がっている。つまり、リスクの避難先としてドルは妥当ではなく、円がリスク回避に使われているということの表れであるといえます。
鳩山政権下、亀井さんのえらかったことは、財政破綻論についてとんちんかんなことを言って、結果論からいうと、「急激な円高を回避した」ことです。

●一見すると売国でも、
http://www.asyura2.com/10/hasan67/msg/413.html
HS 413 2010/3/03 17:45:20
投稿者: metola

●Re: 円高の謎 なぜ不況で借金大国の「日本円」が世界中の投資家に人気なのか
http://www.asyura2.com/10/hasan67/msg/474.html
HS 474 2010/3/17 08:36:49
投稿者: metola

まぁ、決算期に円高になりさえしなければ、それはそれで良いんですけどね。最近の円高は、鳩山政権から菅政権に変わったことが一番の原因であると私は睨んでいます。

今の日本、円安誘導は必ずしも有益ではなく、実際には円高にならないように(正確に書けば不安定にならないように)誘導することが大切です。ご存知のとおり、日本の財政状態とは関係なく、日本の低金利、円の流通量を利用して儲ける輩はずっといるという点は念頭においておくべきでしょう。


04. taked4700 2010年8月05日 07:53:04: 9XFNe/BiX575U: mhzhqAgL2A
metolaさん、こんにちは。

確かに通貨投機が行われる可能性が高いですね。

日本国債を多く保有する金融機関の株に対しての投機なんてみみっちいものではなくて、日本円そのものに対する投機が狙いなのかも。

そう考えると、最近のドル安も納得がいきやすい。FRBの行動も、そういった見方からすれば説明できるのかもしれません。

円投機はスケールが大きいので、儲けもしこたまある。ひょっとして、中国を巻き込んで、中国からも儲けを引っ剥がそうとしているとか?


05. 2010年8月05日 10:41:36: 5ewtnZ4geY
オバマ政権は民主党だから、昔の円高誘導の連中が揃っているわけです。 サマーズ・ルービン・カンター・グリーンスパン・バーグステンなどなど。 円投機なんていうのよりも、日本政府そのものを乗っ取ってしまうやり方を考えている筈です。 財務省・金融庁・防衛省・厚生省・検察庁などの役人の大半は、彼等の手先になっているみたい。 誰かが言っていた悪徳ペンタゴンというネーミングはあたっているのでしょう。 大企業の経営者もアメリカ中毒患者ばっかり。 昔の下村博士のような方はもういないのでしょうか。 こうなれば何とかして政権を菅さん一派から奪還して、アメリカ流のポリテイカル・アポイントメントを実行して、局長以上の役人の首をすげ替えないと駄目みたい。 そう思いません? N.T

06. taked4700 2010年8月05日 17:58:33: 9XFNe/BiX575U: mhzhqAgL2A
こんにちは、N.Tさん。

>円投機なんていうのよりも、日本政府そのものを乗っ取ってしまうやり方を考えている筈です。

でも、日本政府乗っ取りそれ自体では何も利益を生まないと思います。

また、様々な政府機関やマスコミはすでにかなり乗っ取られてしまっているのが現状ではないでしょうか?太平洋戦争敗戦がそもそもの始まりであり、あのころからすでに日本政府は乗っ取られていたと思います。

乗っ取った結果、何をやるかが問題であるように思います。

もちろん、乗っ取りそれ自体も大きな問題であり、根本的には乗っ取り自体が様々な問題を作り出しているのはN.Tさんがおっしゃられている通りです。ただ、「アメリカ流のポリテイカル・アポイントメントを実行」してことが改善するかと言ったら、もっと大規模にコントロールの手段が出来上がっていて、そんなことでは改善しないと思われます。

結局、まず第一は、インターネット上に様々な形で出没されている方たちが、現状の問題点に気が付かれて、これをどうにかしようと思うこと。インターネット、テレビなどの在り方がかなり変わらなければ、いくら個人が頑張ってもなかなか世界は変わらないと思う。もちろん、だからと言って自分自身が努力をしないというわけではないが、実効的に、マスコミ、それもいわゆる表の姿のマスコミだけでなく、サブリミナル効果を使って、または、偽の情報を流すという意味でのインターネットや地デジ放送が何とかならない限り、なかなか世界は変わらない。多分、N.Tさんもそこら辺のことは十分わかっていられると思うのですがね。


07. 2010年8月05日 18:46:02: 4qavk0ma5Y
円高ちゅうより米ドル安だろ

08. 2010年8月05日 19:19:32: MStzVZpSsY
ドルに対して円は増刷しとらんのだから円高なるのも当然
事実は単純。

09. 2010年8月05日 23:10:19: 5ewtnZ4geY
taked4700さん。 なにをどうするにしても、先ず議会での多数を確実にすること。 次に支持権力を確保することでしょう。 議会における議論を通じて国民の覚醒を謀るしか方法が無い。 と言うよりも議会制民主主義の社会であれば、それ以外に方法は取るべきではない。 マスコミは問題ではありますが、議会での多数を確保したら、とるべき政策について国民に直接語りかけ理解を求めるべきです。 テレビを通じて語りかけるやり方が一番良いと思う。 経済・財政政策についてどうする心算なのかを語らなければいけない。 小泉元首相は演技としての語りかけが上手だったと思います。 上手だったけれど一種のペテンだったと言うことですが、まともに語りかけたとしてもマスコミに揚げ足を取られる。 揚げ足を取られるのを恐れて、誰もが本心を語ろうとしない。 でも去年の八月以降、世論なるものも随分変わったと思いますよ。 ネットの威力は本当に恐るべきものだと思いますね。 N.T

10. 2010年8月06日 12:15:20: uGfxN7SWYM
円高に対して、日本政府が介入します。円がドルにかわって、米国債を買いっぱなしになる。その後、介入の成果でそこそこのレートに戻るとみている。米国債を買うという情報がもれているんでしょう。短期的には、こう理解している。

11. 2010年8月06日 19:46:53: 9ZeIoVblso
円高傾向ということは、ドル資産を買いなさいという米国の指示に他ならない。
ここで買わなければ、ますます円高が進んで苦しくなるよと言って来ている訳だ。
為替市場に介入せざるを得ない状況が作られつつあるわけだから、そういうことになる。
トヨタが海外でいくら稼いでも、このまま円高傾向じゃあ儲けが吹っ飛ぶよということだろう。

12. taked4700 2010年8月06日 19:59:31: 9XFNe/BiX575U: mhzhqAgL2A
何も米国債を買う必要はないと思います。米国内の資源権益を購入するとか、特許の使用権を買うとか、投資対象はいろいろあるはずです。googleとかyahooの株を買うのでもいい。ともかく、日本の場合、意外に海外投資が少ないので、それを増やせばすぐにでも円安へ向かうはず。

基本的に今の円高は不自然に高いのですから、多少でも海外投資が増えればすぐに円安に振れるはずです。


13. 2010年8月06日 23:19:19: Oo5stprgIJ
為替レートを「財政」や「金融」という観点のみから論評するのは如何なものか?。

アイスランドを見れば一目瞭然、投資や投機などの「虚業」にうつつをぬかして「物」を作ることを軽んじた結果の見本です。

日本が強いのは世界の製造業が「日本製」がないと動かないと言っても過言ではないほど日本に依存しているからです。

特に世界の工場となっている、韓国、中国、東南アジアは工作機械から半導体製造装置、半導体デバイス、高品質な中間材、高精度のアセンブリパーツなど日本製が席巻しています。

この状態が続き、アメリカやヨーロッパの「虚業」が復活しないと円高傾向は収まらないでしょう。


14. taked4700 2010年8月07日 01:18:58: 9XFNe/BiX575U: mhzhqAgL2A
13さん、

貿易黒字が円高を招いているという議論は理解しやすいものです。しかし、反論もしやすい。すなわち、1ドル120円台が普通であった平成の10年代前半は貿易赤字だったのかということです。または、もっと以前の1980年代、150円ぐらいから200円あたりをうろうろしていた時代、アメリカやヨーロッパの虚業があったかどうかは、多分検証の必要性がある。

13さんが言われるように貿易黒字が一つの原因になっているのは確かですが、それなら、プラザ合意前後で円安から円高へいっぺんに変わったのはなぜかという話になる。

ともかく確実なのは、中国や韓国、またはタイやマレーシアまで、技術移転は盛んにされているので、そんなに遠くない時期に、日本の技術的優位性も失われていくだろうということです。このことは学校教育を見ていればよく分かりますよ。


15. 2010年8月07日 11:48:16: FhMcpx69EI
>>14
中国や韓国、またはタイやマレーシアの人達がNC、MC工作機械や、半導体製造装置、測定器等を自前で作れる日が来るとは思えません。
中国は3000年の歴史がありますし、その他の国でもそれなりの歴史があります。
日本も歴史はありますが、明治より前は「鎖国」しており、他国の技術や原料が入ってきませんでした。
それでも、「開国」100年余りで物作りの技術に関しては、世界に冠たるレベルになりました。

翻って、中国やその他の諸国はどうして遅れたのでしょう。
私は中国や東南アジアの研修生に物作りの技術指導をしたことがありますが、彼らの「気質」では日本人が作るような精度の高い物作りは無理でしょう。仕上げ作業などをさせると精度、仕上がりレベルは私たち日本人に遠く及ばないところであきらめるというか、妥協してしまいます。

ただ、日本人の若い技術者が育っていないのも事実です。これは学歴偏重の間違った教育のせいだと思っております。学歴や肩書がは立派なだけで図面も読めなければ取扱説明書さえ理解できない輩ばかりになってしまいました。


16. 2010年8月07日 21:22:25: WoNzh3e6rI
>>15 さんの意見はそのとおりでしょう。
先日、私の勤める会社で工場用の設備を作るとき、客先からコストダウン出来るということで韓国製の電機部品を支給されました。
前もってカタログや仕様書などは頂いておりましたので、その韓国製電機部品を取り付けるパネルの穴等は仕様書通りに加工してあったのですが、部品が届いてから組み付けようとしたら部品の寸法にバラツキがあり、穴に入らず取り付けられないものや、取り付けてもぐらついて使い物にならないケースが続出し、結局パネルを部品に合わせて作り直さざるを得なくないました。
日本製の部品であれば樹脂製でも精度は「+0mm」から「−0.2mm」の誤差しかありませんが、この韓国製は「+0.8mm」から「−1.0mm」の範囲でバラツキがありました。
また、センサーの取り付けネジは実用強度の半分ぐらいしかなく、適切に取り付けようとすると折れてしまう始末。
ロータリーエンコーダは推奨電圧の範囲内でも動作しないものが続出し、問い合わせたら高めの電圧で使って下さい言われ、電源ユニットを交換せざるを得なくなってしまいました。
中国製のリレーは仕様上の容量はクリアしているにも関わらず、モーターが回ってくれない。同一使用の日本製リレーに差し換えると全く問題なくモーターは回るといった具合です。
なお、これらはほんの一例でこれ以外にもトラブル続出でした。

日本であればこのような不良品と言っても過言ではないレベルの製品を作ること自体、日本人のプライドが許さないでしょう。
技術移転よりも日本人の「DNA」を移転しないと無理でしょう。

少なくとも日本の財政破綻や円の価値がどうなろうとも、日本人の物作りに於ける品質に対するこだわりと、それを裏付ける技術があれば日本は生き残れます。
「国破山河在」


17. taked4700 2010年8月08日 13:09:40: 9XFNe/BiX575U: mhzhqAgL2A
>日本であればこのような不良品と言っても過言ではないレベルの製品を作ること自体、日本人のプライドが許さないでしょう。


 これも、現状を見たくないという甘い考えではないですかね。

 少なくとも欠陥住宅はさんざん報道もされ、実態として、不良住宅がかなりあることは分かっている。日本人が特別だとするのは、却って真実から目をそらすことになりはしませんか?

 日本人も中国人も韓国人も、イタリア人もアメリカ人も、基本的に人間であることは同じ。精度のよい工業製品をどこの国でも生み出すこと自体は可能であるはずで、問題は、技術教育がどの程度普及しているかとか、労働環境が整備されているかなど。
 日本も、戦後すぐは安かろう悪かろうという評価が一般的にで、made in USAがあこがれの的だった。

 今の日本の問題点は、植民地化がどんどん進んでいるのに、そのこと自体を認めようとしない人が多いことだ。それどころか、そういった体制に組み込まれていて、隠れた植民地化を進める役割を果たしている。まだ、破たんが表面化していないが、破たんが表面化したとき、そういった人たちは自らの責任について、どう考えるのだろうか?


18. 2010年8月08日 15:15:39: ftWOvdbuww
先日マックスバリューではそばが一束13円で売っていた。3束100円よりさらに値下がっている。デフレは深刻化するばかり。よくデフレとインフレはコインの裏表と
言われるけれど、このままデフレが続けば、いつの日かインフレが来るんじゃないかという不安がある。
財政赤字については財務省が不安を煽っているだけでそれほど心配はしていないが、万が一国債が暴落すれば、必ずハイパーインフレがやって来る。当然、円安だ。破産者続出だろうな。

19. 2010年8月08日 16:56:43: 8ZUsU1oS5g
>>17
> これも、現状を見たくないという甘い考えではないですかね。

taked4700さんはどうかしているんじゃないの?。
>>16 さんは実際に韓国製部品や中国製部品が粗悪品で使い物にならなかったといっているんですよ。
現状そのものじゃないですか?。

欠陥住宅だの植民地化だの脈絡と関係ないことを持ち出して意味不明のすり替えをいます。
taked4700さんはおかしくなっちゃったみたいですね。


20. 2010年8月08日 18:26:49: 8ZUsU1oS5g
>>19
パソコンが乗っ取られ、書き換えられてしまったので訂正。

誤:欠陥住宅だの植民地化だの脈絡と関係ないことを持ち出して意味不明のすり替えをいます。
正:欠陥住宅だの植民地化だの脈絡と関係ないことを持ち出して意味不明のすり替えをしています。


21. taked4700 2010年8月09日 11:25:25: 9XFNe/BiX575U: CRcRFKKMhg
>欠陥住宅だの植民地化だの脈絡と関係ないことを持ち出して意味不明のすり替えをしています。

 こういう発言を自己満足で自ら目をふさいで、現実から目をそらす行為という。

 韓国のサムスンは今や日本の大手電機が束になってもかなわないほどの製品シェア、売上高、利益率を持っている。ソニー、東芝、日立、NECと言った一流どころを全部あわせたよりももっと多くの数値をこれらの分野で記録しているのだ。

 いい加減に、過去の栄光に浸っているのは止めたほうがいい。現状をきちんと見ることができないから、甘い考えになり、きちんと対処しなければいけないことが理解できない。

 もっとも、こういう発言のほとんどは、バイトでやって言うということだから、そもそも何も考えてはいないのかもしれない。考えない人間に何を言っても無駄だ。そういう人たちが一刻も早く目を覚ましてくれることを願うだけだ。


22. 2010年8月09日 21:12:16: 7WLm0qDK4E
>>21
> 韓国のサムスンは今や日本の大手電機が束になってもかなわないほどの製品シェア、売上高、利益率を持っている。ソニー、東芝、日立、NECと言った一流どころを全部あわせたよりももっと多くの数値をこれらの分野で記録しているのだ。

taked4700さんにしては、理にかなった反論に近づいてきましたね。一連の口蹄疫関連も含めて、今までの中ではもっとも説得力があるように思えます。小学生なら60点、中学生なら40点、高校生なら30点、大学生なら10点、社会人なら5点ぐらいはあげられます。

確かにサムスンは大きな利益を揚げています。これは日本企業も見習わないといけないところがあるでしょう。
ただ、サムスンが利益を揚げている商品は日本製の工作機械、半導体製造装置など日本製の設備がないと作れない。
もっと言えば、中間材、基幹部品、中枢部品は日本製が多く使われており、それ以外の部分でも韓国の技術者が作れないところは「日本から引き抜かれた」日本人技術者が作っています。
ここまでくるとほとんど日本の技術におんぶにだっこ、「砂上の楼閣」と言っても過言ではないでしょう。
少なくとも、日本は原料を輸入に頼るだけで、全てを国内で作ることが出来るということを知っておくべきでしょう。

最後にtaked4700さんに質問です。
>>15
>中国は3000年の歴史がありますし、その他の国でもそれなりの歴史があります。
>日本も歴史はありますが、明治より前は「鎖国」しており、他国の技術や原料が入ってきませんでした。
>それでも、「開国」100年余りで物作りの技術に関しては、世界に冠たるレベルになりました。
>翻って、中国やその他の諸国はどうして遅れたのでしょう。

韓国はそれほどでもないとしても、中国、東南アジア、インド、アフリカ等々はなぜ発展途上国と呼ばれるのでしょう。資源では日本よりもはるかに恵まれているにも関わらずです。
また、どうして開国100年余りしか経っていない日本が物作り技術で世界に冠たるレベルになれたのでしょう。


23. taked4700 2010年8月11日 14:17:17: 9XFNe/BiX575U: CRcRFKKMhg
22さん、こんにちは。


>最後にtaked4700さんに質問です。
>>15
>中国は3000年の歴史がありますし、その他の国でもそれなりの歴史があります。
>日本も歴史はありますが、明治より前は「鎖国」しており、他国の技術や原料が入ってきませんでした。
>それでも、「開国」100年余りで物作りの技術に関しては、世界に冠たるレベルになりました。
>翻って、中国やその他の諸国はどうして遅れたのでしょう。

>韓国はそれほどでもないとしても、中国、東南アジア、インド、アフリカ等々はなぜ発展途上国と呼ばれるのでしょう。資源では日本よりもはるかに恵まれているにも関わらずです。
>また、どうして開国100年余りしか経っていない日本が物作り技術で世界に冠たるレベルになれたのでしょう。


あまり自信はありませんが、今の自分で比較的簡単にお答えできる限り、それを述べてみます。

1.多分、これらの疑問に答えるには、近現代史の知識が必要です。自分はあまりそれがありません。社会科はもともとあまり勉強していないですから。ですから、間違っていることを述べているかもしれませんので、それを最初にお断りしておきます。

2.大航海時代を経て、ヨーロッパ各国はアフリカやアジア、中国、新大陸(南北アメリカ大陸)の国々を植民地化していきました。主に肌の色の違いから、ヨーロッパ内での戦争とは異なり、植民地化した国々の人々に対しては、奴隷扱いしかしませんでした。奴隷には教育は最低限しか与えないという政策が必要ですから、これらの国々では近代的な教育制度が発達せず、反対に、格差社会、民族内で対立する内ゲバの仕組みが作られていきました。多分、その典型が、ツチ族、フツ族の対立が作られたルワンダでしょう。

3.太平洋戦争を経て、インドや中国、東南アジアの多くの国が独立していきました。しかし、これらの国々では、独立以前にすでにかなりの格差社会ができていて、それが社会のダイナミックな発展、つまり、総力を挙げての国力の伸長ということを阻害したのだと思います。今まで自分よりも下であった連中が力を得たら自分の既得権益が脅かされると感じ足の引っ張り合いが始まる。独立後も、西欧諸国は企業関係者が常に資本を携えてこれの国には出入りしていましたから、彼らが黒子となって民族内での対立を演出していたはずです。これのもっともいい例がフィリピンで、韓国と同じく国内の土地の4割とか5割を数十家族が所有しています。これは植民地時代に、現地人を統治しやすくするために傀儡勢力を作った結果です。その証拠に、これらの家族は例外なくキリスト教徒であり、西欧諸国の傀儡としての役割を果たすものでした。

4.主に、上で述べた2と3の理由、つまり、教育制度がうまく機能しないことと民族内で対立し抗争でエネルギーが無駄に使われることにより、これらの国々の発展が遅れたのだと思います。

5.もう少し個別の理由もあると思います。たとえば、中国は共産化による孤立化が大きな阻害要因だったはずです。資本主義国は対共産圏貿易においても先端技術に関するものはそれを禁止し、技術の伝播を妨害しました。更に、中国はソ連とも対立していて、ソ連からの技術導入もできず、また、さらに、中国国内での、共産党の絶対化の必要性から、主に農村地区での教育の普及が遅れました。多分、小学校レベルの教育の義務化しかできていなかったはずです。

6.タイは日本以外にアジアで唯一と言っていい植民地化しなかった国です。ですから、上に書いたような事情は当てはまらないと言っていいはずです。では、なぜ、工業化が遅れたかと言えば、多分、その必要性がなかったからだということだと思います。ひとつにはその肥沃な国土のせいで農産物に恵まれ、あまりあくせく働くことなく食料が手に入ったこと。またもう一つは、地政学的に、植民地化されにくい位置に国があったこともあるはずだと思います。基本的に内陸国で、海岸線を広くもつベトナムなどの国とは異なっていたわけです。また、ベトナムなどのすでに植民地化した国の教訓をよく理解し、当時の王族が上手に外交を進めたこともあるのだと思います。

7.日本が戦後、急速に工業化できたのは、多分、次の三つの要素があったからです。まず、植民地化を偶然的な要素も含めて幸運にも免れたこと。植民地化がアフリカ、南アジア、東アジアという順番に行われ、その最後に日本が位置したことがこういった幸運をもたらしたと思います。次に、日本が鎖国状態に長くあり、国内が互いに反発する面もありながらも、均一性、同一性を持つ、そして、民族的な結びつきを強く感じる心理的な土壌をすでに持っていたことがあるのだと思います。これがたとえば幕府の大政奉還などを実現させた本当の理由でしょう。そうでなければ、例えば九州を植民地として西洋に差出し、江戸幕府の安泰を図るというような政策を幕府自体が提案した可能性があると思います。次に、日本は階層化社会ができていたと言っても、その内部ではかなり自由な流動性がありました。教育は農村地帯でさえかなり行き届き、庄屋クラスの人たちはほとんど完全に読み書きそろばんができ、かなり本も所有していたはずです。農村部の教育程度が高かったことはたとえば二宮金次郎の例にもよく見てとることができます。

8.つまり、逆から言えば、アジアやアフリカの多くの国には、7で述べたこれらの要素の何かが足りなかったということだと思います。アフリカ諸国は7の要素のどれも満たすことができず、今でも内戦に明け暮れている国があります。インドは未だに身分制度が大きな意味を持っていて、それが社会発展の阻害要因として働いているはずです。中国は、共産党という身分制度の固定のため、社会のダイナミックさが失われ、また、教育があまり普及しなかった点もあると思います。

9.なお、フィリピンの現状は、教育制度自体がインチキになっていて、エリート階層全体が腐っているように見えます。一種、植民地国家の究極の姿が今のフィリピンです。韓国も同様な姿を現すのかもしれません。


24. 2010年8月11日 16:46:57: 7K054CxvrM
>>23
taked4700さんにしては立派な回答ですね。
これも、小学生なら60点、中学生なら40点、高校生なら30点、大学生なら10点、社会人なら5点ぐらいはあげられます。

これも残念ながら当を得ていませんね。
なぜなら、「教育」は教師や師匠など教える人がいなければ成り立ちません。
日本の物作り技術は日本で発達したもので、教えてもらう教師など居りませんでした。
日本人が自分達で編み出してきたのです。
日本の工場で行われている「改善」「カイゼン」は誰かから教えてもらったものでありません。日本人の社員一人一人が創意工夫を重ねて編み出してきたのです。

学問も物作りも最初は教師などいないのです。
自分が疑問に思ったことを自分調べる、どうやったら今よりいい物が作れるかを自分で考え、自分で試行錯誤する。
「誰も教えてくれなかった」とか「習っていない」、もっと言えば「旨くいかないのはあいつのせいだ」などと、二言目には人のせいにするような人間には一生理解できないでしょう。
そういう人間に出来ることといえば、似て非なる「コピー品」を作ることぐらいでしょう。

 


25. taked4700 2010年8月11日 18:17:22: 9XFNe/BiX575U: CRcRFKKMhg
24さん、

>日本の工場で行われている「改善」「カイゼン」は誰かから教えてもらったものでありません。日本人の社員一人一人が創意工夫を重ねて編み出してきたのです。

これも事実は異なる。戦後、品質管理という考え方はアメリカから入ってきた。
主にこれを日本へ伝えたのはデミング博士と言われる方で、http://ja.wikipedia.org/wiki/W%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0 にウィキペディアの記事があります。

ただ、デミング博士の教えを発展させて、日本的にまとめ上げて、日本的な雇用環境、つまり、終身雇用や年功序列制に合うように完成させていったのは日本の人たち。しかし、少なくとも、戦前や戦中は品質管理という考え方は日本に存在しなかった様子。また、近年、日本的雇用慣行自身が行われなくなり、日本的な品質管理、TQCということも現実にはなかなか機能しなくなりつつある。そのもっとも大きな原因が派遣社員の激増。

ですから、日本としていたずらに卑下する必要はないのです。しかし、現実に日本の状況がどんどんおかしくなっていることをきちんと認識しないのは問題。

日本もアメリカも、アフリカのいろいろな国も、基本的には同じ人間が住んでいるのであり、誰かの能力が特別に優れているわけではない。歴史的にいろいろな流れがあり、その結果、ある国々は、有利な地位を与えられ、また別な国は不利な地位を占めざるを得ないということはあるのでしょう。江戸時期以降、日本はどちらかというと、西洋から最も遠かったため、ある意味幸運に恵まれていたということだと思います。

ただ、それも、ソ連が崩壊し、共産主義のもっとも脅威であった国がなくなくなったので、日本もその存在意義が大きく変わってしまい、アメリカから以前のような優遇を受けれなくなったことが、この20年ほどの日本の衰退を招いているのだと思います。


26. taked4700 2010年8月11日 19:05:52: 9XFNe/BiX575U: CRcRFKKMhg
もう一つあります。

>日本の物作り技術は日本で発達したもので、教えてもらう教師など居りませんでした。日本人が自分達で編み出してきたのです。

こちらも、実態は、アメリカの援助に基づいている部分がかなりあるのです。少なくとも戦後のソニー、トヨタ、サンヨー、松下などの工業分野での急激な伸びは、アメリカ製品の模倣、分析から生まれたものです。つまり、本来許す必要のなかった技術模倣をアメリカは日本に許し、また、アメリカへの輸出も禁止することなく、多くの輸入品を受け入れたのです。

そもそも、戦後、財閥解体がされ、日本の産業はほぼ壊滅状態にされていたのです。戦後すぐのアメリカの政策は、日本を二度と戦争のできない三等国にしようというものでした。しかし、ソ連の共産党政権をはじめ、1948年の北朝鮮の成立、1949年の中華民国の毛沢東政権の成立、1959年のキューバでのカストロ政権の成立などを受け、日本の資本主義化がアメリカの政策として決まったのです。その結果、様々な形で日本優遇策が実行され、日本の産業は息を吹き返していきました。そのもっとも大きな例が、朝鮮戦争で朝鮮特需が生まれたのです。本来、米軍関係の発注がそのほとんどでしたから、必ずしも日本国内の企業に発注するのではなく、米国本土の企業へ発注することもできたのですが、それをしませんでした。

ただ、注目するべきは、これの政策がほぼすべて日本の官僚の指導により行われたことです。当然、官僚の背後には、アメリカ政府がいて、アメリカ政府の主導によりこれらのことが行われたはずです。そして、だからこそ、昭和40年代から続いて日本が買い続けてきたはずの米国債の量がいまだにはっきりしないのです。日本政府は、日本の政府部門と民間部門が持っている米国債の合計量を発表しようとしません。代わりにそれを発表しているのが米国政府で、その金額は中国とほぼ同じ60兆円から70兆円だそうです。しかし、中国が米国債を大量に買い出したのは平成になってからです。多くの著名人が日本は少なくとも200兆円は米国債を持っていると言っています。少なく見積もって100兆円以上の米国債がないものとされているのです。

ある意味、太平洋戦争でアメリカは勝ったのですから、日本から多額の賠償金を得ることができたはずです。実際、日本は、日清戦争においてはかなりの賠償金を中国から奪っていますし、遼東半島の割譲も受けています。アメリカがこれを行わなかったのは、第1次世界大戦において、ドイツが負け、戦勝国がドイツに対し非常に重い戦後賠償を課したことがナチスの台頭を招いたという反省があったようです。そのため、第2次世界大戦の戦勝国は、賠償を敗戦国には求めませんでした。この意味で、日本は幸運でしたが、実質的な植民地支配を戦後からずっと受けることにもなりました。

その意味で、ドイツは戦後、戦争責任の追及をきちんとやり、周辺国との和解も進んでいったので、日本とはかなり異なります。日本は中国や韓国との正式な和解も本来はできていません。そもそも、戦争責任の日本自体としての総括もできていはいないのです。



27. 2010年8月11日 21:10:20: 7K054CxvrM
>>25
>これも事実は異なる。戦後、品質管理という考え方はアメリカから入ってきた。
>主にこれを日本へ伝えたのはデミング博士と言われる方で、http://ja.wikipedia.org/wiki/W%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0 にウィキペディアの記事があります

甘いですね。
私も工場勤務を始めた頃、彼の品質管理等を説明してもらいました。ただ、当時の工場長は彼の品質管理は基本的にアメリカ的思考で、日本人には旨くいかないので日本のやり方でやらないと、プラスアルファの製品は出来ないと言っておりました。
(アメリカ的思考というのは従業員は契約に従って仕事をしなさい。品質管理もこの手順でやりなさいというものです。)
現実にアメリカの製造業は凋落してしまいました。これはアメリカの技術が落ちたのではなく、マニュアル通りでプラスアルファの製品を作ろうとしなかったからです。

日本の品質は従業員一人一人がいい製品を作るという、プライドを持っていることです。
職人気質で持っており、「自分が納得できない製品は作らない出荷しない」です。
アメリカ人に研修をしたことはありませんが、アジアから来た人に金属加工をさせると、公差が「+−0.05mm」の精度の物を「+−0.1mm」で作って平然としている。日本人は教えなくとも「+−0.025mm」を目標にし、最悪の場合に許される範囲が「+−0.05mm」だと思って加工してくれます。
教育以前の問題です。


>こちらも、実態は、アメリカの援助に基づいている部分がかなりあるのです。少なくとも戦後のソニー、トヨタ、サンヨー、松下などの工業分野での急激な伸びは、アメリカ製品の模倣、分析から生まれたものです。つまり、本来許す必要のなかった技術模倣をアメリカは日本に許し、また、アメリカへの輸出も禁止することなく、多くの輸入品を受け入れたのです。

あのね、貴方のような現場で物を作ったことのない人は、生きている間に理解できないだろうけど、模倣、分析で作れる物はそれを超えることは出来ないんです。

ホンダのF1チームを率いていた後藤さんが「ライバルチームの技術を盗むようなことをうちはしない。ライバルチームの技術を盗んでもそのチームと並んでも抜くことは出来ない。うちはガソリンエンジンの理想を追求しているんだ。」
貴方にはこの意味は理解できないでしょう。


>そもそも、戦後、財閥解体がされ・・・

以降は反論に値しない。


28. 2010年8月11日 21:18:52: 7K054CxvrM
>>27 追記と訂正

製品のアイデアに関しては海外製の物をかなりの部分で模倣していますね。
これは悔しいが認めざるを得ません。


誤:ホンダのF1チームを・・・・を追求しているんだ。」

正:ホンダのF1チームを・・・・を追求しているんだ。」と言っていました。



29. 2010年8月12日 00:41:03: 7K054CxvrM
>>27 追記
気になって40年も前の資料を調べてみたら、当時のQCサークル(品質管理活動)用の資料にデミング博士の名前が載っていました。読んでみたら彼の手法は紹介されていましたが紹介程度で、品質管理の手法そのものは日本の考え方に基づくものでした。

ところで、taked4700さん。
>>16 で韓国製や中国製の部品が粗悪で、不良品と言っても過言ではない状態だった事について、taked4700さんの見解を聞かせて貰えませんか?。
私はこの程度の部品しか作れない国の電器メーカーが、多大な利益を揚げていること自体不思議なのです。

もしかしたら数年〜十数年後には三豊デパート、聖水大橋、KB橋、ゾンアムドン歩道橋、メキシコ湾で原油流出を起こした海底油田設備のようなことが世界各地で起こるのではないかと危惧しております。


30. taked4700 2010年8月12日 04:09:29: 9XFNe/BiX575U: CRcRFKKMhg
29さんへ、

>韓国製や中国製の部品が粗悪で、不良品と言っても過言ではない状態だった

 特に、中国や韓国に特徴的なことではなくて、発展途上国が先進国へ移るとき、どこでもそういう状態になるのではないでしょうか?

1.中小企業に技術の蓄積がなく、未熟な技術で製造に当たり、それが安価に世界へ出回るため、安価だということで採用した企業が痛い目にあう。

2.国とか業界団体による規格基準の策定がそもそもできていなかったり、または、管理が甘いため、企画にばらつきがあるまま製造されたり、出荷されてしまったりする。

3.どちらにしても、その国の製造業がある程度成熟してくれば自然に改善される問題です。企業間競争があるため、これらのことは改善する方向に自然に向かいます。

>私はこの程度の部品しか作れない国の電器メーカーが、多大な利益を揚げていること自体不思議

 こちらは、多分、かなり内実が異なるのではないでしょうか?サムソンは今では世界企業であり、部品も世界中から仕入れているはずです。品質管理もしっかりしています。

 ともかく、日常的に電気店などで安い発展途上国製品を買うと感じることですが、きちんと技術移転がされ、製品管理がされた製品はとても品質がいいということです。つまり、一定程度の社員教育がされれば、どこの国であろうと先端的な製品を作ることは可能であるということです。

 ソニーやNECが世界市場を席巻していた時も、部品にシンガポール製やフィリピン製を使っていたはずです。

 日本が世界の他の国々と比べて優れて物つくりに向いた国民性を持っているなら、本来、現在のような状況は生まれないと思います。

 戦後のかなりの期間、日本が製造業において非常に優れた功績を遺したのは事実ですが、それを日本人に生来的に備わっている素質のためだと考えるのは危険だと思います。


31. 2010年8月12日 07:51:41: Tt45Xc0JX2
 
中国のチベット弾圧
 
http://www.tibethouse.jp/human_rights/index.html
 
http://www.epochtimes.jp/jp/2009/12/html/d72072.html
 

32. 2010年8月12日 11:17:15: Y8mXrn0OCM
>>30 taked4700さん
> 特に、中国や韓国に特徴的なことではなくて、発展途上国が先進国へ移るとき、どこでもそういう状態になるのではないでしょうか?

では

> これも、現状を見たくないという甘い考えではないですかね。

は間違いだったということを認めるわけですね。

> こちらは、多分、かなり内実が異なるのではないでしょうか?サムソンは今では世界企業であり、部品も世界中から仕入れているはずです。品質管理もしっかりしています。
> ともかく、日常的に電気店などで安い発展途上国製品を買うと感じることですが、きちんと技術移転がされ、製品管理がされた製品はとても品質がいいということです。つまり、一定程度の社員教育がされれば、どこの国であろうと先端的な製品を作ることは可能であるということです。

貴方は自分でサムソン等の韓国製品を分解して、日本製の物とどのくらい「モノが違うか」、比較したことがありますか?。


33. taked4700 2010年8月12日 12:30:39: 9XFNe/BiX575U: CRcRFKKMhg
32さんへ。

17での次の発言

>>日本であればこのような不良品と言っても過言ではないレベルの製品を作ること自体、日本人のプライドが許さないでしょう。

> これも、現状を見たくないという甘い考えではないですかね。

について、「は間違いだったということを認めるわけですね」と言われていますが、どういう論理でそう考えられるのですか?

>貴方は自分でサムソン等の韓国製品を分解して、日本製の物とどのくらい「モノが違うか」、比較したことがありますか?。

 いいえ、そんな経験はありません。どうしてそれが必要なのですか?



34. 2010年8月12日 13:06:03: goR2Qxwf3k
>>27 さん
>日本の品質は従業員一人一人がいい製品を作るという、プライドを持っていることです。
>職人気質で持っており、「自分が納得できない製品は作らない出荷しない」です。
>アメリカ人に研修をしたことはありませんが、アジアから来た人に金属加工をさせると、公差が「+−0.05mm」の精度の物を「+−0.1mm」で作って平然としている。日本人は教えなくとも「+−0.025mm」を目標にし、最悪の場合に許される範囲が「+−0.05mm」だと思って加工してくれます。
>教育以前の問題です。

これはその通りですね。
やつらは図面の公差さえ守れない。明らかに公差から外れた物を作りながら、「手直しして下さい」、「作り直して下さい」と言ったら「このくらい使えるでしょう」とか、ひどいときは「手直し料を払って下さい」等と言い出す始末です。
そのくせ、口だけは立派で「当社は日本の○○社の仕事をしているので品質には自信があります」などと言って営業をかける。
余りにひどいので○○社に問い合わせたら、「あまりに仕事の質が悪いのでとっくに切りました」と言われてしまいました。


35. 2010年8月12日 17:53:43: iWdy7ODjOM
>>33 taked4700さん
>について、「は間違いだったということを認めるわけですね」と言われていますが、どういう論理でそう考えられるのですか?

貴方がいつも使っているすり替え論理ですよ。


> いいえ、そんな経験はありません。どうしてそれが必要なのですか?

実際にモノを見て「技術」や「品質」の違いを見分けた経験があるか、見分ける能力を身に付けているか聞いてみただけです。
「技術」や「品質」の違いを見分けた経験も無い人と、「技術、品質」に関する議論を続けても意味が無いので終わりにします。



36. 2010年8月24日 18:48:18: 6AI4KxIvms
日本の製品は高度過ぎます。世界中の人達は高度である必要を感じていません。安ければ良いのです。自動車も時速50キロか60キロで、目的地まで着ければ問題無いのです。耐久性も10年もあれば十分。あのベンツですら電気系統の寿命は10年です。日本車は世界標準から見ればオーバースペック。製品を難しくしてわざわざ売れなくしている。これが日本製品です。しかしがっかりする必要はありません。本物が判る極限られた人が日本製を選びます。今や気の利いた中国人は、メイドインチャイナであっても日本で買う時代です。なぜかって?日本の消費者のレベルが高いからです。消費者の目が肥えてくると日本製品の良さを理解するようです。米国のトヨタ問題は政治問題です。欧米の自動車はどうなんだと聞きたくなります。トヨタと同じレベルで比較したら、世界中の自動車メーカーは全部アウトでは無いでしょうか。その証拠にトヨタの売上はびくともしていません。ヨーロッパ車愛好家の言葉。手のかかるところがまた良いのだよ。これ、ただの負け惜しみ。

37. 2010年8月25日 07:55:56: 7Fr6I8TbZq
答えは簡単!日米両民主党が失脚し、共和党と自民党が政権奪還を果たすまで続きますよ。今回の騒動は日米双方のネオコン達の天敵である両民主党へのネオコン達のネガティブキャンペーンの一環ですよ。

38. 2010年8月26日 11:00:51: ytofRmPDts
>>36 >>37
共に間違いだな

39. 2010年8月27日 00:06:46: 0nQ9w2YefU
国破れて山河あり、美しい日本は、必ず来る。

40. 2010年8月27日 01:02:34: 6wMKWB0dPU
>>36にちょい賛成

例えば日本の携帯電話など、オーバースペックの典型例だろう。
一方、海外の携帯は通話とメールが出来ればそれで用を足す。
これはどっちが良くて、どっちが悪いという性質のものではなく、
要は、買い手側が決めることだ。

このため、欧米では事前にこれらの市場調査を行う
マーケティングの手法がかなり発達している。
つまり、顧客が何を求め、何を欲しているのかを敏感に察知する能力だ。
アメリカのハリウッドなどは明確にターゲットの照準を絞って、
そこからモノを作っていく。

日本のメーカーの問題は、
この市場調査が全く出来ていないところにあるように思う。
その結果、技術者の独りよがり。顧客無視で、
ズレきったコンセプトの上に作られた商品が大量に氾濫している。

私は訳の分からん機能がコテコテ付いた携帯電話など求めていない。

とにかく、技術者は営業に出て市場で何が求められているかを自ら見て欲しい。
そうすれば、九割以上の日本メーカーが、
自分たちの考え方は間違っていないが、世界の主流ではない。
ということに気が付くはず。

確かに、日本企業に固有の強さがあることは認める。
しかし、taked4700氏の言うように
日本勢がサムスンに駆逐された事実は軽視できない。
(このときも、圧倒的に市場調査が足りていない)

7K054CxvrM氏にはトヨタ系の匂いがするが、
やはり、電化製品、半導体、自動車などの業界を一括りにして
日本の技術ということには限界があるのかもしれない。
少なくても全体を俯瞰してみると、状況はかなりやばいと思う。

現場で頑張ってくれているメーカーの人たちを
批判するつもりなどは毛頭ないし、むしろ誇りに思っているけれど、
少なくても経営者クラスには苦言を呈したい。


41. 2010年8月28日 16:09:08: ikGWUyzR12
>>40
>日本のメーカーの問題は、
>この市場調査が全く出来ていないところにあるように思う。
>その結果、技術者の独りよがり。顧客無視で、
>ズレきったコンセプトの上に作られた商品が大量に氾濫している。

>私は訳の分からん機能がコテコテ付いた携帯電話など求めていない。

全くもってその通りですね。
ユーザー不在というか、日本メーカーの唯我独尊意識が韓国メーカーに市場を奪われていることに気がつかない。

ただ、携帯端末やテレビのような物は極端な言い方をすると「印刷物」です。高度な製版装置と高度な輪転機があればどこでも生産出来ます。
日本で生産しても発展途上国で生産しても、基本設計さえ出来れば品質に大きな差異はありません。今はインフラや教育水準を考慮すると韓国が有利ですが、次は中国辺りが台頭してくることは間違いないでしょう。

日本がこの手の「印刷物」製品でインフラコストの安い国に勝つことはないでしょう。
精々、日本仕様の携帯や「B-CAS」で守られた日本仕様のテレビぐらいでしょう。

自動車に関してはオーバースペックと呼ぶのが正しい表現か解りませんが、日本車には信頼感、安心感があります。「ロシアの極寒」から「アフリカの砂漠、サバンナ」まで「TOYOTA、DATSUN」の信頼性は高い評価を得ています。
韓国製自動車や中国製自動車の及ぶところではありません。


42. 2010年10月26日 00:14:50: e6CCPm1kXc
冒頭に「日本が米国などよりも先に財政破綻を迎えれば、当然、円安が来る。だから、いつごろ財政破綻をし、かつ、それがアメリカよりも先かどうかが一つの要素だ。」とありますが、日本国の財政は資産が300兆上回っており破綻は相当先です。
日銀発行の2010 資金循環統計 日本国の流動性資金の資産と負債を確認してください。
http://www.boj.or.jp/type/stat/boj_stat/sj/sjexp.pdf
したがって、円高対策として 100兆円規模の赤字国債をだして緊急投資し 円高で海外移転する企業を歯止めする必要があります。
IMFのRecommendationは円高を狙った欧米の戦略です。

43. taked4700 2010年10月26日 17:35:17: 9XFNe/BiX575U : lGNDKvYXUp
>日本国の財政は資産が300兆上回っており破綻は相当先です。

 これは、多分、国民金融資産が1500兆円ほどあり、それに比べて国債や地方債はまだ1000兆円ほどだということですよね。しかし、おかしくありませんか?政府や自治体の借金を無条件に国民が負うことになっています。政府や自治体の借金の多くは、政策の失敗、または、ひどい無駄使い、または、利権づくりのためであり、それのしりぬぐいのために、一般市民の貯金が銀行を通して使われている。つまり、一般市民の預金を使って銀行が公債を引き受けている。そして、公債はリスク0だから、いくらでも買っていいと銀行が考えているふしがあるわけです。ここら辺があまりにもおかしいと思います。今、地方の税収は公務員の人件費を賄うのでほぼ消えてしまいます。それどころか、かなりの地方自治体では、人件費さえも自前の税収では賄えない。よりひどいことに、公債費、つまり、今まで積み上がった借金の利払いと数パーセント分の返済のための費用が自主財源からの税収より多いところが多分何割にも上る。そして、こういった自治体では、公債費よりも多額の新規借金をしているところが大部分。まさに坂道を転げ落ちるように、借金の額は増えているのです。確か1990年代だったか、2010年から2020年ごろの財政シュミレーションが新聞報道され、その金額が国民一人当たり数千万円になるというものでした。

要するに、今の日本は金融機関が国債をこれ以上買わないと言ったらすぐにでも財政破綻なのです。そして、金融機関の資金余裕はもうほとんどないはずです。国民金融資産の1500兆円のうち、民間で300兆円から500兆円は使われているはずなのです。よって、国債や地方債分の1000兆円ですでにほぼ均衡しているとみるのが正しいはずです。

多くの公務員の方は、実情を知らないというか、実情を知ろうとしていない。あまりに現状を楽観視していると思います。現状は、アメリカによって植民地化された状態にあるということをもっと理解するべきです。


44. 2010年10月26日 20:39:14: e6CCPm1kXc
#43さんへ 下記以外は意見は同じです。
http://www.boj.or.jp/type/stat/boj_stat/sj/sjexp.pdf

個人資産は1450兆
民間(除く金融機関)は770
一般政府は480兆
合計2700兆の金融資産

個人負債は370兆
民間(除く金融機関)は1000兆
一般政府は1050兆
合計2420兆の金融資産

差280兆の資産をどこかで運用しなければならない。
日本の企業は借りてくれればベスト。でも借りない。
#43のおっしゃるように日本国債を発行しないのであれば、どこで運用するかが問題。
今のところ外債(EU債や米国債etc)で運用する以外手がない。

外債で運用すると「10年後米国債は暴落しているかも知れない。」など
常にリスクが伴う。

乱暴な言い方ですが どっち道損をするなら日本国債で運用すれば
いいのではないか、という提案です。
日本国債であれば透明性がありひょっとして有効に使われるかも知れない
という理由で「EU債や米国債」よりましであろう。
という意見です。


45. taked4700 2010年10月27日 13:47:47: 9XFNe/BiX575U : lGNDKvYXUp
44さん、確かに、米国債など外債に投資をして、行ったきりになるよりは、日本国債を買ったほうがいいというのは合理的な判断だと思います。

しかし、民間企業分や政府部門の金融資産を国債買いに充てることができるとするのは、実情を無視した計算のやり方ではないでしょうか?民間部門も、政府部門も多分ある程度は遊び金があり、それを日本国債買いに充てることは確かにできるでしょうが、あくまでも「ある程度」です。それぞれ本体の活動があるのですから、手持ちの運転資金というだけでもかなり必要ですし、将来の支払いが確定している分もかなりの額になるはずです。

もう一つ問題は、現在の赤字体質です。人口構成や産業構造が赤字体質であり、毎年毎年30兆円どころか50兆円ほどの赤字国債を発行しないとやっていけない状況になっていて、それを抜け出すことができていない。一番の対策は地熱発電の日本全国での開発であるはずですが、それが全く手つかずで置かれているわけです。
44さんの言われる通り、「差280兆の資産」があると考えても、5年もすればほぼなくなります。5年も先だから今は安心だと考えることは少なくともできないと思います。


46. 2010年10月28日 09:11:20: a3foSY19sk
ドル安は帝国崩壊まで続きます

47. 2010年10月28日 20:04:25: hj5sogWyEs
円の独歩高は世界の権力者達の意思でしょう。
強過ぎた日本経済を抑え込むのがプラザ合意以降、冷戦終結後の意思だと思いますね。
製造業やメガバンク、土地etcを乗っ取った時点、完全に植民地化した時点で円高は終わるでしょうね。
金融危機後の為替動向にもその意思が強く表れてると思います。
日本がやれる事は日銀が札を刷って国内にばら撒く事でしょう。
今までと同じように米国債を買うような介入では損をするだけですから。
インフレ&内需拡大が円高に対する特効薬だと思いますね。
個人消費がGDPの6割を占めてますから。
外需依存度は15%くらいでしょ?

48. 2010年10月29日 16:15:41: oPXZ19qY9w
>>47

でも、日銀自体が「日本のもの」ではありませんので・・・。

現状で、国際金融資本の意思に逆らった円の増刷はありえません。

どうしてもそれをやりたいのであれば、国際金融資本の意思を無視して
日銀人事を行い増刷に踏み切るか、日銀の意向を無視して政府紙幣を独自に
発行するかですが、米国と戦争する覚悟が必要です。

hj5sogWyEsさんのおっしゃることぐらいは、日銀の皆さんみんな分かって
ますが、わざとそうしてないだけです。


49. 2010年10月29日 17:45:39: ENQ7DKv5as
皆さんの発言を見て、日本は没落の民族だと確信しました。
変に優越感を持ったりして、世の中の変化を直視できないのは現在の地球上に日本しかない。
アメリカにいじめられながら、他の後進国に威張っているのは現在日本の実態のではないか?

50. taked4700 2010年10月29日 20:23:17: 9XFNe/BiX575U : lGNDKvYXUp

47さん、

>製造業やメガバンク、土地etcを乗っ取った時点、完全に植民地化した時点で円高は終わるでしょうね。

多分、誤解をされていると思います。

もし、製造業やメガバンクの乗っ取りをやっているのなら、製造業やメガバンクの株価が上がるはずだが、みな軒並み下がっているのです。更に言えば、円安のほうが乗っ取りはやりやすいはず。

この数年の資本収支を引用します。(*http://www.mof.go.jp/bpoffice/bpnet.htmよりコピー)

平成14年 1月 2002 Jan -19,038
2月 Feb -10,159
3月 Mar -16,930
4月 Apr -9,148
5月 May -1,853
6月 Jun 16,254
7月 Jul -3,700
8月 Aug -5,570
9月 Sep -6,358
10月 Oct -11,747
11月 Nov -5,658
12月 Dec -6,652
平成15年 1月 2003 Jan -3,207
2月 Feb -4,715
3月 Mar -4,508
4月 Apr 5,946
5月 May 27,240
6月 Jun 3,133
7月 Jul 6,278
8月 Aug -5,451
9月 Sep 23,573
10月 Oct 9,368
11月 Nov 7,066
12月 Dec 17,289
平成16年 1月 2004 Jan 56,722
2月 Feb 21,569
3月 Mar 38,239
4月 Apr -21,834
5月 May -13,089
6月 Jun -2,996
7月 Jul -12,375
8月 Aug -18,652
9月 Sep -8,639
10月 Oct -6,086
11月 Nov -13,381
12月 Dec 3,025
平成17年 1月 2005 Jan -8,115
2月 Feb -18,181
3月 Mar -17,560
4月 Apr -6,631
5月 May -7,456
6月 Jun -10,891
7月 Jul -18,111
8月 Aug -4,813
9月 Sep -10,257
10月 Oct -7,927
11月 Nov -9,843
12月 Dec -14,793
平成18年 1月 2006 Jan -14,864
2月 Feb -13,992
3月 Mar -13,622
4月 Apr -1,467
5月 May -17,674
6月 Jun -1,805
7月 Jul -12,612
8月 Aug -4,936
9月 Sep -15,442
10月 Oct -10,183
11月 Nov -1,921
12月 Dec -10,614
平成19年 1月 2007 Jan -15,858
2月 Feb -17,208
3月 Mar -37,523
4月 Apr -8,473
5月 May -26,191
6月 Jun -9,643
7月 Jul -14,868
8月 Aug -20,180
9月 Sep -24,213
10月 Oct -17,099
11月 Nov -17,971
12月 Dec -11,425
平成20年 1月 2008 Jan -13,439
2月 Feb -26,597
3月 Mar -29,576
4月 Apr -23,895
5月 May -14,931
6月 Jun -91
7月 Jul -12,480
8月 Aug -3,265
9月 Sep -14,753
10月 Oct -7,735
11月 Nov -21,869
12月 Dec -9,683
平成21年 1月 2009 Jan -22,908
2月 Feb -16,992
3月 Mar -19,513
4月 Apr 2,934
5月 May -8,044
6月 Jun -14,883
7月 Jul -13,972
8月 Aug 8,736
9月 Sep -20,988
10月 Oct -2,159
11月 Nov -9,860
12月 Dec -4,144
平成22年 1月 2010 Jan -4,496
2月 Feb -15,185
3月 Mar -36,165
4月 Apr 3,687
5月 May -11,913
6月 Jun -7,546
7月(P) Jul(P) -21,287
8月(P) Aug(P) -12,622
以上コピー終わり。

【資本収支】

一定期間の国際収支のうち、投資や、外国からの借入による資産と負債による収支のこと。日本の企業が米国債や米株に投資すれば、日本の赤字になり資本収支はマイナスとなる。米国のファンドが日本の会社を買収すれば、日本の黒字になり資本収支はプラスとなる。逆に資本収支が黒字(赤字)の場合は、資本の流入(流出)を意味する。また、日本政府が為替市場でドル買い介入をした場合には(資本の流出)となり、資本収支のマイナス要因となる。(*http://yougo.ascii.jp/caltar/%E8%B3%87%E6%9C%AC%E5%8F%8E%E6%94%AFよりコピー)


ということですから、平成15年度を例外として、全体としては、日本が米国債などを買っている程度が外国からの投資よりも大きいことになります。

毎月、毎月、4000億円から3兆円以上の金が流出しているのです。これだけの金が海外投資されているにもかかわらず、経常収支は大幅な黒字です。

なお、平成15年、つまり、2003年には竹中平蔵氏より次の発言があったことが注目に値します。
/%E7%AB%B9%E4%B8%AD%E5%B9%B3%E8%94%B5より引用:

「ETFは絶対儲かる」発言 [編集]
2003年(平成15年)2月7日、閣僚懇談会において、各閣僚に上場投資信託(ETF)を積極的に購入するよう要請した同日の記者会見において、記者からETFを買いますかと問われた際、絶対もうかると思うから買うという趣旨の発言をした。

この竹中の発言は、金融市場を監督する金融担当大臣であるにもかかわらず特定の金融商品の有利性を喧伝している、ETFは元本が保証されない金融商品であるのに「絶対儲かると思うので買う」と発言するのは問題があるなどと批判された。第156回国会では野党を中心に批判が強まり、仮に証券外務員が顧客に対してこのような発言をすれば違法行為になる、金融のトップがお墨付きを与えたと受け取られるような発言が悪用される恐れがある、などと批判がなされた。

以上引用終わり。

つまり、竹中平蔵金融・経済財政政策担当大臣は、よく理解していて、どうすれば儲かるか閣僚にアドバイスしたということですね。


51. taked4700 2010年10月29日 20:41:07: 9XFNe/BiX575U : lGNDKvYXUp
50への追加です。

http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=1321.O&ct=z&t=ay&q=c&l=off&z=m&p=m65,m130,s&a=vを見れば分かるように、日経平均株価連動型ETFは2003年の前半に底値を付け、それ以降、2007年まで約2倍に値上がりをしています。竹中平蔵氏が言った直後はまだ値下がりをして、数か月たってから値上がりをしている点が巧妙さを示していると思います。


52. 2010年10月31日 16:57:15: 0sMfqtzWlQ
アメリカは完全に日本を乗っ取ることはない 国民感情があるから それはお得ではない ではどうする? 生かさず殺さず アメリカの利益を考えれば 色々の方法がある 日本人自身を飼って国内での地位の確保を担保してやる 公務員は利己的だから なんの問題もない 新聞屋も紙屋も 自分がかわいいから 無茶な事は書かない

テレビや雑誌に興味を湧かせれば問題は無い 政治的問題には首を突っ込む意識を時間をあたえない それには教育の現場をそれに見合うようにしなければいけない

啓蒙的な人間をバカにするようにしなければいけない それにはファッション 音楽
娯楽で煙を炊けばよい 

まず愚民を育てなければならない 且つ同時に国民達の意識を事実に向かないよう
指導する者の教育もする お抱え学者である 太鼓持ちを各大学の教授に立てる
指針を機密事項として 日本国内のTOPに要求しなければならない 都合の悪い
ジャーナリストは削除又は、無力化する事

チャタムハウス⇒CFR

誰が笑って 誰が泣くか 農民に娯楽をあてえれば一揆なし 官僚は自己保存性が強い 自分の事がかわいい 増税しても仕方がない風潮をつくれば問題なし
自己責任の追及が在るわけでなし・・・・・・・・・

富の再配分として国民に減税をみせること 農家、鍛冶屋、職人、官人 金を与えて、慣らすこと  

でもねぇ これを続けたら財政赤字がこんなになちゃいますた(・щ・)


さて金融政策と財政政策として特効薬はあるか? Fischer Black呼んでも無駄
Myron Scholes呼んで顧問にしても無駄です。

可能性があるとすれば官僚は国公私まんべん無く偏りなく配置すること 発想力がないのよね 今の官僚は 国士舘のスポーツ系とか入れないと 国内の事情とか
わかないでしょ 現場を知らない経営人では 改善なんかできっこないじゃん
潰れて当然でしょ それともうひとちゅ 愚民教育から脱しないとほんと中国に抜かされるの必至だよ ただあと10年はかかるけど 技術の移転はそんなに簡単じゃない ただ社会主義の濃度が薄まって、国全体で教育に力をいれられたら日本駄目です 円と元のレートの差をチジメルしかない と言う事は早急に公務員の給料を下げて、財政を少しでも圧縮する必要がある 企業にたいしては海外輸出依存型は
さっさと海外に移転すべし、ただしネーションリスクは覚悟で 乗っ取りも覚悟で
100%移転すること 


53. taked4700 2010年10月31日 22:52:07: 9XFNe/BiX575U : lGNDKvYXUp
52さん、

>アメリカは完全に日本を乗っ取ることはない 国民感情があるから それはお得ではない ではどうする? 生かさず殺さず アメリカの利益を考えれば 色々の方法がある 日本人自身を飼って国内での地位の確保を担保してやる 公務員は利己的だから なんの問題もない 新聞屋も紙屋も 自分がかわいいから 無茶な事は書かない

ずいぶん楽観的な見方ですね。日本の財政状況を考えただけでも、今のような状況で生かさず殺さずという形でやっていくことはとても無理であるのはあまりに明らか。

破たんは近いと思いますね。それが単なる財政的なものであるのか、それとも、大規模な震災を伴ったものになるのか、自分はわからないが、ともかく、遅くとも2017年までには大規模な破たんが訪れるでしょう。この年、団塊の世代の大部分が70歳を迎える。

多分、官僚や政治家は自分たちの責任を問われるのを嫌がって、大規模な震災が起こるほうを選ぶだろう。官僚とか政治家と言っても実際にはかなり多数いて、そのうちの一部の者たちが、アメリカの指示を受けて日本全体のかじ取りをやっている。彼らは、大規模な震災が起こったら、すぐにでも国際空港化された羽田から逃げ出すのだろう。


54. 2010年11月03日 21:31:47: 0sMfqtzWlQ
52man

確かに、私の言ってる事は甘いでしょう。現実 今私が考えてるいくつかのストーリーの一つに国家破産のあります。わたし自身はこれを支持したい。

IMFが日本に対して進めてくれたれね。まず民主党が国債を中国に対して発行すれば現実味をおびてきますがね。 

近いうち彼達はやってくれますよ。国債の中国売りを。 んで デフォルト宣言して公務員削減、議員定数削減、大阪都、ガスの無くなった100円ライターよろしく団魂世代の年金削減、医療費負担増、各種税控除及び特例の廃止、まあ、いままで娯楽ぼけしてきたんだから仕方ないですね。

貧困層はインフレで米を買うのさえままならないでしょう。でもそれが日本の真の実力でしょうね。

それに今日本国内に人多すぎ。 国民自体をリストラしなきゃ 今最適な数は今の30%減で丁度いいかも、忙しいから人増やせとか、生めとか、浅はかだ。
中国のように一人っ子政策しなきゃ。うつ病やニートの発生メカニズムは行き過ぎた民間の自由主義が主な原因だと推察できよう。

一度IMFのコントロール下にはいるのは、日本には絶対必要だと思われる。そうする事で真の姿を実感できることでしょうね。

私は、早くその時が来るのをまっています。 国民保有資産の没収これでresetすれば必ずうまくいく。私が保証します。



55. 2011年5月23日 03:42:02: hj5sogWyEs
0sMfqtzWlQ

あんた頭がおかしいのか?
IMFと言えば、新自由主義の伝道師だろうに。
それにアメリカに次いでIMFに出資してるのは日本だろうがよw
リーマンショック後も麻生内閣が10兆円ポンと出してる。
正気かと思ったが。
それからアメリカに対する最大の債権国は日本だぞ?
官民併せると800兆円の米金融債権持ってるぞ。
官だけで100兆円超だ罠。
債権国が債務国に乗っ取られる?
バカも休み休み言えよ


56. 2011年7月21日 08:09:50: c6gF2kWcgE
いよいよアメリカの債務不履行が始まる。とかいっても、FRBにはバーナンキという頭が良いのがいて、国家破産を食い止める。

日本の方が早く破産する。といっても日本は超健全財政だから国債が売れなくなることはない。

EUもドイツとフランスが腹をくくればどうと言うことはない。

結局、通貨とはGDPの物差しにすぎない。だから、通貨を守るためにGDPを減少させる馬鹿は、日銀くらいであって、まともな思考力があれば、んな馬鹿なことはしない。

それより、米国国家破産とか日本国家破産とかいって本を大衆に売りつけて得たもうけの方が気になるよ。

10何年前から破産を書きまくってきた人が、まだ売れるんだから、これっておいしい商売だ。


57. 2011年7月27日 22:03:23: uKFoqoJusE
政府や日銀は世界に例のないほど、最大限の金融緩和、最大限の為替介入している、
なのに円高デフレ
なぜでしょうね
日本は輸出競争力に見合う賃金を払っていない、これが全ての原因です。
経常収支が黒字である限りさらに円高は進むでしょうね、

http://www.asyura2.com/11/hasan72/msg/534.html


58. 2011年9月21日 00:21:34: EwPR2irWWc
>>57
給与や設備投資に回る所へ融資してないから。

本当の金融緩和になっていない
大企業はいくら利益を上げても、賃金に還元しない


59. 2011年10月22日 16:22:47: sgolhP60mA
円高は、政府にとって好都合である。
円高の間は、国民の外貨投資が進まないなどで国債の消化が順調。
天下り先の累積赤字も表面化しない。

経常収支が大幅プラスでも、外債などへの投資に回ればその理由の円高はない。
そう見込めば、外国からの円買いもない。
だが、政府は個人の外債投資を冷遇。例:カルテル的にバカ高い交換手数料を容認。
実は裏で円高誘導だったりして。一般は円高が怖くて外貨投資できない。

ある時点で政府日銀マスコミが円安誘導して円の大幅安になれば、
_       インサイダーはぼろ儲けできる。
その時期は、経常収支プラスがかなり小さくなったころか。


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