http://www.asyura2.com/10/hasan69/msg/386.html
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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu220.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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AmazonやGoogleがソフトだけやってるように思ってい
る人がいて、驚く。梅田望夫、野口悠紀雄もその口だった。
2010年7月30日 金曜日
廉価版モデルは139ドル(1万2000円)で販売する。
◆米アマゾンがキンドルで価格攻勢、1万2000円の機種投入 7月29日 ロイター
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100729-00000929-reu-bus_all
[シアトル 28日 ロイター] 米アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>は28日、電子書籍端末「キンドル」の第3世代モデルと、WiFi(無線LAN)接続のみをサポートする廉価版モデルの予約販売を開始した。両モデルとも出荷開始は8月27日の予定。
第3世代モデルは、現行機種に比べて約2割小型化し、重さも15%軽量化。価格は189ドル(約1万6500円)で現行機種から据え置いた。
一方、廉価版モデルは139ドル(1万2000円)で販売する。アナリストが大衆商品化への条件と指摘する99ドルを若干上回る価格だが、米アップル<AAPL.O>のタブレット型端末「iPad(アイパッド)」が電子書籍市場で存在感を増すなか、廉価版投入でユーザー層を一段と拡大させる狙いがある。
アマゾンはキンドルの販売台数実績を公表していないが、先月に価格を259ドルから189ドルに値下げして以降、販売台数の伸び率が3倍に伸びたことを明らかにしている。
ジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は、シアトルの本社での取材で、今回の価格設定により一家で複数台を持つユーザーが現れるなど、キンドルの普及が一段と加速するとの期待感を示した。
◆新しいものづくり 5月28日 中村正三郎
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/05/28/5121420
やっぱり、ついでだから新しいものづくりについて、少しだけ。
よく、経済学者、評論家、エコノミスト、アナリストの連中は、ものづくり
の時代は終わって、これからはサービスの時代だ、日本企業のものづくりはだ
めで、サービス業になれなどというでしょ(*1)
ああいう感覚が不思議なんだよね。
Amazonの商売は何? 小売業?
Googleの商売は何? 広告業?
おれにとっては、どっちも、ものづくり企業。製造業なんだよね。
彼らがやっているネット上の小売業、サービス業だって、規格があって、工
学があって、科学があって、数学があって、仕様があって、実装があって、テ
ストがあって、品質管理があるんだよ。これ、フツーに製造業でしょ。
AmazonやGoogleは、技術のある製造業の企業が、「たまたま」小売業や広告
業をやってるふうにしかみえないけどね。卓越した技術開発をやって、高付加
価値を生み出しているわけでしょ。
いまのサービス業、小売業がものづくりじゃないってどういうこと?
製造業、小売業、サービス業といった分類がすでに時代に合ってないんじゃ
ないか。
堺屋太一の知価社会じゃないけど、高度な知的作業で高付加価値を生み出し
ている企業かどうかの評価軸は、必要だと思うよ。
おれ、知識社会という言葉はあまり好きじゃないのね。知識というと、生き
ている感じがせず、単にデータとして頭に貯め込んだだけで、固定されて死ん
でいる感じがする。
そんな「知識」で他社からリードを奪えるなんてあり得ないからね。
それと、日本はソフトが弱いからこれからはソフトを強化しろなんてのもい
うでしょ。
あの言い方は、ソフトをハードにあとから接ぎ木するようなニュアンスを感
じる。あの感覚もわからない。
ハードもソフトも工業デザインも最初から一体としてあるものでしょ。
Appleが調子がいいもんだから、急にAppleのものづくりが賞賛されているが、
何度も書くように、Appleは昔からハード・ソフトの一体設計・一体開発。倒
産の危機に瀕してもそこは変えなかった。経済評論家、経済学者、エコノミス
ト、アナリストの連中からぼろくそに言われたけどね。
いまはAppleの調子がいい。すると、どうだ。経済評論家、経済学者、エコ
ノミスト、アナリストの連中は、今度は、Apple万歳、Appleのものづくりは新
しいだって。こいつらバカか。
Appleは、いま、プロセッサも自社でやっている。A5というプロセッサね。
それはなぜかってこと。IBMもプロセッサとコンパイラ技術は捨ててないどこ
ろか、継続的に投資している。それはなぜかってこと。
経済評論家、経済学者、エコノミスト、アナリストといった目先しか見えな
い、そして技術理解力が皆無の連中のいう水平分業論や投資効率からいえば、
無駄なことをずっと何10年もやり続けている。それはなぜかってこと。
日本のメーカーはその辺、ほとんど捨てたちゃったもんね。経営陣がバカで、
経済評論家、経済学者、エコノミスト、アナリストの言うことを真に受けたん
じゃないか。
ちょっと脱線するが、AmazonやGoogleがソフトだけやってるように思ってい
る人がいて、驚く。梅田望夫、野口悠紀雄もその口だった。
Amazonは、Kindleという一般向けのハードも出して、ハードもやっているこ
とが目に見える形になったが、Googleもほとんど情報は出てこないけれど、ハ
ードもやっている。
Andoroid携帯の話じゃなくて、自社のデータセンターで使うものは、自社で
設計して特注品を使っているんだよね。
その特注品は、たとえば、熱発生が少なく冷却の電力消費を抑えられるなど
という代物なのね。Googleレベルになると、何10万台、何100万台分の注文に
なるから、コスト的にも見合うし、製造する会社もあるわけ。
結局、いくらネットだ、ソフトだといったところで、物理的法則には逆らえ
ないし、物理的な制約からは逃れられない。特にエネルギーとエントロピーか
ら逃れようがない。コストを下げて利益を出そうと思ったら、ソフトもハード
も考えるはずだよね。
梅田望夫が、「ウェブ進化論」を書いたころだってそうなんだよ。彼にはみ
えないだけ。あれで技術コンサルタントをやってられるというのが、ある意味、
素晴らしいよ。
もっと脱線するが、ライブドアが大騒ぎだったころ、マスコミの論調、出て
くる評論家連中は、ライブドアは虚業で何をやってるかわからない怪しい会社
という情報操作、印象操作を繰り返したよね。
何をやってるかわからないのは、ライブドアが、ネットのポータルや証券や
らあれこれやってたからだそうだが、じゃ、たとえば、おれが毎日お世話にな
っている京王電鉄グループはどうなの?
鉄道だけじゃなくて、不動産、本屋、パン屋、ネット屋、あらゆることをや
ってるよ。それでなぜ、何をやってるかわからない会社にならないの?
ライブドアは、ネット上の電鉄会社だと思えば、なんてことないよというこ
とは、書いたよね。
楽天だって、証券やらあれこれやってるよ。なぜ、何をやってるかわからな
い会社にならないの?
要は、あのときのマスコミや評論家は、バカばっかりだったということでしょ。
目先しか見えない、そして技術理解力が皆無の連中が、やれ、構造改革しろ
だの、イノベーションを起こせだの、破壊的イノベーションを起こすにはこう
しろだの、これからはなんとかの時代などと騒ぐ。
バカの底が知れないよ。
お前らの脳味噌こそ、構造改革しろ。破壊的イノベーションを起こしてなん
とかまともにせえよ。
◆ Kindle」新モデル、日本語表示対応 7月30日 中村正三郎
http://iiyu.asablo.jp/blog/2010/07/30/5256211
Kindleの場合、世界共通の3G通信なんだってね。しかも、Amazonにアクセスし
てKindleの電子ブックを買う通信料はかからない。つまり、Kindleとその電子
ブックの値段は、通信料も込みなのね。それであの値段だから、かなり安いと
思うし、ビジネスモデルとしてもなんかすごいなと。
--- ここまで ---
という世界に、WiFI対応だもんね。
コンストラストも上がり、ページめくりも早くなりで、iPadより電子書籍を
読むのは、こっちが本筋のように思えるね。
ただ、カラーがね。図解や図鑑などは、厳しいと思うわ。
それよりも何よりも日本だと、いくらKindleが日本語表示対応になっても、
コンテンツである日本語の書籍がね。
いろいろよくない噂も聞こえてくるよ。既存の新聞社、出版社が利権を守る
ためにどうのこうのなどというお話。
そんなこんなで、日本は世界に遅れ、知的水準、文化水準、生活水準、技術
水準、その他諸々が低下して、列島国になると。情報省の狙い通りじゃん。\(^O^)/
あおぉ、劣等国の間違いではないでしょうか。列島国なら、日本は昔から列
島国なんですが。
はい、そうですね。\(^O^)/
(私のコメント)
電子書籍の事は何度も書いてきましたが、アップルのアイパッドに対抗してアマゾンも新型キンドルを発売しました。廉価版は12000円程度らしい、しかも通信料は込みだとするとかなりお買い得になります。アマゾンにしてもそれだけ電子書籍が売れるのだから通信料込みでも商売になるのでしょう。
アップルのアイパッドは何度か手にして見ましたが電子書籍としては重過ぎる。アイパッドが700グラム近くあるのに対してキンドルは250グラム程度で片手で持って読むことが出来る。電池の持ちもアイパッドは10時間ほどですがキンドルは3週間から1ヶ月も持つから経済的だ。それは電子ペーパーを使っているから一度表示すればほとんど電気を使わずに保持できるからだ。
日本は電子書籍に関してはカヤの外であり、いったい日本の情報家電メーカーは何をしてきたのでしょうか? パナソニックやソニーは電子書籍端末を発売していましたが、売れなくて二年前に撤退してしまった。アップルやアマゾンのようにビジネスモデルを確立できなかったせいもありますが、電子書籍がアメリカでこれほどのブームになるとは誰も思っていなかったのでしょう。
既にアマゾンではハードカバーの本よりも電子書籍の売上げの方が多くなっていると言う事です。それに対して日本では電子書籍に関しては小さなところが試験的に販売しているのみで、本格的な電子書籍が売り出される見込みは立っていない。アイパッドを買った個人が本をばらしてスキャナーで電子書籍化して読む人も出てきました。
数年前にあったソニーの電子書籍端末は液晶で4万円前後もして高くて読める本も僅かしかなかったから売れなかった。それよりも携帯で読むことが主流になり電子書籍は見込みが無いと判断したからでしょう。しかし2年前ならアマゾンがキンドルを発売していて電子書籍のブームの兆しはあった。
◆電子書籍端末売れず──ソニーと松下が事実上撤退 2008年7月1日 ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/01/news122.html
松下は、電子書籍専用モノクロ端末「ΣBook」を2004年に3万7900円で、カラー端末「Words Gear」を2006年に4万1790円(直販サイト価格)で発売したが、ΣBookは数千台程度、Words Gearは約2400台しか売れなかった。Words Gearは当初、初年度1万台程度の出荷を見込んでいたというが「専用端末の大きさや重さがユーザーに受け入れていただけなかったのだろう」と同社広報担当者は話す。
ソニーは米E Inkの電子ペーパーを採用した「LIBRIe」(リブリエ)を2004年に実売価格4万円前後で発売したが、「販売台数が伸びず黒字化できなかった」として07年5月に生産を終了した。PCとリブリエ向けに電子書籍を配信していた「Timebook Town」(100%子会社のタイムブックタウンが運営)も来年2月末に閉鎖する。
(私のコメント)
日本の家電メーカーが不調なのは決して円高ばかりのせいではなく、製品を作って売るといった単純なビジネスモデルばかりで、任天堂のようなソフトとハードをセットで売るといったビジネスモデルを作ることが出来ない。パソコンにしてもマイクロソフトとインテルのソフトとハードを組み合わせて売るだけのメーカーになってしまった。
それに対してアップルは倒産寸前になってもソフトとハードの垂直統合型の経営姿勢は崩す事はなかった。日本の経済評論家やエコノミストはこれからは水平分業の時代だと言っていたから、日本のメーカーは韓国や中国のメーカーと限りない価格競争に巻き込まれてしまった。
任天堂の利益率が高いのもソフトとハードをセットで売っているからですが、アップルのソフトとハードをセットで売っているから、今年はマイクロソフトを時価総額でも上回るほどの企業になった。日本の家電メーカーも真似だけはちょこっとやるが売れないと直ぐに止めてしまう。ソフトなども下請けに任せて作らせるから売れないと直ぐに切り捨ててしまう。
昔から松下電器はマネシタ電気と言われていたくらいだからソニーの真似ばかりして業績を伸ばしてきた。それが今では韓国のサムスンに真似られてお株を奪われてしまっている。お株を奪われずに業績を伸ばすにはアップルや任天堂のようなソフトとハードをセットで商品開発していかないと韓国や中国に直ぐ真似されればそれでお終いだ。
ソニーやパナソニックにアップルやアマゾンやグーグルのような企業になれと言うのも業態が違うから無理なのでしょうが、アマゾンやグーグルも物作り企業であり、物作りをやめてしまえば国家の繁栄はない。日本の経済学者やエコノミストの言う事を信じていたらとんでもない事になるだろう。
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