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(回答先: S氏の相場観:日米欧で国債にマネー滞留 投稿者 gikou89 日時 2010 年 7 月 28 日 02:47:06)
今週、発表が本格化する国内企業の4-6月期決算は、主要通貨に対し持続する円高が輸出企業にいかなる打撃を及ぼしているかを示すものになるだろう。円ベースでみれば、日産自動車が欧州で販売する自動車も、任天堂が米国で販売する家庭用ゲーム機「Wii」も1台当たり売上高は減少している
直嶋正行経済産業相や荒井聡国家戦略・経済財政相を含む多くの日本の政治家が、円高が経済に及ぼす影響を懸念するコメントを発表するなか、日本の為替介入の可能性に関する話題が東京市場のトレーディングルームを席巻している。日銀が最後に介入を行ったのは2004年3月。
東京市場のアナリストはどのように思っているのだろうか。(26日のアジア市場でドル/円相場は87.50円付近で推移している。投資家は、介入があり得る主要なレベルを2009年11月27日に付けた84.82円とみている)
三菱東京UFJ銀行 市場部門 金融市場部カスタマーグループ 上席調査役 西井謙一氏:日銀は為替介入を行うべきではない。単独介入に終わる可能性が高いためだ。市場の取引全体に比べれば、中銀1行による介入などささいなものだ。介入によって(ドルが)押し上げられても、投機筋に売りの機会を与えるだけだろう。良い例は、スイス国立銀行(SNB、中銀)によるスイスフラン売り介入だ。SNBが売りを止めるや否や、投機筋がスイスフランを狙い撃ちし、スイスフランは今では対ユーロと対ドルで、介入前よりもはるかに高い水準で取引されている。
しんきんアセットマネジメント投信 シニア為替ディーラー 加藤 純氏:日本が介入を行えば、投資家はこれを円買いのきっかけにするだろう。必要な量の円を購入できていない投資家は多い。日銀が米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)から協調介入への支援を取り付けられれば話は別だが、米国が中国に人民元の為替レートを柔軟にするよう圧力をかけるなか、そうした展開は期待し難い。
野村証券 金融市場部 次長兼為替課長 前波 弘氏:日本は為替介入を行うべきだ。介入による円安効果が一時的なものであることは分かっているが、それでも政府は輸出業者を救済するために介入を実施するべきだろう。輸出業者のドル/円相場の想定レートは現在の水準よりもはるかに高いレベルであり、多くの輸出業者は現在のレートに苦しんでいるはずだ。
バークレイズ・キャピタル チーフ為替ストラテジストジャパン 山本雅文氏:日本の輸出業者は海外市場で競争力を失いつつあり、日本は円高を許容できる余裕はない。日本の政治家の最近のコメントは、介入の可能性が高まっていることを示唆している。ドル/円相場が85円を割り込み、日経平均株価指数を押し下げればなおさらだ。財務省が26日発表した6月の貿易黒字はコンセンサスをやや下回ったものの、前月から回復した。しかし、日本の輸出は競合相手をアンダーパフォームしている。
シティバンク銀行チーフFXストラテジスト 高島 修氏:経済をめぐる最近の動きが、通貨市場での政府の介入を困難にしている。政府と日銀はともに、日本の景況判断を引き上げてきた。政府の財政政策は、緩和から、引き締めには至っていないものの、緩和の停止へとシフトした。一方、金融政策においても、現時点では更なる緩和はないとみられる。こうした環境の下、円高が経済に与える影響を日本が真剣に懸念するのであれば、通貨介入を実施する前にするべきことがあるとの主張があるだろう。
三菱東京UFJ銀行 為替ストラテジスト 井野 鉄兵氏:現在のドル/円相場は、ドバイ・ショックの直後に付けた安値に比べて数円高い。政府が実弾を使用する可能性は現時点では低い。85円を下回れば、野田佳彦財務相、あるいは菅直人首相が口先介入を強める可能性はある。さらにその後、相場が80円を目指す展開になれば、何らかの行動が取られる可能性がある。
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