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斎藤貴男著『消費税のカラクリ』講談社現代新書 (良人の部屋のブログ)
http://d.hatena.ne.jp/asuka200/20100722#p1
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連休中に、臨時収入を手に入れることができたので、新刊を含めた書籍を新たに購入することができました。
斎藤貴男著『消費税のカラクリ』講談社現代新書
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(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062880598/hatena-hamazou-22/)
消費税の問題点については、すでに(『消費税の裏側』2010-6-27)の記事で触れていますので、ここではそれ以外で、気になった内容(消費税と間接税の関係について)を挙げておきます。
さて、間接税とは「納税者と納税義務者が一致しないことが予定している租税」なのですが、この本を読んだ限りでは、消費税がただの間接税ではなく、納税義務者にとっては直接的に課税することを義務付けられ、よって滞納状況に至った理由を考慮することなく、法の圧力の下で、税務当局が取立てを強行するという理不尽極まる制度であることが分かってきました。つまり、自営業者は自由競争の激化で、商品(例えれば生活必需品)に消費税分を転嫁できずに販売している実態があり、そうした厳しい状況下に立たされているにも関わらず、消費税は往々にして消費者からの「預り金」として、世間に流布されてきたというのです。こうしたことを踏まえた結果から消費税を捉え直しますと、消費税を納めない自営業者は世間から悪者扱いにされ、税務署からは消費税を取り立てられて然りという、過酷なシナリオが待ち受けています。
さらに、「消費税を滞納する」という事実だけを鑑みますと、間接税の定義から逸脱してしまいます。なぜなら、間接税であれば、滞納が発生するということは、商品自体に適正価格が存在している状況下を想定しますと、その価格から税金を算出しているわけですから、滞納という現象が起きづらいからです。
結論として、消費税がアップされれば、その一番の皺寄せは、自営業者に襲ってきます。そして、それが現実の世界に施行されると、著者はある統計結果を持ち出して、自殺者の数は上がると予想しています。(本書では、1997年に自殺者が三万人を超えたという裏で、その年に消費税率がアップした現実を指摘しています)
現象の背後に、このような現実があることを知らされていないこと一つを取り上げてみても、今後、消費税が引き上げられたとしたならば、それは、全く末恐ろしい世の中になるのかもしれません。
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