7月23日13時57分配信 読売新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100723-00000339-yom-bus_all

　荒井経済財政相は２３日午前の閣議に、２０１０年度の年次経済財政報告（経済財政白書）を提出した。

　白書は、長引くデフレからの脱却に向けて、成長力を強化するために法人税の実効税率を引き下げ、企業の収益力強化を通じて家計の所得を増やす必要性を指摘した。また、国の財政再建のため、消費税率の引き上げを強く促す内容となっている。

　白書の副題は「需要の創造による成長力の強化」で、日本経済が抱える構造的な問題点として、「（物価が持続的に下落する）デフレと、財政状況の悪化をどう克服していくかが問われている」と指摘した。特に、景気回復の遅れの原因となっているデフレは「現時点では日本だけが主要先進国において明確なデフレ状況にある」と分析。２０００年前後のデフレに比べて、商品だけでなく、サービス価格なども下落し、０９年の１年間だけで、価格の下がった品目の割合は「３０％程度から６０％台半ばまで上昇」し、状況が深刻になっているとした。需要不足によるデフレは失業率を２％程度押し上げているとの試算も示した。

　デフレ経済から脱却するため、白書は「（企業による）経済成長が続くアジアの（鉄道などの社会基盤作りの）需要の取り込みが不可欠」とした。さらに、先進国で最も高い日本の法人税（４０・６９％）の実効税率に関連して、経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）諸国では「２０％以上３０％未満」の国が、国内総生産（ＧＤＰ）に占める法人税収の割合が最も多いとの分析結果を提示した。法人税率の引き下げが企業の事業拡大を後押しし、利益が増えて、結果的に税収増につながることを示すことで、法人税率の引き下げを促した。白書は「企業が家計に分配する原資が必要で、企業が収益を拡大できるような基盤整備が求められる」とし、「企業が居心地が良い国は家計にとっても良い」と結論付けた。

　また、財政再建に向けて、景気動向に税収が影響されにくい消費税中心の税体系に移行する必要性を指摘し、消費税率の引き上げに向けた論議を進めることを求めた。 　

コメント
01. 2010年7月23日 16:26:50: eJpJR4SFmM 我田引水 需要不足と言いながら、消費税を上げるなんて、よく言えたものだ。 法人税は黒字企業しか恩恵がない。 消費税を下げて需要が生まれれば赤字企業も黒字になる。 どちらが国内経済にとって恩恵があるかは明らかだろう。 消費税の減税が先である。 売り上げが増えれば投資が生まれる。 売り上げが増えないのに投資は生まれない。 法人税を下げても売り上げは増えない。 >>財政再建に向けて、景気動向に税収が影響されにくい消費税中心の税体系に移行する必要性を指摘 この考えは、政府という存在意義を自ら否定するものだ。 政府というのは、民間でできないことや民間と反対の行動をとるために存在する。 好景気の時には、税収が増えるがその時には支出を減らす。 不景気の時には、税収が減るがその時には支出を増やす。 景気の波に左右されるのは当然。左右されるからいいのである。 法人税は特に波が大きい。 これは、法人税には景気調整機能があるのだ。 税収は長い目で見て平均して考えれば良い。 税金は儲けた人が負担するのが原則である。 だから法人税や所得税が中心となる。 消費税を中心にしたいというのは、政府の支出は収入の範囲で行うべきだと間違った認識があるのだろう。 それでは政府の意味はない。
02. 2010年7月25日 01:26:28: 4Ekk6eniEs デフレは先進国になった証であり、悪いことではない。敗戦以来インフレが続いた。 何故なら物がなかったから。今みんな物もちになってもう物はいらなくなった。携帯電話もパソコンもある。物にあふれている。人類の幸せの極地だ。ただ給料が下がったり、職がないのは大問題だ、政府の意義はその解決にあるのであって、デフレ撲滅ではない。

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