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木村前会長「数々の暴走」でゴタゴタ絶えず : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.asyura2.com/10/hasan69/msg/267.html
投稿者 上葉 日時 2010 年 7 月 21 日 18:51:13: CclMy.VRtIjPk
 

木村前会長「数々の暴走」でゴタゴタ絶えず : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100714-OYT1T00819.htm


木村前会長「数々の暴走」でゴタゴタ絶えず

 日本振興銀行の検査妨害事件で、警視庁に14日、銀行法違反(検査忌避)容疑で逮捕されたのは、前会長木村剛(たけし)(48)や社長の西野達也(54)の両容疑者らすべて同行の経営陣だった。

 同庁は、同行が木村容疑者を中心に組織的に金融庁の検査を妨害したとみている。木村容疑者は、小泉政権下で経済財政・金融相を務めた竹中平蔵氏(59)のブレーンとしての威光をバックに同行の経営権を一手に握り、その強引な経営手法には批判が集まっていた。

 ◆ワンマン◆

 同行の元幹部は、「木村さんは社長就任以降、数々の暴走を繰り返した」と語る。元幹部によると、同行が発足した当初、木村容疑者は経理担当の女性行員に同行の資金から200万円を引き出させ、側近の部下に、「お年玉」を配っていた。木村容疑者はこの元幹部に「ナマ(現金)で渡したいんだ」と話したという。

 また、振興銀の関連会社元役員は昨年冬、木村容疑者から、振興銀の融資先が所有するビルに本社を移転するよう強要されたという。元役員は「融資先にテナント料を世話したかったのだろう」と語った。

 ◆人事を主導◆

 「20億円集めれば銀行を作れる」。木村容疑者のこの言葉をきっかけに2004年4月、東京青年会議所(東京JC)の会員有志が出資して創業された振興銀は、それ以前から、内部のごたごたが絶えなかった。

 04年2月、当初、初代社長に予定していた大株主の社員が迂回(うかい)融資疑惑に関与していたと、一部雑誌に報道された。この社員は社長就任を辞退し、同11月には、振興銀を解雇された。一連の人事は、木村容疑者の主導で行われたとされ、開業前から経営指導を行ってきた木村容疑者は05年1月、社長に就任し経営の中枢に座った。

 ◆蜜月関係◆

 木村容疑者が日銀を退職したのは1998年1月。当時、「新しいことをやりたい。いつまでも日銀にとどまるつもりはない」と周囲に話していた。その言葉通り、金融コンサルタント会社を設立後、02年10月、竹中氏に請われて金融庁顧問に就任した。

 振興銀は、竹中氏が経済財政・金融相の任期中だった04年4月、申請から8か月の短期間で、金融庁が銀行業の免許を交付しており、2人の蜜月ぶりを指摘する声もあがった。竹中氏は、木村容疑者が設立した会員制金融セミナー会社「フィナンシャルクラブ」(東京都千代田区)で講師を務めたほか、今年1月には会員向けセミナーの中で木村容疑者と対談している。

 竹中氏は読売新聞の取材に対し、「木村容疑者と個人的な付き合いはない」とだけ話した。

 ◆日本振興銀行=中小企業の融資に特化し、預金は定期預金のみを受け入れている。不動産などの担保を求めず、経営者の手腕を評価して融資の審査を行ってきた。07年、初の黒字を達成したが、10年3月期決算で51億円の赤字を計上し、会長だった木村容疑者は引責辞任した。
(2010年7月14日17時31分 読売新聞)







週刊!木村剛 powered by ココログ: 竹中平蔵・木村剛、新橋で初の共演[BLOG of the Week]
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2004/07/post_9.html

2004.07.17
竹中平蔵・木村剛、新橋で初の共演[BLOG of the Week]

 皆さん、こんにちは。木村剛です。毎週土曜日は、トラックバックしていただいた方々を中心に、私が独断と偏見でお気に入りのブログを毎週一つ選んでご紹介する「BLOG of the Week」の日です。第11回「BLOG of the Week」において私が選んだのは、7月8日に新橋駅前において私が竹中平蔵氏の応援演説をした模様をテープ起こしをベースに忠実に再現していただいた「ゆびとま」さんの「新橋街頭演説その1」「新橋その2」「新橋その3<不良債権問題>」「新橋その4<郵政民営化>」「新橋その5<年金問題>と<賭ける思い>」です。

 テレビにしても、新聞にしても、報道する場合には、極めて限られた時間内で伝えたいメッセージを凝縮しなければなりませんから、そのシーンの切り取り方によってかなりニュアンスが異なることとなります。良質なマスコミはその中で公正な報道を追求して悩みながらクオリティを高めていこうと努力しますが、悪質なマスコミは切り取り方によってバイアスが生じることを悪用してアジテーションに利用しようとします。そして、残念ながら、少なからぬわが国のマスコミは後者に属しています。
 私がブログに魅力を感じるのは、そういう偏向したマスコミを通すことなく、直接、真実を読者に伝えられるというメリットを感じるからです。そういう意味で、テレビ業界に身を置く「ゆびとま」さんが労を惜しまずに、テープ起こしをしてくれたことに感慨を覚えました。「切り取り」を仕事にしている人が「そのまま流す」ことに価値を見出したことに対して、私は少なからぬ意義を覚えるのです。
 それでは、「ゆびとま」さんの「新橋シリーズ」を抜粋してご紹介いたします。新橋で私の竹中平蔵に対する応援演説を生で聞かれた方は、あの感動(?)をもう一度お楽しみ下さい。




04/7/8新橋街頭演説その1: ゆびとま
http://ubitoma.cocolog-nifty.com/ubitoma/2004/07/post_2.html

July 10, 2004
04/7/8新橋街頭演説その1

<訂正>演説の日付は7/8でした。しばらく7/9と掲載しておりました。
また、最初のこのブログは7/10に公開しましたが、当時は竹中氏の名前を伏せて掲載しておりました。読者数は非常に限られると考えたため、法的には「グレーかも?」と思いつつ、掲載に踏み切りました。読みたい人は選挙の前に読みたいのではないかと思ったからです。
<訂正おわり>


感動したというトラックバックがいくつもあったので、木村剛氏の新橋での演説の内容を掲載することにしました。個人的&職業的興味から、録音を起こしたものです。(ブログ初心者なので読みづらかったらすみません)

***
<最初のあいさつ 約3分半>
みなさんこんにちは。今日は竹中平蔵のためにお集まりいただき、本当にありがとうございます。
とはいえ、今日はいいが、一年半前くらいは大変でした。
私と竹中平蔵が並ぶと、諸悪の根源二人組。竹中平蔵が金融担当大臣になると、日経平均は9500円割れる。私が竹中チームに入ると株価は9000円割れる。竹中ショック、木村ショックとも言われて、道も歩けなかった。

その後どうですか株は。きょうは11300円いってるんですよ。なぜ竹中ショックと言って、竹中リカバリーと言ってくれないのか。マスコミはつめたい。もう少しフェアな報道をしていただきたい、と思うわけですが・・・
竹中平蔵はこういう顔をしていて、実はしぶといんですね。たたかれてもたたかれても改革。私だったらとうの昔に嫌気がさして、永田町のおじいさんとの戦いにへとへとになって、泣いて帰っていると思います。
こんなにタフな学者を私は見たことがありません。学者じゃないですね。すでに政治家だということだと思います。そうじゃないですか、みなさん!(拍手)
この竹中平蔵だけが、この小泉政権のもとで、あの恐ろしい恐ろしい、誰とは言いませんが、自民党の妖怪のような方々を相手に改革を進めてきたわけであります。
評論家では日本は良くなりません。理論だけで日本が良くなるんだったらとっくにもうパラダイスになっています。それを本当に実行で変えられる人間でなければ、残念ながら、この日本は変わらないんじゃないかと。
竹中平蔵は、、、はっきり言って、私が竹中平蔵だったら立候補なぞしません。何のメリットもないんです。なんで立つのか。ただひたすら、自民党の抵抗勢力をこれでぶっ潰すんだと。
そうかと。私も自民党は好きじゃないです。が、改革をするためには、しっかりと足を地につけて、政治家になった上で、改革を成し遂げるという竹中平蔵の男の心に奮い立つ(?)ような気がします。
これから、竹中ショックでなくて、竹中リカバリーという言葉を、しっかりと皆様と共に唱和ができるようにいたしたい。いずれにしろ歴史は、竹中平蔵のやった仕事を証明してくれると思いますが、その歴史は二日後です。
一年も二年も待っていられないんです。二日後にぜひ、歴史を証明するために、竹中平蔵と書いてください。私も清き一票を竹中平蔵に投じたい。どうも今日は本当に皆さん、ありがとうございます!(拍手)
***




新橋その2: ゆびとま
http://ubitoma.cocolog-nifty.com/ubitoma/2004/07/2.html

July 10, 2004
新橋その2

新橋にお集まりのみなさん、こんにちは。金融政策財政担当大臣の竹中平蔵です。というより、参議院比例に立候補している竹中平蔵です。
せっかくのこのような機会、実は、私と木村さん、中々会えないわけです。会っているところ見つかったら、必ず週刊誌が「劇薬コンビ復活」とかですね、二人でよからぬ相談をしているとか、妄想にかきたてられたとんでもないことばっかり面白おかしく書いて、中々お目にかかることもできない。しかし、私が立候補することを決めたその時に、私の気持ちをやはり一番理解して下さったのは、木村さんであり、そして一緒に仕事をしている担当副大臣の伊藤達也さんだったと思います。
時間が限られています。後から皆でトークしますから政策の中身はそのときお話するとして、ぜひいい機会だから、日ごろお話したことのない話を皆さんにぜひ聞いていただきたい。

まずやはり私は今まで民間人の国務大臣だった。民間人の国務大臣でいい点と悪い点があった。いい点は、政治のしがらみがまったくない。だから本当にこれが必要だと思うことがしっかりとやっていける。これ明らかに利点です。小泉純一郎総裁が、民間人である竹中平蔵を重要閣僚につけている。これはこれで皆さんの期待もそこにあったんだと思います。私は、民間人として何の利害もなく堂々と政策をやってきたつもりです。
しかし一方で限界があります。それは何か。それは、永田町や霞ヶ関の人たちは何と言ってきたか。竹中平蔵は、学問の世界から一時的に政治の世界に手伝いに来ているやつなんだから、あんなやつの言うことを聞かなくてもいい。これは露骨な差別発言がありますよね。学者のくせになんだと。これ、日本中の学者に対する侮蔑の言葉ですよ。この学者という言葉を女性に置き換えてその政治家が発言したら、それだけでもう大変なことになりますね。
しかし、彼らは、これが差別発言であるということも気づかずにやっている。そんな人たちはいっぱいいます。
が、そうした中で、伊藤大臣にも助けられ、木村さんにも助けられ、そして何と言っても総理がしっかりしていたから、何とかここまで来ました。90年代になってから成し得なかったこと私たち間違いなく二つできたと思っています。
それは、不良債権をまず減らすことです。どの内閣も不良債権減らせなかったんですよ。だから90年代ずーっと変な変な変な経済がずっと続いてきた。しかしそれがこの二年間で半分になりました。もう、もう、もう一歩のところまで来ています。
もう一つ、それは財政に頼らないで自律的に景気回復をさせるということ。これもどの内閣も成しえなかったんですよ。90年代を通して、100兆円以上の追加財政需要をやって、公共投資を増やして増やして増やして、それで一時的に良くなるけども、またすぐにだめになる。結果的に借金の山を作っただけだった。
この流れは間違いなく私たちは変えられたと思います。でも、まだまだです。まだまだやらなきゃいけないことがある。
ぜひ考えていただきたいのは、私たちが、当たり前のことをやろうとした。不良債権を減らそうとしたときに、野党の人たちは何と言ったか。無責任な評論家は何と言ったか。無責任なマスコミは何と言ったか。それに対して説明責任は何にもありませんよ。
竹中のやり方でやったら日本経済はめちゃくちゃになる。そんな風に言っていた評論家、全部リストアップしたらどうですか。その人たちの意見を聞いてみたらどうですか。面白いじゃないですか、そういう企画も。そういうことを何もしないで、また面白おかしい話ばかりやっている。私は、この体質こそが、この体質こそが、日本の進歩を阻んでいる最大の諸悪の根源だと思っています。
もう一つ。あまりお話したこと無いけど、一つだけ話します。私は二年前に金融担当大臣になって、とにかくありとあらゆる叡智を結集して、本当に二年で不良債権問題を解決しようと、そういうことで色々な人たち、著名な人たちを含めて、色々な人たちのアイデアを吸収しようと思いました。
そして、私のチームに入ってくれと言いました。著名な経済学者の何人かは、「この問題は解決できないから、何をやっても無駄だよ」と、そう言って逃げました。私はあなたと共に心中する気は無いと言って逃げた経済学者、いるんですよ。著名な。堂々といままたマスコミに出て偉そうなことを言っている人たちがいるんです。
その時に、難しい、本当に難しいけども、知恵の一滴まで絞って何とか一緒にしようと、思ってやってくれたのが木村剛なんです、木村剛さんなんです。そして、伊藤達也さんなんです。
ここはもう、私たちは志の問題なんだと思います。本当にこの国を何とかしたいと思う人たちが、間違いなく、一握りだけどいるんです。しかし、結果なんてどうでもいいから、面白おかしい議論で揶揄すればいいよ、という人たちがたくさんいるんです。私はこの選挙もそういう戦いだと思います。
問題はたくさんあります。しかし、一歩一歩やっていく政策、苦しいけれども少しずつやっていく、そういう人たちを皆さんが支持されるのか、それとも、面白おかしくて批判ばっかりしている人たちを皆さんが支持されるのか、それを決めるのはやっぱり有権者の皆さんであり、その結果が私たちの未来を作るということだと思います。皆さん、今日は木村さん伊藤さんという豪華メンバーですから、こんなにたくさん集まってくださいました。私はだから、たたかれてもたたかれても改革をします。小泉総理が総理である間は、かなりの改革ができます。そのことを私は信じて、今度は政治家としての信任を頂いて、さらに大きな改革を進めていきたい。3人でスクラム組んでやっていきたいと思っています。
たたかれてもたたかれても改革です。




新橋その3<不良債権問題>: ゆびとま
http://ubitoma.cocolog-nifty.com/ubitoma/2004/07/3.html

July 10, 2004
新橋その3<不良債権問題>

<木村剛氏>
劇薬コンビといわれてはや二年、夕刊フジを読むのが本当に怖い毎日だったんですけれども、不良債権問題というのは、実は簡単な問題でした。不良債権問題というのは、不良債権の裏側に、問題の企業がたくさんいるということなんです。問題の企業がたくさんいるということはどういうことか。サービスを売る人、物を売る人がたくさんいるということなんです。本当はその人たちは、残念ながら退場していただいて、若くて元気のいい中小企業やベンチャーや新興企業がそれを補っていくという、新陳代謝がきっちりと行われれば、日本はもっと早く回復できたんです。
しかしそれを、借金棒引き、しかも、失敗した企業だけに借金棒引きというインチキなことをやって、まっとうにやっている人たちが、「こんなのやってらんないよ」と思っていたのが不良債権問題だったんです。

例えば、ゼネコン。確かに大きなところで問題のところがあります、と。霞ヶ関のお役人は、「ここ(の大手ゼネコン)はもし万が一のことがあると、地方の中小ゼネコン、零細の建設業者が大変なんだ」と言いました。でも地方に行って見てください。そんなこと言う人、誰もいませんよ。「木村さん、お願いだから、あいつを退治してくれ」という人たちばっかりです。皆、アンフェアな、インチキはもう飽き飽きしているんですね。
あるいは小売り。地方に行くと、デパートとかスーパー、どっちか分からないようなお店ありますよね。百貨店じゃないけど80ヵ店くらいのお店がある、オーナー系の社長が泣いてました。十年位前から、エブリデーロープライス、それで競争が激しくなって、なかなか正社員も雇えないし、給料も上げられないし、?も下げなくちゃいけない、いうところで、結局、彼らは、ライバルである、この人たちに借金棒引きだけされて、苦しい思いをしてきたんです。
そういうインチキなところで、誰が元気になれますか。それを、まともにしたのは、竹中平蔵だったんです。

問題は簡単なんです。金融庁という役所は、大きな銀行の大きな問題いくつかと、小さな信用金庫小さな信用組合たくさんの問題があった。どっちから手をつけるか。
大銀行は強いんですよこれがまた。ね。永田町にも強い。昔は相沢なんとかっていう先生もいて大変だった。
それと比べると、信用金庫信用組合なんていうのは、しょせん県会議員だろうと。つぶしてしまえと。言うことで、結局信用金庫信用組合だけをやってきて、大銀行の問題をやらなかった。銀行も同じです。もう皆知っていた。
ここにお集まりの皆さんがほとんど知っていた、問題のある企業、もう五年前からみんな知っていました。やはり30社問題、20社問題、そういうところからは目をそむけて、小さな中小企業はどんどんどんどん潰していく。どっちが正しいか。大きな問題から目をそむけて小さな問題をたくさん解こうとしてきたわけです。それが失敗なんですね。
霞ヶ関には、頭の良すぎる人がいる。大銀行にも、頭の良すぎる人がいる。日本で頭がいいっていうと、それはどういう人たちって言えば、共通一次で900点以上とる人でしょう?どういう人が900点以上とりますか?四谷大塚に聞いてもZ会に聞いても河合塾に聞いてもこう言いますよ。難しい問題をひたすら避けて、簡単な問題をたくさん解きなさいと。テストはそれでいい。政治はそうじゃないんです!人生もそうじゃない。経営もそうじゃない。政策もそうじゃないんです。
難しい問題を解かずに簡単な問題だけ解こうとすると、難しい問題は最後の最後まで国民の生活を苦しめるんです!!それを、霞ヶ関と、銀行の賢い人たちは、やってきた。その輪を断ち切ったのは、竹中平蔵です。
当たり前のことを当たり前にやる。まっとうなことをまっとうにやることによって、ようやくまっとうな企業が報われる世の中になりつつある。それでようやく日本は元気になってきたんです。この流れを、ぜひ押しとどめることなく、さらなる第二弾ロケットの発射を期待するのは、竹中をおいてないんですよ!!
抵抗勢力の自民党の政治家に任せていいんですか!年金問題を厚労族に任せていいんですか!だめですよ、族議員なんかに任しちゃ!!やれるのは、政治家になった竹中平蔵が、たたかれても作るしかないんですね。この金融問題で成し遂げた、まっとうなことをまっとうにやる、ということを、ぜひ竹中先生にはやって頂きたいと思います。
(拍手)

<竹中平蔵>
木村さんは、私はもう正真正銘、この金融の問題で日本でいちばん詳しい方だと思います。私はですから、二年前の一番大変なときに、大学者と言われる人たちがみなオレは知らんよと言って知らん振りして逃げ、金融論の学者が逃げたときに、私やっぱり頼りにできるのは、木村さんのように本当の実務を知っている、そして志をもっている人だったんです。いま木村さんが非常に熱っぽく語られましたが、その中で本質は言い尽くされていると思います。特にキーワード二つだけ、今の木村さんの話で申し上げます。
当たり前のことを当たり前にやる。これが構造改革なんです。不良債権の処理も当たり前のことを当たり前にやるんです。まず、不良債権がどれだけあるか、ちゃんと隠さずに出せということです。こんなこと隠していても何もいいことないじゃないですか。しかしそのための当たり前のことをやろうとしたら、世間は大騒ぎになったんですよ、二年前に。
いま、「まあ良かった良かった」とか言っているけども、みんな私たちをたたいたわけですよ。皆さん、会社の中で、いろいろな企画書出すでしょ。その時に、これ会社のためにいいと思って出したら、よく物事わかっていない上司が、これちょっと常務が気に入らないからこれ出すなと。いやしかしこれ会社の為に重要ですと。いいから出すな、余計なことするな、そんなことよくあるでしょ?ホントにうちの部長はダメだなあ、ウチの常務はわかってないなぁ、サラリーマンならそんな経験必ずありますよね。
政府の中、まさにそうなんです。ただ、一つだけ救いがあったんです、日本の政府は。それは皆さんの会社で言えば社長、つまり我々で言えば総理大臣は、このことの本質をちゃんと理解してくれて、担当者を助けてくれたんです。だから、隠すな。何事も隠すな。何事も先送りするな。これ、当たり前のことでしょ。それで、きちっと不良なところは、まずいところは切り取っていきましょう。そして再生できるところは時間をかけて再生していきましょう。これが不良債権処理ですよ。
もう一つ、木村さんが言った言葉で重要な言葉があります。インチキという言葉なんです。やっぱりインチキがあるんですよ。たとえば、これ木村さんも言われたけども、実は、大手の銀行は、あるこの業種、Aという業種、90年代どんどん利益率が下がって、利益が下がっているところにどんどんどんどん貸し込んでますよ。利益率が下がっているときに貸し込んでいる。こんなこと、普通の企業じゃ、これ当たり前のことじゃないですよ。なんかおかしいんです。それで何が起こるかというと、そんなところでどんどんどんどん焦げ付いていて自ら不良債権をどんどんどんどん作っていくわけです。
そんな儲からないところにお金を貸し込んでいるから、中小企業で本当にやる気のあるところに回すお金がないんです。これ、インチキですね。みなさん、人生の中で経験あるでしょう。なんかちょっとウソついたりインチキするとですね、それを隠すために別のインチキをせざるを得なくなるんですよ。
それで繕って繕って繕って何がなんだか分かんなくなってきたというのが、90年代の日本の金融だったんだと思います。
でも私たちは、やるべきことをちゃんとやっていきましょう、これが第一点、しかしもう一つ、ぜひ理解してもらわなきゃいけないのは、しかし、現実的にやっていきましょうね、ということなんです。
つまり、大手の銀行は、これちゃんと人材もいるしお金もあるからやるべきことをやってくれ、しかし地方の中小の金融機関は、地元の中小企業と密接に結びついて、大手の金融機関と同じように不良債権を減らすということはやるべきではないですよ。できないですよ。
だから私が就任したとたんに、大手と中小ははっきり分ける、中小にはそういうことを求めないで現実的にやっていく、これリレーションシップバンキング、間柄重視でやっていく、これはっきり分けているんです。
にもかかわらず、とにかくこの金融改革を面白くないと思っている人たちは、「竹中は中小企業まで含めてめちゃくちゃにしようとしている」ということを、ずっと言い立ててきましたよね。
でも、賢い皆さんはそうではないということはもう分かっておられると思います。重要な点は、まず今の金融再生プログラムをしっかり作りましょう、しっかりと完成させて実行しましょう、でもこれは不良債権ですから、あくまでもいわば負の遺産、過去から背負った負の遺産をなくすという話だけなんです。
重要なのはその先なんです。もっと前向きに、銀行が利益をあげて、もっと自由に色々なニーズにこたえて地方に貢献できる中小企業に貢献できる、そのプラスの改革をやっていかなければならないんです。来年の春からはそういう展開になります。
そのためのプログラムを、また、三人で知恵を出して、ぜひ今年中に作ろうと思っています。よろしくお願いします。




新橋その4<郵政民営化>: ゆびとま
http://ubitoma.cocolog-nifty.com/ubitoma/2004/07/4.html

July 10, 2004
新橋その4<郵政民営化>

<聴衆>
「年金問題をやってください!!」司会(伊藤達也氏)「年金問題は後でやりますのでもう少しお待ちください・・・」
<聴衆>
「時間ないから。今までの話はテレビでよく見てます。ぜひお願いします。」

<木村剛氏>
年金問題にも関係するこの郵政改革ですけれども、郵政改革というのは皆さんもご存知のように、永田町の方程式がくんずほぐれず、もう三重方程式みたいに難しい問題になっている。それを本当に解きほぐすためには、一番大事なのはどこを見るかなんです。それは国民を見るということ。
(野次 「??と一緒じゃねえぞっっ責任をとらないってことは無責任だよバカやろう!!」)
(木村氏声を荒げる)しっかりと責任をとって改革をしているわけですっっっ!評論家じゃないんだっっ!
ちゃんと本当に実行できない限りは、口先だけで言っている人は百万人いますよ。
本当にこの、郵政改革を成し遂げて、財政の健全化にまでつなげて、先ほどの年金のところまで本当にできるかどうかというのは、やり続けることができるかどうかなんです。

設計図を書く人は何人もいました。先ほど言われた経済学者もエコノミストも、たくさん郵政民営化の絵を書いてきた。
設計図を書くだけで家はできますか?できませんよ。材料を集めてこなくちゃだめなんです。大工を集めてこなくちゃいけないんです。棟梁の機嫌も見なくちゃいけない。お隣とのトラブルも調停しなくちゃいけない。水周りもみなくちゃいけないし、ちゃんと手抜きが無いかもチェックしてようやく家は建つんです。きれいごとだけ言っていて、それで本当に世が良くなるんだったら、竹中平蔵は要らない!!
(良くは)ならないっっっ。だから竹中平蔵はいるんです。郵政改革みたいな、この本当に難しい方程式を解けるのは、しがらみのない、そして政治家としての資格を持った、竹中平蔵しかいないと思います。具体的な案は、竹中平蔵の口から直接お話いただきたいと思います。

<竹中平蔵氏>
郵政の改革をする時に、必ずこういう問題が出て来るんです。郵便局がなくなってしまうんじゃないか。国民が不便になるんじゃないか。ではそのとき、小泉総理が話す例は非常に分かりやすい。国鉄を民営化して国鉄がなくなりましたか?なくなりませんよ。国鉄を民営化して、新幹線より便利になったではないですか。あれ以降まったく値上げしないんですよ。民営化する前、たくさん補助金を国は国鉄にいれていた。いまJRは一部だけれどもちゃんと利益をあげて税金を払うようになりましたよ。
だから、民営化すると、郵便局がつぶれるとか地域によってはサービスがいかなくなるとか、これはもう完全に最初からタメにする議論なんです。郵政なんか民営化しないで、今のままぬくぬくとやっていきたいと思っている人たちが、為にする、最初から否定するための論理なんです。
郵便局、われわれ国民のためにもっと便利に使おうじゃないですか。例えば郵便局、いま何時にしまりますか?都心のこの辺の郵便局、我々の為に24時間あけてもらったらいいじゃないですか。なぜ24時間できないんですか?コンビニはあけているじゃないですか。
郵便局って何をするところですか?いま、郵便局に行ったら、三つのサービスが受けられるんです。まず郵便を送るというサービス。その中に切手を買ったり書留を送ったりいろいろある。
第二のサービスは、銀行のサービスが受けられます。預金をあずけて利子をつけてもらって、少しだけれども貸付を行っている。銀行のサービスが受けられます。
もう一つは保険のサービスが受けられます。簡易保険に入って、配当も受けることができる。
三つなんです。全国で、二万四千も郵便局があるのに、それぞれに、三つしかサービスが受けられないんですよ。そんな変なことないんじゃないんですか。
コンビニにいったらいくつサービスが受けられますか?いろんなものが買えます、ありとあらゆるものが買えます。宅配便が送れます。税金も払えます。手数料も払えます。インターネットで買った本を受け取ることもできます。色々なことをやればいいじゃないですか。なぜ出来ないんですか?
国がやっているからできないんですよ。民間でやったらいろんなことができますよ。実際にドイツでは、民営化して、日本では三つといいましたが、ドイツではいま24のサービスが受けられるようになったんです。
もう一つあるんです。郵政の民営化で大事なことがもう一つあるんです。これは、郵便貯金というのは、240兆円。みなさん、日本の4メガバンクありますよね。あの預金の合計額いくらですか?200兆円ちょっとなんですよ。つまり、4メガバンクをあわせたよりももっと大きな、国営貯蓄金融機関が日本にあるんですよ、資本主義の日本に。変だと思いませんか?
これやっぱりちゃんともっと市場メカニズムの中で、ちゃんとした金利もつけて、ちゃんと支払いもやって、そういう風にしていこうではありませんか。その時に、郵政というのは、
(・・・同じオヤジが年金の話を怒鳴りちらしてヤジる)
もっともっと郵便というのは考えられたらいいと思いますよ。ちょっと静かにしなさいよ、アンタ!他の人は聞いてるんだから黙ってろっっ

そして、皆さんは郵便というと、郵便を送るということしか考えていないかもしれないけど、ものを運ぶというのは世界的なものですよ。でも郵政は国内しかやっていない。あれどうしてもっと中国に進出したり韓国に進出したりしないんですか。国際業務を展開すればいいではないですか。そういうことを含めて、民営化すればできるんです。そのことの、大きな制度設計をこれからやっていこうということなんです。これは実は小泉総理しかできません。
民主党は、郵政民営化反対。

(ここでテープ入れ替えにつき、30秒〜40秒ほど空白があります。)




新橋その5<年金問題>と<賭ける思い>: ゆびとま
http://ubitoma.cocolog-nifty.com/ubitoma/2004/07/5.html

July 10, 2004
新橋その5<年金問題>と<賭ける思い>

<木村氏、ヤジってるオヤジに応じる形で・・・>
お怒りはですね、ごもっともなんです。

これは本当に竹中さんには申し訳ないですけれども、今回の与党案はひどいですよ。ひどい。
この公的年金をどうするかというのは、本当にわれわれ一人一人関係する問題ですから。これは直してもらわないと困るんですね。じゃあこれ直せるのは誰かという問題になるわけです。
で、この、公的年金の問題は、先ほど竹中さんが言ったんですけれども、当たり前のことを当たり前にやらなかった結果なんですね。(ヤジオヤジ、強い拍手)
竹中平蔵は先ほど何と言いましたか。不良債権の問題、何をするか。まずは実体を見る。そうでしょ?厚生労働省はいまだに実態を明らかにしてないっっっ!そんな役所をそのままにしておいたらダメですよ。(だんだん口調もヒートアップ)

残念ながら、自民党の厚生族は強い。強いが、それをたたき破るだけの力のある政治家が来なかったら、どうしようもないんですよ、皆さんの年金はっ!
どうするんですか、国民年金はもう4割払わない、破たんしている!私もサラリーマン、あなたもサラリーマン、われわれサラリーマンの年金が毎日毎日くわれているんですよ。厚生労働省の役人は、知らんぷりですよ。なぜか。彼らの年金は共済年金で、国民年金関係ない。そんなこと許せますか?
自分たちの計算ミスで出てきた年金改革が、全部サラリーマンにしわ寄せなんですよ。そんなことを許しておいたらダメですよ。まずは、今の公的年金がどうなのか、明らかにしろと。これは、不良債権問題と同じです。隠すな。隠すと、一つのウソが二つの、二つのウソが四つのウソになるんです。
浮気と同じですよね。ちょっと隠すとひどい目に会うわけです。早く出せと。出した上でどうするのかと。
不良債権問題は、ようやく解決の目途がついた。やり方は同じです。真実をきっちりと見る。当たり前のことを当たり前に見る。どれくらい赤字なのか、どうしなくちゃいけないのか。それは、人智を結集すれば解決する問題であるにもかかわらず、隠しているから直らない。
不良債権問題も十年前に隠していなかったら、もうとっく終わってましたよ。公的年金の問題も、隠していなかったら、とっくに終わっていましたよ。
私は竹中平蔵に言いたい。不良債権問題の次は、不良年金問題だと。(拍手)
これを解決しなかったら日本は良くなりません。これをできるのは、不良債権問題を片付けた、本当に実績のある人間しかできない。
きれいごと言う人はたくさんいます。耐えてみろと。大変ですよたたかれるのは。つらいもんです。夕刊フジに書かれたら私でも眠れません。竹中なんて毎日書かれるんですから。すごいタフだなと思います。でも、このタフさがなければ、戦っていけない。まずは竹中平蔵にやらせてやってください。やらせて、もし出来なかったら、ボコボコにたたけばいい。まずやらせてください。お願いします。

<竹中平蔵氏>
そこのご主人(やじっていたオヤジに対して)、大変お待たせしました。これから年金の話しますからね。
年金の問題は、今回の法律改正で、参院選の最大のイシューになっていますけど、これは完全に、政府がエラーをしたと思います。つまり野球でいうところのタイムリーエラーをしたと思います。エラーの解釈は木村さんと私でちょっと違うかもしれないが。
年金というのは、もう完全に重病人の患者なんですよね。いろいろなところに欠陥がある。内臓疾患をわずらっていて、またここから流血もしていて、流血というのは特に若い人と高齢者と年齢が違ってくるからどんどんどんどん出血量が増えている。で、私たち、この前で呆然とするわけですよ。改めて本当に厚生労働省はこれまで何をやってきたんだろうと。
私この一年、年金を経済財政諮問会議で議論していて、本当にそう思います。木村さんがおっしゃったように、そのデータは政府の中でも明らかにされない。これはやっぱり詳細のデータは厚生労働省が全部持っています。
さあその上で、とにかく今瀕死の子供がいる場合にどうするか。一つの考え方は、とりあえず出血をとめようという考え方だったんです。とりあえず出血を止めるということをやろうとしたんです。しかしその時に、内臓疾患だというのは分かっていたけれども、その心臓弁にあたる社会保険庁がなんとむちゃくちゃなことをやっていたわけですよ。これまあ、今日本中でいろんな組織がありますが、いまとぎこんな社会保険庁みたいなむちゃくちゃな組織はちょっと珍しいと思いますね。
これは皆さん思い出してくださいよ。BSEの時に、食糧庁という役所が消えてなくなったんです。今回の問題は、社会保険庁という役所が消えてなくなって当然のような問題なんですよ。(拍手)
これをどうするか。これは私責任もってやりますよ。私は今まで金融の竹中平蔵だったんです。財政の竹中平蔵だったんです。いま木村さんにメッセージもらったみたいに、私を国会議員にしてくだされば、社会保障改革の竹中平蔵になります。
私は二年で金融を変えた。木村さんに手伝ってもらって伊藤さんに手伝ってもらって二年で金融を変えました。私を国会議員にしてくれたら、私は二年で社会保険庁を変えます。これは絶対にお約束しますよ。
その上で、この内臓疾患をなおしていくことをやりましょう。
ただ同時にみなさんぜひ考えてもらいたいのは、内臓疾患をなおすのは本当にこれ大変ですよ。それをですね、内臓疾患がすぐになおるようなことを言う人たちがすぐにいるんです。すぐになおる内臓疾患を何もしていないから政府けしからんという、批判のための批判はやめましょう。こんなもんすぐになおらないですよ。
ちょっと参考までに申し上げておきますよ。この是非は皆さんでぜひ考えてください。
出血をとめるためだけの法律で、実は政府は1157ページの法律を出しているんです。法律ってそれくらいいるんですね。出血を止めるだけですよ。それで1157ページ。
それに対して、内臓疾患をなおすと言って出した野党は、たった21ページの法律しか出さなかったんですよ。そんなもんでなおるわけないじゃないですか。だからそこはやっぱり責任ある人たちが、本当に金融を改革していくみたいに、本当に全身全霊を打ち込んで打ち込んで、この社会保障改革をしていかなければいけないですよね。
まず実態を明らかにすることです。そのために一元化をするために、税金でやるのか社会保険でやるのか、根本的な議論が必要です。それを一元化するには、一元化の議論が出てきたらすぐに納税者番号をどうするかという議論になりますよ。そういうことも含めて、本当に納得のできる議論をしないと、この内臓疾患はなおらないということですね。
そのことを二年で道筋をつけます。これを私約束しているんです。私は二年でこの年金一元化についての道筋をちゃんとつけます。そのような改革をやります。ぜひその議論に皆さん自身が参加してください。そこはしっかりやりますからお願いします。

野次オヤジ「いま閣僚なのに、なぜ選挙出るんですか?」
いちばん最初にその話をしたが、いらっしゃらなかったようなので。よく言いますよね。何のために政治家になるんだと。大臣になるために政治家になるんだという人がけっこういるんですよね。私は民間人で大臣になりましたから、なんで今さら国会議員に立候補するんだと友人からも本当によく聞かれます。(ヤジオヤジ「おかしい!」)で、それはおかしいかどうかは別として、出なくてもいいんではないかという議論があります。私は、民間人の大臣には民間人のメリットがあると思います。政治のしがらみなく色んなことができる。しかし現実の問題として、私は三年間どういう立場にいたかというと、「竹中は学問の世界から一時的に政治の世界に来ている男だから、あいつはいつかいなくなる男だから、あんなやつの言うこと聞かなくてもいい。」現実に永田町や霞ヶ関の人たちはみんなそう言っていたんですよ。それが抵抗勢力になったんですよ。総理と相談して、そういう人たちを本当に力で押さえて、皆さんから国民から信用いただいて政治家というより重い立場で、本当に改革を進めたい、私は心からそう思ったから、今度、みなさんから信認をいただきたい、それで政治家としてより大きな改革をしていきたい、それで立候補させて頂いたんです。いやそれでもお前民間人のままの方がいいんじゃないか、政治家になってもいいことは何もないぞと現実にこんなにたすきかけて走り回っているわけですから、そんなことまでしなくていいんじゃないか、とおっしゃる方、友人はたくさんいます。
しかしそれでも私は、決意をしました。総理を徹底的に支える。そのために国民の皆さんから、政治家としてのより重い立場をいただいて、より大きな力で小泉構造改革をしっかりと支えていきたいんです。その私の思いは思いとしてぜひご理解いただきたいと思います。

<最後に木村剛氏からエールの演説>
本当にお忙しいところ足をとめて長い間聞いていただきまして、ありがとうございます。一つ、私と竹中さんの話、あまりしたことないんですけど、皆さんに竹中平蔵という男を知ってもらいたいということでお話をしたいと思います。
一年九ヶ月前、竹中チームができるとき、竹中さんが言ったように逃げたいわゆる著名な経済学者、エコノミスト、たくさんいました。正直申しますと、私も逃げようかと思いました。(「逃げたじゃないか!」の野次。木村氏、これを無視)
それで、「大臣、大変ですよ」と。「マスコミからボコボコに叩かれますよ、夕刊フジに毎日のように書かれますよ、それでもいいんですか。国民を全部敵に回すかもしれませんよ。」
竹中平蔵はその時こういいました。「もしこの外科手術をして日本が真っ暗になったら、私が全部の責任をとって引くと。その後に金融担当大臣になった人間がV字型回復をたてて、それで日本が良くなったらいいじゃないか」と、そういったんですね。
「分かりました」と。だったら「一緒に批判の矢にあたりましょう」と。それが出来ないと、改革は出来ないんです。
竹中はその時大臣ではなかったです。ファイターでした。男でした。ぜひ竹中平蔵を、今度の日曜日に、男にしてやってください。お願いします。


<竹中平蔵氏シメのあいさつ>
木村さんから本当に熱い応援を頂いて大変嬉しく思います。私そんなに特別なことをやっているつもりはありません。
しかし、私もやっぱりこの日本に生まれて、この国をやっぱりよくしたいな、と。日本の国を良くするために役に立てるんだったら、それはやっぱり立たなきゃいけないなと思います。いろいろしんどい時たくさんありますけど、私やっぱり小泉総理を見ていると、総理は私よりも十倍も二十倍も大変だと思う。そういう中でやっておられる方がやっぱりいらっしゃるんだと。私はここはやっぱり皆で力を合わせて本当に国をよくしたいという風に思います。
最近ときどき紹介させていただくんですが、私、歌手の谷村新司さんが大好きなんですね。昴(すばる)とかですね。その谷村さんが私にメッセージをくれたんです。
「鳥は飛び立つときに、必ず向かい風の方を向かって飛び立つ」んだそうです。これ理屈にかなってます。向かい風があるから、浮揚力がついて上にあがっていく。向かい風だけが、鳥を空へ誘うということなんだと思います。
結局のところ、世の中二通りの人種しかいないなぁと思うようになりました。一つは、向かい風が吹いているときに、その向かい風をちゃんと受け止めて一歩ずつでも前に行こうとする人たち。そういう人たちは上に行きます。
もう一方の人たちは、向かい風が吹いているからけしからん、これは小泉竹中が悪い、向かい風がけしからんと言う風に批判ばっかりする人です。
世の中しょせん二通り、人生いろいろだけど結局はふたとおり。私はやっぱり向かい風に向かっていく方がいいと思いますね。皆さんもおそらくそのように向かって生きておられるんだと思います。日々いろいろなことがあるから面白くないことも沢山ある。そのうっぷん晴らしで政府批判というものが現実問題として行われているというのがこの世の中だと思います。しかし、やっぱりそういう選択をすると、自分たちの将来が不幸になる、子供たちが不幸になるということなんだと思います。
私は木村さん伊藤さんからいつも励ましてもらっていますが、その意味では、この国の未来、この国の将来の選択を信じています。微力ながら私なりに一生懸命やらせていただこうと思っています。皆さんも日々本当に大変な生活をしておられると思います。しかし、皆さん向かい風に向かって飛ぶ気持ちだけは持とうじゃないですか。このことを最後にぜひ申し上げたいと思います。ありがとうございました。




◆関連
竹中平蔵元金融相 盟友・木村剛逮捕に知らぬふり
http://gendai.net/articles/view/syakai/125216  

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コメント
 
01. 2010年7月21日 19:02:32: cqRnZH2CUM
モラルハザードの代表 振興銀も、ついに終わり?
今後合併か、それとも。。

NHK 7月21日 16時0分  
振興銀 20店舗を統廃合へ

金融庁の検査を妨害したとして、元会長と現職の社長らが逮捕された「日本振興銀行」は、経営の建て直しの一環として、ことし9月をめどに、全国にある125の店舗のうち、およそ20店舗を統廃合し、店舗の削減を進めることになりました。

中小企業向けの融資を手がける日本振興銀行は、ことし3月期の決算で4年ぶりに51億円の最終赤字に陥ったうえ、金融庁の検査を妨害したとして、今月14日には木村剛元会長や現職の社長らが逮捕されました。こうしたなか、日本振興銀行は、全国にある125の店舗のうち、東京・世田谷区にある2店舗を統合するなど、ことし9月をめどに、採算が合わなかったり、営業地域が重複したりするおよそ20店舗を統廃合することを決めました。日本振興銀行は、事件を受けて社外取締役を務めていた作家の江上剛氏が社長に就任し、経営の建て直しを進めています。


2010年07月15日(木)
竹中金融庁が生んだ木村日本振興銀行
テーマ:政治

竹中平蔵との「劇薬コンビ」と呼ばれた不良債権処理のプロ、木村剛。


その逮捕容疑が正当かどうかはともかく、彼がつくった日本振興銀行は、そのなりたちから胡散臭さがつきまとっていた。


まずは、時系列で、設立までの過程を追ってみたい。


すべての始まりは2003年2月12日、東京青年会議所の例会で、パネリストとして招かれた木村剛が「20億円集めればすぐにでも銀行をつくれる」と発言したことだ。


その前年の2002年9月30日、金融担当大臣に就任した竹中平蔵は、金融再生プログラムをとりまとめる「竹中チーム」の切り札として、木村をチームの中核に起用していた。


出席者の一人、卸金融のノンバンク「オレガ」の落合伸治や、東京JC理事長だった平将明(現自民党衆院議員)らが、たちまち銀行設立に乗り気になった。


落合は20億円を用意、平将明はJC会員約90人から1億円を集め、03年4月10日、銀行設立の準備会社「中小新興企業融資企画株式会社」が設置された。


問題の契約が交わされたのは5月1日のことだ。


木村が社長をつとめる金融サービスの総合コンサルティング会社KFi(旧KPMGフィナンシャル)と、中小新興企業融資企画株式会社とのコンサルティング契約である。


「銀行業の営業の免許の取得申請を行うに際して必要なサービス、アドバイザリーサービスを提供する」という内容。


「金融庁との交渉戦略」という表記もある。報酬は1億円。


木村はこの年の8月20日まで、金融庁の顧問だった。銀行設立申請を受けて、審査する金融庁側の人間だ。


審査する側の人間が、審査される側のコンサルを1億円で引き受けたことになる。


木村は8月20日、日本振興銀行の予備免許申請と同時に金融庁顧問を辞任した。


それまで金融庁への事前相談は一切ない。過去に類例のないケースだった。ただこれも、自作自演の出来レースと考えれば合点がいく。


日本振興銀行は翌04年4月15日に本免許を取得、4月21日、開業した。これまでの間、竹中氏はずっと金融担当相のポストにいた。当然のことながら、木村氏の一連の動きを知らなかったはずはない。


その後、木村はKFiの社長をやめ、日本振興銀行の社長に就任。KFiに3億9千万円を金利3%で融資した。


日本振興銀行は、ミドルリスクローン、すなわち8%〜15%の利息で融資し利益を出すというスキームの金融機関だ。それを社長関連の会社には3%で貸し付けた。


さらに、2005年には、木村の妻が社長をつとめるウッドビレッジという会社に金利3%で1億7875万円を融資した。この会社は1600万円の年商しかなく、木村氏所有の日本振興銀行株5500株が担保として差し入れられている。


そもそも日本振興銀行は原則1億円を融資の上限としていたはずだ。しかも売上にそぐわない融資額。この、本来ありえない融資が、木村のもとで実行された。
 
この問題を、再三にわたって、国会で追及したのが馬淵澄夫(現国交副大臣)だ。


06年02月14日、衆院予算委員会。 以上のような問題に関連し馬淵は、当時の金融担当相、与謝野馨に金融行政のあり方をただしたあと、総務大臣になっていた竹中平蔵に問いかけた。


「竹中総務大臣が銀行設立当時、担当大臣でおられた。・・・04年の7月8日に新橋の駅頭での演説で、竹中さんはこういうふうにおっしゃった。私が立候補を決めたときに、私の気持ちを一番理解してくださったのは木村さんであり、一緒に仕事をしている担当副大臣の伊藤達也さんだったと思います、三人でスクラムを組んでやっていきたいと。これを国民はどう思うでしょうか」


演説の録音をもとに馬淵氏は発言している。日本振興銀行開業直後の演説時点で、竹中氏は木村氏を信頼しきっていたことをうかがわせる。


馬淵の質問に対する竹中の答弁はこうだった。


「あのときはたしか伊藤さんと木村さんと私と三人で対談のようなことをやったんだと思います。スクラムを組んでと、三人でやっていましたのでそのように申し上げたのだと思います。いずれにしましても金融行政、信頼が基礎であると思います。その信頼に向けてこれまでも金融庁は汗を流してきたと思いますし、今後とも、また現在もそのような形でしっかりと金融庁は対応しているというふうに私は思っております」


日本振興銀行は高利回りをうたい、預金量は増えたが、営業力不足で肝心の中小企業向け融資はさっぱり。赤字が続き、商工ローン大手「SFCG」などからの債権買い取りビジネスに飛びついたため、深みにはまった。


国家権力を味方につけた金融のプロ中のプロが、若手経済人たちとともに設立した銀行でさえ、私物化のような取引や、悪魔的なビジネスに手を染めるようなことが起きる。


新銀行東京も似たようなものだが、いくら無担保でも8%〜15%もの利息をとられる融資には、よほど資金に困っている企業しか飛びつかないだろう。


もともとのスキームに問題があると考えられなかったとしたら、エリートたちの机上の空論の産物が、日本振興銀行だったことになる。


新 恭  (ツイッターアカウント:aratakyo)


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