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米ゴールドマン:危機に演じた役割、低流動性資産の評価が鍵 7月2日
(ブルームバーグ):
米投資銀行ゴールドマン・サックス・グループに金融危機を悪化させた責任があるかどうかは、流動性の低い住宅ローン関連デリバティブ(金融派生商品)資産についての同社の価格評価をどう見るかが鍵となりそうだ。同社幹部は2日にわたった公聴会で、自社の行動を擁護した。
ゲーリー・コーン社長兼最高執行責任者(COO)とデービッド・ビニアー最高財務責任者(CFO)は2007−08年にかけての同社の価格評価は、市場を分析した結果を反映したものだと主張。これに対し金融危機調査委員会(FCIC)の委員らは、同社が米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン証券の下落によって利益の出る取引を行っていたために、相場押し下げを狙って故意に低い価格評価をしたのではないかとの疑いを幹部らにただした。
FCICのフィル・アンジェリーズ委員長は1日の公聴会で、ビニアーCFOに「貴社は相場下落で利益の出る取引をしていた。そして価格を押し下げた。これは自社の予想を自ら実現させたことになるのではないか」と問い掛けた。
「実際に、貴社が価格を押し下げたのではないか」との問いに同CFOは「われわれは誰にも、評価額を下げろと指示したことはない。当社は市場が示すところに従って価格を評価している」と答えた。
このやりとりの背景には、保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が破たんの淵に追い詰められた一因がゴールドマンの行動だったのではないかとの疑問がある。ゴールドマンは自社の行動をリスク管理の一環と主張する。
ゴールドマンはいち早く米サブプライムローン商品の下落を予想し、そのような証券のデフォルト(債務不履行)に備える保険をAIGから大量に購入。価格下落に伴いAIGに担保差し出しを要求していた。
スターリング・アセット・マネジメントのポートフォリオマネジャー、デービッド・キリアン氏は、07年半ばごろに存在したような流動性の低い市場ではゴールドマンに相場を押し下げる力があったかもしれないとする一方で、同社が自社の利益のために故意に価格を低く評価したという証拠は何もないと指摘した。
「ゴールドマン陰謀説の証拠になるような電子メールか何かが現れない限り、ゴールドマンが相場押し下げを狙ったと断じることはできないだろう。リスク管理は彼らの仕事なのだから」と同氏は述べた。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=auXiOHLp9Occ
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