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株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu218.htm
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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日本企業がゆとり世代の新卒者を敬遠して、能力が高くやる気のある
中国、ベトナム、韓国、台湾、インドネシアなどの留学生を採用し始めた
2010年6月22日 火曜日
◆パナソニック採用の8割外国人 大学生就職深刻になる一方だ 6月20日 J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2010/06/20069022.html?p=all
日本人大学生の就職難が深刻化する一方で、外国人採用を増やす企業が相次いでいる。国内市場で成長が見込めず、アジアや新興国で事業を強化するためだが、日本の大学生の前途はますます厳しい。
カジュアル衣料「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングでは、2010年の国内新卒採用者約200人のうち、外国人が約100人だった。11年も国内新卒採用約600人のうち、半数を外国人にする。(中略)
新卒採用1390人のうち日本人は290人
パナソニックの場合、10年度新卒採用1250人のうち海外で外国人を採用する「グローバル採用枠」は750人だった。11年度は外国人の割合を増やし、新卒採用1390人のうち、「グローバル採用枠」を1100人にする。残る290人についても、日本人だけを採るわけではないという。大坪文雄社長は『文藝春秋』10年7月号のなかでこうした方針を示し、「日本国内の新卒採用は290人に厳選し、なおかつ国籍を問わず海外から留学している人たちを積極的に採用します」と述べている。
同社は中期経営計画で、3年後の売上高を10兆円に設定している。このうち海外での売上げ比率を現在の48%から55%まで引き上げる考えだ。これは海外市場で年間5兆5000億円売ることを意味し、達成すれば海外での販売が国内市場を上回ることになる。2018年度には海外比率を60%以上まで伸ばしていく考えで、裏を返せば、日本の比重が急速に減っていくことになる。外国人採用枠の拡大は、グローバル化を図る上で、日本人よりも外国人が必要と判断したためだ。
ローソンは08年度から外国人留学生の新卒採用を始め、10年度は新卒採用者88人中17人が外国人だった。これまでに中国、ベトナム、韓国、台湾、インドネシアなどの留学生を採用した。11年度は60人中20人が外国人となる予定だ。同社広報担当者は、「外国人を採用することで社内を活性化するのが狙い」という。
人事コンサルティング「Joe's Labo」代表・城繁幸さんは、
「国内で外国人新卒者を採用する会社は2、3年前からありましたが、大手が本格的に採用し始めたのは2010年からです。理由は、日本市場に将来性が見込めず、新興国でビジネスを展開するためです。今後、国内向けのサービスを展開している企業以外は、外国人採用を強化していくと思います」
と話している。
不景気で新卒採用枠が減っているなかでライバルが増えれば、日本人の新卒者は大変だ。
「大学で勉強していない人は就職が難しくなると思いますよ。中国人や韓国人は最低2か国語を話せて、専門知識の勉強もしています。これまでのような会社に就職してから教えてもらうという考えでは、外国人と同じ土俵に立てません」
◆2006年から大学生の「学力低下」が劇的に進む 戸瀬信之 慶應義塾大学経済学部教授
http://jinjibu.jp/GuestIntvw.php?act=dtl&id=68
ーー大学生の学力が下がり続けている背景には何があるのでしょう。
背景の一つには、いわゆる大学の大衆化があると思いますが、でも私が問題にしているのは大衆化による学力低下ではなく、システムの問題による学力低下のほうです。1999年には小・中学校と高校の教育内容を大幅に削減した新学習指導要領が策定され、小・中学校では2002年4月から、高校では翌2003年4月から、それが実施されています。その前から、隔週週5日制の導入などで小・中学校での授業時間数は大幅に減っていましたから、新学習指導要領の導入によって、量的に学習時間が減っていたうえに、質的にも大幅な削減が実施されたことになります。また「受験戦争緩和」のかけ声の下、大学入試においては受験科目が減り、推薦入試が奨励されるようになりました。
最近、いろいろな自治体の先生たちの会合に呼ばれることも多いのですが、たとえば中学校の現場では「予習をしなさい」という指導をあまりしなくなっているようです。教師はあくまで援助者という立場から、勉強を強要しないという方針のようです。こうした流れの中では、勉強しない学生が増えるのは当然ですよね。勉強しないのではなく、させていないのですから。
(私のコメント)
今年から来年の新卒者の就職が大変厳しくなって来ていますが、原因としては不況のほかにも新卒者の能力低下が著しいようだ。実際に大学で教えている大学教授がそう言っているのだから間違いはない。なぜ学力が低下したのかといえば、大学の数が増えて希望すれば誰でもどこかの大学に入れるようになったという事もありますが、ゆとり教育の弊害も大きいのだろう。
そして近年、ゆとり世代の新卒者を採用してみて企業側もこれは使えないと採用方針を変え始めたようだ。例えば若手の社員に海外赴任を命じても多くの社員が辞退する。昔ならアジアやアフリカの奥地まで日本の商社マンが出かけていきましたが、今ではそのような人材が少なくなったのだろう。ならば最初から留学生を採用して現地に配属すればいいという方針になるのは当然だ。
大企業が外国人を本格的に採用し始めたというのは今年からの傾向のようですが、アジアからの留学生を採用してみて、日本のやる気の無い新卒者よりもいいと言う事が分かってきたせいだろうか。実際に就職難といっても就職口がないと言うわけではなくて、希望するような職種がないと言うことであり、従業員募集の張り紙は町のあちこちに張ってある。
要するにきつい仕事はいやだとか給料の安い仕事はいやだとか条件が合わないからでしょうが、かといって背広にネクタイ締めて丸の内あたりの近代的なビルで仕事がしたいということでしょうが、ホワイトカラーとしては能力が足りないという事でミスマッチが起きている。
昔から大学がレジャーランド化していることは言われていましたが、そのレジャーランドに分数の計算も出来ないような学生は入ってくるようになった。中にはアルファベットも満足に書けない学生もいるということです。昔は受験戦争といわれながらも受験勉強しなければ大学には入れなかったのが、最近では早稲田や慶応も推薦で入ってくる学生が多くなっています。
受験勉強もしなくても大学に入れるのだから、今の高校生は家に帰ってもぜんぜん勉強しない生徒が半数近くもいるということです。まさにそれがゆとり教育の実態なのですが、結果的に企業に就職しても能力が足らないか環境に順応できなくて多くの新卒で採用した社員が辞めて行く。ならば企業も留学生などの外国人を採用してみようという流れが出てきたのだろう。
この数年は団塊の世代が定年退職しているから本来は新卒の就職は増えて当然なのですが、最近では公務員ですら採用を減らして派遣で間に合わせている。派遣で間に合うような仕事は派遣にやらせているからですが、正社員は高度な技能を要するような仕事や高い能力を必要とする仕事に適応が出来ない。
昔なら新卒社員を再教育できたのですが今では即戦力が求められている。だから大学などでも即戦力となるような高い実践的な教育が必要なのですが、それが出来る大学も大学教授もいない。このような状況でゆとり教育が残した弊害は非常に大きいのですが、修正するにも時間がかかる。
「株式日記」のコメント欄に毎日のように外国人排斥的なコメントを書いている人が居るが、日本の学生が馬鹿ばかりになって使いものにならないから企業も外国人を採用せざるを得ないところまで来ているのだろう。勉強したくなければ勉強しなくても卒業は出来るからいいのでしょうが、就職もこれからは出来なくなるという事でしょう。
就職が出来なければ家でごろごろして引きこもりになるしかありません。今の学校教育では家庭学習の習慣を身につけさせることもないようだ。これもゆとり教育の弊害なのでしょうが学生時代に読書の習慣が付かなければ社会人になっても本も読まないだろう。本も読まない人間が時代の流れに付いて行けないのも事実だ。
◆働かない人間の理屈 2007年1月12日 遙 洋子
http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20070106/116513/
私の知人で、大学を出てから50歳の年を重ねてもなお、働かない男性がいる。この場合は、職につかないと言ったほうがいいだろうか。よくしたものでそんな息子がいると、そんなのに限って毎月生活費を渡す母親がついていたりするし、パートでせっせと家計を助ける妻がついていたりもする。
だから、その男性はずっと働かないまま結婚生活を続け、子供も持った。見かねた男性の兄弟は、なにかと仕事をまかせてみたり、店を持たせたりと関与してきたが、そもそも働く意欲のない人間がどれも続くはずもなかった。
という事情はあくまでその男性の周りの人間の言い分だ。本人はまったく異なる事実認識を持っている。
「俺はずっと家族の犠牲になってきた。好きな仕事もできず、兄弟の仕事をずっと手伝わされ、あげくのはてに、老親の面倒まで診させられることになった」と主張する。
しかし、ここで他人の私に突っ込ませていただくと、その男性のいう“好きな仕事”だが、彼がそこにむけてなんらかの行動を起こしたのを私は見たことがない。“老親と同居”というがそれは家賃を払う甲斐性がないので親が建てた家に長年タダで住んでいるだけで、老親の面倒は他の家族がせっせとみているのを私は知っている。
私から見ると、親と妻からもらったお金でずっと楽に生きている50歳男にしか映らないのだが、本人の認識では最大の被害者になるわけだから、なにが事実かは判断しようもない。
これは、意外なことに、引きこもって家で暴れるいまどきの少年にも当てはまる。
(私のコメント)
このように日本の若者が能力を伸ばすべき時に勉強もしないで遊び癖が付いてしまえば、いつまでも親のすねをかじる引きこもりになってしまう。その数は推定163万人にもなるそうですが、勉強する意欲も働く意欲も無い若者が増えている。原因は家庭にも学校にもあるのでしょうが、企業も外国人を採用せざるを得ないところまで追い詰められているのだろう。
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