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レポ金利低下は小幅、国債決済通過も四半期末が接近−運用側が慎重 6月21日
(ブルームバーグ):
短期金融市場では、前週末に上昇したレポ(現金担保付債券貸借)金利が小幅な低下にとどまった。21日の国債決済日を通過したものの、資金需要が高まりやすい四半期末が接近する中、銀行勢は引き続き資金運用に慎重だった。
21日の東京レポレートによると、2営業日後に始まる翌日物(スポットネクスト物)は前週末につけた3週間ぶりの高値0.127%から0.124%に低下した。翌営業日に始まる翌日物(トムネクスト物)は前週末の0.131%から0.12%に下がった。
日本銀行が実施した共通担保オペ8000億円(全店分、6月22日−30日)の案分と平均の落札金利は、今月10日に0.11%から0.12%に上昇して以降、横ばいが続いた。国債買い現先オペ4000億円(6月23日−30日)の最低金利も0.12%で横ばい。平均金利は0.3ベーシスポイント(bp)低下の0.121%だった。
国内金融機関の資金担当者は、レポや無担保コール翌日物では金融機関の資金調達意欲がしっかりしていると指摘。この日は国債の大量償還日でもあるが、銀行が資金運用を積極化する様子は見られず、このまま四半期末が近付けば金利が下げ渋る可能性が高いとみる。
この日は四半期末ごとの国債大量償還・利払い日で資金余剰になるが、国庫短期証券(TB)や国債の発行日も重なって資金決済が集中する。短資会社の担当者によると、国債の償還資金が一部の金融機関に偏り、短期市場では資金の巡りが悪化しやすいという。
レポは今月中旬も上昇する場面があった。15日に国から民間金融機関に巨額の年金が払い込まれたものの、銀行に資金が偏在してレポ市場に流れづらくなったためだ。
当座預金を再び拡大
日銀はこの日の当座預金を前週末比2兆2000億円増の17兆7000億円程度と、5月31日以来の水準まで拡大した。余剰日でもレポ市場に資金が流れづらく、日銀の供給オペに依存している証券会社が多いためだ。5月末や6月中旬にレポが上昇した際も預金残高が拡大されていた。
国内金融機関の担当者によると、無担保コール翌日物で安く調達した資金をレポで運用して利ざやを稼ぐ銀行の動きも見られるが、四半期末の決算が近づくと積極的な裁定取引もしづらくなるとみており、当面のレポは0.12%台を中心に取引されそうだ。
一方、国内証券のディーラーは、TBの在庫を積み上げ過ぎた一部証券会社の積極的な資金調達が金利の高止まりにつながっているとの見方を示している。
レポ金利の高止まりを受けて、23日実施のTB3カ月物入札は、落札利回りが上昇するとの見方が出ている。今月の落札利回りは0.115%以下で推移しており、証券会社の資金調達コストであるレポ金利との逆ざや状態が続いている。
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920018&sid=ainQQV3H3yMc
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